2023/03/25 - 2023/03/25
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kojikojiさん
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「MOA美術館」から戻って、コンビニへ寄った以外は疲れ果てて部屋で休んでいました。部屋からは相変わらず忙しく行き来する初島航路のフェリーと、伊豆大島から戻ってきたジェットフォイルが見えます。日が暮れるまで眺めているとようやく晩御飯になります。2日目の晩はイセエビの洋風焼きというのが売りで、部屋でゆっくり食事を楽しみました。その後は前の晩と同じく敷いてもらった布団に倒れ込み、夜中になってから温泉を楽しみました。翌朝も部屋で食事をいただいて、チェックアウトの後はタクシーを呼んでいただき駅に向かいます。3日目はあいにくの雨でしたが、メインになる2日目が晴れで良かったと思います。駅のコインロッカーに荷物を預け、少し歩いて「旧向井熱海別邸」に向かいます。ここは事前に予約してあったところで、ドイツの建築家ブルーノ・タウトが設計した建物で日本に唯一残っているものです。少し前に行った秋田ではタウトの足跡を尋ねることも出来て、タウトが世界に紹介した勝平得之(かつひらとくし)についても学びました。後日神田の書店で展示会があり、作品も購入できました。「旧向井熱海別邸」は長らく改修工事が行われていましたが、令和4年から見学が再開されています。残念ながら建物の中は写真撮影は可能なのですが、SNS等にアップすることは禁じられています。素晴らしい建築デザインを堪能した後はお昼を食べるために「壹番」まで雨の中をありきました。ところが開店前にもかかわらず1時間以上待つということで諦めました。土曜日の昼前ということもあって、駅の周辺はどこもものすごい人です。路地裏に入ったところ昭和から時間が止まったままのような店があり、その「大にし」という店のカウンターで刺身定食と天婦羅定食をいただきました。これが思っていたよりもおいしくてびっくりです。最後に駅ビルの中の「釜鶴」で昨日本店で買った干物を受け取って「踊り子8号」で檸檬堂を飲みながら帰路につきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船 タクシー JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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「MOA美術館」の見学を終えて、タクシーでホテルまで戻りました。そのままホテルの裏のコンビニに行って檸檬堂と今晩の食事時の飲み物用に日本酒を仕入れます。
熱海温泉 熱海玉の湯ホテル 宿・ホテル
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檸檬堂を飲みながら大島航路のジェットフォイルを眺めます。日本で最初に水中翼船が導入されたのは昭和37年の1962年7月のことで、南海汽船が大阪と白浜間に日本初の水中翼船を就航させました。スイスのメーカーから輸入されたPT-20型と呼ばれる68人乗りで「つばさ丸」と名付けられ、3時間40分で結びました。
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生まれて1歳の時の家族旅行の写真に水中翼船の写真が写っていました。さらに昭和35年から40年代のはじめまで、水陸両用の飛行艇やフロート付きの水上飛行機が運行されていました。使用機は主にグラマン73「「マラード」で、伊丹空港間を運航していたいました。その飛行艇の写真も残っています。
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その後鳥羽へ行くのに蒲郡から水中翼船で行ったこともありました。ものすごいスピードだったのと、真冬だったので後方のデッキの手摺りが水しぶきで凍っていたのを覚えています。その後ホバークラフトも運航していたの記憶します。今回の熱海の旅の継は別府の旅が待っていますが、国東半島の大分空港から別府湾をホバークラフトが運航していた時期がありました。このに乗れなかったことがいまだに残念です。
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こんな昭和レトロな風景を眺めていると昔のことをいろいろ思い出してしまいます。
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子供の頃に買ってもらったおもちゃにブリキのロープウェイがあり、家の中の柱と柱に紐を渡して遊んだことがありました。ちょうどこんな具合でした。
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朝も見たような気がするスパンカーを張った漁船が同じような場所に留まっています。
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初島からのフェリーが戻ってきました。
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次回は初島にも渡ってみたいと思います。灯台元暗しでまだ行ったことがありません。
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夕暮れ時の何とも言えない雰囲気になってきました。こんな風景を地中海沿岸のたくさんの港町で見てきました。列車で旅することも多かったですが、定期航路のフェリーを使った旅も数多くしてきました。そんな旅の数々を思い出します。
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「熱海城」もそんな地中海世界の要塞に見えてきました。
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いつの間にか陽が落ちてライトアップが始まりました。
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意の島の向こう側はまだかすかに明るさを残しています。
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ライトアップしたフェリーが初島から戻ってきました。
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フェリーの上から眺めたら熱海の町もさぞ美しい夜景だったのではないでしょうか。
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部屋の窓から眺められる部分だけでもこれだけきれいなのですから。
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午後7時から部屋での晩御飯になりました。まだ檸檬堂が続いています。部屋飲みから初めて、食事の間のお酒、食後の部屋飲みと移動しなくてよいので気楽です。
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2晩目の晩御飯も品数は多いです。仲居さんが2人がかりで用意してくれるので申し訳ない気分になってきます。
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ハリハリ鍋風の鴨ロースの鍋です。
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八寸はエシャロットともろみと焼き蒲鉾に八幡巻き、飯蒸しにイカと北寄貝の酢の物。
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コンビニで買ってきた八海山に進みます。
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お造りはマグロと鯛とホタテの三点盛。
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クラゲと海苔の寒天寄せと砧巻きの酢の物。
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メインはイセエビの洋風焼きです。これと前の晩のアワビの踊り焼きが売りになっているツアーでした。
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野菜のお浸しにはマスいくらが乗っています。
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チーズの入った練り物に根ショウガ。
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天婦羅は見た目よりも美味しかったです。
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ご飯以外に茶そばまであって、食べきるのが大変でした。
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限られた予算で工夫していることが感じられるメニューでした。最後にデザートまでいただき、布団を敷いていただいて、昨晩に引き続きしばらく寝てしまいます。遅い時間に温泉に浸かってぐっすり眠りました。
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翌朝は前日とは打って変わって雨の1日です。こんな天気でも朝から初島へ渡る方はいらっしゃいます。
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シンプルな朝ご飯を頂きます。ビュッフェスタイルではないので食べ過ぎることもなく、落ち着いていただけるのが良いです。
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焼き立ての魚は美味しいです。
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小鉢には野菜の煮物。
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さつま揚げも熱海の名物です。
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レタスとコーンとハムのサラダ。
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アスパラのベーコン巻きとオムレツは魚の横で温めなおします。美味しく朝ご飯を頂いた後はホテルをチェックアウトしてタクシーを呼んでもらいます。熱海駅のコインロッカーに荷物を預けて傘を差して最後の観光です。
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道中にあった「東山荘」は昭和8年に第一銀行頭取であった石井健吾の別邸として建築されました。その後は山下汽船(現在の商船三井)の創業者山下亀三郎に移り、現在は世界救世教の施設になっているそうです。
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「ATAMI 海峯楼」が目の前に現れてびっくりしました。ここは隈研吾が25年ほど前に設計した伝説のホテルです。「CASA BRUTUS 温泉200」にも掲載されていて、泊まりたいと思っていたところでもあります。
ATAMI 海峯楼 宿・ホテル
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その「ATAMI 海峯楼」の手前の急な石段を下った突き当りに目的の「旧日向家熱海別邸」があります。ここは長年見学したいと思っていて叶わなかった場所です。最初に知ったのはブルーノ・タウトについての本を読んでいた学生時代なので、40年以上前のことです。
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「旧日向家熱海別邸」は実業家の日向利兵衛の別邸として昭和11年の1936年に完成しました。急斜面に建てられているため、土留めの代わりに鉄筋コンクリート造りの地下室が造られ、その屋上が庭園となっています。木造2階建ての上屋の設計者は、東京銀座の和光の設計などで知られる渡辺仁です。地下室はドイツの世界的建築家ブルーノ・タウトが内装を設計したもので、タウトが日本国内に残した唯一現存する建築作品です。
旧日向別邸(ブルーノ タウト熱海の家) 名所・史跡
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平成18年の2006年には国の重要文化財に指定され、竣工から80年以上が経過して経年劣化に伴う破損や耐震性向上のための修理事業が急務となり、平成30年の2018年から令和3年の2021年まで大規模な保存修理が行われました。
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2018年までは館内の撮影自体が禁止だったようですが、修復の終わった後は撮影は自由にできるようになりました。ただ、SNSなどに写真をアップすることは出来ないので、ここで紹介できないのが残念です。
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見学は完全予約制で熱海市のホームページから予約することが出来ました。全員が揃ったところで2班に分かれて、上屋の1階と2階を交代で見学します。多少凝った造りにはなっていますが、贅を凝らしたような建物でもなく、渡辺仁の設計のイメージはありません。せっかくの改修工事の後ですが、家庭用のエアコンが各部屋に設置されていて見るも無残です。外観にも室外機がいくつも乗せられています。お役所仕事ってこんなもんだろうなと思えます。
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通常であれば建物の見学後に庭園を見ることも出来るようですが、この日は雨がきついので見学は出来ませんでした。もっとも庭園からはタウトの設計したものは何も見えません。
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2月に秋田へ2つの冬祭りを見に行く旅で立ち寄った「秋田市民俗芸能伝承館」に併設された「旧金子家住宅」へブルーノ・タウトが立ち寄ったことを知りました。防火用の「天水甕」を「Water Vessel on Top of the Roof at Akita」で紹介したと知りました。また、勝平得之(かつひらとくし)という版画かとも出会い、彼の作品を世界に紹介しています。
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上屋を見学した後は全員揃って地下のタウトの設計したエリアに入ります。秘密基地のような細い階段を下ると上屋よりも広い空間が広がります。そのディティールのこだわりには感心させられます。タウトは桂離宮を訪れて「泣きたくなるほど美しい」と日記に残しています。
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今回この建物を見学して、タウトは桂離宮の御殿の中を細かく観ているのだと確信しました。昔の話ですが御殿の中を何度か見せていただく機会がありました。その時に感じたものをここでも追体験したようような気がします。4トラベルには載せられませんが、記憶が残っているうちに写真200枚くらいを下書き状態で作っておこうと思います。
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先ほど通ってきた「東山荘」の屋敷も少し見えました。1時間の見学になっていましたが、終わってみると1時間30分以上過ぎていました。お昼を食べる予定もあるので雨の中を駅方面に向かって歩きます。
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駅を過ぎて坂道を下っていくと、古い時代の熱海が感じられる「竜宮閣」が見えます。宿泊しなくても空いていれば貸切風呂が使えるようですが、そんな時間はありません。
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目的の店は「壹番」という中華料理店だったのですが、開店前の11時過ぎに着いたにもかかわらず、すでに1時間待ちといわれました。これでは帰りの列車に間に合わなくなるので諦めました。ここからランチ難民になってしまいます。あいにくの雨の土曜日の11時過ぎはどこの店も若者でいっぱいです。
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メインストリートの商店街を結ぶ脇道のさらに路地裏に「大にし」という料理屋があったので入ってみることにします。昭和のまま時間の止まったような店構えです。さすがの我々も入るのに躊躇して、ネットで評判を調べました。若いカップルは足を止めますが、入らずに通り過ぎていきます。
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先客と後から来た2名でカウンター席は満席になりました。昭和な店には昭和なお客しか来ないようです。まずはビールで乾杯します。
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味噌汁とポテトサラダが出てきたのでつまみにしますが、これがまたおいしいです。
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刺身定食が揃いました。
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生シラスとマグロとイカの3点盛です。
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妻は天婦羅定食にしました。これ以外は煮魚定食の3種類しかなく、用意する数も少ないのですぐに売り切れになるようです。
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シェアしていただきましたが、どちらも美味しかったです。1,800円とお値段は安くはありませんでした。
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昭和の路地裏が似合います。
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令和のアーケードに戻ってきました。コインロッカーに行くと昼過ぎには全部埋まっていて、ロッカー難民で溢れています。荷物を出すと近くにいた人が群がるほどです。駅ビルの「釜鶴」で干物を受け取って、晩御飯用のお弁当も買い求めます。
熱海駅前平和通り商店街 市場・商店街
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帰りは午後1時32分発の「踊り子8号」で品川経由で帰ります。
熱海駅 駅
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往路でお前の席だったおじさん4人組も同じ列車でした。同じホテルのはずですが、部屋食だったこともあって顔を合わせることもありませんでした。
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20数年ぶりの熱海はとても楽しかったです。今回は2泊3日で2万円を切るような旅でしたが、次はもう少しラグジュアリーな旅をしてみたいと思います。
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