腰痛と付き合いながら、3年半ぶりの海外旅行 GW2023: ヴィエリチカ岩塩坑への半日観光!　深さ135mの場所に広がる美術館☆

2023/04/26 - 2023/05/07

クラクフ滞在中の日帰り観光として、本日はヴィエリチカ岩塩坑の見学ツアーに参加しました。　調べたところ、昨日出かけたアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所よりもクラクフ市内から距離的にも近く、クラクフ本駅前から路線バス1本で行けそうだったので、現地まで自分で行って、事前にネット予約しておいた岩塩坑の見学ツアーに参加することにしました。

訪れる前までは、ポーランドに行くならアウシュヴィッツ強制収容所!…くらいしかエクスカーションとして出かける場所のイメージしかなかったのですが、ガイドブックやら他のトラベラーさんの旅行記を読み漁っていると、ヴィエリチカ岩塩坑もなかなか魅力的。　アウシュヴィッツ強制収容所の見学ツアーは第二次世界大戦中のかなり残酷な様子を目の当たりにすることになるので、敢えて訪れてない方もいましたが、ヴィエリチカ岩塩坑は、クラクフを訪れた方々の殆どが行ってました!

距離的に近かったこともあり、朝9:00amのバスで出発して、お昼過ぎにはクラクフ本駅に戻ってくることが出来たので、午後からはまた市内観光に出かけることも出来ました!

エリア ヴィエリチカ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: LOTポーランド航空 ピーチ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

アパートメントホテルのベッドも結構柔らかめで、腰痛持ちには結構厳しい睡眠環境である上に、3年半ぶりの海外旅行で常に気が張ってるという事もあって、寝不足な状態が続いていたからか、前日はアラームをセットせずに寝落ち!　

翌朝、やはり腰が痛くて目が覚めましたが、そろそろアラーム鳴る頃かしら…って思いながらベッドでうだうだしてたのですが、あれ、そう言えば昨日の夜、アラームセットしてなくない?!?!と我に返り、飛び起きたら、まんまと寝坊したことに気付きました。　ぎょえー!

体の調子が良ければ、ソッコー準備して、走ってトラム乗り場に行き…っていうのも出来ますが、腰痛のおかげでそれもままならず。　

この日は、ヴィエリチカ岩塩坑まで自力でバスで行って、現地の見学ツアーに参加予定でした。　時間は既に指定して事前申し込みをしていたこともあり、現地に到着してから迷いたくなかったので、1本でも2本でも早めのバスに乗りたいな…とは思いながらも、1番遅くてもこのバス停から、9:03amのバス(304番)には乗らないと!と考えていました。

寝坊したことによって、9:03発のバスもビミョーかもしれない…という時間になってしまいましたが、奇跡的に間に合いました。　これも、一昨日バス停の場所を下見をしておいたことで、この日迷わず辿り着けたからです。　本当に下見しといて良かった～!

この日も24時間チケットをアプリから購入しましたが、ヴィエリチカ方面のバスは、Zone Iからちょっと外れてしまうので、Zone I + II + III全てに乗れる、22PLNのチケットを購入しました。　お昼過ぎにクラクフ市内に戻ってきてからも、また観光でトラム乗りまくるから、ちゃんと元は取れると思います!

日曜日でまだ朝早い時間帯だったからか、304番のバスも出発時はこのようにガラガラ。　途中から地元の人たちが乗ってきたりしましたけど、そこまで混みあう事はなかったです。

ヴィエリチカ岩塩坑 (Wieliczka Kopalnia Soli)で下車。　路線バスでこんなに簡単に来ることが出来たので、この日はクラクフ市内からの値段の高いツアーに申し込まなくて良かったです!　到着時には雨が降ってました。　

今回の旅行で雨が降ったのは、昨日のアウシュヴィッツ強制収容所ツアー参加日と、この日のヴィエリチカ岩塩坑を訪れた2日間だけでしたね。

バス停から100m歩いたところが入口です。

この入口の前で写真撮ってる方が結構いました。

ヴィエリチカ岩塩坑は基本的にツアーに参加して内部の見学をするので、事前にネットで日時指定をして申し込みをしてありました。　

ネット申し込み後、メールアドレスにPDFが添付されていて、開くとそれがそのまま入場チケットになっていたのですが、別途発券作業をしなくても良いのかを確認するために窓口に並んでいたのですが・・・

ヴィエリチカ岩塩坑ツアー (クラクフ発) 体験・アクティビティ

いきなり、イタリア人のツアーガイドが横入りをしてきて、しかもその場で43名分のチケット発券作業をし始めて、おいおいおいっ!!って感じでした(怒)。　こんな非常識なツアーガイドには絶対にお世話になりたくないねー。

10時スタートの英語ツアーに参加する人たちはこのテントの中に並ぶようですが、時間が近づくにつれ、コレって並んでるうちに入るの?!ってくらい人数が増えてきました!　こんなに大人数まとまって見学ツアーが行われてるのですね。

ヴィエリチカ岩塩坑の見学ツアーは、スタート地点からひたすら階段を下りて行き、ツアー終了後はエレベーターで一気に上って戻ってきます。

苦手な上りの階段や上り坂はほぼナイようなのですが、腰痛MAXの現在の私にとって、下りの階段も腰や膝に直接響くから、果たして体調が1日持つかしら…?っていうのがかなり心配。　しかも今日はツアー参加なので、グループから大幅な遅れを取ることは出来ないのが更に心配…。　

永遠と思われる木造の螺旋階段を下りて行きます。　終点が見えない!

ココで腰が痛くて止まるわけにはいかないので、朝ホテルを出発する前に腰にモーラステープを貼り、コルセットを巻いて、ロキソニンを飲んできました。　マジで今回の旅行は何かの修行なの?!って感じ(苦笑)。

ようやく半分?!

結局、最後は地下52F?くらいまで下りました。

こちらの岩塩坑自体は地下327m、全長は300km以上に及ぶそうですが、ツーリストルートとして公開されているのは、地下135m、たった3.5kmの範囲だそうです。　

観光客向けの坑道は、岩塩で出来た歴史上や神話上の様々なモチーフを象った彫像がたくさんあります!　全ては坑夫たちが作ったものです!

蝋人形で、岩塩の採掘の様子が表現されているところは、数年前に訪れた佐渡金山の豪華バージョンかな～?と思いながら歩いて行ったのですが・・・

後からどんどん出現する芸術作品に驚くばかりです!

こちらのは、ポーランド出身のコペルニクスの岩塩像。　

この床も全て岩塩で出来ています!

こちらの展示は、「キンガ姫の伝説」という作品。　全てが岩塩で出来ているというのがやっぱり凄い!

当時の岩塩坑で働いていた方々の様子がマネキンで表現されています。

両脇の木の柱も、塩で真っ白!

採掘した塩を運ぶためのレールもずーっと続いています。

地下では、馬も働いていたのですね。

14世紀に岩塩の採掘に関する法律を初めて定めた、ポーランドのカシミール王の像。　髭の部分とか、細かいねー。　

完全飽和食塩水。　見てるだけで塩辛そう…!

聖十字架礼拝堂がありました。　

マリア像。　塩の採掘作業中にも使われた礼拝堂だったのかな?

ヴィエリチカ岩塩坑の見学ツアーの1番の目玉でもある、キンガ礼拝堂。

この空間がかなり地下深い場所に作られている事を、改めて考えてみると凄いよね。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

岩塩のクリスタルで出来たシャンデリア!　まるで宝石のようにキラキラ光ってました。

岩塩で出来た、芸術作品「最後の晩餐」見てみたかったんです!　芸術家ではなくヴィエリチカの鉱夫たちの手によって作られた作品っていうのも凄いですよね!　それが見れただけでも、今日ここに来た甲斐あったわ。

岩塩でこんな奥行きのある作品を作れるなんてね!

高い場所から眺めるキンガ礼拝堂もすごい迫力だったけれど、階段を下りてきて、見渡した礼拝堂もなかなかの規模です!

ローマ教皇も岩塩で出来ています。

岩塩で出来たこちらの像は、内部からライトで照らされていました。

地底湖。　相当、塩分濃いんだろうな…。　ライトで照らされてるというのもあるけど、青光りしてました。

違う角度から見ると、もっとクリアにも見えました。

この通路は、地下110mの場所です。　

岩塩坑自体、初めて訪れたけれど、鍾乳洞とかで観光施設になっている場所って、天井が低かったり、暗かったりするイメージがあったのですが、ヴィエリチカ岩塩坑は最初の階段以外、全然狭いとか暗いとか感じず、こんな広大な空間が地下100mより深い場所に作られているという事が終始信じられないと思いながら歩いていました。　

この場所もこんな天井が高いし!　地下深い場所に木の足場まで組まれていて、ここだけで一つの建物みたい!

このエリアは、床が岩塩ではなく、板張りでした。　ここで、トイレ休憩&お土産ショッピングタイムが設けられました。　この布袋に入った岩塩、なかなかオシャレだなー。　これで500円しないっていうのが、ポーランドの物価の安さを物語ってる気がするわ。

ドイツの詩人、ゲーテの岩塩像。

この場所では、ショパンのピアノ曲の演奏が流れて来ました。

ポーランド共和国の建国の父、初代国家元首のユゼフ・ピウスツキの岩塩像。

昔は、観光客向けの地底湖を回るボートがあったそうですが、事故が起こって以来中止されました。

1978年の世界遺産第一号登録リストのモニュメント。　ヴィエリチカ岩塩坑は登録された12カ所のうちの1つに含まれています。

ツアーはココで終了、解散となりました。　

ギフトショップでは、カラフルなバスソルトやバスボールが売ってました。

バスソルトは、妹にお土産を頼まれていたんだけど、1番小さいサイズでも結構な大きさ&重さだな…日本に持って帰るとなると…。

これを見ると、塩分濃度の濃さが分かるかも!　

地下100mの場所なのに、レストランがあるよ!　しかも結構人気なのか、混んでた…。

出口に向かう途中にも、小さな礼拝堂がありました。

帰りは楽々、エレベーターで地上階に戻ります♪

ツアー中はあんなに人数いたのに、みんなどこに行ったんだろう?ってくらい並ぶことなく地上に戻れました。

出口の近くに、もっとキレイなギフトショップがありました!

そしてココでは、プラスチックの瓶に入ったもの以外に、ジップロック付きの袋に入ったお土産サイズのバスソルトも売ってた～!　下のショップで無理矢理瓶入りのを買わなくて良かった!

ちなみにこの袋入りはちゃんと密閉はされているはずなんですけど、スーツケースに入れていたらスーツケース内にめっちゃバスソルトの強い香りが残りました(穴が空いたり、漏れてたわけではないです)。　袋入りのお土産バスソルトを買う予定がある場合は、日本から強力なジップロックや袋などを持参することをオススメします^^;

The Regis Shaft。　ヴィエリチカ岩塩坑のツアー参加者の出口です。

入口とはずいぶん違う場所に出て来ちゃって、一瞬だけでしたが、ココはどこ?状態。　周りの観光客の方々についていく形で歩いていきます。

St. Clement's Church。　淡いピンクの建物が上品です。

内部の装飾はかなり豪華絢爛でした!

Aleja Jana Pawla IIという広場。　緑が多くて、憩いの場でしたね。

ヴィエリチカ 散歩・街歩き

Pomnik Jana Paula 二世の銅像。　市民の方々に大切にされているよう像のようで、お花も供えられていました。

この遊歩道をまっすぐ歩いて行ったら、ヴィエリチカ岩塩坑の入口の前の道に出るようです。　それを考えると、岩塩坑のかなり地下深くの場所で結構な距離を歩いて移動してたんだなぁ。

朝、到着した時はまだ閉まっていたお土産屋さんも、全て開いてます。

ただ、ヴィエリチカ岩塩坑のギフトショップで売ってたようなカラフルなバスソルトなどはこちらの道沿いのお土産屋さんでは一切売ってませんでしたので、買い忘れなどには注意しましょう!

帰りも304番のバスでクラクフ市内に戻ります。

結構混みあっていましたが、ラッキーなことに座れました。　

充実した午前中のShort tripでした!　続きは次の旅行記へ!