2022/06/11 - 2022/06/11
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Islanderさん
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梅雨の真っ只中、「最西端の鉄路」沿線をめぐる旅。松浦鉄道西九州線は2本のレールで走る鉄道としては日本最西端の鉄道として有名な第3セクター鉄道です。路線距離は93.8kmと第3セクターとしては長大な路線で、見どころも沢山あります。今回の旅は2泊3日の旅程で下車駅は調川、たびら平戸口、西田平、佐世保中央の4駅に留まり、あと1、2泊は欲しいところでした。
【旅程】○印の日の旅を本編で紹介しています。
・6月10日(金)
博多駅7:29(特急みどり1号)8:55有田駅9:37(松浦鉄道)10:02伊万里駅10:07(松浦鉄道)10:42調川駅12:12(松浦鉄道)12:46たびら平戸口駅13:10(西肥バス)13:25平戸桟橋14:20(生月バス)14:43白石(徒歩)春日集落・春日16:46(生月バス)白石乗換え(生月バス)17:40平戸桟橋 <宿泊>旗松亭(平戸市)
○6月11日(土)
平戸市街地散策→平戸桟橋15:30(フェリー大島)16:10的山大島 (的山大島泊) <宿泊>公共の宿漁火館
・6月12日(月)
的山大島→平戸桟橋→たびら平戸口駅→田平天主堂→西田平駅→佐世保中央駅→佐世保駅→長崎空港
- 交通手段
- 船 徒歩
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松浦鉄道西九州線に乗って平戸へ 1/3 https://4travel.jp/travelogue/11791324 からのつづき。
朝食はビュッフェ形式。卵の入った練り物は「アルマド」、ストローのようなもので包まれたかまぼこ(左側)は「川内かまぼこ」。平戸ならではのものです。平戸温泉 国際観光ホテル 旗松亭 宿・ホテル
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小雨の中、ホテルを後にします。
平戸温泉 国際観光ホテル 旗松亭 宿・ホテル
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ホテルの直下にあるオランダ塀。
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オランダ塀は1618年に、当時存在したオランダ商館の中を外から見えないようにするために築かれた塀とのことです。
オランダ塀 名所・史跡
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オランダ商館は1609年に設置が許可され、1641年に長崎出島に移転するまで、オランダ東インド会社の拠点でした。写真の建物は2011年に復元した1639年築の石造倉庫で、博物館になっています。
平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡
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内部には南蛮貿易が盛んだった大航海時代に関する資料が展示されています。
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オランダ東インド外車のVOCマークが刻まれている石。
平戸オランダ商館の建造部材として現存する唯一の資料で、扉のアーチの要石と考えられているそうです。 -
松浦歴史博物館に向かいます。風情ある街並みです。
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松浦歴史博物館へ。
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松浦歴史博物館は1955年(昭和30年)に平戸藩主松浦家の私邸であった建物(1983年・明治26年築)に、松浦家39代当主が資料などを寄贈し設立されました。
松浦史料博物館 美術館・博物館
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松浦家に伝わった史料が展示されています。
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江戸時代の地図。江戸から平戸まで参勤交代で通る場所が書かれています。
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瀬戸内海は船で移動していたようで、航路沿いの港や島が詳しく書かれています。
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敷地内には1893年(明治26年)に平戸藩最後の藩主が建てた草庵茶室「閑雲亭」があります。呈茶(菓子付き、有料)も行われるようですが、訪問した日はお休みでした。
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博物館敷地内にある「キッチン眺望亭」でランチとします。パスタセットに白ワイン。平戸の街を見ながらゆっくり食事ができます。
キッチン眺望亭 グルメ・レストラン
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平戸の街歩きを続けます。
六角井戸は16世紀、明の海商、王直が平戸を貿易拠点とした当時の遺構とのことです。六角井戸 名所・史跡
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樹齢400年と推定されるソテツ。平戸がオランダと交易があった当時を知っています。
大ソテツ 自然・景勝地
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1931年(昭和6年)に建設された平戸ザビエル記念教会。フランシスコ・ザビエルは1550年に鹿児島から平戸に入り、キリスト教の布教活動を行いました。
平戸ザビエル記念教会 寺・神社・教会
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戦国時代活躍した松浦隆信の墓をお参りしました。空はどんよりとしていますが、紫陽花はきれいです。
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石畳の坂道を下ると・・・
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「寺院と教会が見える風景」。瑞雲寺、光明寺、平戸ザビエル記念教会が重なって見える場所です。
寺院と教会の見える風景 名所・史跡
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平戸蔦屋へ。三浦按針が暮らしたと伝わる古民家が店舗になっています。
平戸蔦屋 グルメ・レストラン
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店内で買ったお菓子を頂くことができます。コーヒーで一服。
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街歩きを再開。1702年に築造された幸橋。300年以上前に石造りの大きなアーチ橋を建設できる技術があったとは驚きです。
幸橋 名所・史跡
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平戸城に向け石段を登ります。
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平戸城には1962年(昭和37年)に建設された天守閣があります。江戸時代半ばに再建された平戸城には天守閣はなかったとのことです。
平戸城 名所・史跡
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天守閣の中には平戸の歴史を体感して知ることができる「アミュージアム」があります。最上階からは天守閣にいる自分の写真を撮影し画像データを持ち帰ることができるアトラクションもあります。楽しめる天守閣です。
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天守閣から望む平戸の街。
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平戸藩主を祀った亀岡神社を参拝。
亀岡神社 寺・神社・教会
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平戸桟橋に向います。平戸城から平戸桟橋までは徒歩20分ぐらいです。
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的山大島(あづちおおしま)に向かいます。フェリー大島のきっぷを買います。平戸から的山まで660円。40分の船旅になります。
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フェリー大島に乗り込みます。
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出港してすぐにオランダ商館が見えます。
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湾を出ると波が高くなってきました。フェリー大島は272トンと小さな船で結構揺れます。
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度島(たくしま)が見えます。
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的山大島に近づいてきました。
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島の周囲の大半は断崖になっています。
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島には2つの港があり、フェリー大島は島の西側にある的山港に入港します。
的山大島 自然・景勝地
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的山港に到着。
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的山港からは島内の各集落を回るバス(ワゴン車)の便があります。小生は宿の送迎車に乗車。宿に行く前に「神浦の町並み」の寄っていただけることになり、神浦に向かいます。
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神浦に到着。約1時間後に迎えに来ていただけることになり、散策します。
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ふるさと資料館へ。宿の方が管理人の方に電話しくださり、鍵を開けてもらい入館。
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的山小島の歴史を石器時代から現在まで知ることができます。
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江戸時代には捕鯨の島として栄華を極めた歴史があります。この島の寺社仏閣や棚田は捕鯨で得た冨で築かれ、今にいたっているとのことです。
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神浦の町並みを散策します。
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江戸時代から明治にかけて建てられた民家が軒を連ねています。離島では珍しい重要伝統的建造物保存地区に指定されています。
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「勘定場の井戸」。江戸時代、鯨組の勘定場で使用されていた井戸。背後の石垣も江戸時代に築かれたものとのことです。
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「中本町通り」には緩やかにカーブした道沿いに小さな民家が建ち並んでいます。
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神浦には寺院が4つあります。大きな本堂がある西福寺。なお、的山大島にはキリスト教の教会はありません。
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「宮崎町通り」に入ると比較的大きな建物が目立ちます。
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神浦港は以前は平戸からの船が寄港していたそうでが、船の大型化で寄港できなくなり、的山港が唯一の玄関口になったそうです。
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かつての玄関口の名残か、港には比較的大きな郵便局があります。
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「西中町通り」を歩きます。
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ネコが現れました。
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祠の前には井戸があります。
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1025年の創建と伝わる天降神社(てんこうじんじゃ)へ。
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松浦藩主が奉納した肥前型鳥居。
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鯨組の井元氏が奉納した石灯籠。
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本殿の屋根にある紋章は松浦家の家紋「松浦星」になっています。
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石段からの眺め。
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宿の送迎車が迎えにきました。とても助かりました。
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今晩の宿は島の高台にある「公共の宿 漁火館」。
公共の宿 漁火館 宿・ホテル
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客室は和室です。
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客室からの眺め。大根坂の集落と漁港が一望できます。
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温泉に浸かります。泉質はアルカリ性で肌がツルツルになりました。日帰り入浴も可能で地元の方々で夕方は賑わっていました。
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夕食は島で獲れた魚料理が一気に出てきました。焼き魚はクロムツ、刺身はヒラス(ヒラマサ)、イサキ、アジ。
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平戸牛の陶板焼き。魚もうまいが、肉もうまい。
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シメのご飯はつみれ汁とともに。満腹満腹。
松浦鉄道西九州線に乗って平戸へ 3/3 https://4travel.jp/travelogue/11808168
につづく。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 万歩計さん 2023/04/10 22:40:35
- 神浦の町並み
- Islanderさん 、こんばんわ。
何時も「いいね!」を頂き、ありがとうございます。
神浦の町並み、いいですね。確か重伝建に指定されていると思います。特に「宮崎町通り」のベンガラが残る家並が素敵です。このような緩いカーブの道を歩くと、その先にどんな風景が現れるか期待が膨らみます。
コロナ禍以降、国内の重伝建をターゲットに訪れていますが、流石に平戸市の大島は遠い。でも何時か行ってみたいと思っています。
万歩計
- Islanderさん からの返信 2023/04/11 23:36:46
- RE: 神浦の町並み
- 万歩計さん
拙い旅行記ですが、ご覧下さりありがとうございます!!
的山大島の神浦のまちなみはスケールが思っていた以上に大きく、かつて鯨漁で栄えた歴史の面影を感じました。
実は全国に8か所ある離島の重伝建のすべてを巡って旅行記で紹介することを目標にしています。これまで旅行記で紹介したのは大崎下島の御手洗(広島県)、出羽島(徳島県)、本島の笠島(香川県)です。残すところ4か所(佐渡島の宿根木、宮島、渡名喜島、竹富島)は今後旅して紹介したいと思っています。
万歩計さんもいい旅続けてください。
Islander
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