エブリサシ…って何だ？　　

2022/06/19 - 2022/06/22

日本200名山を目指してる同級生の「無理矢理な」お誘いで、新潟県のエブリサシ岳を登って来た。その名前から興味を持っていたが、往復14時間というロングコース、累積標高差1600m以上を往復することになる。

表紙写真は、エブリサシ岳の夜明け

エリア 新発田・胎内(新潟)

ガソリン、補助金が出たのに高いね～

19日、午前7時30分に出発。取りあえずは新潟に向かってGO！

寄居のSA って、登りと下りでは大違い。
こんなモノしか売ってなかった・・・朝めし。

13時過ぎ、胎内市に到着。

面白そうな食堂があったので昼ご飯。

最下段が不思議！

これね

既に朝ご飯を２回食べてるので、軽くしておいた。

ガソリンチャージ！　

余ほど「胎内」って単語が好きなんだね。

登山旅をどうアレンジしてアップしても、ほんと面白くない。今回は3泊4日の山旅だった。内容的には1冊でもまとめられるが、挑戦した２座ともが、４トラではマイナー。もしかしたら山好きの誰かの参考になるかもと思い、分かり易く「1山１冊」でアップします。

宿泊は行き当たりばったり。

梅雨中の山旅になるので、キャンプは厳しい。テントは持ったが基本は民宿泊となるが、当然「柔軟旅」を楽しむために宿の予約はしない。隊長も私と旅をする様になって「予約無しの旅」の自由さを知ってしまった。

テント泊かな～・・・と思ってたら、この胎内ヒュッテが個室1泊3000円というので泊まることにした。

超簡素な部屋だが、テントや車中泊の10倍快適。

自販機も充実、もちろんビールも売ってった。

アカショウビンがウリみたい。

ヒュッテ内のレストランもリーズナブルだったが、限られた時間しか開いてないし、食料を持っていたので、専用の部屋で食べた。

快適に目覚めました。

奥体内ヒュッテから4㎞程離れた「足の松登山口」までは、週末に限りミニバスが往復走っている。片道4㎞あるのでこのバスを使わない手はないのだが、そうすると混雑を覚悟で週末に来なければならない。

これは「平日の観光地活性化」をモットーとする我々のボランティア精神に反するので、この往復8㎞も「ついでに」歩くことにした。

なのに、高速3割引きを狙って日曜日に出発する・・・という柔軟性も大切にしている。

これは前日の写真。
日曜日の「登山口→ヒュッテ」のミニバス・・・羨ましいなぁ。

我々は翌日の朝5時、登山口に向かって約4㎞を歩く。

途中で雨が降って来た。

林道に入る。

1時間で登山口に到着。


山名の由来は、山頂付近に残る雪渓の一部が農機具の朳（エブリ）に似ているからということになっているが、じゃぁサシって何だ？　私は「エブリデイ・刺身」の略かと思っていた。エブリデイ・サシが入った国産牛だったら、もっと素敵だけどね。

直ぐに登り始める。

わきゃ～もんには日帰りも可能だが、年金生活ですっかり怠け者になってる我々には無理っぽいので、山頂で1泊して二日間で往復することにした。ただ山頂の山小屋は無人なので、寝具や食料を自分たちで揚げなければならず、日帰り派より荷物が多くなる。

分かってはいたが急登の連続。

山頂には雪渓があって、それを溶かせば大丈夫という話もあったが、あてにするわけにはいかないので、最低量の2.5リットルは持つ。寝袋・マット・食料・筋時道具・着替え・雨具など・・・あ、お酒も・・・ってことで12-13kgほどになった。

歩き遍路の時と同じくらいだ。普段は7kg前後を背負って歩いてるので、これで千数百mを登るのは辛い。

暑い中の登山になりそうなので、おやつは雰囲気を大切にした。

でっかいカタツムリ。

うろこが生えてるみたいで不気味・・・珍しくはないのか？

これまた、変な生き物。

更にひと休み・・・とリュックを置いた時に、人生で35番目の悲惨な出来事が！

心の整理がつかないので、その内容に関しては次回アップします。公序良俗に反しするので、４トラ事務局に削除されちゃうかも。

山頂まで、後1時間くらいの頃から霧と風が激しくなった。
ずっと岩山に見えていたのが、山頂小屋だった。

12時半には山頂小屋に到着。

消費カロリー3800kcalってどうよ！？
ビールひと箱飲んだって大丈夫！

これで見ると、累積標高差は2100m以上になる・・・ダリ～…わけだ。

残念ながら無人小屋なので、ビールどころか水もありません。

取りあえずは水の確保。

雪渓までは、ほんの3分の距離だったので助かった。

ロマンチック？　と思いきや、雪を溶かした水はゴミだらけ、虫も入ってる。

食事は最低限を運んで来た。

隊長はフリーズドライ食品ばかりだが、私はグルメなので・・・エブリサシと言えばサンゴだろ！　って直感で閃いた…理由は分からない。

若干のアルコールを飲んで、19時には寝る。

夜中は雨混じりの強風だったが・・・

夜明けと同時に・・・

奇跡の回復！

素晴らしい景色が広がった。
残念なのは、フォーサーズデジイチの調子が悪く、スマホしか使えなかったこと。

貴重なブロッケン現象も、こんなになっちゃいました。

さ～て、降りるか～・・

二人の影が映ってるね

右に見えてるピークを登れば、後はちょっと楽・・・かも。

登るぞ～・・・

振り返ると、エブリサシ

鉾立峰まで戻った。

赤星が、昨晩泊まった山小屋。
ここまで2時間弱。

危うく「一反木綿」になっちゃう可能性もあったわけだ。

まだ6時前。

大石山まで戻った。

大石山山頂。
ここからは怒涛の下り。

2合目？辺りで登って来る若者に会った。
あそこに見える大石山まで登っちゃえば、後は2時間だよ・・・アップダウンは多いけどね。

って励まして上げた！

ひたすら下って、10時半には登り口、1時20分には奥胎内ヒュッテにも戻った。下りなのに、消費カロリーが3140kcal！　腹減った～！！

3分間でエブリサシ往復出来ます。
https://youtu.be/yK9F6--2aGk

この旅行記へのコメント （13）

• ねもさん 2022/07/21 22:36:39

  お疲れさまでした

  ほいみさん
  足の松尾根を往復されたってことですね？　飯豊の登山道は厳しい道が多いですが、あそこは正直とても辛いと思います。一度だけ登りました。
  朳差小屋、私も泊りました。案外心地良いですが、ここに泊っている人は相当な「好き者」(笑、朳差岳に２回登った私は何でしょう!?)
  こちらの旅行記を読ませてもらって、また飯豊に行きたくなりました！

  ほいみさん からの返信 2022/07/22 15:43:58

  RE: お疲れさまでした

  こんにちは。
  
  足の松尾根は微妙な距離ですね。頑張れば日帰り出来そうなんだけど、山頂小屋に泊るのが正解かな。遠回りになるけど、頼母木小屋に泊まると食事も出来るとか聞きました。
  
  友人の200名山に付き合ってますが、2000m以下の山が多いので夏は大変です。この夏は何処に誘われるのだろうかと冷や冷やしてます。エブリサシ2回は凄いですね。近所だったら、また登ってみたい山ではあります。
  
  ほいみ

• さとぴ。さん 2022/06/25 17:57:00

  わたしも登りました！

  あのビデオで一緒に。
  
  ほいみさん、こんにちは。
  
  あんなガタガタする木の橋やら
  ロープで絶壁とか、無理無理。
  
  でも登った気分になりました。
  ヤッホー。
  ありがとうございました。
  
  

  ほいみさん からの返信 2022/06/25 21:38:16

  RE: わたしも登りました！

  ほんのひとこと
  
  山の後のビールは美味いで〜・・・一気に3本、後は落ち着いて味わう。
  
  ほいみ

• くろねこだりゅんさん 2022/06/25 11:38:26

  おつかれ山です♪

  ちょっと気になって調べてみました…うん、私には行けないお山（笑）
  なので例のビデオで一緒に登らせていただきました。
  
  急登を登った先の絶景、初日こそ残念でしたけど翌日の景色の素晴らしさ☆
  素晴らしい稜線歩きです。
  花もかなり有名なようですけど、時期的には少し早かったでしょうか？
  鉾立峰の写真に咲いている花が気になりました。
  
  残雪と新緑のコントラスト本当にきれい(^^♪
  すんごく暑いので家に引きこもっていましたが…現在は36度超え！
  この景色見ちゃうと山に行きたくなっちゃってどうしようかと悩んでいます。
  行動食にドーナッツ、3000カロリー使うのでしたらこれくらい食べないと体が持ちませんね。

  ほいみさん からの返信 2022/06/25 14:03:26

  RE: おつかれ山です♪

  こんにちは。
  
  噂には聞いてましたが大変な山でした。しかもデジカメが固守してしまったのが残念でした。動画は全てスマホで撮ってますが、あの形状で横画面は難しい。それで最近は縦動画なのか〜…って納得しました。
  
  山頂山小屋、明け方まで雨風だったんですが、明るくなり始めた瞬間に晴れました。上りは天気が悪くて残念だったけど、あれで日差しがあったら暑くてヤバかったかもしれません。
  
  花はぼちぼち咲いてましたが、これからが本番かなぁ。そういえば花の写真が無いですね。咲いてなかったというよりは、カメラがスマホだったのが原因かも。普段はお菓子の類は食べないんだけど、こういう場合はなるべく甘そうなのを選んで「我慢して？」食べてます。乾燥イチジクも持ちました。
  
  運転があるので、降りて直ぐに飲めないのが残念過ぎます。一人で車中泊なら、そのまま飲んで寝ちゃうんですが。いよいよ夏山シーズンに突入ですね！
  
  ほいみ

  ほいみさん からの返信 2022/06/25 14:05:42

  RE: おつかれ山です♪

  そうそう、「おつかれ山」
  
  あれって「おつかれやま」って読んでたんで、シャレになってないじゃんか〜…って思ってたら「おつかれさん」って読むみたいですね・・・今更ですが。
  
  ほいみ

• ホーミンさん 2022/06/25 09:37:12

  エブリサシ

  ほいみさん
  
  おはようございます。(o^v^o)
  エブリサシって何だろうと思ったら、山の名前なんですね。
  何かのお刺身かと思ってしまいました。f(^^;
  
  私も10年くらい前までは山に登っていたので、山旅を楽しく拝見しています。
  今は便利なアプリがあるのですね。
  一日に3000キロカロリーを超す運動量には驚きです。それも連日。それを補給するのに3000キロカロリー分を食べろと言われたら、それもまたキツそう。
  
  はるか彼方に見える大石山から更に二時間登らないと登頂できないと聞いたら、私なら心が折れて引き返しそうです。(*´艸`)ﾍﾀﾚﾅﾉ
  
  人生で35番目に悲惨な出来事って何なのでしょう。次回が楽しみです。悲惨な出来事がある度に、ランク付けをされているのですか？1番はとびっきりの悲惨さなんでしょうね。
  
  

  ほいみさん からの返信 2022/06/25 13:52:04

  RE: エブリサシ

  こんにちは。
  
  エブリサシ、私も「エブリデー刺身」の略かと思ってました。
  
  現在ではほとんどの方が「ヤマップ」というアプリを使ってます。非常に便利で山歩きが楽になりましたが「スマホ歩き」の事故が多いそうです。特に私くらいの年齢だと、眼鏡外して、こ〜んなにスマホを近付けなきゃ確認出来ないので危ないです。
  
  この山旅では、3日連続で3000kcalオーバーでした。５日連続は無理かも。途中たくさん食べても、帰宅すると体重が2kgくらい減ってますが、2日後にはリバウンドします。
  
  山って下りでは、何故か優越感がありますよね〜・・・上って来る方に「君たちも頑張り給え！」　とか！？　
  
  人生における悲惨なことの多くが旅行中に発生しています…ってことは、これからもあるわけで、気を付けなくっちゃ！　今回の悲惨な出来事は次回アップしますが、出来ましたら食後にお読み下さい。
  
  ほいみ　

• チーママ散歩さん 2022/06/25 07:36:46

  今登頂を終えました。

  おはようございます。
  
  私もちょうど、今エブリサシを終えたところです。
  息ひとつ乱れておりませんが笑
  最初から、まるで梯子を登るように垂直な登山道。
  道なのかしら、壁の表現があっている気がしますが。
  
  誰もいない山小屋で、夜を明かす時って、
  通常ドラマではカップルの2人。
  星空も手に届くほどの高さで煌いて。
  音も何もない世界。
  あるのは2人だけの世界。
  お互いの高なる鼓動が聞こえるほどの世界。
  超ロマンチック╰(*´︶`*)╯♡
  その、お相手が隊長とは。、σ^_^;
  でもそこが、またドラマと違って山男らしく
  ワイルドでいいですね。
  
  雪を溶かした水はお食事の温め用かと
  思っていましたが、飲んだのですか(°▽°)
  タフですね。
  下山も道なき道？岩？壁？を進む姿。
  私の中で、山男最強説の妄想が止まりません＾＾
  
  ドーナツやモグモグタイムも充実していましたが
  あの人生35番目の危機が気になります。
  
  
  
  

  ほいみさん からの返信 2022/06/25 09:05:25

  RE: 今登頂を終えました。

  おはようございます。
  
  エブリサシは山小屋に泊まるにしても、日帰りでも「迷惑中高年登山者」には厳しいです。星空写真を撮りたく、何時ものデジイチ＆三脚を持って行きたかったんだけど、その分食料と酒を持った方がいいか〜ってことになりました。それでもスマホじゃ頼りないからオリンパスpenを持って行ったんだけど、レンズが故障した様です。
  
  無人小屋は平日に行くと、90％の確率で誰も居ません。混んでる正式山小屋？よりも快適なんだけど、食料・水・寝具は自分で運ばなければならない。隊長とは今更話すネタも無いんで、飲んで食って直ぐに寝ちゃいます・・・倦怠期の夫婦みたいなものかな？
  
  パキスタンのトレッキングだと、濁った水も飲まなきゃならないし、沸騰させてあれば危険はないよ。人生35番目の危機に関しては、思い出しても辛い。
  
  ほいみ

• pedaruさん 2022/06/24 19:34:28

  素晴らしい動画

  ほいみさん　こんばんは
  
  登山の動画、臨場感があって引き込まれました。ブロッケン現象、危ない足元、雪の残った山肌、堪能しました。
  雪を溶かした水は結局は飲んだのでしょうか？
  
  pedaru

  ほいみさん からの返信 2022/06/24 20:56:03

  RE: 素晴らしい動画

  こんばんは。
  
  今回はデジカメの調子が悪くて、動画はスマホで撮りました。画質はともかく、ホールディングが悪いので苦労しました。
  
  雪を溶かした水は、ゴミだらけの上になんかネットリしていてイヤなんですが、一応沸騰させてあるので、問題はないみたいです。下りではこの水を飲みました。
  
  本格的な梅雨に入りそうなので、暫らくは外出が面倒臭いですね。
  
  ほいみ