2022/05/09 - 2022/05/09
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Tagucyanさん
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3月に2回予定されていて結局潰れてしまった用事が、5月に復活。その用事のついでで、5月の大型連休直後に徳島の南端を走る阿佐海岸鉄道のDMVに乗ってきました。
そこにたどり着くまでにいろいろありまして、徳島駅からJR牟岐線に乗って現地に向かうはずが、徳島空港から駅までのバスが徳島市内の渋滞に巻き込まれて乗り遅れるという事態に。
急遽、徳島市内でレンタカーを借りて、現地に向かったのでした。
車で現地入りしたことにより、ちょっと予定を変更。
JR線との接続駅である阿波海南駅ではなく、その先の国道55号線沿いにある「道の駅宍喰温泉」を拠点に、DMVに乗ることにしました。
実用化世界初となるDMV。同じ車両が一般街路も線路上も走り、接続点ではモードチェンジもあり、なかなか乗っていて楽しい乗り物なのでした。
まずは、全区間乗り通してみます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【その1】のあらすじ(ドタバタ)
徳島空港から駅までのバスが徳島市内の渋滞に巻き込まれて、乗る予定だった牟岐線の列車にタッチの差で間に合わず①。
そこで急遽市内でレンタカーを借り②、国道55号線をひたすら走って③、牟岐線の終点・阿波海南駅に到着④。
結果的に、乗り遅れた列車よりも少し早く現地に着いた。 -
しかし車で来たことにより、結果的に現地の行動に自由度ができた。
阿波海南駅前を一旦あとにし、さらに国道55号線を先に進んだ。 -
海沿いの景色の良い区間。
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これから乗る阿佐海岸鉄道の高架橋の下をくぐる。
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目指す「道の駅 宍喰(ししくい)温泉」が見えてきた。
このあたりは、現在は阿波海南駅周辺と同じ「海陽町」に属しているが、かつては「宍喰町」という町だった。
町の名前が変わっていたのをここまで来て初めて知った^^; -
道の駅の向かいは海岸線。
なので、夏には道の駅がすごく混雑するらしい。 -
海岸側から見た道の駅。
すでに目的のものが見えてますねえ。 -
「道の駅 宍喰温泉」の建物。
温泉施設はこの建物にはなくて、となりのホテルのを利用するらしい。
今回はここを拠点にDMVに乗ることにする。 -
これから乗るDMVの車両が、道の駅の駐車場に停まっている。
道の駅 宍喰温泉 道の駅
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阿佐海岸鉄道を走るDMV(DMV93形というらしい)は3両あり、この赤い車体は3号車。
なので車両ナンバーはDMV933。ナンバープレートも933。
(白ナンバーではなく、徳島県版図柄入りの業務用ナンバー) -
バス区間の乗り場は、このようなデザインのバス停。
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バス停に書かれている路線図。
ここを通る普通の路線バス(徳島バス)のバス停も兼ねているらしい。 -
路線図を地図に落としてみました。
赤い部分が鉄道で、青い部分が街路を走るバス区間です。
現在いるのが「道の駅宍喰温泉」。
ここから一旦南下して高知県に入り、甲浦(かんのうら)駅でモードチェンジ。鉄道区間を再び北上します。
ちなみに、「宍喰駅」と「道の駅宍喰温泉」は歩いて10分くらいしか離れていない。宍喰駅近くに阿佐海岸鉄道の本社と車庫があるので、こんなルートなのではないかと思われます。 -
DMVの車両をうしろから。
3号車は「土佐の輝く太陽」をイメージしているらしい。
一応、高知県内も走ってますのでね。 -
車体には坂本龍馬と、甲浦駅のある東洋町の特産品でもあるポンカンが描かれてる。
では、乗りましょう。 -
車内。タネ車がマイクロバスなので、そんな雰囲気。
座席が18席あり、発車オーライネットから事前購入(座席指定制)ができる。ただし、黄色いカバーが掛かっている座席は「地元枠」で事前予約ができなくなっている。
空席があれば、予約なしでも普通に乗れる。運転士さんが情報端末を持っていて、どの席がどの区間空いているか分かるようになっている。 -
車両の一番うしろから。
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私が座ったのは「2D」席。
ちなみに、1Dに相当する部分が出入口なので、そこには座席はない。 -
2D席からの眺め。
機器がいろいろあってあんまり前はよく見えない。 -
ちなみに、1列目の「1B」席からの眺め。
前方を眺めるなら、こっちの方がいいかも。
以上ご参考までに。 -
時間が来て、道の駅宍喰温泉を出発。
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国道55号線をしばらく南下していくと、徳島県から高知県に入る。
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このあたりに「甲浦港」という港がある。
かつて、土佐清水港からこの甲浦港に寄港して、大阪南港まで行くフェリー航路があった。
阿佐海岸鉄道に初めて乗りに来た時は、甲浦港からこのフェリーに乗船、夜遅くに大阪南港に着いて、大阪駅から寝台特急(たしか「あさかぜ」号)に乗って帰宅した。
今と違っていろんな選択肢があった時代でしたね。 -
室戸岬まであと38km。
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道なりにある、海の駅東洋町。
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ここにもバス停があり、乗り降りできます。
海の駅 東洋町 グルメ・レストラン
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さらに国道を進むと、甲浦駅の入口がある。
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甲浦の集落内を走る道。
この道は何度か路線バスで通ったことがあるので、懐かしさを感じた。 -
集落内の道を右へ左へ。
5年前にも通ったが、途中から道が新しくなったような気がする。 -
正面左側に駅が見えてきた。
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甲浦のバス停。
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甲浦の駅舎前を通過。
何度か来た時と様子は同じだけど、一旦取り壊されて建て直されたらしい。
ここにはまたあとで来てじっくり見学します。甲浦駅 駅
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そして当時はなかったスロープで高架駅に上がる。
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高架上にあるかつてのホームの手前に、モードチェンジをする場所がある。
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モードチェンジの場所に停車。
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鉄道モードに切替えるための作業中。
まずは前輪から。前輪(タイヤの部分)が浮くので、少しうしろに傾く。 -
引き続き後輪。こちらは車体に変化なし。
作業中、ずっと阿波踊りのような音楽がかかっていた。甲浦駅は高知県なんですけど(笑) -
そのあと、運転士さんが車外に出て車体周りの確認をする。
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そして、出発。
鉄道区間走行中は、ATSなのか「チン!」という鉄道らしい音がする。
この列車を営業運転するためには、気動車を動かすための免許と、バスを動かすための2種免許が両方必要。
ちなみにこの車両は定員29人以下なので、大型ではなく中型2種。阿佐海岸鉄道 乗り物
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長いトンネルをくぐって、再び徳島県へ。
ここに、普通の鉄道だった時代の車庫があり、当時の車両がまだ停まっている。
おそらく、このDMVの車庫もこの敷地内にあるのではと思う。 -
宍喰の町が見えてきた。
起点の「道の駅宍喰温泉」もあの町の中にある。 -
宍喰駅へ。
かつてのホームは使われていないで、手前に新設された低床ホームに停まる。 -
宍喰駅に停車。
この駅にもあとで来ます。宍喰駅 駅
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宍喰駅を出発。車両の一番うしろから。
手前にあるのが、現在は使われていないホーム。 -
さっき車からも見た景色。
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まもなく海部駅。
以前までは、ここがJR線と阿佐海岸鉄道の境界駅だった。
その時代は相対式ホームだったが、左側が廃線になって棒線になった。
廃線になった部分にかつての車両が留置されている。 -
5年前来た時はこの車両に乗ったはず。
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現在のホームは、その部分を通り過ぎたこの位置にある。
(一番うしろから) -
現在のホーム。
海部駅 駅
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海部駅を出発。
(一番うしろから) -
海部駅を出てすぐのところにある不思議なトンネル。
トンネル貫通後、周辺が開発されて山が切り崩されて、トンネルの構造物だけが残ったということらしい。 -
エンジン音とかは完全にバスだけど、線路上を走るのでガタンゴトンという音と振動もするという不思議な感覚。
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もうじき阿波海南駅。
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かつては線路がまっすぐ延びてそのまま向こうに見えているJR線のホームにつながっていたが、現在は線路が切れて右にカーブ。
阿波海南駅 駅
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ここで再びモードチェンジ。
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まずは前輪から。
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そして後輪。
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モードチェンジ終了。
やっぱりここでもずっと阿波踊りのような音楽がかかっていた。 -
その後、阿波海南のバス停があり、そこから街路に出る。
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さっき徳島市内から車で来るときに走った国道をしばらく進む。
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途中で右折。
このバスの12分前を走っている1号車が、折り返してきてすれ違う。 -
終点の阿波海南文化村に到着。
多目的ホールや博物館がある施設で、となりに町立病院があることから、ここ発着なのはそういう地元の足をまかなう意味もあるのかも知れない。阿波海南文化村 美術館・博物館
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ここが阿波海南文化村の入口。
この中に食堂もあり、当初はここで昼食を取る予定だったが、車で来たことにより予定を変更して阿波海南駅前のローソンで買って食べていた。 -
なんと本日、休館日。
コンビニで食べていたのが結果的に吉と出た(^^)/ -
休館日なんだけどなぜか内部には入れた。
といっても誰もいなくてガラーン。 -
やることがないので、バス停に戻ってきた。
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阿波海南文化村バス停の前に停まっているDMVの車両。
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共通デザインのバス停。
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この路線の時刻表。
昼間は、2台のDMV車両が12分程度の間隔を開けて連続して走るという特異なダイヤ。私が乗っているのはその後ろの方なので、ずっと空いていた。 -
バス停にある自販機もDMV仕様。
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さて、そろそろ折返しに乗りましょう。
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折返し、阿波海南文化村を出発。
いくつかの駅を巡ってみます。
【その3】につづく
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この旅行記へのコメント (4)
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- Akrさん 2022/07/11 17:32:12
- まさかの指定席
- Tagucyanさま
こんばんは。
DMV、面白い。
そして指定席なんですか~ それも発車オーライネットで予約可能とか。立席はNGなのでしょうか?いろいろ疑問が湧いてきます。
そして乗り物好きの男の子の心をくすぐる「モードチェンジ」これはわくわくします。
線路に乗っかる瞬間とか体験してみたいです。
列車モードになってからはバスで体験するジョイント音とか、DMVには未知の楽しみが詰まっていますねえ。駅のホームはバスの高さに合わせたのですかね?それと、車両がボンネット形状なのは車両構造上、エンジンをフロントへ持って来たのかな?いろいろ興味は尽きません。
徳島県には電車はないけど、鳴門のすろっぴーとかDMVとか楽しい乗り物がありますね。次回も楽しみにしております。
Akr
- Tagucyanさん からの返信 2022/07/11 21:28:59
- 定員が少ないからでしょうか
Akrさま
こんばんは
現在のところDMVは18席のうち16席は座席指定制、2席は地元枠となっています。指定席は唯一の有人駅の宍喰駅でも買えますし、HP上から買おうとすると発車オーライネットにリンクしていてそちらに飛びます。空席があれば整理券制の普通の路線バスと同じ感覚で乗れます。そういえばそれ以上は切符を発売しないですね。立ち席はNGということなんでしょうかね。
皆さんそうでしょうが、私も興味があったのが「モードチェンジ」でした。前輪は完全に浮くので、前輪チェンジ中に車体が後ろに傾きます。一方後輪の方は浮かないようで、乗っていた限りではわかりません。モードチェンジ中、車内になぜか「阿波踊り」の音楽が流れているのも面白かったですね。
道路を走っているときは、完全にバスです。一方、線路上を走っているときは、エンジン音はバスなのに線路のジョイント音(2軸なのでガッタンガッタン、という感じですが)がして、鉄道らしく「チン!」という信号音もして、不思議な乗り心地でしたね。
ネタ車は見た目ごく普通のマイクロバスのようです(ウィキに載ってます)。それがあのボンネット型になったということは、エンジン関係をそこにまとめたからなのでしょうね。
次回は車をあの「道の駅」に置いておいたからこそできた行動をします。
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Tagucyan
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- ケロケロマニアさん 2022/07/10 22:29:09
- DMV凄いですね~
- 阿佐海岸鉄道のDMV、早速乗車されたんですね!
色々なことが変わっていて、驚かされました。
鉄道部分はかつての駅ホームがそのまま使用されるのかと思いきや、そりゃそうですよね。高さも違いますしね~。
海部も宍喰も甲浦も、かつてのホームは今後どうなってしまうのでしょうか。単なる遺構として残されるのか、そのうち撤去されてしまうのか…。
かつての通常の鉄道車両も各駅に留め置かれているようで、こちらはどうなってしまうのかな。このまま屋外展示品?それともイベント等で開放されたりするのかな~。
勿論、一応鉄道として残されたことは素晴らしいことだと思うのですが、ちょっと微妙な気持ちも残りますね…。高知県の最東端駅は甲浦駅、徳島県の最南端駅は宍喰駅のままでいいのかな?なんて…。
またそのうち、新生・阿佐海岸鉄道に乗りに行きたくなりました~(^^;)。
ケロケロマニア
- Tagucyanさん からの返信 2022/07/11 21:06:08
- 面白い乗り物でした
ケロケロマニアさま
こんばんは
DMVに興味半分、義務半分(笑)で乗ってきました。
この路線に乗るのは3回目で、前回は5年前なのでまだ記憶に残っていて、その当時と比較してなるほどこうなったかあ、という感じで乗っていました。
かつてのホームはそのまんま残っていました。いずれの駅も高架駅なので、そう簡単に壊せないんでしょうね。甲浦駅のようにホームに入れなくなった駅もあれば、宍喰駅のように旧ホームに階段がある関係でそのまま入れる駅もありました。
海部駅のホームと宍喰駅近くの車庫に、かつての車両が停まっていました。いずれも線路が途切れていて物理的に動けない場所にあり、あれを今後どうするんだろうと思いましたね。
さっき甲浦「駅」と書きましたが、正式には違っていて、甲浦は乗り場が線路上ではない高架下にあるので、かつての駅の部分は「信号場」となり、駅としては廃止という扱いなのだそうです。ですので、高知県最東端の駅はここではなくなりました。
一方、宍喰駅は線路の部分にホームがあるので「駅」のままなんです。冷静に考えればたしかにそうなんですけど、たぶん意外と知られていないと思います。
普通の鉄道だった時代は、当然JR線のダイヤと接続していたのですが(特急車両が乗り入れていた時代もありました)、現在は接続のことは考慮されておらず、線路もつながっていなくて、ある意味乗りにくくなってしまったような感も否めないですね。今後どうなっていくんでしょうかね。
なかなか独特な乗り心地だったDMV、機会があればぜひ。
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Tagucyan
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