2016/07/04 - 2016/07/04
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blumentalさん
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短いながらも実現したオランダ旅行の観光2日目、ゴーダ、デルフトの次はライデン。今回の旅でやっと風車が登場。観光の目玉となる大物はありませんが、運河沿いの風景を堪能できる街です。ライデン大学はキャンパス内に運河が流れているという羨ましい環境にあります。この街一番の教会かと思って訪れたピータース教会にはちょっと驚かされました。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
7月2日(土) 10:25関空~15:10スキポール空港、アムステルダム(アムステルダム泊)
7月3日(日) デン・ハーグ、ドルトレヒト、ブレダ(アムステルダム泊)
7月4日(月) ゴーダ、デルフト、
★ ライデン(アムステルダム泊)
7月5日(火) マーストリヒト、ユトレヒト(アムステルダム泊)
7月6日(水) ザーンセ・スカンス、アルクマール、アムステルダム、ハーレム(アムステルダム泊)
7月7日(木) アムステルダム、14:40スキポール空港~(機内泊)
7月8日(金) 8:35関空着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- KLMオランダ航空
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デルフト観光後は本日3つ目の街、ライデンです。
15:49デルフト発のIntercityで16:11ライデン到着。白い柱とガラスだけのイメージのライデン中央駅です。 -
駅前から南に伸びるスタションス通りStationswegを進みます。さすが大学の町、大学生がうじょうじょ。ドイツで言えばゲッティンゲンに雰囲気が似ていますね。
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すぐにモルスシンゲル運河Morssingel。レインスブルゲル橋Rijnsburgerburgの東側にはデ・ファルク風車Molen De Valkが見えます。
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風車の周りは公園で市民の憩いの場。風車の南側に行ったら工事中で近づけませんでした。
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デ・ファルク風車を運河側から。デ・ファルクは1743年に建てられた塔式風車で、1964年までは実際に稼働していましたが、今は博物館です。
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橋の南側から南西方向に伸びる1eビネンフェストグラハト通り1e Binnenvestgrachtを進むと右手にモルス門Morspoortがあります(1611年建造)。中世にいくつかあったライデンの市門で現存する2つのうちのひとつです。
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さらに通りを南に行くとレンブラント橋があります。これは橋から北の風景、今歩いてきた道です。この左側に黒い風車があります。
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これは橋から見た東側、ガルゲーワーテルGalgewater運河の風景です。左手には帆船、右手には水上住居が並んでいます。
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橋から見た西側風景。こちら側はレインRijn川で、橋を境に名前が変わります。ライン(レイン)川はオランダでたくさんの支流に分かれ、網目状に分岐したひとつがこんな所に流れてるんですね。ここから河口まで名前はずっとレイン川、地図上で測ったら12kmほどでした。
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今渡ったのがこのレンブラント橋Rembrandtbrugです。白い跳ね橋です。西側には黒いデ・プット風車。
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イチオシ
運河南側のレンブラント広場から眺めています。
跳ね橋と風車を並べて撮れるフォトスポットです。都合よくボートも納まってくれました。 -
デ・プット風車Molen de Putは元々13世紀に作られた最も古い型の木製風車でしたが、これは完全なレプリカです。写真撮影用にはありがたい存在です。
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こちらは運河の南側にあるレンブラント広場Rembrandtplein。
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公園中央にはレンブラントの絵を見て画家を目指そうとする少年の像。あるいは自画像を眺めるレンブラント少年か。どちらでしょうか。
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レンブラント公園の東側には「レンブラント・ファン・レインの生家」があり、現在は一般の人が住んでいるアパートです。観光客が見に来るんで、住人は落ち着かないでしょうね。
ファン・レイン(ライン川の)は苗字というよりは出身を表しています。ヴィンチ村のレオナルドと同じです。 -
「レンブラント・ファン・レインは1606年7月15日にここで誕生」。彼は1631年にアムステルダムに移り住むまでの25年間、ここで暮らしています。
フェルメール色の濃いデルフトに比べ、ライデンのレンブラント色は薄れると思います。やはり活躍の場がアムステルダムでしたからね。でも彼には14歳でライデン大学に入学という立派な経歴があります(但し数ヶ月で中退しましたが)。 -
レンブラント橋からガルゲーワーテル運河沿いに東に移動します。対岸の風景です。
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イチオシ
右側の階段状破風の屋根の家は1612年建築の「市の大工工房」Stadstimmerwerf。茶色煉瓦、白の窓枠に赤の鎧戸、私のイメージする典型的オランダ建築です。
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北方向に分岐したアウデ・シンゲルAude Singel運河。手前はブラウポールツ橋Blauwpoortsbrug。向こうにデ・ファルク風車が見えます。
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運河沿いから右折すると南に伸びるラペンブルク通りRapenburg。こちらにも運河が広がっています。この街も運河の両側は駐車場。向こうに見える尖塔はライデン大学アカデミー校舎Academiegebouwです。
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運河西側の通りに面して日本博物館シーボルトハウスJapanmuseum Sieboldhuisがあります。
今17:00、ちょうど閉まる時間。残念どころか、元々今日(月曜)は休館日でした。 -
ここはフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが1832-38年に住んでいた旧邸宅で、2005年に博物館として開館しました。
彼はヴュルツブルク出身のドイツ人ですが、1823-28年までオランダ人と偽って日本に滞在しました。 -
ラペンブルク通りを南へ。この先のドゥーレン橋Doelenbrugを渡って東へ。
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イチオシ
ピータース教会を目指していたつもりが東へ行きすぎてしまい、突き当りのブレー通りBreestraatを南東に進むとすごく立派な建物に遭遇。
ライデン市庁舎Stadhuis van Leiden。オランダで最も長いルネサンス様式のファサードのようです。 -
1350年頃から増改築を繰り返してきた市庁舎は、1597年のルネサンス様式のファサードの建築で一応完成。ところが1929年の大火で市庁舎は完全焼失したため、1940年に再建されたのが現在のものです。
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市庁舎前の路地を西に戻ってピータース教会Pieterskerkにたどり着きました。これはピータース教会の北側(翼廊)。
教会の創建は1121年、本格的な建築は1390-1570年。オランダでやたら出てくるブラバント・ゴシック様式です。 -
ここが入り口かと思ったらぐるっと回って反対側が入り口であることを示す図がありました。
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教会周囲を時計周りにまわっています。教会の北東側。
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教会の南東側。教会の後陣にあたる部分は教会以外の建物で覆われています。教会の全形がさっぱりつかめません。
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教会の南側(翼廊)。ここが入り口かと思ったら横のカフェが入り口!
ここは18:00まで開いていますが、入るのに3ユーロ。やれやれ、オランダでは有料の教会が普通か。 -
入ってびっくり、座席がない! 常識破りの風景。
大きな教会だけに、側廊と身廊を仕切る柱だけが目立ちます。足元はつるつるの床。 -
ここは身廊のど真ん中。内陣に向かって身廊の両側に座席がないのは異様な光景です。正面の内陣仕切り(聖歌隊門)は1450年に設置されたオランダで一番古い値打ちものです。
見学しているのは我々だけ。椅子を見つけて、得したように座っているのは女房です。 -
内陣仕切りの横にある後陣への通路。通路入り口の上には、この教会の第2のオルガン(1883年作)。
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内陣の中央にはシャンデリアが吊るされています。もとはカトリックの教会ですが、1572年にライデンの教会は全てプロテスタントになりました。この時、祭壇や絵画などの装飾は全て取り除かれました。
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本来ならここに聖歌隊席があるはずですが、がらんとしています。
(見学後に知ったことですが)ここは1971年に教会としての役目を終え、1976年に民間財団の持ち物になったそうです。ですから聖歌隊席もお祈りをする信徒席もないわけです。 -
それならそれで、ピータース旧教会とか元教会とか名乗ればいいのに。
もうお祈りをする場所ではありませんが、こちらは教会の造りから言えば一応、拝廊側です。 -
身廊部分の天井は木製のようです。それにしても黒光りの床と本数の多い柱が印象に残ります。
名のある人がかなり埋葬されているようですが、墓碑までは注目していません。墓碑はありませんが、レンブラントの両親もここに眠っているそうです。 -
見事なメインのパイプオルガン(1643年作)。ここもシャンデリアが邪魔で斜めから撮影。
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これは教会の中に実際に掲示してあったポスターの写真です。こいつはありがたい、これで教会の全形がわかりました。左下が南側で入口となるカフェがあります。
ちなみに写真上の建物は国立古代博物館Rijksmuseum van Oudheden。 -
教会を出てクロク通りKloksteegを西に移動。ピータース教会の西側の面ですが、何か別の教会に見えますね。1350年に教会の西部分に尖塔が完成していたのですが、1512年の崩壊後再建されることはありませんでした。高さは110mだったそうですから、現存すればオランダのベスト3に入ったのに。
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そのままクロク通りを西に行くとノネン橋Nonnenbrugです。対岸の建物はライデン大学Universiteit Leidenのアカデミック歴史博物館Academisch Historisch Museumでもある校舎です。
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ノネン橋から南の風景。運河の両側はラペンブルク通りRapenburgです。むりやりペチュニアの花を入れてみました(何か白々しい)。
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ノネン橋から北の風景。左手にはライデン大学の本部棟、大学生がぞろぞろ。さすがにこちら側は駐車は無し、その代わり駐輪は有りますよ。
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ノネン橋の西の袂にある白壁の建物は何なのか知りませんが、芭蕉の句が書かれています。
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ライデン大学のキャンパスに入り、植物園付近で菅原道真の歌に出くわしました。誰が書いたのか知りませんがもしオランダ人だったら大したもの、逆に自分の字が恥ずかしくなります。
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キャンパス内には、ラベンブルク運河と並行してドゥーレン運河Doelengrachtが南北に流れています。
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ライデン大学は、八十年戦争(オランダ独立戦争)時のスペイン軍によるライデン包囲(1574年)に勝利したライデン市民の健闘を讃えて、1575年オラニエ公ウィレム1世によって創設されたオランダで最も古い大学です。
ところで、グロティウスは11歳で入学、レンブラントは14歳で入学していますが、当時の入学資格ってどうだったのかとても興味があります。 -
広いキャンパスの中、さらに西にはもっと幅広いウィッテ・シンゲルWitte Singel運河が南北に流れています。運河にかかるルーヴェンス橋Reuvensbrugから南の風景。左の建物は大学の語学センターAcademisch Talencentrum。
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ルーヴェンス橋から北の風景。右の建物は考古学部Faculteit der Archeologie。
旧市街に負けない景観がこのキャンパスにはあります。8年前に来た時はここで学生がボートに乗っていました。 -
橋の西には大学図書館Universiteitsbibliotheek。
旧市街よりもキャンパス散策の方が面白いのではと思い始めたころ、そろそろ駅に戻る時間となりました。 -
キャンパス内を迷いながらたどり着いたドゥーレン門Doelenpoort。大学キャンパスの北東の角にあたります。ここから東に行くとすぐに運河に面したラペンブルク通りに出ます。
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ラペンブルク通りを北に行き、東西に流れるガルゲワーテル運河にかかる橋を渡って、そのまま駅に直行しました。写真は橋から東の風景ですが、どこを見ても運河の風景はいいですね。
ところで、街の中心となるマルクト広場みたいな場所に出くわしませんでしたが、ライデンのどこかにあったんでしょうかね。 -
ライデン駅前から北の風景。手前は社会保険銀行Sociale Verzekeringsbank SVBのビル、向こうにはカラフルな企業のオフィスビルが並んでいます。旧市街とは全く異なる景観です。
さて、アムステルダムに戻ります。ライデン18:12発のIntercityで18:47アムステルダム着。 -
場面はアムステルダム。
ホテルで一息ついて、夕食がてらぶらぶら歩き。今19:30、同じ歩くのでも運河に沿ってより、運河を渡るルートの方が何か気持ちいいです。
ホテルより西のシンゲルSingel運河にかかるコルスゲン橋Corsgenburgから北の風景。左の丸屋根はルター派教会です。 -
ヘーレン通りHerrenstraatを西に。ヘーレン運河Herengrachtの橋から見た南側風景。オランダのどの街でも運河にかかる橋からの風景がすごくいい(写真ではほとんど同じに見えますが)。
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カイゼルス運河Keisersgrachtの橋からた南側風景。ここから通りの名前はプリンセン通りPrinsenstraatに。向こうの尖塔は西教会。
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プリンセン通りの家並み。屋根の形は様々ですが煉瓦の色は同じ。どの家の最上部にはフック付きの棒が付いています。入り口や階段の幅がとても狭いので、フックに滑車とロープを取り付け家具や荷物を窓から運び入れるためのものです。
この先のプリンセン運河沿いのレストランで夕食。女房が予めチェックしていた店です。 -
今回の旅では撮り忘れたのか食事の写真がありません。何を食べたか記憶と記録なしです。
21:00、レストランを後にして来た道をホテルに戻ります。ヘーレン通り風景。 -
ヘーレン運河とシンゲル運河を結ぶブラウブルクワルBlauwburgwal運河。この時刻でも若者の楽しんでいる風景が見られます。
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シンゲル運河沿い(レインバーンス橋Lijnbaansbrug東詰め)の家並み。すごく間口の狭い家もあるなと思って撮った一枚。
短い旅行なんで、これで旅の前半終了となります。明日は少し遠出をしてマーストリヒトまで行きます。
(マーストリヒト)https://4travel.jp/travelogue/11702103
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