2019/06/30 - 2019/07/01
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blumentalさん
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フリシンゲンの観光後、ロッテルダムに戻るつもりが寝過ごしてしまい、ライデンに到着。そんな鈍臭いことから夕方のライデン散策が始まりました。そして翌朝、2日目の観光もライデンから(こちらは予定通り)。
ライデンは16~17世紀に織物産業で繁栄を極め、当時はアムステルダムに次ぐオランダ第2の都市でした。そしてオランダ最古の大学のある、典型的な学生都市でもあります(人口12万人の街ですが、ライデン大学には34,000人の学生が在籍しています)。また、ライデンにはライン川の支流アウデ・レイン川が流れ、市街では様々な運河が分岐・合流しています。運河沿いの風景を眺めるだけでもライデンの街を十分堪能できる気がしました。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
6月29日(土) 10:25関空~15:05スキポール空港、ロッテルダム(ロッテルダム泊)
6月30日(日) ミデルブルグ、フリシンゲン、
★ ライデン(ロッテルダム泊)
★7月1日(月) ライデン、
ウールデン、スキーダム(ロッテルダム泊)
7月2日(火) アーネム、ナイメーヘン、スヘルトーヘンボス(ロッテルダム泊)
7月3日(水) ルーヴェン、メッヘレン(ロッテルダム泊)
7月4日(木) リール、トゥルンハウト、ヘーレンタールス(ロッテルダム泊)
7月5日(金) ブレダ、14:45スキポール空港~(機内泊)
7月6日(土) 8:45関空着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ライデン中央駅です。
フリシンゲン観光後、ロッテルダムに戻るつもりが寝過ごしてしまい、目覚めたらライデン中央駅(18:15着)。ライデンは翌日の観光予定場所でしたが、このまま夕方のライデンを散策することにしました。 -
イチオシ
駅前を南に進むとすぐにモルスシンゲル運河Morssingel。旧市街を囲む運河の北西端です。
運河に架かるレインスブルゲル橋Rijnsburgerbrugの東側にはデ・ファルク風車Molen De Valkが見えます。ライデン訪問で最初にカメラを向けるのはおそらくここでしょう。 -
そのままステーン通りSteenstraatを南に行くとベーステンマルクト広場Beestenmarkt。ここは直角二等辺三角形の広場。えらく賑やかです。
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広場中央にはこんな回転アトラクション(名前がわかりません)まで設置されていて驚きです。
ロッテルダムにも観覧車が設置されていましたが、この時期何か催しがあるのでしょうか。 -
広場の南側のブラウポールツ橋Blauwpoortsbrugを渡ります。
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ブラウポールツ橋から北の風景。ベーステンマルクト広場はアウデ・シンゲル運河Oude Singelに面していて、運河クルーズの乗り場にもなっています。
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ブラウポールツ橋を渡って南に進み、アウデ・レイン(旧ライン川)Oude Rijnに架かるボステル橋Bostelbrugを渡ります。
右はウェブスター大学Webster Universityのライデン校です。 -
ボステル橋から東の風景。
アウデ・レイン川は様々に分岐したライン支流の一部でユトレヒトからライデン市中心部を経て北海へ流れます。
ロッテルダムに戻ってから夕食を摂ると遅くなるので、近くの運河沿いのレストランで夕食を済ませてから帰ることに。 -
19:40、一杯飲んで勢いづいてしまいましたので、駅には戻らずライデン要塞まで行くことに変更(実にええかげんですな)。
アウデ・レイン川を南に渡り、ブレー通りBreestraatを東に行くとライデン音楽堂Stadsgehoorzaal Leidenがあります。 -
見事なネオルネサンスのファサード。1826年の建設ですが、1889年の大火の後1891年に拡張して再建されました。
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ブレー通りBreestraatを南東に進むとライデン市庁舎Stadhuis van Leiden。
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1595-97年の建設で、オランダで最も長いルネサンス様式のファサードです。
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ブレー通りから路地を東に抜けるとニーウェ・レイン(新ライン川)Nieuwe Rijnに出ます。
聖セバスチャン橋Sint Sebastiaansbrugを東へ。突き当りにホーフランセ教会が見えます。 -
(上)聖セバスチャン橋から北の風景。向こうの橋は屋根のあるコールン橋Koornbrug。
(下)橋の南側の水上レストラン。向こうの橋はカルネメルク橋Karnemelkbrug。この運河沿いも賑やか。 -
橋を渡って、東の突き当りにはホーフランセ教会Hooglandse Kerk。教会の西側の面です。
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ホーフランセ教会の南側の面。何か別の教会のような印象を持ちます。こちら側の方がずっと高いですね。
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全く教会の形が全くわからないので、高い所から見るためにライデン要塞に行きます。
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教会前のニーウ通りNieuwstraatを北に行くとブルク門Burg Poort。
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門を通って北に進むとライデン要塞Burcht van Leidenが見えます。
円形の小高い丘の上にある砦で、運河で囲まれた旧市街のど真ん中にあたるのがここです。 -
小高いといっても12mほどの高さですが、オランダじゃあ貴重な光景です。もとは9世紀に造られた人口の丘で、1060年頃から木製の柵が徐々に石造りの堅固な要塞に改築されました。
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13~14世紀ライデン市が周辺に拡大するにつれて、要塞は軍事的機能を失い、天守も取り壊されて廃墟になりましたが、オランダ独立戦争時のスペイン軍によるライデン包囲(1573-74年)の際には市民はここに籠城しました。
砦は直径36mの円形で、高さ6m程度の壁で囲まれています。 -
要塞の中は公園になっていて、何人か散歩している人がいました。外壁に上る階段があったんで、もちろん上へ。高い所からの風景を求めて、この程度の高さでもオランダでは貴重です。
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ライデンの市街を見渡すことができます...とは言っても、この程度の高さじゃあ見下ろせる程ではありません。しかもこの時期は生い茂った木が邪魔をします。
(上)西方向の市庁舎、(下)南方向のホーフランセ教会。 -
要塞の外壁の外側、東側斜面からの眺めです。ここなら木に邪魔されず、ホーフランセ教会の全形がわかります。この教会は東西の身廊の屋根よりも南北の翼廊の屋根の方がずっと高い、珍しい構造をしていたんですね。
今20:00ですが、西日で明るい。これが今回のライデン訪問で一番見たかった風景です、来て良かった。 -
イチオシ
ホーフランセ教会は1314年に建てられた木造の礼拝堂が起源で、参事会教会への昇格に伴い、1377-1415年に大規模に再建されました。
1500年頃から翼廊は現在の形になり、身廊と内陣のある東西の71mに対し、南北の翼廊の長さは66mもある、オランダで最も長い翼廊ができました。1572年からプロテスタント教会です。 -
要塞を出て、ニーウェ・レイン川沿いに北上。アールマルクト通りAalmarktから見た北側の風景。アウデ・レイン川とニーウェ・レイン川との合流点で、運河上のテラスや水上レストランがあり賑やかです。
次は左に見えるカタリーナ橋を渡って北へ。 -
ハルテブルフ教会Hartebrugkerkの横を通過し、ランゲ・マーレ通りLange Mareを北へ。
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ランゲ・マーレ通りに面したマーレ教会Marekerk。
八角形のドーム型の教会で、カトリック教会の改宗ではなく、初めからプロテスタント信者のために建てられた教会です(1639-49年建設)。 -
(上)アウデ・シンゲル運河に架かるマーレ橋Marebrugを渡ります。
(下)マーレ橋から眺める東側の風景。
ライデンは観光の目玉となる大物はありませんが、運河沿いの風景を堪能できる街です。運河沿いの風景では、私はアムステルダム、ユトレヒト、デルフトよりもライデンに軍配を上げます。 -
マーレ教会の北側の面。アウデ・シンゲル運河を挟んで対岸から。
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アウデ・シンゲル通りから見たマーレ橋。マーレ橋は跳ね橋で、橋の中央に監視所があります。
このまま運河沿いを西にライデン駅に戻りました。 -
ライデン中央駅。遅い時刻でも十分楽しめた夕方のライデン散策でした。20:45発のフリシンゲン行のIntercityでロッテルダムに戻ります。
また寝過ごして、今度はフリシンゲンまで逆戻りしたらバカですな。ロッテルダムまでは絶対眠らないようずっと緊張していました(21:18着)。 -
翌朝のロッテルダム中央駅です。
昨夜は寝過ごさずにちゃんとロッテルダムで下車。そして今朝も早くから目が覚めてしまったものですから、7:12発のIntercityに乗車。 -
7:45ライデン到着です。早速駅前を南に。
朝のモルスシンゲル運河は清々しいけど、デ・ファルク風車は逆光で真っ黒。 -
昨晩と同様、ステーン通りを南に進みアウデ・レイン川に架かるボステル橋Bostelbrugを渡ります。
ボステル橋から西の風景。向こうに見えるのはデ・プット風車とレンブラント橋。後で行きます。 -
ボステル橋から南に行くとブレー通りとの交差点(ここから南はラーペンブルク運河Rapenburg)。ここにあるのがギゼラールのベンチGijselaarsbankです。昨夜ここを通ったのに気が付きませんでした。
第一次世界大戦中にライデン市長として活躍したデ・ギセラール(在任1910-27年)に敬意を表して造られたものです(1920年)。 -
ブレー通りを東に。
学生が次々に自転車で通り過ぎます。今日は月曜、朝の通学の時間帯です。 -
昨晩も見たライデン音楽堂の前を通ります。威厳のある建物ですね。
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ここはコンサートホールだけでなく、いろいろなイベント会場としても利用されているそうです。今日は何やら化学の学会が開かれるようですね。
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真向かいの風格のある建物はラインラント・コミュニティハウスGemeenlandshuis van Rijnland。1578年から1999年までラインラント水道局によって使用されてきた歴史的建造物。階段状破風、茶色煉瓦、白の窓枠に赤の鎧戸、私がイメージする典型的オランダ建築にぴったり。
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ブレー通りから左折してカタリーナ通りCatharinasteegを抜けるとアウデ・レイン川沿いのアールマルクト通り。
(上)目の前にはカタリーナ橋Catharinabrug。
(下)運河沿いにはゼラニウムが並んでいます。 -
カタリーナ橋を渡って北へ進むとハルテブルフ教会Hartebrugkerk(1836年建設、尖塔は1892年追加)。
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教会の身廊。かなり広い空間です。
実はこの教会、入口から中は覗けるのですが、身廊には入れないようになっています。内陣に進めません! -
内陣と主祭壇。
宗教改革から19世紀初めまで、ライデンの教会は全てプロテスタントで、この間、カトリック信徒は隠れ教会でミサをしていました。1798年になって信教の自由が許され、1836年にライデンに建てられたカトリックの教会がここです。 -
再びカタリーナ橋に戻って。
橋から見たアウデ・レイン川の南側、西へ延びるアールマルクト通りの光景。様々な形の屋根、綺麗な建物が並びます。どこを見ても運河の風景はいいですね。 -
橋の東側には計量所Waagがあります(1657年建設)。計量所の前はアウデ・レイン川とニーウェ・レイン川との合流点です。
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アールマルクト通りから見た計量所と建物上部のレリーフ。オランダだからすぐにチーズを連想しますが、これはバターの計量のようです。
注意!! 計量所全景を撮ろうと後ろに下がると危険です。運河にはまりそうになりました。 -
アールマルクト通りを運河沿いに南東に進むとフィスマルクト通りVismarktです。通りに面して建つ市庁舎(の東側の面)。ブレー通りの西側の面とは全く違う建物に見えます。1929年の大火でファサード(ブレー通り側)以外が失われ、こちら側は全くの再建。
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フィスマルクト通りからは南側にコールン橋Koornbrug、屋根のある橋です。
1642年に造られたコールン橋の名前は、ここでトウモロコシKoornが取引されていたことに由来します。商品保護のため1824年に屋根が設置されました。 -
フィスマルクト通りには魚の噴水Visfontein。1693年設置のライデン最初の公共噴水だそうです。
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イチオシ
コールン橋の西側袂から見た市庁舎。塔の下側2/3まではスタイルが違いますね。
手前は市庁舎広場Stadhuispleinです。 -
コールン橋を渡って、ニーウェ・レイン川の東側から見た市庁舎とコールン橋。
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コールン橋の東側から見た南の風景。昨晩渡った聖セバスチャン橋です。橋の欄干に自転車を括り付けるのはオランダのどの街でも見られる光景です。
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コールン橋からブルク通りBurgsteegを東にブルク門へ。朝のライデン要塞を見るため再び訪問します。
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要塞の登り口には紋章付きの錬鉄製の門(1653年建造)があります。
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当然ですが、昨晩と違って要塞は明るく綺麗に見えます。
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要塞の外壁東側斜面から見たホーフランセ教会。予想通り午前中は真っ黒。昨夜撮って正解でした。
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要塞の外壁からの風景です。
(上)北方向のマーレ教会、(下)西方向の市庁舎。 -
要塞の丘を降りて、そのままニーウ通りNieuwstraatを南へ。ホーフランセ教会の西側を通ります。
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ホーフランセ教会の南側翼廊。どうやらこの教会は特定の日しか公開されていないようです。あー残念、中を観たかったのに。
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ニーウ通りはいろんな形の煉瓦造りの店が並んでいます。
写真中央のこげ茶煉瓦の建物は、上部に十字架が付いているんで教会かと思って近寄ったら、表にThe Churchという看板。
看板を出した教会なんて実に珍しいと思ったら、ビリヤード場でした(ふざけてますね)。 -
イチオシ
ニーウ通りを右折して再びニーウェ・レイン川に。カルネメルク橋Karnemelkbrugを西に渡ります。北には聖セバスチャン橋、その向こうにコールン橋が見えます。
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橋を渡ってそのまま西へ行くとステーンシューア運河Steenschuur沿いの通りに出ます。運河に面して建つ聖ローデウェイク(聖ルイ)教会Heilige Lodewijkkerk。
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1477年に聖ヤコブ礼拝堂として建設。宗教改革後の1567年からライデン市の所有になり、穀物倉庫として使われました。1807年からカトリック教会として復活しました。残念、ここも閉まっていました。
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運河通りをに西に行くとライデン大学法学部(カマリン・オンネス校舎)Kamerlingh Onnes Gebouw(1859年完成)。
2004年から使っている法学部はどうでもよくて(失礼!)、注目すべきはここはもともと大学の物理学研究所(カマリン・オンネス研究所)だったこと。 -
校舎の名前のカマリン・オンネス(1853-1926)は、ヘリウムの液化に成功し超電導現象を最初に発見したオランダの大物理学者(もちろんノーベル賞受賞)。
この研究所で働いた科学者を挙げると、ファン・デル・ワールス、ローレンツ、ゼーマン、ベクレル、キュリー、ボーア、アインシュタインなど超大物物理学者がずらり(す、すごすぎる!!)。 -
ステーンシューア運河を挟んでライデン大学法学部の南側にはファン・デル・ヴェルフ公園Van der Werfparkがあります。
1807年、ハーレムからデルフトに向かう火薬 18トンを搭載した船がこの運河で爆発を起こす大惨事が起きました。1887年、廃墟となったこの場所に公園が造られました。 -
公園の中央にはピーター・ファン・デル・ヴェルフ(1529-1604)の像。彼は、八十年戦争のライデン包囲戦(1573-74)時のライデン市長でした。
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公園のすぐ西にあるニーウ通り橋Nieuwsteegbrugから西の風景。ここから西(途中から湾曲して北)はラーペンブルク運河になります。
大学が近いので、ここらあたりの運河沿いには自転車がぎっしり。 -
イチオシ
ラーペンブルク運河沿いに進むと、ライデン大学Universiteit Leidenのアカデミー棟Academiegebouwが見えてきます。ノネン橋Nonnenbrugの手前には水上ステージが組まれています。
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大学に行く前にちょっと寄りたい所があって、運河沿いからカイセル通りKaiserstraatを南に。近くにあるはずのゼガー通りZegersteegという路地を見つけるのに苦労しました。
何とその路地は、ギフトショップの入った大学の建物の奥なんです。しかもこの作業車で塞がっているところが入口です。そりゃ簡単には見つかりませんわね。 -
細いゼガー通りの奥に目指す聖アンナホフSint Annahofがありました。
オランダには中世からホフィエ Hofje(中庭)と呼ばれる、貧しい高齢者(主に女性)が中庭を中心に共同生活を送れる住宅があります。慈善団体による救貧院で、ベギン会院(ベギンホフ)とは異なります。 -
ホフィエはライデンに35か所残っているそうで、その一つがここ、聖アンナホフです。設立は1503年で、奥にある中庭を中心に15戸の住宅がありました。
よく整備された静かな中庭ですが、長居するのがはばかれる雰囲気で、すぐに退散しました。 -
今度はラーペンブルク運河に沿って北へ。
ノネン橋の西側袂。左の白壁の建物には芭蕉の句が書かれています。右のライデン大学アカデミー棟の北側に廻ると。。。。 -
アカデミー棟の北側の入り口。さらにこの奥がライデン大学植物園入り口です。
ライデン大学は、八十年戦争(オランダ独立戦争)時のスペイン軍によるライデン包囲(1574年)に勝利したライデン市民の健闘を讃えて、1575年オラニエ公ウィレム1世が創設したオランダで最初の大学です。 -
ちらりとアカデミー棟に侵入。いろんな人の胸像がずらり。きっと大学関係者なんでしょうが、誰なのか確かめることもできずに退散。
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次はライデン大学植物園Hortus botanicus Leidenです。1590年に設置されたオランダ最古の植物園。
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植物園の南側(上)と植物園の東側(下)。菅原道真の歌がありますが、何の建物か不明。
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カルロス・クルシウス(1526-1609)の像がありました。
彼は1593年からライデン大学の教授となり、ライデン大学植物園の設立と運営に尽力した植物学者です。チューリップの品種改良や栽培によってヨーロッパにチューリップ・バブルをもたらす切っ掛けをつくったのは彼です。 -
大学前の運河沿いを北上すればシーボルトハウスですが、月曜は休館なんでそちらには行かず、大学前のノネン橋を渡ってクロク通りKloksteegを東に。
カフェ、レストランが並ぶ雰囲気のいい路地です。今11:00は静かですが、そのうち学生で賑やかになるんでしょうね。 -
ピータース教会Pieterskerkの西側に出ました。
教会の創建は1121年、本格的な建築は1390-1570年。もとはカトリックの教会ですが、1572年にライデンの教会は全てプロテスタントになりました。 -
教会の南側、翼廊部分。横のカフェが入り口です(有料)。
3年前にここに入りましたが、身廊に座席が全くない風景が印象的でした。ここは1971年に教会としての役目を終えており、現在は礼拝の場ではありません。
(ライデン2016)https://4travel.jp/travelogue/11700017 -
教会の東側、後陣部分。
ここから東に路地を抜けるとブレー通りです。 -
市庁舎前に出ました。ブレー通りに面した西側のファサードが見事です。
玄関の両側に階段を設ける造りはオランダのあちこちの市庁舎でよく見ます。交差した2本の鍵はライデン市の紋章です。 -
1929年の大火で、市庁舎はこのファサード以外を焼失しました。その後、オリジナルのファサードを使って市庁舎が再建されました。この時、尖塔は別の場所(元より南)に移動されました。塔のこちら側から見える上部(写真に写っている部分)のみオリジナルに似せ、塔の下2/3の部分は別のスタイルで再建されています。市庁舎広場側(東側)から見れば違いがよく分かります。
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内部にも興味があり、市庁舎の東側から中に入ってみたら、歴史的雰囲気の全くないモダンな市役所でした。
ついでに市庁舎のトイレを利用。市庁舎のトイレって無料で使えることに気付き、今後トイレ利用のレパートリーに加えました。住民税を払っていませんけどね。 -
市庁舎広場の東側です。運河沿いを北に(すぐに西向きに)、アールマルクト通りを経て西に移動します。
「D社の歩き方」にはライデンの見どころとして、やたら博物館ばかり挙げていますが、やはりライデンの見どころは運河沿いの風景かと思います(今回の街歩きでは全く博物館無視です)。 -
アールマルクト通りを進んでいると路地(ブラウェン通り)にずらっと並ぶ自転車が目に留まりました。駐輪かと思ったら、全部の自転車に値札が付いています。こんな場所で中古の販売ですね。どの自転車も綺麗で頑丈そうです。
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今歩いてきたアールマルクト通りです(キッペン橋Kippenbrugから東を振り返って)。向こうの橋はカタリーナ橋。どの運河沿いも風景が綺麗で、つい足が止まります。
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アウデ・レイン運河沿いに西に進むと、ここから水路の名前はガルゲワーテルGalgewarter。この水路沿いにガルゲ(絞首台)があったそうです。
ガルゲワーテルから北の眺めです。ここはアウデ・シンゲル運河との合流点。北にブラウポールツ橋、ずっと向こうにデ・ファルク風車が見えます。 -
ガルゲワーテル運河沿いに西に移動。
(上)対岸に「市の大工工房」Stadstimmerwerf(1612年建築)。階段状破風、茶色煉瓦、白の窓枠に赤の鎧戸、典型的オランダ建築です。
(下)白い跳ね橋と黒い風車。レンブラント橋Rembrandtbrugとデ・プット風車Molen de Putです。 -
橋の南側にあるレンブラント広場Rembrandtplein。広場中央にはレンブラントの絵を見る少年像。彼はレンブラントなのか、別の少年なのか未だに不明。
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レンブラント橋を渡ります。デ・プット風車は元々13世紀に作られた最も古い型の木製風車でしたが、これは完全なレプリカです。
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橋から東の風景。
橋を境に運河の名前がいろいろ変わりますが、川の名前はアウデ・レイン(旧ライン川)Oude Rijnです。ここから11kmほどの流路を経て北海に出ます。
レンブラント・ファン・レインの名はレイン川出身に由来します。 -
橋から北へ進むとモルス門Morspoort。1611年に建てられた木造の門の後、1668年に建て替えられた石造りの門で、ライデンの西の市門です。
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モルス門を抜け、モルスシンゲル運河の西側からの風景。
運河に架かるのはモルスポールト橋Morspoortbrug。 -
モルス門からモルス通りMorsstraatを東へ。
この後ステーン通りを北へ駅方向に。 -
イチオシ
最後にデ・ファルク風車の近くまで。デ・ファルクMolen De Valkは1743年に建てられた塔式風車で、1964年までは実際に稼働していましたが、今は博物館です。デ・プット風車よりこちらの風車の方がかっこいいですね。
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風車の近くに解放記念碑Oorlogsmonumentがありました(1957年設置)。ドイツの占領からの解放を記念した戦争記念碑のひとつです。2mの台座の上にのった3m近いブロンズ像です。
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駅前のレインスブルゲル橋を渡るとすぐにライデン中央駅。ライデンにはかなり長居をしましたが、最後にこの橋からデ・ファルク風車を眺めてライデン観光は終了です。
ライデン13:22発のIntercityで次の街、ウールデンに向かいました(13:53着)。ウールデンもアウデ・レイン川の街です。
(ウールデン)https://4travel.jp/travelogue/11798286
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