冬のパレスチナ旅行記　３

2023/01/03 - 2023/01/03

何か面白いところはないかな？マップスミーでエリコ周辺を探してみると、、、あるじゃないか！そうだ！ここに行こう！

エリア 死海周辺(イスラエル側)(イスラエル)

マップスミーでエリコ周辺を見渡すと、死海があった。イスラエル旅行といえば、定番の場所、死海でプカプカ、、。どれどれ、このカリアビーチまで徒歩でどのくらい？検索してみると、12キロほど、、お、歩ける範囲か？しかも、何やらトレッキングの山道を通っていくらしい。トレッキングができて、死海にもプカプカ出きるならこれは行くしかない！今日の宿はヨルダンアンマンに予約している。死海でプカプカした後は、国境のアレンビー橋に向かおう！きっとバスも走ってるはず！、、、ということで、このルートに決定！目的があれば足も進む。死海のカリアビーチを目指す！

エリコからカリアビーチまでの道をてくてく、、何もない、、、

誰か乗っけてってくれないかな、、天に通じたのか、１台の車が止まってくれた。乗ってけ！優しいおじいちゃんだった。トレッキングの山道にさしかかる手前の曲がり角まで乗っけてくれた。シュクラン！

マップスミーの通り、ここから先は舗装されていなく、確かにトレッキングの案内表示板も掲げられていた。おー！グリーンランドを思い出す。なんもない道をただひたすら目的地目指して歩いたんだっけ！

ここから先が死海までの山道、、。ここをずっと歩いて行けばプカプカできる！行くぞ！だが誰１人歩いている者はいない。反対側に向かう外国人らしきグループはいたが、、ロシア人かな？

あの窪地を通っていくのかな？不確かだったので、近くで掃除をしていた人に尋ねるとそのようだった。あそこを通ってカリヤビーチに抜けられるらしい。

案内表示もあった。さあ出発だ！まさかパレスチナでトレッキングができるとは思ってなかった、、

おお、これはまさしくフェロー諸島のトレッキングにそっくり、、、あのトレッキングは嵐の中だったが、今日のは晴れ渡ってる！足も軽快に進む、、、

こんな道を通っていく、、、。バギーが通った跡もある。

歩いて2時間、死海にずいぶん近づいたみたい。なんかの農場にたどり着いた。どれどれ、マップスミーで確認すると、この農場をつきっきれ！そんな表示が、、、いいのかなあ？と思いつつもビニールシートを避けながらつきっきる。

どうやらここは玉ねぎ畑。アラブ料理では欠かせない紫玉ねぎの農場だった。

途中、この農場で働く人に止められた。
どこに行くんだい？え、カリヤビーチへ。なんだって？カリアビーチ？ダメだ！遠回りして行け！ほら、あそこのトラクターが通ってる道を通って行け！
え、遠回りじゃないか！ほら、このアプリにはここを通れると表示されてるよ！スマホを見せてカリヤビーチまでの道のりを見せるが、ダメダメ、、、いや、俺は行くぜ！そんなやり取りのあと、根負けしたのか、いい、行っていい！、、へへへ、勝ったぜ！遠回りなんかしてられるか、こんなに歩いて疲れてるんだ、近道するぜ！

後から彼がなぜ止めたのかわかった。この農場の周りには、動物避けの電気柵が巡らされていたのだ。

あれ、柵がある！これはもしかして、、。地元にもある電気柵か？試しに足で軽く触れてみた。ビリビリビリ、、。電圧は低いが確かに電気柵。あのお兄ちゃんがなんで遠回りしろと言ったのかやっと理解できた。それにしてもこのマップスミー、たいした奴だ。農場までも電気柵までも突き抜けなきゃならない道を表示するなんて。

さて、どうする？、、、エーイこうなったら高跳びだ！この電気柵を越えればいいだけの話だ！幸い、電気柵は1mほどの高さ。歳はとっても1mぐらいならまだ飛び越せるはず、、。助走をつけて、サンハイ！学校で習ったハサミ跳びが生きてくる！無事成功！クリア！少年に戻ったような楽しいトレッキングとなった。

この農場の先に死海が広がっていた！

で、やっとカリアビーチに到着。途中、おじいちゃんの車に乗せてもらったので、実質10キロぐらいのトレッキングで死海に到着！

ここが有名な死海か！あの、みんながプカプカ浮いてる死海か！

入場料は70シュケルだった。日本円にしたら約3000円程。バスタオルを有料レンタルし、もちろん自分もプカプカしてきました！空は曇り空だったが、時折日差しが当たる。水温は電光掲示板によれば20度ぐらい、全然寒くはない。昼に近づくに連れ大勢の観光客が押し寄せて来ていた。もちろんみんなツアーバスで、、。歩いてここに来たのはおそらく自分１人。トレッキングできて死海に入れるなんて、いい国じゃあないですか！

で、わかったことが、、死海ではうまく泳げない。平泳ぎしようにもあまりに浮力が強すぎてひっくり返ってしまう。、、、
あ、水着なんか持ってきていないので、そのまま下ははいていたズボンのまま。上半身は裸、、濡れたズボンなんか歩いてれば自然に乾いてくれます！

なんて気持ちいいんだろう！いい歳こいて子供のように海遊びしてきました。

※写真は到着した時撮ったもの。帰る頃には観光客が押し寄せていた。

さあて、そろそろ行かんと今日中にアンマンにたどり着けない。１時間程遊んで、施設のシャワーを浴び、カリアビーチのバス停に向かう。

てくてくてくてく、、こんな道をたどりながら、バス停まで、、、。また、車が止まってくれた。どこに行くんだい？右のバス停まで。じゃあ方向が違うな。そんじゃ！概してパレスチナの人は旅人に優しいな。きっと有料ではない。ご厚意で乗っけてくれる。

バス停は確かにあった。だが、バスはなかなか来ない、、。nー、間に合うかな？次のバス停まで歩いておこうか！

と、歩いてるとバスが通り過ぎて行ってしまった。バスのナンバーが表示されていたので確かにあれは路線バス、、。アレンビー橋にもきっと行ける、、。なかなか、うまくタイミングが合わず、そのまま歩き続ける、、。ここまで歩いて来たんだ、このままアレンビー橋に行ってしまおう！今日はそんなにまだ歩いていないし、、

途中、ドライブインみたいな所で昼飯を食べ、再びヨルダンとの国境アレンビー橋を目指す！

お、看板が見えて来たぞ！近い、もうすぐだ！

カリアビーチから歩き初めて４時間程、、やっとアレンビー橋手前のチェックポイントに到着しました。

が、徒歩でここを通ってヨルダンへと考えていたもの、検問所で足止め。なんとこの国境は徒歩ではダメとのこと。タクシーを捕まえて行け！とのこと。せっかくここまで来たのに、最後はタクシー！
ちょうどタクシーが渡ろうと手続きをしていた。乗せてってくれない？聞けば50シュケル払うならと、、2000円か！橋まで4キロ程しかないのに、、。高いが仕方ない。この方法しか手段はない。助手席に乗り込むと、後ろにはアメリカ人カップルが座っていた。どこから来たの？日本から、今カリアビーチから歩いて来たんだ！ほー、知ってるよ、日本人は歩くのが好きだからな、、。どうやら行脚を知っているらしかった。どこまで行くの？アンマンまで！歩いて行くの？まさか！いくら何でも50キロは歩けない。

こうしてパレスチナを後にした、、。帰ってから調べてわかったが、この国境はイスラエル人には許可されていないらしい。パレスチナ人と外国人にしか許されていないという。あるサイトには、正式な国境ではないので、ヨルダンVISAはここでは取得できない、だから事前にヨルダンVISAが必要との情報が書かれていたが、運用が変わったのか、そんなことはなかった。ヨルダンVISAはここで無料で取得できた。現に自分はヨルダンVISAを持っていなく、入国できましたので、事前にヨルダンVISAを取らなくとも大丈夫なようです。

以上、パレスチナ3日目、終了！

※帰国してからよくよく調べてみると、エリコは世界最古の町だとか、、、。何にもない田舎の村だと思ってたが、、泊まった場所が町から遠すぎたため、誤解したよう、、やっぱり事前に調べておくべきですね。またいつか来る時もあるでしょう、、。

※昨日、今日とパレスチナとイスラエルの報復のニュースが飛び交っている。たった５日間の滞在だったが、気になってしょうがない。訪れる前はどこか遠い国の話だったのに、、、。日本に帰ってから自分なりにこのパレスチナ問題を調べている。共存、、簡単に口では言えるが、やっぱり難しいンだよな。

※とうとうイスラエルが報復、宣戦布告し、ガザ地区のハマスと戦争となってしまった。復讐は復讐を呼ぶ。どうやらイスラエルはガザ地区に地上戦を展開しハマス殲滅を図るよう。例えハマスを殲滅したとしても、他のアラブ諸国はよしとしない。レバノン、シリア、イラン、、、。そしてまた復讐が始まる。この人間同士の争いに終わりはあるのだろうか？ナウシカの世界が現実に近づいて来ている、、、。


冬のヨルダン旅行記　１へ続く、、、
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