2022/07/23 - 2022/07/23
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あおしさん
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平城京を作った藤原氏の建てた寺院が興福寺。
今は奈良のイメージは「鹿」か「東大寺大仏」でしょうけど、中世は奈良=興福寺でした。
多くの僧兵や武家を従えた強大な軍事力を擁する興福寺は比叡山延暦寺と並び「南都北嶺」と呼ばれ、鎌倉幕府や室町幕府も興福寺に遠慮して、全国で唯一大和国だけは守護を置くことができませんでした。
また興福寺は国宝級の仏像の宝庫でもあります。
藤原氏の造った平城京をまわった後、午後は興福寺周辺を散策しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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平城京からはバスで奈良市街へ。
今日の宿泊先の旅館に荷物を預けて、町歩きに出発します。
この旅館は奈良市街地のど真ん中なのでとても便利。旅館 白鳳 宿・ホテル
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旅館のある三条通り。
奈良の中心街のメイン・ストリート。
観光客でにぎわっていました。三条通ショッピングモール (奈良三条通り) 市場・商店街
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奈良県唯一の地方銀行、南都銀行。
「南都」とは中世の興福寺のことです。
この本店は大正15年建築で国の有形文化財です。南都銀行 本店 名所・史跡
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三条通をまっすぐに行くと猿沢池に着きます。
猿沢池と興福寺五重塔のコラボは奈良を代表する景観の1つ。
ガイドブックなどにもよく使われています。
池の周りのベンチでは多くの人がくつろいでいました。猿沢池 名所・史跡
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猿沢池から階段を上っていくと、中門跡。
中門は復元されておらず、礎石だけが保存されています。興福寺 寺・神社・教会
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中門跡の前にあるのが中金堂。
大化の改新の功労者で藤原氏初代の藤原鎌足の息子、藤原不比等のより創建されました。
享保2年(徳川8代将軍徳川吉宗の時代)に焼失後、仮堂はありましたが、平成30年、本格的に復元されました。
ただ工事中なのか中には入れませんでした。興福寺 中金堂 寺・神社・教会
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中金堂の前から右を見ると五重塔と東金堂が並んで見えます。
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まずは仏像を見るために国宝館へ。
興福寺は国宝仏像の宝庫。
入館料700円と高めですが、それだけの価値のある建物です。
有名な阿修羅像をはじめ、素晴らしい仏像を多く見ることができました。
写真撮影禁止はやむを得ないところでしょうか。興福寺国宝館 美術館・博物館
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国宝館の裏手、奈良県庁前の公園には今では奈良のシンボル「鹿」がたくさんいました。
小さなお子さんは大喜びで鹿と遊んでいました。奈良県庁 名所・史跡
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国宝館と並んで国宝の仏像の宝庫、東金堂。
五重塔との組み合わせは絵になります。興福寺東金堂 寺・神社・教会
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東金堂の入場パンフレットより。
「十二神将立像」「四天王像」「維摩居士坐像」「文殊菩薩坐像」と合計18もの国宝の仏像が所せましと並んでいました。
いずれも平安時代から鎌倉時代に彫られた仏像です。 -
中金堂を挟んで、東金堂と反対側にある南円堂。
藤原北家の初代・藤原冬嗣が創建いました。
のちに藤原北家は、藤原南家、藤原式家、藤原京家との権力争いに勝利し、藤原氏本家の地位を得ましたが、藤原道長、頼通、源頼朝の盟友・九条兼実らも厚くこの堂を信仰していたそうです。
南円堂の中にも国宝の仏像がありますが、残念ながら普段は公開されていません。興福寺 南円堂 寺・神社・教会
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南円堂の下にある三重塔。
興福寺はたびたび火災にあいましたが、特に大規模火災だったのが、興福寺が平家と対立し、平清盛の息子・平重衡にほぼすべての建物を焼き討ちされたときです。
その後源頼朝の援助などで興福寺の建物は再建されていきましたが、この三重塔はその時以来現在まで残っており国宝です。
ややわかりにくい場所にあるため、観光客はほとんどこの三重塔に気が付かないようで、ほとんど観光客はいませんでした。興福寺三重塔 寺・神社・教会
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南円堂の北にある北円堂。
この建物も鎌倉時代以来、生き残った建物で国宝です。
普段は公開されていませんが、運慶の仏像があります。
今では小学校の教科書にも出てくるほど有名な仏師である運慶ですが、彼のダイナミックな仏像はあまり貴族に好まれず、興福寺の再建時も金堂などメインの建物を担当させてもらえず、端っこの北円堂の仏像しか作らせてもらえませんでした。
ちなみに彼の仏像は鎌倉武士に好まれたようで、「仕事」をもらいにたびたび鎌倉に来ていたようです。
現在放送中の「鎌倉殿の13人」でも相島一之さん演じる運慶が北条時政や義時のところに来ています。興福寺北円堂 寺・神社・教会
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興福寺をじっくり回った後、春日大社へ。
この春日大社は藤原氏の氏神を祭っており、元は興福寺の一部一体の神社でした。
明治維新後に春日大社として興福寺から独立しました。春日大社 寺・神社・教会
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参道には多くの石灯籠が並びます。
春日大社石灯籠参道 名所・史跡
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春日大社境内。
鮮やかな朱色の社殿です。
ただ、近くに行くには拝観料が必要で、しかも夕方5時で閉鎖。
昔来た時はそんなのなかったような。春日大社 国宝御本殿特別公開 祭り・イベント
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春日大社の見どころの1つ、春日大社回廊。
鮮やかな朱色の美しい回廊です。春日大社回廊 寺・神社・教会
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春日大社には多くの摂社があります。
春日大社の北側にある水谷川沿いには水谷九社があります。
そのうちの1つ、一言主神社。
春日大社へ参詣する観光客もここにはあまり足を延ばさないようで静かな雰囲気のところです。一言主神社 寺・神社・教会
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春日大社の南側には若宮一五社があります。
人生の様々な難所から守ってくれる神々が鎮座している神社です。若宮神社 寺・神社・教会
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若宮一五社の1つ、金龍神社。
金運の神様です。
ただ、赤い旗がたくさんあってなんかけばけばしい感じであまりいい感じはしなかったです。金龍神社 寺・神社・教会
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春日大社から歩いていくと鷺池へ。
浮見堂が美しい池です。浮見堂 名所・史跡
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鷺池の周りには猿すべりの木が多く植樹されています。
ちょうど猿すべりの花が咲いていました。鷺池 自然・景勝地
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猿すべりの花はピンクの美しい花でした。
ちょっと意外。浮見堂のサルスベリ 花見
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鷺池の隣にあるのは荒池。
穏やかな公園のようになっていて、少ないながらもここにも奈良の鹿がいました。
鷺池、荒池とも元は興福寺の一部でした。
明治維新の際、強大な権力を持つ興福寺は明治政府により公園にさせられました。
それが「奈良公園」です。荒池 自然・景勝地
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荒池からは夕暮れのならまちを通って奈良市街へ。
途中、十輪院という寺では拝観時間は終わっている時間でしたが、法要をしていたので、無料で境内に入れました。十輪院本堂 寺・神社・教会
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旅館の近く猿沢池へ戻ってきました。
夕食は近くのそばやさんで三輪そうめんと奈良の柿の葉寿司の組み合わせ。びっくりうどん 三好野 グルメ・レストラン
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今日は猿沢池と興福寺ではライトアップをしていました。
ライトアップされた五重塔。采女神社 寺・神社・教会
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ライトアップされた猿沢池。
やはり多くの人が池の周りのベンチでライトアップされた風景を楽しんでいました。猿沢池 名所・史跡
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