2019/07/01 - 2019/07/01
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blumentalさん
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ウールデンの観光後、スキーダムSchiedamに向かいます。
南ホラント州のスキーダム(スヒーダム)もガイドブックに載っていなくて情報に乏しいのですが、ロッテルダムとデルフトの間にある人口7.5万人程度の街です。ロッテ川のロッテルダムやアムステ川のアムステルダムと同様、スヒー川を堰き止めてできた街なんで地名にダムが付きます。
18-19世紀にはジンとリキュールの酒造業で繁栄し、当時のスキーダムには50近い風車がありましたが、現在は8基の風車が建っています。今回6基の風車を見ましたが、とにかく背の高い風車だらけでした。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
6月29日(土) 10:25関空~15:05スキポール空港、ロッテルダム(ロッテルダム泊)
6月30日(日) ミデルブルグ、フリシンゲン、ライデン(ロッテルダム泊)
7月1日(月) ライデン、ウールデン、
★ スキーダム(ロッテルダム泊)
7月2日(火) アーネム、ナイメーヘン、スヘルトーヘンボス(ロッテルダム泊)
7月3日(水) ルーヴェン、メッヘレン(ロッテルダム泊)
7月4日(木) リール、トゥルンハウト、ヘーレンタールス(ロッテルダム泊)
7月5日(金) ブレダ、14:45スキポール空港~(機内泊)
7月6日(土) 8:45関空着
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ウールデン観光後、15:28発のSprinterでロッテルダムに(16:04到着)。16:12発のSprinterに乗り換えて、隣駅のスキーダムに16:17到着です。
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スキーダムの駅舎はモダンな造り。
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駅前から南に延びるシンゲル通りSingelを進みます。特に目を引く建物はありません。
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イチオシ
500mほど歩くと教会の正面に出ました。
聖リドウィナ大聖堂St. Liduina Basiliekです。1878-81年にネオゴシック様式で建てられたカトリックの教会です。プロテスタント信仰のオランダで、カトリックが認められたのは1800年代ですから、カトリック教会の歴史は浅いですね。
内装に期待していたのですが閉まっていました、残念。 -
教会名のリドウィナ(1380-1433)はスキーダムの守護聖人。
15歳の時にスケートで転んで肋骨を折ったことをきっかけに次々と病いを併発し、全身の痛みと膿腫に苦しむ寝たきりの生活に。全身が腐乱し続けているのに、彼女の身体からは芳香が放たれ、彼女の傷口から流れる血に触れた病人の病いは癒されたという伝説があります。
スキーダムは15世紀より聖リドウィナ信仰の巡礼地の一つとして栄えました。 -
教会の南側にあった聖心像Heilig Hartbeeld(1931年作)。20世紀初め、反宗教的世界(自由主義と社会主義)に対応してカトリック教会ではイエスの聖心崇拝が復活しました。同時期、オランダのたくさんの街で聖心像が造られています。
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教会の西側にはスタッゼルフ(市の庭)Stadserfと呼ばれるかなり広い空間があります。左の建物はたぶん新市庁舎、右の建物は何なのかわかりません。
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スタッゼルフの横に遺跡がありました。
1262年に建てられたリヴィエール城Huis te Riviereの城址のようですが、これだけから元の城の姿を想像するのは無理ですよね。 -
遺跡の面したブルースフェスト通りBroersvestを北に向かうと風車が見えました。
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これから見ようとする6基の風車はスヒー川Schieの分岐した2本の運河に挟まれた中州にあります(Google地図に加筆)。これから外側(左側)の運河の外周を歩きます。
スヒー川はデルフトとつながっています。フェルメールの「デルフトの眺望」で描かれているのがスヒー川です。 -
スヒー川にかかるプロヴェニアース橋Proveniersbrugから見た1つ目の風車。名前はデ・カメール(らくだ)De Kameel。1715年建設、1868年の火災後取り壊されましたが、2011年に再建。
当時はジン蒸留のための麦芽の製粉工場でした。スキーダムは18世紀にジンの酒造業で繁栄しました。 -
デ・カメール風車が建つのはスヒー川が2本の運河に分かれる分岐点です。すぐそばに中州に繋がるドゥーレ橋Doelebrugがあります。
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ドゥーレ橋を渡らずに、中州の外側(運河の外周)を歩いています。
西に向かって対岸に2つ目と3つ目の風車が見えます。どの風車も、今まで他所で見た風車よりずっと背が高く、煙突のような感じ。 -
イチオシ
2つ目の風車デ・パルムボーム(ヤシの木)De Palmboom。1781年建設、1901年の火災で焼失しましたが、1993年に再建。これもはジン生産の原材料を粉砕するための工場。
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3つ目の風車デ・ノールト(北)De Noord。1803年の建設、1937年に部分解体されましたが、1962年に復元、現在はレストランです。
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イチオシ
デ・ノールト風車。全部同じ形なので、既に見分けがつかなくなっています。
どの風車も足場(ギャラリー)の位置が高いですね。 -
4つ目の風車デ・フレイヘイト(自由)De Vrijheid。1785年建設、1950年運転停止、修復により1974年から再稼働。トウモロコシ粉砕工場です。
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イチオシ
デ・フレイヘイト風車を対岸から。これも同じ外見。風車が並んでいるのをまとめて見たいのですが無理なようです。
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デ・フレイヘイト風車の対岸から北に向かって。何とか3基の風車が納まりました。
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ちょっと向きを変えて。運河西側にはアパートが並んでいました。カラフルなベランダですが、ベランダの奥行きがバラバラですね(不思議)。
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さらに南へ。5つ目の風車デ・ドリー・コールンブルーメン(3つの矢車菊)De Drie Koornbloemen。
1770年建設のトウモロコシ粉砕工場、スキーダムに現存する最古の風車。 -
これだけ似た風車ばかり見ていると飽きてきます。
ここで気分を変えて、運河沿いから離れ、西側のストリクレーデ公園Strickledepark沿いの道を進みます。 -
公園の南西部には、ローマ・カトリックの墓地があり、墓地の真ん中に八角形の土台の上に十字の形をした小さな教会があります。
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これは1853年に建てられた礼拝堂でしたが、1977年に墓地は閉鎖されて使われなくなり、大規模な修復の後、2001年からルーマニア正教会Biserica Ortodoxa Romanaとして使われています。月に2回、ベネルクス中から信者が集まり、司祭はブリュッセルからやって来るそうです。教会は結婚式や洗礼にも使用されています。
(上)教会の正面、(下)教会の裏側。
どんな内装か興味があったのですが、予想通り閉まっていました。 -
まわりは1851年に発足したローマ・カトリックの墓地でしたが、1960年代には信者の減少と私有墓地の高額な維持費が深刻になり、1972年に市に譲渡されました。
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全盛期は墓石はぎっしりだったのでしょうが、今はそんなに多くありません。大部分の墓は別の墓地に移転されたんでしょうが、遺体だけ残ってるってことはないでしょうね。
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(左)教会の前にあった聖フィロメナの像。
(右)墓地の隅にあったキリスト磔刑像。 -
墓地だった場所の西半分にはスキーダム葬儀場Uitvaartcentrum Schiedamが建てられています。
キリスト教では葬式は教会でするものと思っていましたが、日本と同じくこんな葬儀場があるんですね。なお、火葬場はここから20km近く離れた場所にあるようです。 -
ところで、歴史的に見てオランダはプロテスタントの国かと思っていましたが、実際は国民の20%がカトリック、15%がプロテスタント信者であることを知りました(2019年オランダ中央統計局データ)。
しかも驚くのは無宗教が54%であること。ミサに行く人は減り、宗教離れが進み、葬式も教会で行わず葬儀場のみという人が増えているそうです。 -
葬儀場の北側風景。小さな池に建つ奇妙なオブジェはHet Torentjeという名前らしいのですが正体不明。
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全く観光場所でない所から先ほどのデ・ドリー・コールンブルーメン風車に戻ってきました。
実はこの風車から1.5kmほど西にも1基、ババース風車Babbersmolenがあります(1710年建設、2012年復元)。これは他とタイプの違う排水用風車なんですが、遠いので行くのはやめました。 -
近い所だけ見おこうということで、運河沿いを少し南にすすむと、6つ目の風車デ・ヴァルヴィシュ(くじら)De Walvischがあります。
1794年に建てられたトウモロコシ粉砕工場で、1996年に焼失しましたが1998年に復元されました。 -
イチオシ
対岸から見たデ・ヴァルヴィシュ風車です。
以上の風車6基がスキーダムの歴史的風車で、これらは19世紀には「スキーダムの巨人」と呼ばれる世界で最も高い風車群でした。
ここより1.3kmほど南に、7つ目の風車デ・ノレットDe Noletがあります。他と違って現代の風車(2005年建設)ですが、古典的風車に見せるため他と同じ形で、しかも背は他より少し高く造られています(高さ42.5mで世界一)。
区別のつかない外観そっくりの6つの風車を見ればもう十分(飽食気味)ですので、7つ目までは行きませんでした。 -
風車の南に架かるキッペン(鶏)橋Kippenbrugを渡って運河の中州に移動。
橋から北の風景。こちらは西側の運河ニーヴェ・ハーヴェンNieuwe Havenです。 -
デ・ヴァルヴィシュ風車の傍まで行ってみました。昨年(2018年)から風車博物館Museummolenになっています。それにしても足場の位置がすごく高いですね。
ヴァルヴィシュ(鯨)の名は、18世紀末にスキーダムの漁師も関係していたグリーンランドの捕鯨にちなんで名づけられました。 -
デ・ヴァルヴィシュ風車から東へ行くと中州の東側の運河ランゲ・ハーヴェンLange Havenに出ました。
南にはアッペルマルクト(リンゴ市場)橋Appelmarktbrug。向こうの塔はハーヴェン教会Havenkerk(現在はイベント会場)。 -
運河沿いを北に進んでいます。ここも運河沿いに縦列駐車、オランダでお馴染みの風景。
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コルテ・ハーヴェン橋Korte Havenbrugを北に渡ります。中州の両側の運河をつなぐコルテ・ハーヴェン運河に架かっています。
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橋から西の風景。コルテ・ハーヴェン運河の向こうにデ・ドリー・コールンブルーメン風車(5番目に登場)が見えます。
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今度はランゲ・ハーヴェン運河に架かるブルース橋Bruesbrugを渡って運河の東側、市街中心部に向かいます。
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橋から南の風景。ランゲ・ハーヴェン運河です。右側の運河沿いを歩いてきました。
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橋を渡ってコルテ・ケルク通りKorte Kerkstraatに入ると聖ヤンス教会Grote of Sint Janskerk。
1335-1425年の建設で、宗教改革以降はプロテスタントの教会です。1428年に市の大火にあいましたが、その後尖塔が再建されました(高さ54m)。 -
聖ヤンス教会は大教会Grote Kerkと呼ばれていますが、これは街一番の教会のことで、いわゆる大聖堂ではありません。残念、ここも閉まっていました。
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聖ヤンス教会の北側にあるフローテ・マルクト(大市場)Grote Markt、但し大市場というほど広くありません。
そこに建つのは旧市庁舎Oude Stadhuis、南側の面です。 -
旧市庁舎の西側ファサード。
旧市庁舎は1538年に建てられ、数回再建されています。1782年の火災後、ルネサンス様式で復元されました。 -
1973年に市庁舎の役目は終わり、現在は結構式場やレストランに使われています。
こちらは旧市庁舎の裏側(東側の面)です。このまま手前のボーテル通りBoterstraatを東に。 -
すぐにスヒー川沿いにでました。対岸には1つ目に見たデ・カメール風車(南側から)。このままスヒー川沿いに駅に向かいます。
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途中、南に延びるエマ通りEmmastraatの先に聖リドウィナ大聖堂が見えました。
今日は3つの街を訪問しましたが、どの教会にも入れませんでした、とほほ。 -
スヒー川沿いの煉瓦で舗装された道を北に、駅に向かっています。ゼラニウムの大きな鉢植えが点々と並んでいました。
スキーダムで風車はたっぷり見ましたが、結局どんな街かはよくわかりませんでした。 -
スキーダム駅です。18:28発予定のIntercityが15分遅れで到着しましたが、それに乗ってロッテルダムに戻りました(18:48着)。
今日はたっぷり歩きましたが、明日もたっぷり歩きそうです。明日はライン川の主要な支流が流れる街、アーネムとナイメーヘンに向かいます。
(アーネム)https://4travel.jp/travelogue/11807994
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