阿寒旅行記(ブログ) 一覧に戻る
台湾4日間の旅から帰ってきてすぐに準備をして3月1日からクラブツーリズム社の「毛ガニ1杯など絶品グルメも!流氷ダブルクルーズ オホーツク流氷絶景ハイライト3日間」に参加しました。元々のツアー代金が59,900円ですが、全国旅行支援で10,000円の割引と北海道のクーポンが4,000円なので、実質45,900円という料金で、釧路往復とホテル2泊に、野付半島の観光と羅臼のバードウォッチングのクルーズと網走の流氷クルーズと鶴居村で丹頂を見るという盛沢山のツアーです。今回は妻の友人母娘の4人での旅行の予定でしたが、娘さんが仕事の都合でこれなくなり、残念ながらいつもの3人旅になりました。妻と友人は高校の同級生で、17歳の夏休みに紀伊半島と京都を旅したのが最初だそうです。同じころに京都の清水寺の裏山で毎日蝉を捕まえていたのでどこかでニアミスしていたかもしれません。それから50年経っても一緒に旅行が出来るのですから羨ましいものです。当日は羽田空港の第1ターミナルに午前10時に集合して、旅行会社の手続きの後に荷物を預けて身軽になります。お弁当を買って出発です。このところ毎回ですが、今回も沖止めだったのでスタートはバスになりました。いつものように写真を撮っているとCAさんがシャッターを押してくださいました。機内は中央通路に左右3人掛けなので3人で並ぶことが出来て、お弁当を食べて楽しく話しているとあっという間に釧路空港に到着です。ここで現地の添乗員さんと合流して全員が揃いました。今回は34名の参加なので、バスはほぼ満員です。ここで妻が気付いたのですが、前の週に台湾旅行で一緒だった方が同じツアーにいました。普通であれば声を掛けるのですが、食事中に自分勝手に円卓を回すのを注意したら睨みつけてきた人なので3日間目を合わせないようにしました。バスは空港を出て釧路湿原の西側を北に向かって走ります。一昨年の秋に釧路には10日間旅したことがあり、この辺りについても詳しくなりました。懐かしい「釧路市湿原展望台」も通過すると、散策した湿原の遊歩道は完全に雪に埋もれていました。最初の立ち寄りは「鶴見台」で、ここでは100羽近い丹頂を見ることが出来ました。一昨年は探してもほとんど見ることが出来なかった丹頂が見渡す限りに遊んでいます。これを見ることが出来ただけで今回のツアーは満足なくらいです。余韻に浸りながらバスは阿寒湖に到着します。この日の宿泊は「御前水」という昭和っぽいホテルです。和室の部屋ですが、妻の友人とは別々の部屋になりました。氷結した湖面の上ではスノーモービルを楽しんでいる人がたくさんいました。晩御飯まで時間があるので、一度カムイコタンまで散歩に出かけました。シアターイコロで開演される「ロストカムイ」のチケットを買おうと思ったのですが、劇場は閉まっていたので結局ホテルで購入しました。晩御飯は豪華で、大きな毛ガニが1杯ついているのには驚きました。食事の後は阿寒湖の氷上の「冬華美」があり、花火の後にもう一度劇場に出向き、「ロストカムイ」を観ました。前回来たときは旅行会社に道から補助が出るので満席でしたが、今回は20人ほどの観客で寂しい限りでした。主演のダンサーの方も変わ、ちょっと迫力に欠けるものでした。かなり充実した1日目でしたが、ダイナミックなオホーツク海の自然は2日目も3日目も楽しむことが出来ました。

クラブツーリズム 流氷ダブルクルーズオホーツク流氷絶景ハイライト3日間(1)鶴居村で丹頂のダンスと、阿寒湖温泉の冬華美とロストカムイを見る。

29いいね!

2023/03/01 - 2023/03/01

149位(同エリア563件中)

kojikoji

kojikojiさん

この旅行記スケジュールを元に

台湾4日間の旅から帰ってきてすぐに準備をして3月1日からクラブツーリズム社の「毛ガニ1杯など絶品グルメも!流氷ダブルクルーズ オホーツク流氷絶景ハイライト3日間」に参加しました。元々のツアー代金が59,900円ですが、全国旅行支援で10,000円の割引と北海道のクーポンが4,000円なので、実質45,900円という料金で、釧路往復とホテル2泊に、野付半島の観光と羅臼のバードウォッチングのクルーズと網走の流氷クルーズと鶴居村で丹頂を見るという盛沢山のツアーです。今回は妻の友人母娘の4人での旅行の予定でしたが、娘さんが仕事の都合でこれなくなり、残念ながらいつもの3人旅になりました。妻と友人は高校の同級生で、17歳の夏休みに紀伊半島と京都を旅したのが最初だそうです。同じころに京都の清水寺の裏山で毎日蝉を捕まえていたのでどこかでニアミスしていたかもしれません。それから50年経っても一緒に旅行が出来るのですから羨ましいものです。当日は羽田空港の第1ターミナルに午前10時に集合して、旅行会社の手続きの後に荷物を預けて身軽になります。お弁当を買って出発です。このところ毎回ですが、今回も沖止めだったのでスタートはバスになりました。いつものように写真を撮っているとCAさんがシャッターを押してくださいました。機内は中央通路に左右3人掛けなので3人で並ぶことが出来て、お弁当を食べて楽しく話しているとあっという間に釧路空港に到着です。ここで現地の添乗員さんと合流して全員が揃いました。今回は34名の参加なので、バスはほぼ満員です。ここで妻が気付いたのですが、前の週に台湾旅行で一緒だった方が同じツアーにいました。普通であれば声を掛けるのですが、食事中に自分勝手に円卓を回すのを注意したら睨みつけてきた人なので3日間目を合わせないようにしました。バスは空港を出て釧路湿原の西側を北に向かって走ります。一昨年の秋に釧路には10日間旅したことがあり、この辺りについても詳しくなりました。懐かしい「釧路市湿原展望台」も通過すると、散策した湿原の遊歩道は完全に雪に埋もれていました。最初の立ち寄りは「鶴見台」で、ここでは100羽近い丹頂を見ることが出来ました。一昨年は探してもほとんど見ることが出来なかった丹頂が見渡す限りに遊んでいます。これを見ることが出来ただけで今回のツアーは満足なくらいです。余韻に浸りながらバスは阿寒湖に到着します。この日の宿泊は「御前水」という昭和っぽいホテルです。和室の部屋ですが、妻の友人とは別々の部屋になりました。氷結した湖面の上ではスノーモービルを楽しんでいる人がたくさんいました。晩御飯まで時間があるので、一度カムイコタンまで散歩に出かけました。シアターイコロで開演される「ロストカムイ」のチケットを買おうと思ったのですが、劇場は閉まっていたので結局ホテルで購入しました。晩御飯は豪華で、大きな毛ガニが1杯ついているのには驚きました。食事の後は阿寒湖の氷上の「冬華美」があり、花火の後にもう一度劇場に出向き、「ロストカムイ」を観ました。前回来たときは旅行会社に道から補助が出るので満席でしたが、今回は20人ほどの観客で寂しい限りでした。主演のダンサーの方も変わ、ちょっと迫力に欠けるものでした。かなり充実した1日目でしたが、ダイナミックなオホーツク海の自然は2日目も3日目も楽しむことが出来ました。

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
4.0
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
観光バス JALグループ 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
利用旅行会社
クラブツーリズム

PR

  • 出発はいつものように池袋のメトロポリタンホテルを午前8時35分発のリムジンバスです。出発が遅いので1本遅いバスで助かりました。

    出発はいつものように池袋のメトロポリタンホテルを午前8時35分発のリムジンバスです。出発が遅いので1本遅いバスで助かりました。

  • 京浜大橋の上から眺める景色はいつもと変わりません。今日も天気が良さそうなので、窓側の席に座れればいい写真が撮れそうです。

    京浜大橋の上から眺める景色はいつもと変わりません。今日も天気が良さそうなので、窓側の席に座れればいい写真が撮れそうです。

  • 電車とモノレールを乗り継いで空港で合流した妻の友人と団体カウンターで手続きをします。2人はその後スタバへ行くというので、1人で展望デッキへ行きました。友人が一緒だと妻を預けておけるので、今回はベビーシッター付きの旅行のようです。

    電車とモノレールを乗り継いで空港で合流した妻の友人と団体カウンターで手続きをします。2人はその後スタバへ行くというので、1人で展望デッキへ行きました。友人が一緒だと妻を預けておけるので、今回はベビーシッター付きの旅行のようです。

    羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

  • 第1ターミナルからは第2ターミナル越しに富士山が見えるので好きです。チェックイン時に分かりましたが、今回の機体は中央に通路があり、左右に3人掛けが並ぶ配置で、座席は右側の3席でした。釧路へ向かうのでほとんど海しか見ないことが分かっていました。

    第1ターミナルからは第2ターミナル越しに富士山が見えるので好きです。チェックイン時に分かりましたが、今回の機体は中央に通路があり、左右に3人掛けが並ぶ配置で、座席は右側の3席でした。釧路へ向かうのでほとんど海しか見ないことが分かっていました。

  • 時間があるので離着陸する飛行機の写真を撮って遊んでいました。

    時間があるので離着陸する飛行機の写真を撮って遊んでいました。

  • クラブツーリズムのツアーの航空券はJALの利用が多く、無記名なのでマイレージのマイル積算が出来ないのが残念です。

    クラブツーリズムのツアーの航空券はJALの利用が多く、無記名なのでマイレージのマイル積算が出来ないのが残念です。

  • 210ミリの望遠レンズをデジタルズームで最大値にして撮るとこんな感じでした。この5年ほど使用しているソニーのα6000の調子が悪くなってきているので、そろそろ買い替えかなと思っています。

    210ミリの望遠レンズをデジタルズームで最大値にして撮るとこんな感じでした。この5年ほど使用しているソニーのα6000の調子が悪くなってきているので、そろそろ買い替えかなと思っています。

  • 修理に出そうにも旅行が立て込んでいて手放せない状態が続いています。昨年秋田の男鹿半島から青森を旅した際は旅行中に電源が入らなくなり、サブカメラで2日間をしのぎました。

    修理に出そうにも旅行が立て込んでいて手放せない状態が続いています。昨年秋田の男鹿半島から青森を旅した際は旅行中に電源が入らなくなり、サブカメラで2日間をしのぎました。

  • 奥ゆかしい妻は友人と一緒に写真を撮るときは一歩下がって写ろうとします。高校生の頃の写真を見ると2人ともスレンダーなので並んでいましたが、最近は遠近法を駆使しているようです。

    奥ゆかしい妻は友人と一緒に写真を撮るときは一歩下がって写ろうとします。高校生の頃の写真を見ると2人ともスレンダーなので並んでいましたが、最近は遠近法を駆使しているようです。

  • 最近はローカルな空港へ行くツアーを利用することが多く、このバス乗り場には連続して来ているような気がします。<br />

    最近はローカルな空港へ行くツアーを利用することが多く、このバス乗り場には連続して来ているような気がします。

  • 昭和30年代生まれにはこういったタラップの方が旅情を誘います。整備士の方がいらっしゃることは多いですが、CAさんが下までお迎えすることは少ないです。

    昭和30年代生まれにはこういったタラップの方が旅情を誘います。整備士の方がいらっしゃることは多いですが、CAさんが下までお迎えすることは少ないです。

  • 2人の写真を撮っていたらCAさんがシャッターを押してくださいました。最後にバスを降りて、皆さんがタラップに上がったタイミングを見計らっています。今回は冬の北海道の旅なので、コロンビアのスノーブーツを誂えました。

    2人の写真を撮っていたらCAさんがシャッターを押してくださいました。最後にバスを降りて、皆さんがタラップに上がったタイミングを見計らっています。今回は冬の北海道の旅なので、コロンビアのスノーブーツを誂えました。

  • 釧路行きの便は定刻に離陸しました。同じタイミングで離陸したANAの機体はどこへ行くのでしょうか。

    釧路行きの便は定刻に離陸しました。同じタイミングで離陸したANAの機体はどこへ行くのでしょうか。

  • 釧路に到着する前に食事は済ませてくださいと前日に電話をもらった添乗員さんに聞いていました。クラブツーリズムは前日に添乗員さんから電話がありますが、トラピックスにはそんなサービスはありません。先週の台湾旅行の帰りは成田でとんかつを食べましたが、今週は機内でとんかつ弁当です。

    釧路に到着する前に食事は済ませてくださいと前日に電話をもらった添乗員さんに聞いていました。クラブツーリズムは前日に添乗員さんから電話がありますが、トラピックスにはそんなサービスはありません。先週の台湾旅行の帰りは成田でとんかつを食べましたが、今週は機内でとんかつ弁当です。

  • 離陸後はずっと雲の上を飛んでいるので景色はそれほど楽しめませんでした。それでもこの景色を眺めながらの食事は贅沢なものです。ただ檸檬堂を買うのを忘れたのが心残りです。

    離陸後はずっと雲の上を飛んでいるので景色はそれほど楽しめませんでした。それでもこの景色を眺めながらの食事は贅沢なものです。ただ檸檬堂を買うのを忘れたのが心残りです。

  • まっすぐに伸びた新釧路川が見えてきました。その右手には釧路川と釧路の町がありますが、霞んでいました。一昨年は釧路に10日間滞在するツアーに参加して、毎晩夕食を楽しんだので町の飲食店には詳しくなりました。

    まっすぐに伸びた新釧路川が見えてきました。その右手には釧路川と釧路の町がありますが、霞んでいました。一昨年は釧路に10日間滞在するツアーに参加して、毎晩夕食を楽しんだので町の飲食店には詳しくなりました。

  • 王子マテリアル釧路工場が見えました。釧路には一昨年まで日本製紙釧路工場がありましたが、パーパーレス化や諸事情で大正9年の1920年からの101年の歴史に終止符を打っています。王子マテリアルでは段ボールの製造を行っているので、宅急便の需要増もあり明暗が分かれたようです。大楽家(おおたのしげ)海岸から空港へと高度を下げます。

    王子マテリアル釧路工場が見えました。釧路には一昨年まで日本製紙釧路工場がありましたが、パーパーレス化や諸事情で大正9年の1920年からの101年の歴史に終止符を打っています。王子マテリアルでは段ボールの製造を行っているので、宅急便の需要増もあり明暗が分かれたようです。大楽家(おおたのしげ)海岸から空港へと高度を下げます。

  • 2年ぶりの「釧路たんちょう空港」に到着しました。冬の季節に来るのは初めてです。

    2年ぶりの「釧路たんちょう空港」に到着しました。冬の季節に来るのは初めてです。

    釧路空港(たんちょう釧路空港) 空港

  • 今回の旅も快晴の天気が続きました。自分も晴れ男だと思っていましたが、妻と一緒に旅行するようになってから天気が悪かったことはほとんどありません。

    今回の旅も快晴の天気が続きました。自分も晴れ男だと思っていましたが、妻と一緒に旅行するようになってから天気が悪かったことはほとんどありません。

  • 乗ってきたJALの機体です。機体の左にあるベルトローダーには「くしろよろしく」の文字がみえます。これは回文になっています。前から読んでも後ろから読んでも「くしろよろしく」です。

    乗ってきたJALの機体です。機体の左にあるベルトローダーには「くしろよろしく」の文字がみえます。これは回文になっています。前から読んでも後ろから読んでも「くしろよろしく」です。

  • 到着ターミナルで現地の添乗員さんと合流します。そして同じツアーの方ともここで初めてお会いします。ここで妻が驚いたような顔をして近寄ってきます。なんと前の週に台湾ツアーで一緒だった方がいました。普通だったら声を掛けるところですが、食事の際に円卓を自分勝手に回したり、ツアーの条件を緩和など理解されていなくて食事中に「こんなツアー来なければよかった!」とか大声を出すような方だったので目を合わせないようにしていました。

    到着ターミナルで現地の添乗員さんと合流します。そして同じツアーの方ともここで初めてお会いします。ここで妻が驚いたような顔をして近寄ってきます。なんと前の週に台湾ツアーで一緒だった方がいました。普通だったら声を掛けるところですが、食事の際に円卓を自分勝手に回したり、ツアーの条件を緩和など理解されていなくて食事中に「こんなツアー来なければよかった!」とか大声を出すような方だったので目を合わせないようにしていました。

  • 今回の3日間は「阿寒バス」にお世話になりました。バスガイドさんも同乗しているのでいろいろなことを教えてもらえます。

    今回の3日間は「阿寒バス」にお世話になりました。バスガイドさんも同乗しているのでいろいろなことを教えてもらえます。

  • バスは空港エリアから出ると釧路湿原の西側を北に向かって進みます。すぐに牧場の敷地に丹頂の姿が見えました。ガイドさんによると飼料のデント

    バスは空港エリアから出ると釧路湿原の西側を北に向かって進みます。すぐに牧場の敷地に丹頂の姿が見えました。ガイドさんによると飼料のデント

  • ここに空いている穴はロールベールという飼料の干し草をパックしたものが置かれていたと分かります。それを移動した下にコーンが落ちていたのでしょうね。これから行く鶴居村に期待が膨らみます。

    ここに空いている穴はロールベールという飼料の干し草をパックしたものが置かれていたと分かります。それを移動した下にコーンが落ちていたのでしょうね。これから行く鶴居村に期待が膨らみます。

  • しばらくすると右側に「釧路市湿原展望台」が見えてきました。ここへは一昨年に来ていますが、雪の中に立つ建物の姿は美しいです。

    しばらくすると右側に「釧路市湿原展望台」が見えてきました。ここへは一昨年に来ていますが、雪の中に立つ建物の姿は美しいです。

    釧路市湿原展望台 名所・史跡

  • このレンガの美しい建物は毛綱毅曠(もづな きこう)という建築家の作品です。この方の作品を訪ねて一昨年も釧路の町を何日も歩き回りました。<br />「釧路市湿原展望台」:https://4travel.jp/travelogue/11711974

    このレンガの美しい建物は毛綱毅曠(もづな きこう)という建築家の作品です。この方の作品を訪ねて一昨年も釧路の町を何日も歩き回りました。
    「釧路市湿原展望台」:https://4travel.jp/travelogue/11711974

  • その建物からボランティアガイドさんと歩いた釧路湿原の道は雪で覆われていました。

    その建物からボランティアガイドさんと歩いた釧路湿原の道は雪で覆われていました。

  • 北海道道53号は「たんちょう舞ロード」と呼ばれ、釧路湿原が望める展望台はいくつかありました。ただ、バスは立ち寄ることもなく北へ向かって走り抜けます。

    北海道道53号は「たんちょう舞ロード」と呼ばれ、釧路湿原が望める展望台はいくつかありました。ただ、バスは立ち寄ることもなく北へ向かって走り抜けます。

  • 車窓からわずかに見えた冬の釧路湿原は美しかったです。塘路湖からカヌーで釧路川を下ったことやノロッコ号に乗ったこと、湿原を歩いた旅のことが思い出されます。

    車窓からわずかに見えた冬の釧路湿原は美しかったです。塘路湖からカヌーで釧路川を下ったことやノロッコ号に乗ったこと、湿原を歩いた旅のことが思い出されます。

  • 釧路湿原全体は標高が3メートルから10メートルの表面が平らな沖積平野です。東西が最大25キロ南北は35キロでまわりの小高い丘陵地帯(海岸段丘)に深く入り組んだ形になっています。そんな段丘もわずかに見ることが出来ました。

    釧路湿原全体は標高が3メートルから10メートルの表面が平らな沖積平野です。東西が最大25キロ南北は35キロでまわりの小高い丘陵地帯(海岸段丘)に深く入り組んだ形になっています。そんな段丘もわずかに見ることが出来ました。

  • 釧路空港を出てから40分ほどで「鶴見台」に到着しました。ここで40分ほどのフリータイムになりました。

    釧路空港を出てから40分ほどで「鶴見台」に到着しました。ここで40分ほどのフリータイムになりました。

    鶴居村ふるさと情報館みなくる 美術館・博物館

  • 「鶴見台」は国の特別天然記念物である丹頂の保護を目的として、冬季に限ってデントコーン等の餌付けが行われています。丹頂を観察するなら11月から3月までが見頃なようです。

    「鶴見台」は国の特別天然記念物である丹頂の保護を目的として、冬季に限ってデントコーン等の餌付けが行われています。丹頂を観察するなら11月から3月までが見頃なようです。

  • 特に1月から2月にかけては200羽を超えるほどの丹頂が集まる大給餌場です。給餌は朝と午後2時30分頃の1日2回行っているので、この日の給餌は終わっていました。

    特に1月から2月にかけては200羽を超えるほどの丹頂が集まる大給餌場です。給餌は朝と午後2時30分頃の1日2回行っているので、この日の給餌は終わっていました。

  • 「たんちょう舞ロード」は過去に何度も通過したことがあり、この「鶴見台」の前を通ったのを覚えています。その時は1羽の丹頂も見かけませんでしたが、この日は100羽ほどの丹頂が餌を啄んでいました。

    「たんちょう舞ロード」は過去に何度も通過したことがあり、この「鶴見台」の前を通ったのを覚えています。その時は1羽の丹頂も見かけませんでしたが、この日は100羽ほどの丹頂が餌を啄んでいました。

  • 雛から幼鳥に変わった若い鳥の姿も見られました。まだ黒い羽根は生えておらず、頭頂部も赤くはなっていません。

    雛から幼鳥に変わった若い鳥の姿も見られました。まだ黒い羽根は生えておらず、頭頂部も赤くはなっていません。

  • かなり離れてはいますが、その体の大きさを感じます。大きな鳥が100羽近く歩き回る姿は圧巻です。

    かなり離れてはいますが、その体の大きさを感じます。大きな鳥が100羽近く歩き回る姿は圧巻です。

  • 頭上を滑空していく丹頂は羽を広げるとさらに大きく感じられます。

    頭上を滑空していく丹頂は羽を広げるとさらに大きく感じられます。

  • 思わずカメラのシャッターを押す手に力が入ります。

    思わずカメラのシャッターを押す手に力が入ります。

  • 日本では北海道の道東に周年生息(留鳥)し、襟裳岬以東の太平洋岸や根室海峡沿岸部、オホーツク地区、2004年以降は宗谷地区でも繁殖しています。

    日本では北海道の道東に周年生息(留鳥)し、襟裳岬以東の太平洋岸や根室海峡沿岸部、オホーツク地区、2004年以降は宗谷地区でも繁殖しています。

  • 越冬地は主にこの釧路湿原周辺ですが、近年は十勝平野西部や根室地区での越冬例の確認が増加していると前のツアーのバスガイドさんが教えてくれたことを思い出します。

    越冬地は主にこの釧路湿原周辺ですが、近年は十勝平野西部や根室地区での越冬例の確認が増加していると前のツアーのバスガイドさんが教えてくれたことを思い出します。

  • 繁殖地は道東からかつて棲息していた北海道他地区へ広がりつつあり、2020年には明治時代以来となる苫小牧方面のウトナイ湖周辺での繁殖が確認されたようです。帯広で生まれた弟の奥さんに「今日はずいぶん飛行機が低く飛んでいるなと思ったら丹頂でした。」なんて話を聞いたのを思い出しました。

    繁殖地は道東からかつて棲息していた北海道他地区へ広がりつつあり、2020年には明治時代以来となる苫小牧方面のウトナイ湖周辺での繁殖が確認されたようです。帯広で生まれた弟の奥さんに「今日はずいぶん飛行機が低く飛んでいるなと思ったら丹頂でした。」なんて話を聞いたのを思い出しました。

  • 丹頂の形態は全長が1メートルから1.5メートルで、翼長は65センチ、翼を開くと240センチあるそうです。全身は白く、眼先から喉と頸部にかけては黒く、眼後部から頸部にかけてに白い斑紋が入り、次列風切や三列風切は黒いということを改めて確認できます。

    丹頂の形態は全長が1メートルから1.5メートルで、翼長は65センチ、翼を開くと240センチあるそうです。全身は白く、眼先から喉と頸部にかけては黒く、眼後部から頸部にかけてに白い斑紋が入り、次列風切や三列風切は黒いということを改めて確認できます。

  • 頭頂にはほぼ羽毛がなく黒い剛毛がまばらに生え、赤い皮膚が裸出しています。タン(丹)は「赤い」の意味で、これは頭頂に裸出した皮膚に由来します。よくタンチョウヅルと云いますが、正式にはタンチョウで鶴はつけないそうです。

    頭頂にはほぼ羽毛がなく黒い剛毛がまばらに生え、赤い皮膚が裸出しています。タン(丹)は「赤い」の意味で、これは頭頂に裸出した皮膚に由来します。よくタンチョウヅルと云いますが、正式にはタンチョウで鶴はつけないそうです。

  • 日本では縁起物として主に食用とされたのはクロヅルやマナヅルで、丹頂に関しては江戸時代には「食べる人は少ない」とか「肉が堅く不味い」といわれ、飼育用や観賞用の需要が高かったそうです。

    日本では縁起物として主に食用とされたのはクロヅルやマナヅルで、丹頂に関しては江戸時代には「食べる人は少ない」とか「肉が堅く不味い」といわれ、飼育用や観賞用の需要が高かったそうです。

  • 一方で江戸時代には江戸の近郊の三河島村(現在の荒川区荒川近辺)に丹頂の飛来地があり、手厚く保護されていたようです。給餌の際はささらを鳴らして丹頂を呼びましたが、来ないときは荒川の向こうまで探しに行ったそうです。根岸あたりでは丹頂を驚かさないように凧揚げも禁止されたほど大切にされたようです。

    一方で江戸時代には江戸の近郊の三河島村(現在の荒川区荒川近辺)に丹頂の飛来地があり、手厚く保護されていたようです。給餌の際はささらを鳴らして丹頂を呼びましたが、来ないときは荒川の向こうまで探しに行ったそうです。根岸あたりでは丹頂を驚かさないように凧揚げも禁止されたほど大切にされたようです。

  • フワフワと舞う丹頂の姿はこの場所だけ重力が違っているように思えます。

    フワフワと舞う丹頂の姿はこの場所だけ重力が違っているように思えます。

  • 鶴の種類は違いますが、江戸時代の画家の尾形光琳の描いた「群鶴図屏風」を思い出すような姿です。

    鶴の種類は違いますが、江戸時代の画家の尾形光琳の描いた「群鶴図屏風」を思い出すような姿です。

  • こちらはさしずめ俵屋宗達の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」の巻物が広がったように思えます。

    こちらはさしずめ俵屋宗達の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」の巻物が広がったように思えます。

  • アイヌ語では「サロルンカムイ」と呼ばれ、これには「葦原の神」の意味があります。アイヌ民族の伝統芸能にも女性が躍る、非常に優美な鶴の舞があります。

    アイヌ語では「サロルンカムイ」と呼ばれ、これには「葦原の神」の意味があります。アイヌ民族の伝統芸能にも女性が躍る、非常に優美な鶴の舞があります。

  • ウポポイや阿寒湖のアイヌコタンでも観たことがあるこの踊りのことを思い出しました。<br />https://www.youtube.com/watch?v=uUv4Vi2Safc

    ウポポイや阿寒湖のアイヌコタンでも観たことがあるこの踊りのことを思い出しました。
    https://www.youtube.com/watch?v=uUv4Vi2Safc

  • タンチョウは春の繁殖期の2月から3月にかけて恋の季節を迎え、求愛行動をとります。オスとメスが一緒に甲高い声で鳴き交わしたり、向かい合って大きく翼を広げて首を曲げ伸ばし、ジャンプしたりして求愛のダンスを舞う姿が見られます。

    タンチョウは春の繁殖期の2月から3月にかけて恋の季節を迎え、求愛行動をとります。オスとメスが一緒に甲高い声で鳴き交わしたり、向かい合って大きく翼を広げて首を曲げ伸ばし、ジャンプしたりして求愛のダンスを舞う姿が見られます。

  • 今までテレビでしか見たことのなかった姿を見て感動しました。これを見ただけで北海道へ来た甲斐がありました。<br />

    今までテレビでしか見たことのなかった姿を見て感動しました。これを見ただけで北海道へ来た甲斐がありました。

  • 翌日の朝に阿寒湖のホテルでテレビを見ていたら、この日の「鶴見台」の丹頂の姿が放送されていました。

    翌日の朝に阿寒湖のホテルでテレビを見ていたら、この日の「鶴見台」の丹頂の姿が放送されていました。

  • 「鶴見台」の観光が終わるとバスはさらに北に向かい、阿寒湖を目指します。以前に釧路から日帰りツアーで摩周湖と屈斜路湖と阿寒湖を巡り、最後に阿寒湖から路線バスで釧路に戻ったことがありました。その道中の長かったことを思い出します。停留所は50個近くあったのではないかと思います。<br />

    「鶴見台」の観光が終わるとバスはさらに北に向かい、阿寒湖を目指します。以前に釧路から日帰りツアーで摩周湖と屈斜路湖と阿寒湖を巡り、最後に阿寒湖から路線バスで釧路に戻ったことがありました。その道中の長かったことを思い出します。停留所は50個近くあったのではないかと思います。

  • 雲がかかってどんよりとした空ですが、夕日の具合がどこかクロアチアからスロヴェニアのヨーロッパアルプスの東端のジュリアンアルプスの景色のように思えました。この3年はヨーロッパのクリスマスマーケット巡りには行けていませんが、今年こそは行きたいと願っています。

    雲がかかってどんよりとした空ですが、夕日の具合がどこかクロアチアからスロヴェニアのヨーロッパアルプスの東端のジュリアンアルプスの景色のように思えました。この3年はヨーロッパのクリスマスマーケット巡りには行けていませんが、今年こそは行きたいと願っています。

  • 午後5時前にこの日宿泊する阿寒湖温泉の「御前水」というホテルに到着しました。ロビーの正面はガラス張りになって阿寒湖が見えるのが表からでも分かります。

    午後5時前にこの日宿泊する阿寒湖温泉の「御前水」というホテルに到着しました。ロビーの正面はガラス張りになって阿寒湖が見えるのが表からでも分かります。

    ホテル御前水 宿・ホテル

    昭和を感じるホテルだが、レイクビューの眺望は素晴らしい。 by kojikojiさん
  • 今回は3人旅ですが翌日の斜里のホテルが2人部屋なので、1泊目も別々の部屋です。和室なので一緒の方が楽しいので残念です。

    今回は3人旅ですが翌日の斜里のホテルが2人部屋なので、1泊目も別々の部屋です。和室なので一緒の方が楽しいので残念です。

  • 部屋からは真正面に氷結した阿寒湖が見えました。ホテル自体も部屋もは少しくたびれていますが滞在は快適でした。

    部屋からは真正面に氷結した阿寒湖が見えました。ホテル自体も部屋もは少しくたびれていますが滞在は快適でした。

  • 昨年の11月に来たときはまだ黄葉が残っていてきれいでしたが、真冬の阿寒湖も美しいです。

    昨年の11月に来たときはまだ黄葉が残っていてきれいでしたが、真冬の阿寒湖も美しいです。

    阿寒湖 自然・景勝地

  • 早朝に起きて「ボッケ」まで散歩に行った道も冬は厳しそうです。

    早朝に起きて「ボッケ」まで散歩に行った道も冬は厳しそうです。

  • 氷結した湖面の上ではスノーモービルが楽しめるようです。並んでいるのはアジアからの観光客のようで、にぎやかな声が聞こえます。

    氷結した湖面の上ではスノーモービルが楽しめるようです。並んでいるのはアジアからの観光客のようで、にぎやかな声が聞こえます。

  • その背後には雄阿寒岳が姿を見せてくれています。雌阿寒岳はホテル街の背後で、今回は見ることが出来ませんでした。

    その背後には雄阿寒岳が姿を見せてくれています。雌阿寒岳はホテル街の背後で、今回は見ることが出来ませんでした。

  • スノーモービルの重量は1台200キロほどあるのでかなり厚く凍っているのだと思います。例年50センチほどの厚さにはなるようです。

    スノーモービルの重量は1台200キロほどあるのでかなり厚く凍っているのだと思います。例年50センチほどの厚さにはなるようです。

  • 以前に北海道の林野をスノーモービルで走るというツアーに参加したことがありますが、かなりの急坂でも難なく登っていくので楽しかった記憶があります。ここではフラットですがかなりのスピードが出せるようです。バナナボートも活躍しています。

    以前に北海道の林野をスノーモービルで走るというツアーに参加したことがありますが、かなりの急坂でも難なく登っていくので楽しかった記憶があります。ここではフラットですがかなりのスピードが出せるようです。バナナボートも活躍しています。

  • スノーモービルは特にやってみたいと思いませんでしたが、ワカサギ釣りはやってみたかったです。以前このホテルの前にある「奈辺久(なべきゅう)」という店で食べたワカサギ丼は絶品でした。

    スノーモービルは特にやってみたいと思いませんでしたが、ワカサギ釣りはやってみたかったです。以前このホテルの前にある「奈辺久(なべきゅう)」という店で食べたワカサギ丼は絶品でした。

  • 午後5時を過ぎるとスノーモービルも終わりになったようで、湖面も静かになりました。

    午後5時を過ぎるとスノーモービルも終わりになったようで、湖面も静かになりました。

  • 近くのセイコマートで檸檬堂などを買い込んでホテルの部屋で乾杯します。今回のツアーも全国旅行支援のクーポンが1人2,000円が2日分いただけました。コンビニでも利用できます。

    近くのセイコマートで檸檬堂などを買い込んでホテルの部屋で乾杯します。今回のツアーも全国旅行支援のクーポンが1人2,000円が2日分いただけました。コンビニでも利用できます。

  • 陽が落ちてしまいましたが、阿寒湖の上は青く染まって幻想的な景色を見ることが出来ました。

    陽が落ちてしまいましたが、阿寒湖の上は青く染まって幻想的な景色を見ることが出来ました。

  • 夕食まではまだ時間があるので「阿寒湖カムイコタン」まで散歩に行ってみることにします。

    夕食まではまだ時間があるので「阿寒湖カムイコタン」まで散歩に行ってみることにします。

  • 秋に来た時も商店街は閑散としていましたが、冬の方が積もった雪に店の明かりが反射してきれいでした。

    秋に来た時も商店街は閑散としていましたが、冬の方が積もった雪に店の明かりが反射してきれいでした。

  • 途中にランプの灯ったベンチがあったので一休み。

    途中にランプの灯ったベンチがあったので一休み。

  • 冬の「阿寒湖アイヌコタン」もいい雰囲気ですが、お店のほとんどが店じまいした後で、歩いている人の姿もありません。

    冬の「阿寒湖アイヌコタン」もいい雰囲気ですが、お店のほとんどが店じまいした後で、歩いている人の姿もありません。

    阿寒湖アイヌコタン 名所・史跡

  • 坂を登った先には「アイヌ文化伝承創造館オンネチセ」がありますが、開いている時間に来れたことがありません。

    坂を登った先には「アイヌ文化伝承創造館オンネチセ」がありますが、開いている時間に来れたことがありません。

  • 「阿寒湖アイヌシアターイコロ」までやってきました。ここで今夜の「ロストカムイ」のチケットを購入するつもりでしたが、劇場の窓口は開演前まで閉まっていました。

    「阿寒湖アイヌシアターイコロ」までやってきました。ここで今夜の「ロストカムイ」のチケットを購入するつもりでしたが、劇場の窓口は開演前まで閉まっていました。

    阿寒湖アイヌシアター イコロ 名所・史跡

  • 仕方ないのでホテルに戻ることにします。「ロストカムイ」のチケットはホテルのフロントでも前売り料金で買うことが出来ました。さらにクーポンも使うことも出来ました。

    仕方ないのでホテルに戻ることにします。「ロストカムイ」のチケットはホテルのフロントでも前売り料金で買うことが出来ました。さらにクーポンも使うことも出来ました。

  • 上手に作られた雪だるまの頭の上にはキャンドルが灯っていました。

    上手に作られた雪だるまの頭の上にはキャンドルが灯っていました。

  • 「あかん湖 鶴雅ウイングス」のロビーには北海道を代表する木彫り作家の藤戸竹喜(ふじとたけき)のギャラリーが常設されています。このホテルのために制作したという高さ3メートルの「カムイ・ニ」をはじめ、写実的でありながら力強い大作が展示されています。

    「あかん湖 鶴雅ウイングス」のロビーには北海道を代表する木彫り作家の藤戸竹喜(ふじとたけき)のギャラリーが常設されています。このホテルのために制作したという高さ3メートルの「カムイ・ニ」をはじめ、写実的でありながら力強い大作が展示されています。

    あかん湖鶴雅ウイングス 宿・ホテル

  • 「ヤイタンキ エカシ像」<br />この作品も展示会で観てインパクトの強かった作品です。モデルは藤戸竹喜の父方の祖父であるヤイタンキエカシという人です。明治の初期に余市町の隣の仁木町のコタンで生まれています。

    「ヤイタンキ エカシ像」
    この作品も展示会で観てインパクトの強かった作品です。モデルは藤戸竹喜の父方の祖父であるヤイタンキエカシという人です。明治の初期に余市町の隣の仁木町のコタンで生まれています。

  • マタギの名人で祝いや祭りのときなどに唄うウポポも上手だったそうです。樺太で日露戦争も経験したそうです。シマフクロウとアイヌが一体となった作品はシマフクロウ送りの歴史的な背景を表したものではなく、藤戸のイメージが膨らんで生まれた「ふくろう祭り」だそうです。

    マタギの名人で祝いや祭りのときなどに唄うウポポも上手だったそうです。樺太で日露戦争も経験したそうです。シマフクロウとアイヌが一体となった作品はシマフクロウ送りの歴史的な背景を表したものではなく、藤戸のイメージが膨らんで生まれた「ふくろう祭り」だそうです。

  • 一昨年の秋に阿寒湖へ来た際に「熊の家」という藤戸竹喜の店に行った際に「東京駅ステーションギャラリー」で展示会があるのを知って観に行ったことがありました。その時に会場で観た作品の多くがここに展示してあったので、昨年の秋に来たときは驚きました。

    一昨年の秋に阿寒湖へ来た際に「熊の家」という藤戸竹喜の店に行った際に「東京駅ステーションギャラリー」で展示会があるのを知って観に行ったことがありました。その時に会場で観た作品の多くがここに展示してあったので、昨年の秋に来たときは驚きました。

  • その時はこのギャラリーにある藤戸竹喜のすべてを写真に撮り、隣接するギャラリーで滝口政満の作品も見ることが出来ました。なので今回は妻の友人に紹介する程度の見学にしました。<br />藤戸竹喜/滝口政満:https://4travel.jp/travelogue/11796080

    その時はこのギャラリーにある藤戸竹喜のすべてを写真に撮り、隣接するギャラリーで滝口政満の作品も見ることが出来ました。なので今回は妻の友人に紹介する程度の見学にしました。
    藤戸竹喜/滝口政満:https://4travel.jp/travelogue/11796080

  • 「アイヌ立像」<br />キケチノイエイナウ(削りかけを撚ったイナウ)とイナウを祭壇に立てるときに脚となる「イナウケマ」を持つ姿はイオマンテの前のようです。このアイヌコタンの奥まった所にもイナウが立てられた場所がありました。

    「アイヌ立像」
    キケチノイエイナウ(削りかけを撚ったイナウ)とイナウを祭壇に立てるときに脚となる「イナウケマ」を持つ姿はイオマンテの前のようです。このアイヌコタンの奥まった所にもイナウが立てられた場所がありました。

  • 首から下げたネックレスの熊の爪や刀を下げるためのエムシ・アッという帯は本物が使われていて彫刻のリアリティを強く感じます。

    首から下げたネックレスの熊の爪や刀を下げるためのエムシ・アッという帯は本物が使われていて彫刻のリアリティを強く感じます。

  • 「カムイミンタラに住む神々」<br />カムイミンタラとは、神々が集い遊ぶ庭という意味で人間の近づきがたい山々にあるとされます。このトーテムポールはそこに住まう神々を表しています。アイヌの伝統にはトーテムポールはありませんが、藤戸竹喜の思う神々が表現されています。

    「カムイミンタラに住む神々」
    カムイミンタラとは、神々が集い遊ぶ庭という意味で人間の近づきがたい山々にあるとされます。このトーテムポールはそこに住まう神々を表しています。アイヌの伝統にはトーテムポールはありませんが、藤戸竹喜の思う神々が表現されています。

  • 最上段の翼を広げ不思議な角の生えたコタンコロカムイ(村の守り神であるフクロウ)とその腹の中に入っている若者は顔の下の渡りガラスと一体になって大空を飛び回り、人間界を見渡してアイヌモシリ(アイヌの台地)を守っています。中段の2重の耳を持ったカムイエベレ(熊の神)の大きい方の耳は良い話を聞くため、内側の小さい耳は注意すべき話、気を付けるべき話を聞くためのものです。半分食べられてしまったカムイチェップ(鮭の神)とカムイエベレ(熊の神)は会話しています。

    最上段の翼を広げ不思議な角の生えたコタンコロカムイ(村の守り神であるフクロウ)とその腹の中に入っている若者は顔の下の渡りガラスと一体になって大空を飛び回り、人間界を見渡してアイヌモシリ(アイヌの台地)を守っています。中段の2重の耳を持ったカムイエベレ(熊の神)の大きい方の耳は良い話を聞くため、内側の小さい耳は注意すべき話、気を付けるべき話を聞くためのものです。半分食べられてしまったカムイチェップ(鮭の神)とカムイエベレ(熊の神)は会話しています。

  • ホテルに戻るとすぐに晩御飯になりました。宴会場にグループごとのテーブルが用意されています。コロナ禍の一時のような隔離感はなくなって、食事が楽しめるようになりました。

    ホテルに戻るとすぐに晩御飯になりました。宴会場にグループごとのテーブルが用意されています。コロナ禍の一時のような隔離感はなくなって、食事が楽しめるようになりました。

    ホテル御前水 宿・ホテル

    昭和を感じるホテルだが、レイクビューの眺望は素晴らしい。 by kojikojiさん
  • 白いカバーの下には。

    白いカバーの下には。

  • 大きな毛ガニが1人1杯です。これが本当に大きくて、そして身も詰まってとても美味しかったです。売っているなら買って帰りたいくらいのものでした。

    大きな毛ガニが1人1杯です。これが本当に大きくて、そして身も詰まってとても美味しかったです。売っているなら買って帰りたいくらいのものでした。

  • まずは札幌クラシックで乾杯です。気の合う友人との食事は旅をさらに楽しくしてくれます。今回は娘さんが急遽来れなくなって残念です。

    まずは札幌クラシックで乾杯です。気の合う友人との食事は旅をさらに楽しくしてくれます。今回は娘さんが急遽来れなくなって残念です。

  • この日のメニューは「なごみ膳」というものでした。<br />先付けに浅利昆布、八寸は烏賊三升漬けと煮海老、豚肉西京焼き、草餅です。三升漬(さんしょうづけ)は、北海道の郷土料理で、青なんばんと麹と醤油をそれぞれ、一升ずつの分量で漬け込んだものです。

    この日のメニューは「なごみ膳」というものでした。
    先付けに浅利昆布、八寸は烏賊三升漬けと煮海老、豚肉西京焼き、草餅です。三升漬(さんしょうづけ)は、北海道の郷土料理で、青なんばんと麹と醤油をそれぞれ、一升ずつの分量で漬け込んだものです。

  • 造りは阿寒湖の鯉の洗いと阿寒サーモンです。

    造りは阿寒湖の鯉の洗いと阿寒サーモンです。

  • 阿寒湖に注ぐ冷たい水で3年から4年じっくり育て上げたニジマスは阿寒湖産のものは「阿寒サーモン」と呼びます。4月下旬に阿寒湖の氷が溶けたと同時にコイ漁が始まり、1キロから15キロ前後のサイズのものが水揚げされます。きれいな湖で育った鯉は泥臭さも無くてとても美味しいです。

    阿寒湖に注ぐ冷たい水で3年から4年じっくり育て上げたニジマスは阿寒湖産のものは「阿寒サーモン」と呼びます。4月下旬に阿寒湖の氷が溶けたと同時にコイ漁が始まり、1キロから15キロ前後のサイズのものが水揚げされます。きれいな湖で育った鯉は泥臭さも無くてとても美味しいです。

  • 蓋物はエゾシカ肉のシチューです。臭みもなくとても美味しいです。

    蓋物はエゾシカ肉のシチューです。臭みもなくとても美味しいです。

  • 鍋物は北海道ならではの石狩鍋です。こういった地産の食材を使った料理だと観光客にはうれしいものです。ビールから男山の「くーる」という冷酒に変えてお酒も進みます。

    鍋物は北海道ならではの石狩鍋です。こういった地産の食材を使った料理だと観光客にはうれしいものです。ビールから男山の「くーる」という冷酒に変えてお酒も進みます。

  • 阿寒湖上では「冬華美」という花火大会が開催されているのは知っていました。今回は特に気にもしていませんでしたが、この日の夜も開催されるということでした。翌日の3月2日が最後だったようです。食事の後に部屋に戻り、1人で湖上に行ってみました。2人は温かい部屋から眺めています。

    阿寒湖上では「冬華美」という花火大会が開催されているのは知っていました。今回は特に気にもしていませんでしたが、この日の夜も開催されるということでした。翌日の3月2日が最後だったようです。食事の後に部屋に戻り、1人で湖上に行ってみました。2人は温かい部屋から眺めています。

  • SONYのα6000は低温に非常に弱く、誤作動が連発します。オートにしていてもマニュアルになったりパノラマになったり。今回も誤作動の連発です。

    SONYのα6000は低温に非常に弱く、誤作動が連発します。オートにしていてもマニュアルになったりパノラマになったり。今回も誤作動の連発です。

  • モードが不安定に変わってしまいましたが、何とか数枚の写真が撮れました。

    モードが不安定に変わってしまいましたが、何とか数枚の写真が撮れました。

  • 「阿寒湖氷上フェスティバルICE・愛す・阿寒」の一環のイベントのようです。

    「阿寒湖氷上フェスティバルICE・愛す・阿寒」の一環のイベントのようです。

  • 湖畔から眺めているお客さんはほとんどが東南アジアからの方のようでした。タイや台湾など雪の降らない国の方にとっては北海道はエキサイティングなようです。寒いだけでも嬉しそうです。

    湖畔から眺めているお客さんはほとんどが東南アジアからの方のようでした。タイや台湾など雪の降らない国の方にとっては北海道はエキサイティングなようです。寒いだけでも嬉しそうです。

  • 2週間前は秋田の山の中の上桧木内の「紙風船上げ」の祭りで花火を見たばかりでした。夏の花火もきれいですが、冬の花火も風流なものです。

    2週間前は秋田の山の中の上桧木内の「紙風船上げ」の祭りで花火を見たばかりでした。夏の花火もきれいですが、冬の花火も風流なものです。

  • 周囲はマイナス10℃くらいだと思いますが、不思議と寒さは感じませんでした。

    周囲はマイナス10℃くらいだと思いますが、不思議と寒さは感じませんでした。

  • 花火は菊や牡丹から始まり、最後は冠菊(かむろぎく)という星が尾を引き、地上すれすれまで垂れ下がるもので終わりました。

    花火は菊や牡丹から始まり、最後は冠菊(かむろぎく)という星が尾を引き、地上すれすれまで垂れ下がるもので終わりました。

  • あっという間の10分間でしたが、ツアーの予定表にもないものを楽しませてもらいました。

    あっという間の10分間でしたが、ツアーの予定表にもないものを楽しませてもらいました。

  • 花火が終わったところで午後9時開演の「ロストカムイ」を見るためにホテルを出て再び「阿寒湖カムイコタン」に向かいます。

    花火が終わったところで午後9時開演の「ロストカムイ」を見るためにホテルを出て再び「阿寒湖カムイコタン」に向かいます。

  • 2人ともご機嫌です。年に2回ぐらいですが、こんな機会が長く続けばと思います。

    2人ともご機嫌です。年に2回ぐらいですが、こんな機会が長く続けばと思います。

  • シマフクロウのポーズのようです。

    シマフクロウのポーズのようです。

  • 立ち寄りたかった「熊の家」はもう店じまいした後です。ここが藤戸竹喜のお店だったところで、現在は息子さんご夫婦がいらっしゃいます。11月に来たときはトーテムポールのような彫刻を買い求めました。いいものの多くが非売品なのが残念です。

    立ち寄りたかった「熊の家」はもう店じまいした後です。ここが藤戸竹喜のお店だったところで、現在は息子さんご夫婦がいらっしゃいます。11月に来たときはトーテムポールのような彫刻を買い求めました。いいものの多くが非売品なのが残念です。

  • 「ロストカムイ」は自然現象のあらゆるものにカムイ(神)が宿っているというアイヌ民族の世界観をデジタルアートと現代舞踊と古式舞踊を融合させた舞台で、特に敬ってきた「ホロケウカムイ(エゾオオカミ)」に焦点を当てています。ステージは撮影禁止です。終演したところで記念写真を1枚。

    「ロストカムイ」は自然現象のあらゆるものにカムイ(神)が宿っているというアイヌ民族の世界観をデジタルアートと現代舞踊と古式舞踊を融合させた舞台で、特に敬ってきた「ホロケウカムイ(エゾオオカミ)」に焦点を当てています。ステージは撮影禁止です。終演したところで記念写真を1枚。

  • 毎回のお約束の写真も1枚。

    毎回のお約束の写真も1枚。

  • 表に出たところで記念写真を撮られている方がいらしたので、「シャッター押しますよ。」と声を掛けると渡されたのはライカの凄いデジカメでした。持つ手が震えそうです。我々の写真も撮っていただきました。

    表に出たところで記念写真を撮られている方がいらしたので、「シャッター押しますよ。」と声を掛けると渡されたのはライカの凄いデジカメでした。持つ手が震えそうです。我々の写真も撮っていただきました。

    阿寒湖アイヌシアター イコロ 名所・史跡

  • 妻は若い頃は色の白いすらりとした女性で、手脚が冷たいので「雪女!」と呼んでいましたが、いつのまにか「雪だるま」になってしまいました。

    妻は若い頃は色の白いすらりとした女性で、手脚が冷たいので「雪女!」と呼んでいましたが、いつのまにか「雪だるま」になってしまいました。

  • 長い1日が終わりましたが、「鶴見台」で丹頂も見ることが出来て大満足です。充実した旅は2日目も3日目も続きます。

    長い1日が終わりましたが、「鶴見台」で丹頂も見ることが出来て大満足です。充実した旅は2日目も3日目も続きます。

29いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP