2022/06/26 - 2022/06/26
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万歩計さん
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「石見銀山遺跡とその文化的景観」は2007年に鉱山遺跡としてはアジアでは初めて世界遺産に登録された。選定理由は鉱山町大森と銀の積出港温泉津、更にこれを結ぶ街道など、鉱山運営の全体像が自然環境と一体となって文化的景観を残していること。石見銀山には大小合わせて600以上の間歩があるが、公開されているのはこの龍源寺間歩のみ。
【旅程】
6/25 大阪→車中(泊)
★6/26 出雲大社→旧大社駅→石見銀山(龍源寺間歩、大森集落)→温泉津(泊)
6/27 温泉津→津和野→福岡
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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9:06 「スーパーまつかぜ」で出雲市駅を出発。
出雲市駅 駅
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列車は穏やかな日本海に沿って西へ走り、
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9:37 太田市駅に到着。特急列車でもたった2両編成。
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太田市駅は世界遺産石見銀山の玄関口。
大田市駅 駅
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駅でマップをゲット。
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列車の到着時刻に合わせて、石見銀山行きのバスが出発します。
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10:15 大森代官所跡のバス停で下車。近くのレンタサイクルで電動アシスト自転車を借りました。
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鉱山町の大森集落の中を通って坑道のある龍源寺間歩に向かっています。大森集落は重伝建に指定された鉱山町。鉱山見学の後にじっくり歩きます。
大森の町並み 名所・史跡
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「石見銀山遺跡とその文化的景観」は2007年に鉱山遺跡としてはアジアでは初めて世界遺産に登録されました。
選定理由の一つが、ここ鉱山町大森とこの後に行く銀の積出港温泉津、更にこれを結ぶ街道など、鉱山運営の全体像が自然環境と一体となって文化的景観を残している点です。 -
大森集落を抜けると登り道。
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15分程度で突き当りの自転車置き場。
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ここから龍源寺間歩まで歩きます。
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道の傍に建つのは明治5年築の高橋家住宅。
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高橋家は江戸時代から長年にわたって、採掘者たちのまとめ役を担ってきました。
高橋家 名所・史跡
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林の中には発掘調査中の場所も。
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10:46 龍源寺間歩(まぶ 坑道のこと)入口に到着。入場券を買って坑道に入ります。
龍源寺間歩 名所・史跡
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石見銀山には大小合わせて600以上の間歩があり、龍源寺間歩はその中で唯一公開されている大坑道です。
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坑道に入ると中はひんやり。
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石見銀山が発見されたのは鎌倉末期。戦国時代後期から江戸時代前期にかけて、日本最大の銀山として最盛期を迎えました。
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イチオシ
最盛期には世界の産銀量の約3分の1を日本が占め、その大部分が石見銀山で産出されました。石見銀山の銀が、アジアやヨーロッパ諸国の経済や文化の交流に影響を与えたことも、世界遺産選定理由の一つです。
龍源寺間歩 名所・史跡
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坑道内の温度は13℃。
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光って見えるのは銀鉱石か。
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主坑道から分岐して掘られた側坑道ががあちこちに。
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イチオシ
坑道にはノミで掘った跡が残っています。
龍源寺間歩 名所・史跡
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龍源寺間歩の旧坑道は158m、そこから新坑道を通って出口に出ます。
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この竪坑は排水坑。坑道に溜まった水を100m下の永久坑道に排水したそうです。
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旧坑道と側坑道
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旧坑道
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ひおい抗。鉱脈を追って掘った坑道です。
龍源寺間歩 名所・史跡
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旧坑道から新坑道へ。
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坑道の説明。
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坑夫は過酷な労働環境で働きました。
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11:01 龍源寺間歩の出口。
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龍源寺間歩を出ると佐毘賣山(ひさめやま)神社。
佐毘売山神社 寺・神社・教会
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ご祭神は鉱山の守り神である金山彦神で、抗夫や村人から「山神さん」と呼ばれていました。
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福神山間歩は非公開。
福神山間歩 自然・景勝地
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清水寺。銀山開発に打ち込んだ大久保長安に関わりの深い寺です。
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清水谷と呼ばれるこの場所にも見どころが。
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それは清水谷製錬所跡。
清水谷製錬所跡 名所・史跡
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明治19年に既に休眠状態だった石見銀山を、大阪の藤田組が再開発に着手しました。多額の投資を行い、ダイナマイトを使用するなど、近代的な採掘設備と製錬方法を導入して、明治28年に清水谷に新しい製錬所が開設されました。
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しかし銀鉱床はすでに枯渇しており、清水谷製錬所はわずか1年半の操業で閉鎖されました。
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イチオシ
その後は放置され、今では草木の中に僅かに基礎部分が残っています。
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見どころを拾いながら大森集落に戻ります。
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赤い石州瓦の西本寺。かっては山吹城の城門。
山吹城城門 (西本寺) 寺・神社・教会
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イチオシ
大田市立大森小学校。
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小さな現役の小学校。
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懐かしい木造校舎は大森集落にぴったり。
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手洗い場
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慎ましい玄関
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玄関前の石段には児童たちの鉢植え
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掲示板には学校だより。全校児童数を数えたら21人。
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小さな運動場に石州瓦の体育館。
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羅漢寺。昔銀山で働いて亡くなった人々の霊を供養するために建立された寺で、世界遺産の構成要素の一つ。
羅漢寺 寺・神社・教会
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銀山川の支流に架かる反り橋。対岸に五百羅漢があります。
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五百羅漢
羅漢寺 寺・神社・教会
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五百羅漢
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五百羅漢
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大森集落まで戻ってきました。これから重伝建地区を歩きます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- travelさん 2023/08/04 20:37:48
- 石見銀山
- 万歩計さん、石見銀山は銀山の他も見所が多いですね。
昨年は島根の旅でしたが日程の都合で石見銀山niは行けませんでした。
旧家も小学校も味わい深く興味が湧きます。
花結びの口コミと南極のゾディアク・・クル-ズの旅行記に訪問頂き有難うございます。
命に係わる猛暑が続いているのでせめて目からでも涼しくなるように毎夏は南極の氷河の写真を並べています。
来週は台風が来るのかどうか、台風や大雨は困りますが雨が一滴も降らないのも困りものです。
どうぞ体調にはお気を付けください。
travel
- 万歩計さん からの返信 2023/08/06 09:07:39
- Re: 石見銀山
- travelさん、おはようございます。
石見銀山にはこの後に書く大森集落や温泉津に風情がありました。特に温泉津は「日本にまだこんな温泉街が残っているのか」といった感じで、あまり人に知られたくないスポットです。
先日4年ぶりに海外(スコットランド)から帰ってきました。しかし4年のブランクは体力面、知力面で思っていたより大きかったです。特に言葉の問題。もともと言葉は出来ませんが「聞こう」という努力はしました。しかし今回は脳がその努力を拒否し、更には簡単な単語すら思い出してくれません。頭の老化は正直です(笑)。
これまで一人でヨーロッパをあちこち回ってきましたが、「今回が最後かな。」と思いました。
万歩計
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- mom Kさん 2023/08/02 20:33:14
- 大森小学校こそ
- 日本遺産ですね。ご紹介ありがとうございます。ほっとします。
石見銀山については、気になりながら、足が向きません。
多分辛くなりそうで・・。このお写真でも想像してしまいますから。
抗夫についての説明等がなかったのが分かりました。
- 万歩計さん からの返信 2023/08/03 08:46:23
- Re: 大森小学校こそ
- mom Kさん、おはようございます。
石見銀山は明治時代には既に枯渇していて、以降ほとんど採掘はなされなかったようです。こんな中で大森集落は1世紀近く街並みを保存してきたのは驚異に値します。
大森小学校前の掲示板の「学校だより」にはほっこりしました。21人の児童と地域住民が、お互い支えあいながら生活してる様子がよくわかりました。
銀山採掘には佐渡と同様に罪人が充てられたのでしょう。劣悪な環境の中での重労働では数年で命を落としたのでは。羅漢寺の五百羅漢の表情にはせめてあの世では安らかに、との思いが感じられました。
万歩計
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