2023/03/03 - 2023/03/03
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kojikojiさん
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前の晩は遅くまで3人で飲んでしまいましたが、翌朝はさわやかな目覚めでした。夜明け前に一度目が覚めてしまいましたが、窓の外には正面に海別岳、右手には斜里岳が浮かび上がっています。しばらくすると海別岳の向こう側から太陽が昇ってきます。斜里岳は薄いオレンジ色に染まり、霧が立ち込めた風景はとても美しいです。1人大浴場で湯に浸かり、1階のレストランで朝食をとります。ホテルの規模の割に狭いのとツアーが2つ出発時間が重なったようでとても混雑していました。表のロビーで食事しても良いというのでそちらに移りましたが、広々として気持ちよかったです。バスは午前8時に斜里を出発して、釧網本線に沿って網走を目指します。ツアー3日目は朝から快晴で、この後の流氷クルーズに期待が持てます。雪に埋もれた「小清水原生花園」を超え、「濤沸湖」に差し掛かると湖越しの斜里岳が美しく見えました。古い駅舎をいくつか超えるとこの日最初の立ち寄り先の「北浜駅」に到着しました。ここで20分ほどフリータイムになります。無人駅になってしまった駅構内を見て回り、展望台からオホーツク海を眺めてみます。再びバスに乗ると網走の町はすぐに到着しました。昨年の十勝川温泉・阿寒湖温泉・層雲峡温泉の旅で網走にも立ち寄っているので土地勘はありました。バスはそのまま網走港に向かい、バスを降りるとそのまま網走流氷観光砕氷船「おーろら号」に向かいます。すでにたくさんの乗客が乗っていて、出港後に解放される1階乗船口の左舷のデッキの先頭を確保しました。ここは最善の場所のようで、良い写真屋動画が撮れました。特に動画は流氷が軋んで割れてゆく音まで撮れて、友人たちにLINEで送ると臨場感があって喜ばれました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス 船 JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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夜明け前に目が覚めて、表を見ると東の空が明るんでいます。真正面は「海別岳」と分かりました。
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さらにしばらくすると東の空全体が明るくなってきました。ツアー3日目は朝から晴れそうです。
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部屋の右手には「斜里岳」が見えますが、なかなか山頂の雲が取れません。朝日が当たって幻想的な姿を浮かび上がらせています。
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雪が積もっているうえに朝霧で覆われているようです。
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肉眼では確認できないので望遠レンズで拡大してみるとその美しさが際立ってきます。
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午前6時を回ったところですが、駅前では除雪作業が行われています。前の晩から5センチほどの積雪があったようです。
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網走方面へ向かう午前6時45分発の列車のようです。釧網本線は太平洋沿岸の釧路とオホーツク海沿岸の網走を結ぶ目的で建設された路線で、網走などに流された囚人らの手で建設されました。当初は網走と厚岸とを結ぶ計画でしたが、釧路の発展が著しかったことから網走と釧路を結ぶ路線へと変更されています。
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明治維新後の日本は内乱による国事犯や政治犯が続出したため、監獄は過剰拘禁となっていました。同時に「富国強兵」を掲げて西洋列強と肩を並べるためやロシア帝国による脅威を防ぐためには蝦夷地(北海道)の開拓が重要でした。ゴールデンカムイの時代です。
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そこで明治14年の1881年に「監獄則」改正を行って徒刑、流刑、懲役刑12年以上の者を拘禁する集治監を北海道に設置し、囚人を労働力として使役させて北海道の防衛と開拓を進める政策を執いました。
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網走の発展に刑務所設置に大きく関わっていますが、以前は地元にとって刑務所は決して好ましいイメージではなく、戦時中には刑務所名変更の請願もあったようです。それが変わったのが高倉健主演の映画「網走番外地」シリーズの人気で、以降は有名な観光地となっていきます。
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1人で大浴場でくつろいでから朝食に向かいます。1階の「花茶屋」は2つのツアーの出発時間から逆算した人で満席でした。ロビーで食事しても良いということなので先に席を確保しておきます。
知床天然温泉ルートイングランティア知床斜里駅前 宿・ホテル
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お陰で日当たりの良い広いテーブルで食事が出来ました。さぁ3日目も元気に行きましょう。
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ビジネスホテルの朝食ビュッフェにしてはメニューも充実して料理も美味しかったです。
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帆立のフライやいももちなど北海道らしいメニューのほかに道民愛飲のソフトカツゲンも飲み放題です。
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妻たちがコーヒーを飲んでいる間に駅前にあるポストに絵葉書を投函しに行きました。
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ホテルの横には「斜里バスターミナル」がありました。ここから知床半島各地や札幌へもダイレクトに行けるようでした。
斜里バス 乗り物
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午前7時30分に斜里を出発してオホーツク海に沿って網走を目指します。必然的に釧網本線に沿って走ることにもなります。コロナ禍のクラブツーリズムのツアーではバスの座席の変更はありませんでした。3人で横1列4席が使えましたが、3日間とも右側の座席の方が景色が良かったです。
知床斜里駅 駅
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北海道らしい景色の中をバスは走ります。
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斜里町の周辺も防風林でグリッド状に囲まれた牧草地や農地が続いています。
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天気はどんどん良くなってきましたが、「斜里岳」は雲に覆われたままです。
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しばらくしてようやく姿を見せてくれました。
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「浜小清水駅」を通過すると右手の丘の上に「フレトイ展望台」が見えました。フレトイとはアイヌ語で「丘が切れているところ」という意味で、その名の通り砂丘の終わりに位置しており、ピラミット型の展望台からは雄大なオホーツク海と知床連山を見ることが出来るようです。
フレトイ展望台 名所・史跡
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斜里町を出てしばらく離れていた釧網本線と並行してバスは走ります。列車が通らないかと思いましたが、1時間に1本程度の運行なので見掛けることはありませんでした。
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新しい駅舎は「原生花園駅」で「小清水原生花園」の最寄り駅ですが、季節の良い夏季限定の停車駅のようです。原生花園はオホーツク海と「濤沸湖」に挟まれた約8キロメートルの細長い砂丘の上に形成された天然の花畑で、4月末から9月いっぱいにかけて200種類にも及ぶ植物を見ることができるそうです。昨年の11月にもこのルートを通過していますが、花を見ることはありませんでした。
原生花園駅 駅
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人の住んでいる気配を感じない景色の中を進みます。
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秋に通過した時と同じような枯れた草原しか見ることは出来ませんでした。
網走国定公園 小清水原生花園 自然・景勝地
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砂丘が途切れると右側の車窓からは真っ青なオホーツクの海が見えました。目の前には定着氷が続き、遠くには流氷も見えます。
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この日最初の観光地である「北浜駅」に停車します。ここは「オホーツク海に一番近い駅・海岸まで20メートル」ということで有名です。すでに無人駅になり、旧駅長室に軽食喫茶店「停車場」が入居しています。
北浜駅 駅
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駅舎の脇には展望台があり、上に登ってみると知床連山のイラストマップが置かれてありました。
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展望台の2階から眺めた南側にはイラストの通りの知床連山の姿が見えました。一昨年の秋に行った知床一湖からは羅臼岳から続く硫黄岳までの山々がきれいに見えました。段丘の上から見えた遊覧船に乗ってみたくなり昨年ツアーを申し込んでいましたが、定員に満たなくて催行中止になってしまいました。その直後に知床の遊覧船の事故があって驚きました。
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真正面のオホーツク海は晴れ渡り、青い海の奥には流氷が見えます。そして、海岸には定着氷も見えます。旅行前は北海道に住む弟から教えてもらった「海氷情報センター」の情報を調べて、流氷の位置などは把握していました。
海氷情報センター:https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/1center.html -
北側には「能取岬」が遠くに見えました。「のとろ」という読み方はアイヌ語で「岬のところ」を意味する「ノッ・オロ」に由来するそうです。網走市で最も早く流氷を見ることができる場所でもあります。
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斜里岳は再び傘のような雲に覆われてしまいました。
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これから向かう網走の町も見えます。市街は網走川河口付近とその南に続く海岸段丘の平地に広がっています。
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駅のホームから海岸線までは20メートルしかないのですが、定着氷があるのでかなり離れたような印象を受けます。ここに列車が入ってきたら絵になるのですが。電化されていない路線は架線が無くて美しいです。
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JR北海道のデザインの駅の駅名標がありました。これだけ天気が良いと列車に乗って移動してみたくなります。
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「鉄道員(ぽっぽや)」よりは「駅 STATION」が似合いそうな2人です。
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待合室の壁面は旅行者が訪問した足跡として貼った名刺や切符などで埋め尽くされています。
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昭和45年の1970年に始まった国鉄の「ディスカバー・ジャパン」のキャンペーンを思い出します。日本全国1400の駅に置かれたスタンプを求めて集めまくったことが思い出されます。その習慣はいまだに続いています。ここにもスタンプがあればと思いましたがありませんでした。記念になるようなものが何もないのが残念です。
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昨年の11月には目の前を通過するだけだった駅に立ち寄ることが出来て良かったです。そして最高の天気です。
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高倉健でも出てきそうな錆びた琺瑯看板が印象的です。
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知床斜里駅から網走駅まで列車で移動してみたかったです。前川清の「雪列車」が頭の中に浮かんできます。
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バスは網走に向かって走りますが、車窓はずっと定着氷と青い海と流氷が見えています。
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「北浜駅」の隣の「藻琴駅」も同じようなデザインの駅舎です。ここでもかつての駅事務室は「軽食&喫茶 トロッコ」になって営業しています。
藻琴駅 駅
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しばらくすると「網走港南防波堤東灯台」の赤い灯台が見えました。その奥には「網走港北防波堤灯台」の赤い灯台が見えます。すなわち網走には2つの港があるということです。
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バスは網走川の河口にある「網走流氷観光砕氷船 おーろら」の乗り場に向かいます。すでに乗船が始まっているようで、デッキにはたくさんの人が見えます。
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「道の駅流氷街道網走」の建物でチケットを受け取って、乗船口に向かいます。
道の駅 流氷街道網走 道の駅
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乗船するとすでに良い場所はインバウンドの団体ツアーの人たちに抑えられているので、出港後に解放される乗船口のある左岸のデッキを狙います。
流氷観光砕氷船「おーろら」 乗り物
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ブリッジが外され、扉が締められると左舷のデッキが開放されました。真っ先に表に出て場所を確保します。これで流氷へ突っ込んでいく動画がも撮れそうです。
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離岸してすぐは誰も気が付かないようでカップルが1組いただけでした。50年前の高校の同級生も楽しそうです。流氷クルーズにとっては最高の天気です。
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船は180度旋回して網走川を下ります。前方に帽子岩が見えてきました。
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「網走港 東防波堤灯台」の白い灯台を超えると外海に出ます。灯台の向こうに知床連山の山並みがきれいに見渡せます。
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真っ青のオホーツクの海に赤い灯台が映えます。
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雲に覆われていた「斜里岳」も全体が見えてきました。しばらくは真っ青なオホーツク海をクルーズします。
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流氷の中にペパーミントグリーンの船体の「おーろら3」が見えてきました。2023年1月から運航を始めた新しい船です。
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全長約17メートルで幅約5メートル、定員最大77人で19トンの小型船です。自力で砕氷できませんが船体は厚いアルミで覆われ、流氷に近づいて航行できるようです。流氷の隙間を縫ってここまで来たようです。
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我々の乗った「おーろら1」も鈍い音を上げて流氷の中に突っ込んでいきます。スピードが落ちるわけではありませんが、ゴンゴンと氷が当たる不気味な音が伝わってきます。1階のデッキの先頭に場所が取れて良かったです。
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動画を撮ってLINEで地元の友人たちや弟たちにも送りました。臨場感のある動画は動画でも伝わったようで皆に喜ばれました。
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27年前に札幌の当時の五番舘西武のB館をLOFT館にするプロジェクトを立ち上げ、オープンした後に当時瑠辺蘂(るべしべ)に住んでいた弟家族の所へ遊びに行きました。弟家族と一緒に網走に来て、天都山の展望台へ行った後にここから「おーろら」に乗ったことを思い出します。当時4歳だった姪も結婚して昨年子供も生まれました。時が経つのは早いものだなと思い出しながらクルーズはまだまだ続きます。
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