2019/07/04 - 2019/07/04
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blumentalさん
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終日観光できる最終日、今日は欲張ってベルギーの3つの町をまわっています。リールの次はトゥルンハウトTurnhout。こちらもリール同様、アントワープ州に属する人口約4万5千人の町です。
トゥルンハウトは13世紀にブラバント公より自由市として自治を獲得していましたが、15世紀からハプスブルク帝国の一部に。さらに17世紀のプロイセン領、オランダ領を経て、1830年から独立したベルギー国家の町に。そして19世紀から印刷産業の発展に伴い、トランプカード製造の中心地になりました。
観光スポットとしては世界遺産のベギンホフ、聖ペテロ教会、そしてトランプ博物館あたりでしょうか。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
6月29日(土) 10:25関空~15:05スキポール空港、ロッテルダム(ロッテルダム泊)
6月30日(日) ミデルブルグ、フリシンゲン、ライデン(ロッテルダム泊)
7月1日(月) ライデン、ウールデン、スキーダム(ロッテルダム泊)
7月2日(火) アーネム、ナイメーヘン、スヘルトーヘンボス(ロッテルダム泊)
7月3日(水) ルーヴェン、メッヘレン(ロッテルダム泊)
7月4日(木) リール、
★ トゥルンハウト、
ヘーレンタルス(ロッテルダム泊)
7月5日(金) ブレダ、14:45スキポール空港~(機内泊)
7月6日(土) 8:45関空着
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
リール駅11:04発のIntercityで、北東の方角にあるトゥルンハウトに11:38到着。
この町のすぐ北はオランダで、以前はそちらまで路線が延びていましたが、1973年にオランダへの路線は廃止され、この駅がベルギー側の北端、つまりベルギー路線の終着駅となっています。 -
駅舎を通り越して、かなり離れたホームに到着。
はじめ下車したときはここが駅舎かと思っていたら。。。 -
ずっと向こうにあるのが駅舎でした。
賑やかな小学生集団、引率の先生が大変そう。 -
こちらがトゥルンハウトの駅舎(表側から)。
1896年にネオルネッサンス様式で建てられました。田舎であっても主要駅ですので、立派で風格ある作りです。 -
駅の南端から東に延びるデ・メローデレイ通りDe Merodeleiを進みます。
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通りから南へ路地を抜けると教会広場Kerkpleinがあり、そこには聖心教会Heilig Hartkerkがあります。1903-07年にネオゴシック様式で建てられた比較的新しい教会です(教会の南側)。
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塔の高さは92m。教会の西側(左)と北側(右)。
結構大きな教会ですが、残念ながら開いていませんでした。 -
再びデ・メローデレイ通りに戻り、さらに東にハストハイス通りGasthuisstraatを進みます。通りは花で飾られ、両側にはいろんな店が並んでいます。店の前には自転車がぎっしり(オランダほどではありませんが)。
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間もなく街の中心、フローテ・マルクト広場Grote Marktに到着。正午過ぎですが、あまり人がいませんね。
広場には街一番の教会、聖ペテロ教会Sint-Pieterskerkがありますが、こちらの見学は後で。 -
広場を素通りしさらに東へ。すぐに右折して、ちょっと殺風景なベーク通りBeekstraatを南に進めば、突き当りに。。。。
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国立トランプ博物館Nationaal Museum van de Speelkaartがあります。今回のトゥルンハウト観光では、駅から最も離れた訪問地です。
博物館は1926年に建てられた工場の建物を利用しています(1988年から博物館に)。 -
トゥルンハウトは19世紀初めから印刷の町として知られていて、いくつかの製紙工場が設立されました。この町でトランプカードの生産が始まったのは、1826年からです。
うれしいことに、今日は入館無料の日! (なぜか7月の木曜は無料ということでした) -
館内に入るとえらく愛想のいい係員さんが(日本人の訪問が珍しかったのか)、嬉しそうに別室に案内してくれて、(私の意思も確認せず)勝手にビデオ上映を始めました。観客は私ひとり、しかもビデオ音声は(分かるわけない)オランダ語!
(途中退室できない雰囲気の中で)ビデオはトランプの製造工程と工場の歴史を15分間紹介。音声は全く役に立ちませんでしたが、映像からはしっかり情報を入手しました。 -
そして館内見学を始めると、まずは当時の印刷機などがいくつも並んでお出迎え。先ほどビデオで見た風景。現場に立つと、産業革命の時代に紛れ込んだ感じがします。
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当時のトランプ印刷機や裁断機、その他関連機械がずらずら。
トランプの生産プロセスがわかるように展示してありました。 -
展示品の説明文からは、昔のトランプがどんなふうに印刷されていたか理解するのは困難したが、ビデオのおかげで何となく想像できました。
トランプ産業の町となったトゥルンハウトは、20世紀になると書籍印刷や壁紙の製作も加わり、第二次世界大戦までは印刷業界の中心地だったそうです。 -
何やら蒸気機関の展示もありました。定期的に運転の実演があるそうです。
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もちろんトランプの展示もたっぷり。
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歴史的なトランプのコレクションなのですが、解説を読むほどの努力しなかったので内容までわかりません。とにかく図柄を眺めただけです。
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トランプカードの展示よりも、当時の印刷機や製造工程が見られたのが面白かったです。
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当時の工場のポスターや工員さんの写真など、他にもいろいろなパネルがありました。
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イチオシ
さて、トランプ博物館を後にして、街の中心フローテ・マルクト広場に戻ってきました。今度は聖ペテロ教会の見学です。この教会も赤茶色のレンガ造り。
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教会南側にまわると、植え込みの中にキリストさんが立っていました。
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身廊です。どこもかしこも外壁が赤茶色なんで、白色の壁と柱にはホッとします。
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内陣。
教会の創建は12世紀ですが、15世紀から18世紀に建物の拡張が行われ、現在の教会ができました。 -
バロック様式の主祭壇(1740年作)。
祭壇の作者ウォルター・ポンぺは南オランダ出身の彫刻家で、4日前に訪れたミデルブルク市庁舎の彫刻も彼でした。 -
説教壇(1862年作)。この教会の美術品では、主祭壇とこの説教壇が特に貴重なもののようです。
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拝廊とパイプオルガン(1662年作)。
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どの部分だったか、ステンドグラスを1枚。
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側廊のどこだったか、礼拝堂のひとつです。
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イチオシ
これも側廊のどこだったか、目に留まったマリア像。清楚な衣装をまとって球に乗っています。
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教会の北側(フローテ・マルクト広場の北側)の風景。レストランがずらっと並んでいます。店の前はバス停のようです。
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広場の西側に建つ近代的な建物は、1961年にできたトゥルンハウト市庁舎Stadhuis van Turnhoutです。ここだけ周りと雰囲気が異なり、景観を損なっている感じです。
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フローテ・マルクト広場の北西に隣接して小さな三角形の広場がありました。名前はゲゼ広場Gezeplein。
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広場の中央の戦争記念碑Oorlogsmonument(1922年設置)。記念碑の上にはマデロンと呼ばれる女性の像があります。もともと女性の左手には剣がありましたが、1970年代に盗まれたそうで何も持っていません。
※ところが訪問から2年後の2021年、修復されたマデロン像の左手には剣があるそうです。 -
イチオシ
ゲゼ広場から西へ100mほど行くと、次の目的地ブラバント公爵の城Kasteel van de hertogen van Brabantがあります。
小さな城ですが、四方が堀に囲まれており、池の中心に建っている姿はなかなかいい景観です(写真は城の南東側)。 -
池の中にはナーイアス(川と泉の女神)の像。フランドルの彫刻家リック・プートの作品(1991年)です。
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城の創建は12世紀で、何度か再建されて今の姿になりました。ブラバント公爵が狩猟用に城を建てたのが、この街の始まりとも言えます。
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ここは現在、裁判所として使われています。
城の東側にある橋を渡って中へ。 -
中庭から見上げた城館ですが、外部から見たのと印象は変わりません。
もちろん建物の中へは入れません。 -
中庭中央にも彫刻がありました。うーん、何なのかよくわかりません。
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堀の周辺をぐるり一周。全角度から城を眺められるのっていいですね。しかも水のある風景は何だか落ち着きます。
城の北東側(上)と南西側(下)。 -
次はベギンホフへ。城の東側のベギネン通りBegijnenstraatを北に進みます。タクサンドリア博物館Taxandriamuseum(歴史考古学博物館)の前を通り過ぎると、すぐに。。。
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ベギンホフ(ベギン会院)入口です。城からわずか200m。入口は門楼(ゲートハウス)になっています。
今13:40、ここは13:30から入れます。第一目的地ながら、最後の訪問にしたのはこのためです(予定通り)。 -
イチオシ
門楼を抜けると、目の前に広い石畳、その両側には生垣と茶色の家屋が並ぶ広々とした空間が現れます。この街を歩いてやっと出くわした、落ち着いた居心地のよい風景。これぞベギンホフ、ここの保存状態もよさそうです。もちろんユネスコの世界遺産「フランドル地方のベギンホフ」13件のひとつ。
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右側風景。しっかり手入れされた美しい緑の生垣が続いています。
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門が生垣で造られていますね。家は赤茶色のレンガ一色。
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左側も同様。整備が行き届いてとても綺麗です。
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正面の石畳の先にあるのがカルバリー礼拝堂Calvariekapel (1796年作、後に修復)。上にはキリストの磔刑像、下に横たわっているのはマグダラのマリアでしょうか。
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振り向くと先ほど通り抜けた門楼です(門の内側)。これがベギンホフの東端。
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案内板。トゥルンハウトのベギンホフは東西に長く、約350m。
東端の門から入り、西へ移動します。 -
ベギンホフの中央は細長い中庭になっており、その両側が並木道です。
ベギンホフは独身女性が修道院に所属せず、半聖半俗の共同生活を行うために形成した独自の自治体です。ここのベギンホフの設立は13世紀で、15世紀から17世紀にかけて全盛期を迎えたそうで、1675年には370人のベギン会員がいました。
最後のベギン会員は2002年に亡くなったそうです。 -
イチオシ
さらに西へ進むとベギン会教会Beginenhofkircheがあります。1662-67年にバロック様式で建てられました。
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ベギン会教会の身廊です。両側の全ての柱に彫刻があります。
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内陣と祭壇。
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拝廊とパイプオルガン(1888年作)。
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イチオシ
教会前から東に向かって。2つの棟が平行して建っているのがわかります。人通りもほとんどなく静かです。
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左右どちらを見ても赤茶色一色。
ここにはベギン会員の住居の他、牧師館、私立学校、診療所だった建物が並んでいます。 -
教会を西側から。
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教会の西側、ベギンホフ中庭の西端区域。木陰で談話しているグループがいます。静かでのどかな雰囲気、緑色と茶色が調和した空間です。
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ベギンホフの西端、北側の建物。写真の右端がたぶんベギンホフ博物館。こちらは間もなく開館(14:00開館)なんですが、後の予定もあるので入りませんでした。
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ベギンホフの西端、南側の建物。聖顔の礼拝堂Kapel van het Heilig Aanschijnがここなのですが、閉まっていました(1885-87年建設)。
ベギンホフはこれくらいにして外へ。 -
ベギンホフを西側へ抜けると、野原の向こうに列車が見えます。引き込み線がかなり長く、駅舎はずっと南、左手500m先にあります。
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線路と平行に南に向かえば駅なんですが、途中こんなレンガ塀に出くわしました。
装飾はありませんが高くて立派な塀がずっと東に延びています。
何だろうかと興味津々、塀の北側に沿って歩くことに。 -
同じ風景がずっと続き、やっとで塀の北東の角へ。
ここを右に曲がって今度は東側の塀に沿って進みます。それにしても見事なレンガ塀です。 -
ここが正面入り口のようで、人が出てきました。入口横にはGevangenisの看板。あわてて辞書を引いてわかりました、ここは刑務所!
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あとで調べてわかったことですが、ここは先ほど訪れたブラバント公爵の城の公園の一部だった場所で、ここにトゥルンハウト刑務所ができたそうです(1908年開設)。城から西へ200mの場所です。
塀は一辺が約130~140mのほぼ正方形のようです(写真は入口のある塀の東側の面)。 -
イチオシ
ここから西に進めば駅はすぐそこ。
途中、給水塔Watertorenの横を通過。これは1904年の建設。この町のどこもかしこもレンガ色ですな。 -
トゥルンハウト駅に到着。駅前に留まっているのはパトカーです。さすがにパトカーまでレンガ色にはしませんか。
トゥルンハウトって観る所が結構あるのに、全く観光地化されてない街でしたね。 -
帰りのホームは反対側。ずっと向こうに列車が見えます。やれやれ、あそこまで歩かねばなりません。
14:22発のIntercityで、本日最後の訪問地ヘーレンタルスに向かいます(14:38到着予定)。ヘーレンタルスは本日リールからトゥルンハウトに来る途中、通過した駅です。ヘーレンタルスにもベギンホフがあります。
(ヘーレンタルス)https://4travel.jp/travelogue/11936349
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