2022/03/16 - 2022/03/16
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ホーミンさん
この旅行記スケジュールを元に
京都嵐山の「竹林の小径」は有名だが、それよりも規模が大きくて、はるかに観光客が少ない竹林が、6キロほど南にあるのをご存知だろうか?
京都市と向日市の境にある、全長2.5キロの「竹の径」がそれ。
「竹の径」と「竹林の小径」、名前が似ているから間違いやすい。
「竹の径」の中ほどには「京都市洛西竹林公園」や「竹の資料館」がある。
見晴らしの良い公園もあるので、お弁当持ちで行くと、半日そこで過ごせそうだ。
向日市観光協会のサイト
https://www.muko-kankou.jp/recommend/detail.html?id=585
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降り立ったのは、JR桂川駅。
駅の前にはイオンモール桂川店がある。
モールの北側の道を、西に向かって進む。桂川駅 駅
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阪急洛西口駅の下をくぐり、さらに西に進む。
洛西口駅 駅
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すると、珍しい名前の地区に来る。
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中海道の信号まで来たら、左の道に入る。
JR桂川駅からここまで、約1.7キロある。
京都盆地の中にありながら、「海」の付く地名。
どういう謂れがあるのだろう? -
案内表示も出てきた。
そして竹やぶが出現。
(・∀・) -
要所要所に案内板もある。
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回生病院に沿って、ぐるりと坂を上る。
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間もなく現れる、美しい竹垣。
竹林で作業される方々のために、道路は車が通れる幅になっている。 -
これは「来迎寺垣」。
物集女町にある、来迎寺にちなんだ名前。 -
竹垣の向こうは、竹ではなくヒノキだった。
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生活音もほとんど聞こえない。
時折、ウォーキングを楽しむ人とすれ違う。 -
観光客は、数人見かけただけだった。
非常に手入れが行き届いた竹林。
普通の竹林って、地面がもっとワチャワチャしているよね。
芥川龍之介の「藪の中」を彷彿とさせるような。 -
これは「かぐや垣」。
竹筒の長短により、かぐや姫の着る十二単衣の襟元をイメージしているそうだ。 -
青々した若竹だったら、もっとかぐや姫の感じが出たかもね。
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竹をあしらった、物集女配水池。
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ゴミ一つ落ちていない美しさ。
お見事というよりほかはない。 -
これは「海道垣」。
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先ほど、中海道交差点を左折してきた。
その地名に由来しており、波を表現している。 -
このあたりは、右も左も向日市内だ。
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これは「竹穂垣」。
竹ぼうきを逆さにしたような竹垣で、「竹の径」ではこの竹垣が一番多い。
木の葉や笹の葉が落ちてきて、竹垣にたまる。
手入れも大変そうだ。 -
嵐山の「竹林の小径」は、この竹垣だったよね。
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時折そよ風が吹いてきて、サラサラと気持ちの良い音を奏でる。
ウォーキングをされている地元の人たちと、しばしの立ち話。
「道のこちら側が京都市で、反対側が向日市よ」と教えてくださった。 -
竹林公園までやって来た。
公園は京都市となる。
公園には20台ほど停められる、有料駐車場があった。京都市洛西竹林公園 名所・史跡
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公園の入り口にあった、キエフ市長お手植えの竹。
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スホウチク(蘇芳竹)は中国南部や東南アジアなど亜熱帯が原産で、黄色い棹に緑の模様が入っている。
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キンメイチク(金明竹)は、マダケ(真竹)が変異して出来たもの。
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黄色の棹に、緑色の縦縞模様が一節ごとに入っている。
この立ち姿だけで芸術品だわ。 -
キッコウチク(亀甲竹)は、モウソウチク(孟宗竹)の変異種。
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植物園などでしかお目にかかったことがない、珍しいタイプの竹。
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ヒメシノ(姫篠)は、コガシアズマザサ(古賀志東笹)の変異。
今は枯れたように見えるが、高さが20~40センチになる笹で、別名コマクザサ(小隈笹)。 -
カンザンチク(寒山竹)のたけのこは、めっぽう美味しいらしい。
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洛西ニュータウンが見える。
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オカメザサ(阿亀笹)は笹に見えるけれど、竹の一種なんだって。
名前も「笹」なのにね。(*´艸`)
オカメのお面は、この棹にぶら下げて売られていたとか。 -
竹の資料館にやって来た。
嬉しい入館無料。
京都市民の皆さん、ありがとうございます。
エントランス前に、竹の根っこが展示されていた。
想像してたのより、すんごい密! -
ほぉ~~~、タケノコはここから出てくるのか!
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一口に竹と言っても、色も形も様々。
四角柱とかあって驚く。竹の資料館 美術館・博物館
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生態園に行ってみる。
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西安市長お手植えのオウゴンチク(黄金竹)。
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公園の入り口にもあった、黄色の桿に緑色の縦縞があるキンメイチク(金明竹)。
こちらは細い。 -
ギンメイチク(銀明竹)はキンメイチク(金明竹)とは逆に、緑色の桿に黄色の縦縞がある。
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応仁の乱で東軍と西軍が対峙した百々橋が見える。
上京区にあったものが、ここに移築された。 -
こちらのオカメザサ(阿亀笹)は、青々としていた。
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オロシマチク(於呂島竹)は、小呂島に自生していた日本最小の笹。
箱庭か盆栽の世界。
扇子のように葉が、放射状に広がる…らしい。 -
テイカカズラ(定家葛)は笹ではない。
キョウチクトウ科なので、毒があるようだ。
能の「定家」によると、藤原定家は死後、定家葛に生まれ変わり、愛する式子内親王の墓にからみついたとか。
死んでもストーカーしてる定家。
(*´艸`) -
百々橋を渡る。
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百々橋の下の池には、蛇が住んでいる様だ。
(~_~;)
すまし顔の蛇は、きっと雌だね。
(*´艸`) -
オカメザサ(阿亀笹)に沿って、石段を上る。
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ロウバイが咲いていた。
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クマザサ(熊笹)のように、葉の縁が白くなるミヤコザサ(都笹)。
ミヤコザサの方が小ぶり。
もちろん、この木はミヤコザサではないよ。 -
モウソウチク(孟宗竹)は日本最大の竹で、食用のタケノコの多くはモウソウチクから採れる。
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原産は中国。
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石仏を見に行こう!
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地下鉄烏丸線の工事中に、旧二条城跡から出土した石仏が並べられている。
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旧二条城は織田信長が、室町幕府15代将軍足利義昭のために築造したもの。
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この石仏たちは自然石に混じって、石垣の石材として利用されていた。
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石仏を石垣にするなんて、信長もバチあたりだなぁ。
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ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスも、「信長は多数の石像を倒し、頸に縄をつけて工事場に引かしめた」と書いている。
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だからもう、無残な状態。
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400年の時を超え、こうして安置されるようになって、本当によかったわ。
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灯篭みたいな石もあった。
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ところで、グーグルマップではここに、「安倍晴明の石仏」なるものがあると表示されていた。
が、ご近所の方に尋ねても、資料館の学芸員さんに尋ねても、わからないとのことだった。 -
竹に囲まれた小径があるので行ってみた。
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節の下の方がラッキョウのように膨らんだ、ラッキョウヤダケ(辣韭矢竹)。
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オウゴンホテイチク(黄金布袋竹)。
長江流域が原産の布袋竹の一種。
最初は緑色の桿が、しだいに黄色や黄金色に変わる。 -
ギンメイホテイチク(銀明布袋竹)。
布袋竹は、棹の下部がボコボコと膨れ上がっている。
それが布袋様のようなので、ホテイチクと呼ばれている。 -
どのホテイチクも細くてわかりにくいが、よく見ると下の方がゴチャゴチャして、途中からスラっとしているのが解る。
キッコウチクにちょっと似ているね。 -
サワサワと、笹が奏でる小径。
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枝がほぼ水平に出る、小型の竹のヒメハチク(姫淡竹)。
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竹林というのは本来このように、ササがいっぱい地面に落ちている。
一方、「竹の径」は赤土の地面が広がっていた。 -
台湾にたくさん分布しているケイチク(桂竹)。
マダケに似ているが、若い桿が蝋質の白い粉を帯びているのが特徴。 -
竹林の間から見る資料館。
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ベニホウオウチク(紅鳳凰竹)は棹に緑の縦線が何本も入るようだが、確認が出来なかった。
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キンメイチク(金明竹)。
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見本園にあるホウオウチク(鳳凰竹)。
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百々橋が見えてきた。
資料館に戻り、公園の外に出る。 -
竹林公園のそばには、子どもの広場がある。
「竹の径」を、さらに進む。 -
中世の物集女城壁をイメージした「物集女垣」。
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寺戸町を流れる深田川をイメージした「深田垣」。
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「竹穂垣」に沿っていくと、古墳が見えてくる。
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向日市寺戸町にある、寺戸大塚古墳。
向日市と京都市の、ほぼ境界線上にある。寺戸大塚古墳 名所・史跡
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ここで出土した三角縁神獣鏡は、椿井大塚山古墳のものとほぼ同じとのこと。
そのためここは、椿井大塚山古墳の被葬者の支配下にあった者の墓ではないかと言われている。
見えているのは後円部で、前方部の大半は失われているそうだ。 -
古墳をイメージした「古墳垣」。
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もうちょっと進む。
竹の径 公園・植物園
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石段ならぬ竹段。
(*´艸`) -
地元寺戸町の名を取った「寺戸垣」。
こっちは古いけれど、 -
向いは新しかった。
金網とのダブル垣。 -
第六向陽小学校横で、「竹の径」は終わりとなった。
来た道を引き返す。 -
来る途中で出会った地元の人と再会する。
この道を毎日、10000歩を目標に歩ていると話して下さった。
丘陵地帯なので、負荷のかかるウォーキングコースだ。 -
来た同じ道を、JR桂川駅まで戻った。
イオンモールの中にある徳兵衛さんで、遅いお昼ご飯を食べた。
無料のお味噌汁は、お代わり自由♪
ネタが新鮮でおいしかったけど、一皿130円のは種類も少ない。
好きなネタは、200円500円700円もする。
ちょっと高価な回転ずし屋さん。
貧乏性な私は「このお皿はいくら?」と勘定しながら、選んで食べていた。(~_~;)
おかげで食べ過ぎずに済んだのは良かったけどね。(^^;にぎりの徳兵衛 イオンモール京都桂川店 グルメ・レストラン
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この旅行記へのコメント (4)
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- ムロろ~んさん 2022/03/24 23:15:29
- 物集女(◎_◎;)?読めるかぁー\(◎o◎)/(爆)!
- こんばんは、ムロろ~んです。
京都と向日市へ行かれた旅行記を拝見しました。
最初の難読地名の「物集女」…、絶対読めません(◎_◎;)。
いや、何でこんな地名なん?って絶対私は思います(笑)。
もずめ…、不思議です(笑)。
それ以上に竹の径がキレイでビックリしました。
いや、人がいないのがなおさらで(◎_◎;)。
これこそ風情があるというか、いや落ち着きます。
ゴミ一つ落ちていないのが驚きです。
絶対ゴミなんか捨てたら罰当たるよ!って言いたくなるくらいきれいです。
うちの勤め先のお寺でさえもゴミ缶があるのに(T_T)。
そうそう、〆のお寿司屋さん。
私もお値段高い気がしてなかなか入りづらくなってしまいました(;^ω^)。
いや、自炊生活すると食材の賞味期限が気になって、生かさないと焦っちゃうんです。
性分なのかなぁ…。
ムロろ~ん(-人-;)←言い訳?
- ホーミンさん からの返信 2022/03/25 17:03:35
- RE: 物集女(◎_◎;)?読めるかぁー?(◎o◎)/(爆)!
- ムロさん
またまたこんにちは。(o^v^o)
物集女、読めませんよね。(*´艸`)
帷子の辻、北沮沢町、下鴨膳部町、壬生高樋町、艮町など、京都にはほかにも難読地名がありますよ。
京都に勝るのは大阪!
滋賀県人の私には、読めない地名数知れずです。
放出、雁多尾畑、茱萸木、住道矢田、道祖本、出灰、蔀屋新町、杭全、深日、清児、大饗、柴島、南面利町、点野、毛人谷、包近町、水走、三栗、誉田、蕎原、彼方、衣摺、布忍、廿山、等々。
読めます?(*´艸`)
大阪の人って、何でこんなに読みにくい地名を付けたのでしょうねぇ。
商売や軍事に関係あるのかしら?
竹の径はすっごくきれいでしたが、「不法投棄厳禁」「不法投棄は犯罪です」などの看板があったので、ここに大型ごみを捨てる悪いヤツがいたのでしょうね。
道は車が入れる広さだし。
ここまできれいにされたら、不法投棄をしたくても、良心が働いて捨てる気にならないと思いますよ。
地元の方たちのご努力があってのきれいさだと、つくづく感じました。
回転ずしに関しては、わが家の収入では、スシローかかっぱ寿司だねという結論に達しました。
さてさて、上記の難読地名の読み方ですが・・・
帷子の辻・かたびらのつじ、北沮沢町・きたふけちょう、下鴨膳部町・しもがもかしわべちょう、壬生高樋町・みぶたかひちょう、艮町・うしとらちょう
放出・はなてん、雁多尾畑・かりんどおばた、茱萸木・くみのき、住道矢田・すんじやた、道祖本・さいのもと、出灰・いずりは、蔀屋新町・しとみやしんまち、杭全・くまた、深日・ふけ、清児・せちご、大饗・おわい、柴島・くにじま、南面利町・なめりちょう、点野・しめの、毛人谷・えびたに、包近町・かねちかちょう、水走・みずはい、三栗・めぐり、誉田・こんだ、蕎原・そぶら、彼方・おちかた、衣摺・きずり、布忍・ぬのせ、廿山・つづやま。
わけわからんね。(*´艸`)
- ムロろ~んさん からの返信 2022/03/25 22:34:49
- 読めん(◎_◎;)
- またまたホ〜ミンさ〜んヽ(^o^)丿
こんばんは、ムロろ〜んです(o^v^o)
> 放出、雁多尾畑、茱萸木、住道矢田、道祖本、出灰、蔀屋新町、杭全、深日、清児、大饗、柴島、南面利町、点野、毛人谷、包近町、水走、三栗、誉田、蕎原、彼方、衣摺、布忍、廿山、等々。
> 読めます?(*´艸`)
チンプンカンプンでしたわ(◎_◎;)。
そうそう、この地名読めます?
鴻巣!
これ、埼玉県民しか読めない地だそうなんです。
鴻巣・こうのす
って読むんです。
埼玉県で唯一の自動車免許センターがあるところなんです。
ここで埼玉県民の皆さんは免許証が交付されるので、埼玉県の方々が一気に来るんですよ。
ムロろ〜ん(-人-)
- ホーミンさん からの返信 2022/03/27 21:19:39
- RE: 読めん(◎_◎;)
-
> 鴻巣!
>
> これ、埼玉県民しか読めない地だそうなんです。
>
> 鴻巣・こうのす
>
あ〜、よめないわ〜。
政治家にコウノイケさんって方がいらっしゃるので、もしかしたらと思ったら「鴻池さん」でしたわ。
意味を調べてみたら、白鳥とかオオトリとか出てきました。
今回の旅行記の一文字に使える日は来るかな?
来ないだろうな‥(*´艸`)
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