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びわ湖から流れ出る川は、瀬田川一本しかないとお思いの方も多いのではないだろうか。<br />正確には川ではなく用水路なのだが、もう一本びわ湖から京都市内に流れ出る水路がある。<br />私も長年眺めてきた、びわ湖疏水がそれだ。<br />2018年にこの疏水を、一般人でもクルーズ出来るようになった。<br />クルーズ出来るのは、浜大津から蹴上までの約7.8キロメートル。<br />その間に4本のトンネルをくぐる。<br />乗船時間は約1時間だ。<br /><br />この秋、初めてその船に乗ることが出来た。<br />ガイドさんのお話が面白く、視覚、聴覚、嗅覚で楽しめた。<br />疏水が造られたのは明治時代で、偉大な先人たちと名も知らぬ当時の京都の人々に思いをはせるひとときともなった。<br /><br /><br />

びわ湖から京都蹴上までを疏水クルーズ 明治時代の京都に出会う旅

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2019/11/08 - 2019/11/08

24位(同エリア596件中)

旅行記グループ 京都ぷらぷら

10

126

ホーミン

ホーミンさん

びわ湖から流れ出る川は、瀬田川一本しかないとお思いの方も多いのではないだろうか。
正確には川ではなく用水路なのだが、もう一本びわ湖から京都市内に流れ出る水路がある。
私も長年眺めてきた、びわ湖疏水がそれだ。
2018年にこの疏水を、一般人でもクルーズ出来るようになった。
クルーズ出来るのは、浜大津から蹴上までの約7.8キロメートル。
その間に4本のトンネルをくぐる。
乗船時間は約1時間だ。

この秋、初めてその船に乗ることが出来た。
ガイドさんのお話が面白く、視覚、聴覚、嗅覚で楽しめた。
疏水が造られたのは明治時代で、偉大な先人たちと名も知らぬ当時の京都の人々に思いをはせるひとときともなった。


同行者
カップル・夫婦
交通手段
旅行の手配内容
個別手配
  • びわ湖疏水は、第一と第二がある。<br />クルーズ出来るのは第一の方。<br />これは北国橋から、上流を撮った写真。<br />京阪電車が走るあの橋の向こうに、大津市美保ケ崎取水口がある。<br />遠くにびわ湖も見える。<br />

    びわ湖疏水は、第一と第二がある。
    クルーズ出来るのは第一の方。
    これは北国橋から、上流を撮った写真。
    京阪電車が走るあの橋の向こうに、大津市美保ケ崎取水口がある。
    遠くにびわ湖も見える。

  • びわ湖疏水の地図。

    びわ湖疏水の地図。

  • 北国橋から下流を撮った写真。<br />人工の中州のような物が造られており、ここで水は二手に分かれている。<br />右端に見えている建物が、びわ湖疏水を管理している建物のひとつ。

    北国橋から下流を撮った写真。
    人工の中州のような物が造られており、ここで水は二手に分かれている。
    右端に見えている建物が、びわ湖疏水を管理している建物のひとつ。

  • ここがクルーズの乗下船場となっている。<br />この土地建物は大津市に存在するが、京都市の持ち物である。<br /><br />このクルーズチケットは、結構取りにくかった。<br />発売開始と同時に、ネットで買おうとした。<br />しかし空きのある所を見つけて、名前などを入力している間に、売り切れとなること二回。<br />争奪戦だ。<br />日を変え乗船時刻も変えて、三度目の正直でやっと買えた。<br />焦って名前を入力したので、誤字で打ち込んでいたりした。<br /><br />一番人気は浜大津から蹴上行きの、昼間の下り船。<br />夕刻のクルーズや上りの船(上りは乗車時間が短い)、山科での途中乗船は、発売開始から少し時間がたった後でもまだ空きはあった。

    ここがクルーズの乗下船場となっている。
    この土地建物は大津市に存在するが、京都市の持ち物である。

    このクルーズチケットは、結構取りにくかった。
    発売開始と同時に、ネットで買おうとした。
    しかし空きのある所を見つけて、名前などを入力している間に、売り切れとなること二回。
    争奪戦だ。
    日を変え乗船時刻も変えて、三度目の正直でやっと買えた。
    焦って名前を入力したので、誤字で打ち込んでいたりした。

    一番人気は浜大津から蹴上行きの、昼間の下り船。
    夕刻のクルーズや上りの船(上りは乗車時間が短い)、山科での途中乗船は、発売開始から少し時間がたった後でもまだ空きはあった。

    琵琶湖疏水 名所・史跡

  • 予約したクルーズは13時からだった。<br />受付は12時半までに済ませなくてはいけない。<br /><br />早めに来て、12時半になるまでここで待つ。<br />

    予約したクルーズは13時からだった。
    受付は12時半までに済ませなくてはいけない。

    早めに来て、12時半になるまでここで待つ。

  • 中ではクルーズの様子が、ビデオで流されていた。

    中ではクルーズの様子が、ビデオで流されていた。

  • 壁に貼ってあったポスター。<br />第二トンネル西口だ。<br />ここだけ入り口のてっぺんが、少しとがっている。<br />「随山到水源」と書かれた扁額の揮毫者は、西郷隆盛の弟である西郷従道。<br />「やまにしたがいてすいげんにいたる」とは、「山に沿っていくと水源にたどりつく」という意味。

    壁に貼ってあったポスター。
    第二トンネル西口だ。
    ここだけ入り口のてっぺんが、少しとがっている。
    「随山到水源」と書かれた扁額の揮毫者は、西郷隆盛の弟である西郷従道。
    「やまにしたがいてすいげんにいたる」とは、「山に沿っていくと水源にたどりつく」という意味。

  • 扁額の説明図。

    扁額の説明図。

  • こちらは京阪電車のポスター。<br />疏水や水路閣、蹴上のポンプ場やインクライン、疏水主任技師の田邊朔郎氏の像などが描かれている。

    こちらは京阪電車のポスター。
    疏水や水路閣、蹴上のポンプ場やインクライン、疏水主任技師の田邊朔郎氏の像などが描かれている。

  • 12時半になると、クルーズに先立って、びわ湖疏水についての説明が始まった。<br />これは、もらったパンフレット。

    12時半になると、クルーズに先立って、びわ湖疏水についての説明が始まった。
    これは、もらったパンフレット。

  • まずビデオを見た。<br />この人は第三代京都府知事の北垣国道。<br />このビデオのナレーターだった。<br />声に合わせて口が動いたり、瞬きしたりする。<br />(*´艸`)<br />

    まずビデオを見た。
    この人は第三代京都府知事の北垣国道。
    このビデオのナレーターだった。
    声に合わせて口が動いたり、瞬きしたりする。
    (*´艸`)

  • 田邊朔郎は主任技師。<br />この二人が、疏水建設の立役者だ。<br />疏水工事の責任者になった時、田辺は23歳だった。<br />その2年前に、京都府の御用掛に採用されている。<br />疏水工事の費用は、当時の京都府年間予算の約2倍。<br />そんな大プロジェクトの責任者に、23歳の青年がなったのには驚く。<br />最先端の高度な土木技術を学習した人は、この時代において若者しかいなかったのかもしれない。<br />若いがゆえに工夫たちから、まともに相手にされなかった時期もあったのではないかと推察する。<br /><br />めでたく疏水が完成した後、この二人は舅と婿の関係となる。<br /><br />

    田邊朔郎は主任技師。
    この二人が、疏水建設の立役者だ。
    疏水工事の責任者になった時、田辺は23歳だった。
    その2年前に、京都府の御用掛に採用されている。
    疏水工事の費用は、当時の京都府年間予算の約2倍。
    そんな大プロジェクトの責任者に、23歳の青年がなったのには驚く。
    最先端の高度な土木技術を学習した人は、この時代において若者しかいなかったのかもしれない。
    若いがゆえに工夫たちから、まともに相手にされなかった時期もあったのではないかと推察する。

    めでたく疏水が完成した後、この二人は舅と婿の関係となる。

  • ビデオが終わり、ガイドさんが登場。<br />乗船についての注意事項などを話された。<br />船は船長とガイドを含め、14人乗り。<br />申し込み順の指定席となる。<br />乗船中は飲食禁止だが、ペットボトルのお茶や飴程度ならOK。<br />

    ビデオが終わり、ガイドさんが登場。
    乗船についての注意事項などを話された。
    船は船長とガイドを含め、14人乗り。
    申し込み順の指定席となる。
    乗船中は飲食禁止だが、ペットボトルのお茶や飴程度ならOK。

  • 閘門(水位の異なる河川や運河で、水路の間で船を上下させるための装置)を渡ってクルーズ船乗り場に向かう。

    閘門(水位の異なる河川や運河で、水路の間で船を上下させるための装置)を渡ってクルーズ船乗り場に向かう。

  • 疏水は、あの長等山の下を貫通している。

    疏水は、あの長等山の下を貫通している。

  • 閘門から流れ出る琵琶湖の水。<br />この水が平安神宮がある岡崎や、水路閣の上を流れることになる。<br />

    閘門から流れ出る琵琶湖の水。
    この水が平安神宮がある岡崎や、水路閣の上を流れることになる。

  • 閘門のそばに、クルーズ船がつながれていた。<br />我々が乗るのはこれではない。

    閘門のそばに、クルーズ船がつながれていた。
    我々が乗るのはこれではない。

  • 何のためにどう使うのかわからないものが、いくつかあった。<br />治水や水利の土木技術知識は全然ないけれど、若いころから妙に魅かれるものがある。

    何のためにどう使うのかわからないものが、いくつかあった。
    治水や水利の土木技術知識は全然ないけれど、若いころから妙に魅かれるものがある。

  • この鹿関橋の上からの、疏水の眺めは格別だ。<br />両岸に桜が咲く時期など、カメラマンでいっぱいになる。

    この鹿関橋の上からの、疏水の眺めは格別だ。
    両岸に桜が咲く時期など、カメラマンでいっぱいになる。

  • (これは後日、鹿関橋の上から撮った写真)<br />

    (これは後日、鹿関橋の上から撮った写真)

  • 振り返って閘門を眺める。<br />右側の水は流れがないが、左側からは勢いよく水が流れ出ていた。

    振り返って閘門を眺める。
    右側の水は流れがないが、左側からは勢いよく水が流れ出ていた。

  • びわ湖と蹴上船溜(インクライン上部)との高低差は、4メートルくらいしかない。<br />高低差が4メートルで、長さが7.8キロ。<br />超ゆるゆる。<br />測量を間違えたら、うまく水が流れなかったかもしれないな。<br />雨不足でびわ湖の水位が大きく下がっても、流れなくなるのかな。

    びわ湖と蹴上船溜(インクライン上部)との高低差は、4メートルくらいしかない。
    高低差が4メートルで、長さが7.8キロ。
    超ゆるゆる。
    測量を間違えたら、うまく水が流れなかったかもしれないな。
    雨不足でびわ湖の水位が大きく下がっても、流れなくなるのかな。

  • 鹿関橋の下をくぐる。

    鹿関橋の下をくぐる。

  • 何度も渡っているこの橋の下に、このようなものがあったとは知らなかった。

    何度も渡っているこの橋の下に、このようなものがあったとは知らなかった。

  • 鹿関橋と閘門。

    鹿関橋と閘門。

  • 第一トンネルの手前に、私たちが乗る船が見えた。<br />両岸に桜の並木。

    第一トンネルの手前に、私たちが乗る船が見えた。
    両岸に桜の並木。

  • 水の上を、落ち葉が浮いて流れていく。<br />早歩きすると、ちょうど落ち葉と同じ速度になる。<br /><br />

    水の上を、落ち葉が浮いて流れていく。
    早歩きすると、ちょうど落ち葉と同じ速度になる。

  • 私たちが乗った令和号。<br />多分クルーズ船の中では、これが一番新しい。<br /><br />左に写っているのは、ガイドのトム・クルーズさん(自称)。<br />めちゃくちゃお話がうまい!<br />噺家さんみたいに面白い。

    私たちが乗った令和号。
    多分クルーズ船の中では、これが一番新しい。

    左に写っているのは、ガイドのトム・クルーズさん(自称)。
    めちゃくちゃお話がうまい!
    噺家さんみたいに面白い。

  • 座席は背中合わせ。<br />青いのはウエストに装着するライフジャケット。

    座席は背中合わせ。
    青いのはウエストに装着するライフジャケット。

  • 船長さん。

    船長さん。

  • 名前を呼ばれた順に、一人ずつゆっくりと乗船する。<br />席は仲間同士が隣り合わせに座れるように、予め指定されていた。

    名前を呼ばれた順に、一人ずつゆっくりと乗船する。
    席は仲間同士が隣り合わせに座れるように、予め指定されていた。

  • 頭上のガラスの屋根は、その存在を隠すくらいに、きれいに磨かれていた。

    頭上のガラスの屋根は、その存在を隠すくらいに、きれいに磨かれていた。

  • 長年見続けてきたこのトンネルの中に、とうとう入る日がやって来た。<br />この角度でこのトンネルを見るのは、もちろん初めての事。

    長年見続けてきたこのトンネルの中に、とうとう入る日がやって来た。
    この角度でこのトンネルを見るのは、もちろん初めての事。

  • この入り口から出口の光が見えることを、この時初めて知った。<br />第一トンネルの長さは約2436メートル。<br />まっすぐ一直線!<br />

    この入り口から出口の光が見えることを、この時初めて知った。
    第一トンネルの長さは約2436メートル。
    まっすぐ一直線!

  • 船が動き出した。<br />興奮の一瞬。<br />ここから蹴上げまでは、1時間の船旅となる。

    船が動き出した。
    興奮の一瞬。
    ここから蹴上げまでは、1時間の船旅となる。

  • 第一トンネル東口の扁額は「気象萬千」。<br />「様々に変化する風景は素晴らしい」という意味。<br />揮毫者は伊藤博文。<br /><br />扁額の上には、「Sakuro Tanabe, Dr.Eng., Engineer-in-chief. Works Commenced August 1885, Completed Aprl 1890」と書かれてあり、これは田邊朔郎をたたえたものである。<br />これは道路からも見えるが、この角度からしか読めないそうだ。<br /><br />トンネルの両脇に見える、茶色い柱のような物は、開け放たれた扉だ。

    第一トンネル東口の扁額は「気象萬千」。
    「様々に変化する風景は素晴らしい」という意味。
    揮毫者は伊藤博文。

    扁額の上には、「Sakuro Tanabe, Dr.Eng., Engineer-in-chief. Works Commenced August 1885, Completed Aprl 1890」と書かれてあり、これは田邊朔郎をたたえたものである。
    これは道路からも見えるが、この角度からしか読めないそうだ。

    トンネルの両脇に見える、茶色い柱のような物は、開け放たれた扉だ。

  • (これは後日撮った写真)<br />英文が彫ってある位置や扁額はわかるが、どちらもここからは読めなかった。

    (これは後日撮った写真)
    英文が彫ってある位置や扁額はわかるが、どちらもここからは読めなかった。

  • 扉のそばを通過する。

    扉のそばを通過する。

  • トンネルの中はレンガ造りだと思っていたが、コンクリート製だった。<br />右側上部にあるのは電話線で、下側のは普通のロープ。<br />ここはかつて舟運にも活用されており、流れが緩いためにこのロープを引っぱって速度を上げていたそうだ。<br /><br />トンネルを掘って出た土砂は、びわ湖の埋め立てに使われた。<br />疏水の取水口近くにあるびわこ競艇場は、ここの土砂を埋め立てて造られている。

    トンネルの中はレンガ造りだと思っていたが、コンクリート製だった。
    右側上部にあるのは電話線で、下側のは普通のロープ。
    ここはかつて舟運にも活用されており、流れが緩いためにこのロープを引っぱって速度を上げていたそうだ。

    トンネルを掘って出た土砂は、びわ湖の埋め立てに使われた。
    疏水の取水口近くにあるびわこ競艇場は、ここの土砂を埋め立てて造られている。

  • かつては観光客を乗せた遊覧船も、ここを通っていた。<br />船は通れても、遊泳は禁止だった。<br />しかし悪ガキはいつの時代にもいるもので、警察の目をかいくぐり、ここを泳いで京都まで行った子供たちが後を絶たなかったそうだ。<br />そういえば京都育ちのトラベラーさんが、「子どもの頃、びわ湖疏水で泳いで遊んだ」とおっしゃっていたっけ。<br />

    かつては観光客を乗せた遊覧船も、ここを通っていた。
    船は通れても、遊泳は禁止だった。
    しかし悪ガキはいつの時代にもいるもので、警察の目をかいくぐり、ここを泳いで京都まで行った子供たちが後を絶たなかったそうだ。
    そういえば京都育ちのトラベラーさんが、「子どもの頃、びわ湖疏水で泳いで遊んだ」とおっしゃっていたっけ。

  • 100メートルおきに、表示板があった。

    100メートルおきに、表示板があった。

  • 1000メートル地点。

    1000メートル地点。

  • ここが中間点。

    ここが中間点。

  • 中間点を過ぎたあたりに、北垣国道知事揮毫の扁額があった。<br />「寶祚無窮」は、「皇位は永遠である」との意味。<br />

    中間点を過ぎたあたりに、北垣国道知事揮毫の扁額があった。
    「寶祚無窮」は、「皇位は永遠である」との意味。

  • 下手っぴいな写真で全然読めないが、白い板に「JR」と書かれている。<br />この上をJR湖西線が走っている。<br />長等山の山中で、JRのトンネルと疏水のトンネルが立体交差していたのか。

    下手っぴいな写真で全然読めないが、白い板に「JR」と書かれている。
    この上をJR湖西線が走っている。
    長等山の山中で、JRのトンネルと疏水のトンネルが立体交差していたのか。

  • 耳を澄ますと、水の音が聞こえてきた。

    耳を澄ますと、水の音が聞こえてきた。

  • 行く手を遮るように、天井から水が落ちている。

    行く手を遮るように、天井から水が落ちている。

  • トンネルの中に滝があったとは~~!<br />Σ(・ω・ノ)ノ!<br />これは地下水を落としているのだとか。<br />

    トンネルの中に滝があったとは~~!
    Σ(・ω・ノ)ノ!
    これは地下水を落としているのだとか。

  • 水が落ちてくる場所を見上げて撮った。<br />地上の光らしきものが漏れていた。

    水が落ちてくる場所を見上げて撮った。
    地上の光らしきものが漏れていた。

  • 東口から2000メートル地点を通過。<br />あと436メートルで出口だ。

    東口から2000メートル地点を通過。
    あと436メートルで出口だ。

  • このトンネルは東西から掘り進めていったのだが、あまりに長いので途中に竪坑を掘り、そこからも掘り始めた。<br />4方向掘削である。<br />少しでも角度が狂えば掘り進めた坑が合流することが出来なくなるが、ここが合流したとき、その誤差は数ミリだったそうだ。

    このトンネルは東西から掘り進めていったのだが、あまりに長いので途中に竪坑を掘り、そこからも掘り始めた。
    4方向掘削である。
    少しでも角度が狂えば掘り進めた坑が合流することが出来なくなるが、ここが合流したとき、その誤差は数ミリだったそうだ。

  • これが竪坑。<br />上を向いて撮った。<br />ここから地上までは47メートルある。

    これが竪坑。
    上を向いて撮った。
    ここから地上までは47メートルある。

  • 出口が近づいてきた。

    出口が近づいてきた。

  • 京都市の山科に出た!<br />ここは出航前にもらった、ガイドブックの表紙になっている場所だわ。<br />と言うことは、イチオシの場所ね。

    京都市の山科に出た!
    ここは出航前にもらった、ガイドブックの表紙になっている場所だわ。
    と言うことは、イチオシの場所ね。

  • 春は桜が美しい場所。<br />もう少し秋が進むと、紅葉が美しいことだろう。<br />桜の頃や紅葉が深まる時期は、乗船料金がぐっとアップする。<br />今回はひとり5000円のクルーズ。<br />平日だし、安いほうだ。<br />

    春は桜が美しい場所。
    もう少し秋が進むと、紅葉が美しいことだろう。
    桜の頃や紅葉が深まる時期は、乗船料金がぐっとアップする。
    今回はひとり5000円のクルーズ。
    平日だし、安いほうだ。

  • 振り返って、第一トンネルの西口。<br />扁額は山縣有朋揮毫の「廓其有容」。<br />「かくとしてそれいるるところあり」とは、「疏水をたたえる大地は、奥深く広々としている」という意味。

    振り返って、第一トンネルの西口。
    扁額は山縣有朋揮毫の「廓其有容」。
    「かくとしてそれいるるところあり」とは、「疏水をたたえる大地は、奥深く広々としている」という意味。

  • トンネル内の滝に打たれて、屋根のガラスが濡れていた。

    トンネル内の滝に打たれて、屋根のガラスが濡れていた。

  • ここは第一疏水だが、この北側には第二疏水も流れている。<br />第一疏水は灌漑や発電や舟運用で、第二疏水は飲料水用。<br />飲料用はきれいでなくてはいけないので、完全に地中を流れているそうだ。

    ここは第一疏水だが、この北側には第二疏水も流れている。
    第一疏水は灌漑や発電や舟運用で、第二疏水は飲料水用。
    飲料用はきれいでなくてはいけないので、完全に地中を流れているそうだ。

  • この辺りは両岸も高く、人の気配を感じなかった。

    この辺りは両岸も高く、人の気配を感じなかった。

  • これは緊急遮断ゲート。<br />大地震でこの先の堤防が決壊したとき、水の流れを自動停止する装置だ。<br />阪神淡路大震災の経験から造られた物。<br />クルーズ船はこの下をくぐらねばならないので、このゲートに合わせて屋根が低く造られている。

    これは緊急遮断ゲート。
    大地震でこの先の堤防が決壊したとき、水の流れを自動停止する装置だ。
    阪神淡路大震災の経験から造られた物。
    クルーズ船はこの下をくぐらねばならないので、このゲートに合わせて屋根が低く造られている。

  • 藤尾橋が見えてきた。<br />

    藤尾橋が見えてきた。

  • この疏水の特徴の一つは、外国人技師に頼らず、日本人だけで完成させたことだ。<br />当時の日本人の情熱を感じる。

    この疏水の特徴の一つは、外国人技師に頼らず、日本人だけで完成させたことだ。
    当時の日本人の情熱を感じる。

  • これは藤尾橋の橋台。<br />藤尾橋は疏水にかけられた最初の橋で、橋台は当時のまま残っている。<br />レンガは部分的に、フランス積のようだ。

    これは藤尾橋の橋台。
    藤尾橋は疏水にかけられた最初の橋で、橋台は当時のまま残っている。
    レンガは部分的に、フランス積のようだ。

  • 名前が分からない橋。

    名前が分からない橋。

  • 今までほぼ直線であった疏水が、この辺りからカーブを繰り返すようになる。

    今までほぼ直線であった疏水が、この辺りからカーブを繰り返すようになる。

  • 疏水沿いを散歩する人や、ジョギングをする人を何人も見かけた。<br />私もここを散歩したことが何回かある。<br />https://4travel.jp/travelogue/10319328

    疏水沿いを散歩する人や、ジョギングをする人を何人も見かけた。
    私もここを散歩したことが何回かある。
    https://4travel.jp/travelogue/10319328

  • 一燈園の前に架かる柳山橋。

    一燈園の前に架かる柳山橋。

  • 柳山橋をくぐると、

    柳山橋をくぐると、

  • 広い場所に出る。<br />山科の乗下船場だ。<br />子供たちが私たちの船に向かって、手を振ってくれた。<br />

    広い場所に出る。
    山科の乗下船場だ。
    子供たちが私たちの船に向かって、手を振ってくれた。

    山科疏水 (琵琶湖疏水) 名所・史跡

  • 第一トンネルと第二トンネルの間にある諸羽トンネル。<br />山科乗下船上のすぐそばにある。<br />二番目にあるトンネルだから、これが第二トンネルではないのか…と思うよね?<br />実はこのトンネルと水路は、1970年に造られた比較的新しいものなのだ。<br />JRの湖西線を造るとき、疏水の一部を埋め立てた。<br />そして、ここに新しく水路を通した。<br />埋め立てられた明治時代の疏水は、今は公園となっており、すぐそばを湖西線が走っている。

    第一トンネルと第二トンネルの間にある諸羽トンネル。
    山科乗下船上のすぐそばにある。
    二番目にあるトンネルだから、これが第二トンネルではないのか…と思うよね?
    実はこのトンネルと水路は、1970年に造られた比較的新しいものなのだ。
    JRの湖西線を造るとき、疏水の一部を埋め立てた。
    そして、ここに新しく水路を通した。
    埋め立てられた明治時代の疏水は、今は公園となっており、すぐそばを湖西線が走っている。

  • 諸羽トンネルの長さは、520メートル。

    諸羽トンネルの長さは、520メートル。

  • 昭和時代のトンネルなので、扁額はなかった。

    昭和時代のトンネルなので、扁額はなかった。

  • 疏水は山科の住宅街を通り抜ける。<br />植えられた花が、クルーズをより華やかなものに変えてくれる。

    疏水は山科の住宅街を通り抜ける。
    植えられた花が、クルーズをより華やかなものに変えてくれる。

  • 安朱橋は、山科駅から毘沙門堂への参道に架かる橋。<br />春になると、桜と水仙のコラボが非常に美しい場所だ。

    安朱橋は、山科駅から毘沙門堂への参道に架かる橋。
    春になると、桜と水仙のコラボが非常に美しい場所だ。

  • 名前が分からない橋。<br />この橋を過ぎたあたりで、疏水と小川が立体交差している。<br />小川は疏水の下を流れている。

    名前が分からない橋。
    この橋を過ぎたあたりで、疏水と小川が立体交差している。
    小川は疏水の下を流れている。

  • 紅葉も青空に映えて美しい。

    紅葉も青空に映えて美しい。

  • 桂の木々もあり、場所によってはあの綿アメのような甘い匂いが漂っていた。

    桂の木々もあり、場所によってはあの綿アメのような甘い匂いが漂っていた。

  • 背の高いメタセコイアの木。

    背の高いメタセコイアの木。

  • 府立洛東高校のそばを通る。<br />俳優の近藤正臣さんや小林薫さん、オセロの中島知子さんらが学んだ場所。<br />4トラのあの超有名なトラベラーさんも、確かここの卒業生だったと思うのだが…。

    府立洛東高校のそばを通る。
    俳優の近藤正臣さんや小林薫さん、オセロの中島知子さんらが学んだ場所。
    4トラのあの超有名なトラベラーさんも、確かここの卒業生だったと思うのだが…。

  • 疏水は住宅街の中で、蛇行を繰り返す。

    疏水は住宅街の中で、蛇行を繰り返す。

  • 安祥寺の前に架かる、安祥寺橋。

    安祥寺の前に架かる、安祥寺橋。

  • そもそも、どうしてびわ湖疏水が造られたかと言うと…<br /><br />幕末の争乱と東京遷都で、京都は人口が減り産業も衰退していった。<br />「これではいかん!」と感じたのが、第三代京都府知事の北垣国道。<br />京都復活の切り札として、びわ湖疏水の建設に向けて動き出す。<br />

    そもそも、どうしてびわ湖疏水が造られたかと言うと…

    幕末の争乱と東京遷都で、京都は人口が減り産業も衰退していった。
    「これではいかん!」と感じたのが、第三代京都府知事の北垣国道。
    京都復活の切り札として、びわ湖疏水の建設に向けて動き出す。

  • 技師の田邊朔郎は、工部大学校(のちの帝国大学工学部)で、最新の土木工学を学んだ。<br />大学三年の時に京都に派遣され、びわ湖疏水の測量調査を行い、これを卒業論文としている。<br />山間部を測量中に右手を負傷し使えなくなった田邊は、全て英文の卒論を、左手で書き上げた。<br />このエピソードからも、強靭な精神の持ち主だということが伺える。<br /><br />この二人が出会って、疏水建築が実現に向けて動き出す。

    技師の田邊朔郎は、工部大学校(のちの帝国大学工学部)で、最新の土木工学を学んだ。
    大学三年の時に京都に派遣され、びわ湖疏水の測量調査を行い、これを卒業論文としている。
    山間部を測量中に右手を負傷し使えなくなった田邊は、全て英文の卒論を、左手で書き上げた。
    このエピソードからも、強靭な精神の持ち主だということが伺える。

    この二人が出会って、疏水建築が実現に向けて動き出す。

  • 疏水の建設費用は約125万円。<br />これは京都府の、当時の年間予算の約2倍。<br />国家予算が7000万円の時代だった。<br />ガイドのトムさんが、それではわかりにくいと、今の時代に置き換えて説明してくれた。<br />それは関西空港を造るのと同じだと考えたらわかりやすい・・とのこと。<br />関空を一人の知事が発案し、その工事を21歳の若者に託したという事になるから驚く。

    疏水の建設費用は約125万円。
    これは京都府の、当時の年間予算の約2倍。
    国家予算が7000万円の時代だった。
    ガイドのトムさんが、それではわかりにくいと、今の時代に置き換えて説明してくれた。
    それは関西空港を造るのと同じだと考えたらわかりやすい・・とのこと。
    関空を一人の知事が発案し、その工事を21歳の若者に託したという事になるから驚く。

  • 疏水の水は、工業用にも使われる。<br />工事に着工した当初は、水車がその動力になる予定だった。<br />田邊朔郎は疏水工事着工の3年後に、アメリカを視察で訪れている。<br />そこで彼が見たものは水力発電だった。<br />帰国した田邊は北垣に、水車ではなく水力発電を提言し、それが実現した。<br /><br />

    疏水の水は、工業用にも使われる。
    工事に着工した当初は、水車がその動力になる予定だった。
    田邊朔郎は疏水工事着工の3年後に、アメリカを視察で訪れている。
    そこで彼が見たものは水力発電だった。
    帰国した田邊は北垣に、水車ではなく水力発電を提言し、それが実現した。

  • 現在疏水が流れ平安神宮がある岡崎は、明治の初め頃は田畑が広がる場所だった。<br />当初は工場をここに移して疏水を流し、水車で動力を得て、工場を稼働させようという計画だった。<br />しかし水車をやめて電線一本で送れる電力にしたため、工場の移転は必要なくなった。<br />さて工場予定地はどうする?…ってことになる。<br />そこで行われたのが、第四回内国勧業博覧会である。<br />博覧会の跡地には、平安神宮が建てられた。<br />平安神宮は京都を代表する神宮だが、明治時代に創建されたこともあり、世界遺産には認定されていない。<br /><br />トムさんがそんな話をしてくれた。<br />流暢にしゃべられるのでこちらの理解が追い付かず、勘違いして理解した部分もあると思う。<br />その辺はご了承をお願いします。<br />

    現在疏水が流れ平安神宮がある岡崎は、明治の初め頃は田畑が広がる場所だった。
    当初は工場をここに移して疏水を流し、水車で動力を得て、工場を稼働させようという計画だった。
    しかし水車をやめて電線一本で送れる電力にしたため、工場の移転は必要なくなった。
    さて工場予定地はどうする?…ってことになる。
    そこで行われたのが、第四回内国勧業博覧会である。
    博覧会の跡地には、平安神宮が建てられた。
    平安神宮は京都を代表する神宮だが、明治時代に創建されたこともあり、世界遺産には認定されていない。

    トムさんがそんな話をしてくれた。
    流暢にしゃべられるのでこちらの理解が追い付かず、勘違いして理解した部分もあると思う。
    その辺はご了承をお願いします。

  • さてさて船は、本圀寺正嫡橋に差し掛かった。<br />左の岸は、天智天皇陵。

    さてさて船は、本圀寺正嫡橋に差し掛かった。
    左の岸は、天智天皇陵。

  • 本圀寺は元々は「本国寺」と書かれていた。<br />徳川光圀の帰依を得て本圀寺となる。

    本圀寺は元々は「本国寺」と書かれていた。
    徳川光圀の帰依を得て本圀寺となる。

  • 大岩橋。

    大岩橋。

  • サギやセキレイが飛んでいた。<br />時には岸に、鹿も姿を現すことがある場所。

    サギやセキレイが飛んでいた。
    時には岸に、鹿も姿を現すことがある場所。

  • 山ノ谷橋。

    山ノ谷橋。

  • 山ノ谷橋のそばに、第二トンネル。<br />これが最も短くて124メートル。<br />扁額の揮毫者は井上馨。<br />「仁以山悦智為水歓」と書かれてある。<br />「じんはやまをもってよろこび、ちはみずのためによろこぶ」とは、「仁者は動かない山に喜び、智者は流れゆく水に喜ぶ」という意味。<br /><br />このトンネルの中を、コウモリが飛んでいた。<br />びわ湖に近い第一トンネルには、びわ湖虫がいっぱいいた。

    山ノ谷橋のそばに、第二トンネル。
    これが最も短くて124メートル。
    扁額の揮毫者は井上馨。
    「仁以山悦智為水歓」と書かれてある。
    「じんはやまをもってよろこび、ちはみずのためによろこぶ」とは、「仁者は動かない山に喜び、智者は流れゆく水に喜ぶ」という意味。

    このトンネルの中を、コウモリが飛んでいた。
    びわ湖に近い第一トンネルには、びわ湖虫がいっぱいいた。

  • 船の屋根に少々隠れてしまったが、西口のてっぺんが尖っているのがわかる。<br />写真に撮れなかったが、西口の扁額の揮毫者は西郷従道。<br />あのポスターが写された場所だ。<br />

    船の屋根に少々隠れてしまったが、西口のてっぺんが尖っているのがわかる。
    写真に撮れなかったが、西口の扁額の揮毫者は西郷従道。
    あのポスターが写された場所だ。

  • そして最後の第三トンネル。<br />ここは山科区だが、このトンネルを抜けると東山区になる。

    そして最後の第三トンネル。
    ここは山科区だが、このトンネルを抜けると東山区になる。

  • 第三トンネル手前の橋は、第11号橋。<br />日本で初めて造られた、鉄筋コンクリートの橋。

    第三トンネル手前の橋は、第11号橋。
    日本で初めて造られた、鉄筋コンクリートの橋。

  • 当て字で「本邦最初鐵筋混凝土橋」と書かれてある石碑。

    当て字で「本邦最初鐵筋混凝土橋」と書かれてある石碑。

  • 橋のそばに、新山科浄水場取水地があった。<br />第二疏水との接点かな?<br />

    橋のそばに、新山科浄水場取水地があった。
    第二疏水との接点かな?

  • 第三トンネルの長さは850メートル。

    第三トンネルの長さは850メートル。

  • 扁額の揮毫者は松方正義。<br />「過雨看松色」と書かれてある。<br />「かうしょうしょくをみる」とは、「時雨が過ぎると、一段と鮮やかな松の緑を見ることが出来る」という意味。

    扁額の揮毫者は松方正義。
    「過雨看松色」と書かれてある。
    「かうしょうしょくをみる」とは、「時雨が過ぎると、一段と鮮やかな松の緑を見ることが出来る」という意味。

  • ここにもコウモリがいた。<br /><br />トンネルを出たところが船着場となる。<br />船の到着を待つ人の姿が見えた。<br />

    ここにもコウモリがいた。

    トンネルを出たところが船着場となる。
    船の到着を待つ人の姿が見えた。

  • 1時間の疏水クルーズが終った。<br />なんか寂しい…。<br />クルーズにはまた参加することが出来るが、今回のような感動をまた味わうことが出来るかどうかは疑問である。

    1時間の疏水クルーズが終った。
    なんか寂しい…。
    クルーズにはまた参加することが出来るが、今回のような感動をまた味わうことが出来るかどうかは疑問である。

  • 止まった船から見た景色。<br />蹴上ダムのこの先が、蹴上インクラインとなる。

    止まった船から見た景色。
    蹴上ダムのこの先が、蹴上インクラインとなる。

  • ここは第一疏水と第二疏水の合流地点となる。<br />あの丸い物がふたつある所が、第二疏水トンネルの出口だそうである。<br />トンネル口には、田邉朔郎の扁額が掲げられているそうだが、ここの事かな?<br />見えないのでわからない。<br />田邊朔郎揮毫の扁額には、「藉水利資人工」と書かれいているらしい。<br />「すいりをかりてじんこうをたすく」とは、「自然の水の力を人間の仕事に役立てる」という意味。<br /><br />第二疏水の開削を推進した京都市長の一人が、西郷隆盛の息子西郷菊次郎である。<br />市長を辞めた翌年に、第二疏水は完成する。

    ここは第一疏水と第二疏水の合流地点となる。
    あの丸い物がふたつある所が、第二疏水トンネルの出口だそうである。
    トンネル口には、田邉朔郎の扁額が掲げられているそうだが、ここの事かな?
    見えないのでわからない。
    田邊朔郎揮毫の扁額には、「藉水利資人工」と書かれいているらしい。
    「すいりをかりてじんこうをたすく」とは、「自然の水の力を人間の仕事に役立てる」という意味。

    第二疏水の開削を推進した京都市長の一人が、西郷隆盛の息子西郷菊次郎である。
    市長を辞めた翌年に、第二疏水は完成する。

  • 我々が乗って来た船。<br />屋根の上をきれいに磨き、これから折り返し浜大津に向かって出港する。

    我々が乗って来た船。
    屋根の上をきれいに磨き、これから折り返し浜大津に向かって出港する。

  • 乗下船場は、旧御所水道ポンプ室前だった。<br />その名の通り、御所へ防火用水を送る目的で造られた。<br />京都国立博物館や迎賓館赤坂離宮を手掛けた片山東熊と山本直三郎が、これを設計している。<br />ここの煉瓦はイギリス積み。

    乗下船場は、旧御所水道ポンプ室前だった。
    その名の通り、御所へ防火用水を送る目的で造られた。
    京都国立博物館や迎賓館赤坂離宮を手掛けた片山東熊と山本直三郎が、これを設計している。
    ここの煉瓦はイギリス積み。

  • 第三トンネルの出口の扁額には、「美哉山河」と書かれている。<br />揮毫者は三条実美。<br />「うるわしきかなさんが」とは、「なんと美しい山河であろう」という意味。<br /><br />ここの川底は、石畳になっているそうだ。<br />当時はコンクリートが高価だったので、石を敷いて隙間にだけコンクリートをぬっていた。<br />石畳の下には、地下水を逃がすパイプが通っている。<br />地下水を逃がさないと、石畳が地下水によって浮き上がるからだそうだ。<br />

    第三トンネルの出口の扁額には、「美哉山河」と書かれている。
    揮毫者は三条実美。
    「うるわしきかなさんが」とは、「なんと美しい山河であろう」という意味。

    ここの川底は、石畳になっているそうだ。
    当時はコンクリートが高価だったので、石を敷いて隙間にだけコンクリートをぬっていた。
    石畳の下には、地下水を逃がすパイプが通っている。
    地下水を逃がさないと、石畳が地下水によって浮き上がるからだそうだ。

  • 旧御所水道ポンプ室の中を見ることは出来ない。

    旧御所水道ポンプ室の中を見ることは出来ない。

  • 浜大津に向けて、クルーズ船が出航するところだった。

    浜大津に向けて、クルーズ船が出航するところだった。

  • 蹴上インクライン。

    蹴上インクライン。

  • このようにして船を運んだ。

    このようにして船を運んだ。

  • レールの全長は528メートル。<br />遠くに京都市街を見下ろせた。

    レールの全長は528メートル。
    遠くに京都市街を見下ろせた。

    インクライン 名所・史跡

  • 久しぶりに東山を歩く。<br />着物を着た観光客が多い。

    久しぶりに東山を歩く。
    着物を着た観光客が多い。

  • 観光客が多すぎるのが嫌で、最近は京都観光をしていない。<br />せっかく近くに住んでいるのだから、また観光に来ようかな。<br />

    観光客が多すぎるのが嫌で、最近は京都観光をしていない。
    せっかく近くに住んでいるのだから、また観光に来ようかな。

  • 家に帰る前に、大好きな水路閣を見に行くことにした。

    家に帰る前に、大好きな水路閣を見に行くことにした。

  • 南禅寺の中を行く。

    南禅寺の中を行く。

  • 重要文化財の三門。

    重要文化財の三門。

    南禅寺 寺・神社・教会

  • 南禅寺法堂。

    南禅寺法堂。

  • そして水路閣。

    そして水路閣。

    南禅寺 寺・神社・教会

  • びわ湖からやって来て蹴上ダムまで来た水のほとんどは岡崎の方へ流れ、一部がこの水路閣の上を流れ、遠回りして扇ダムから岡崎に流れ込むみたい。<br />蹴上より下流は、水路が複雑でよくわからない。

    びわ湖からやって来て蹴上ダムまで来た水のほとんどは岡崎の方へ流れ、一部がこの水路閣の上を流れ、遠回りして扇ダムから岡崎に流れ込むみたい。
    蹴上より下流は、水路が複雑でよくわからない。

  • 時刻は15時ごろだったが、既に影が長く伸び始めていた。<br />家に帰ることにする。

    時刻は15時ごろだったが、既に影が長く伸び始めていた。
    家に帰ることにする。

  • 白壁に松の影がくっきりと映ってきれいだった。

    白壁に松の影がくっきりと映ってきれいだった。

  • 水路の水も輝く。

    水路の水も輝く。

  • インクラインの下をくぐるトンネル。

    インクラインの下をくぐるトンネル。

  • 「ねじりまんぽ」と呼ばれている。<br />強度を高めるために、ねじってあるのだとか。

    「ねじりまんぽ」と呼ばれている。
    強度を高めるために、ねじってあるのだとか。

    琵琶湖疏水ねじりまんぼ 公園・植物園

  • ねじりまんぽにも、扁額が掲げられていた。<br />揮毫者は北垣国道で、「雄観奇想」と書かれてある。<br />「素晴らしい眺めと優れた考え」という意味だそう。<br />ちなみにこのねじりまんぽも、田辺朔郎が設計した。<br />

    ねじりまんぽにも、扁額が掲げられていた。
    揮毫者は北垣国道で、「雄観奇想」と書かれてある。
    「素晴らしい眺めと優れた考え」という意味だそう。
    ちなみにこのねじりまんぽも、田辺朔郎が設計した。

  • 蹴上発電所を見て、地下鉄の蹴上駅に向かった。<br />道路上には「大津まで11キロ」との表示が掲げられていた。<br />家まで歩いて帰ろうかな…という思いがふとよぎったが、秋は夕暮れが早いので、おとなしく電車に乗ることにした。<br /><br />常々感じる。<br />先人達には感謝だ。<br />

    蹴上発電所を見て、地下鉄の蹴上駅に向かった。
    道路上には「大津まで11キロ」との表示が掲げられていた。
    家まで歩いて帰ろうかな…という思いがふとよぎったが、秋は夕暮れが早いので、おとなしく電車に乗ることにした。

    常々感じる。
    先人達には感謝だ。

    第二期蹴上発電所 名所・史跡

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この旅行記へのコメント (10)

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  • ムロろ~んさん 2019/11/26 21:18:23
    絵になる風景(^_-)-☆
    こんばんは、ムロろ~んです。
    びわ湖疏水クルージングの旅行記を拝見しました。

    って、せまーい水路を1時間!
    ホ~ミンさんはのんびり見ていてエンジョーイ\(^o^)/気分でいられると思いますけれど、でも、これって船長さん大変じゃない(◎_◎;)?!
    絶対、「これ技ないと通れないだろ?」って思うような所を通っているような気がします。
    小さい船、スピードもゆっくり、これは満席になるのも納得って思いました。

    というか、琵琶湖のこと全然知りませんでしたよ(^_^;)。
    瀬田川だったの(◎_◎;)?桂川じゃなかったっけ(◎_◎;)?
    以下自粛で(爆)。

    でも、風景がすっごく素晴らしいんです。
    写真何枚も撮っても絶対に素敵に見えるだろうなぁ。
    旅行記を読んだ人の感想でした。


    ムロろ~ん(-人-)←それがこいつ(笑)!

    ホーミン

    ホーミンさん からの返信 2019/11/28 17:20:49
    RE: 絵になる風景(^_-)-☆
    ムロろ〜んさん

    こんばんは。(o^v^o)
    びわ湖疏水クルーズの旅行記を読んでくださってありがとうございます。投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。

    船の操縦が出来ない私なので、このクルーズの運航が難しいのか否かはわかりませんけれど、見所があるところでは十分に止まってくださり、なかなか思いやりのあるかたでした。
    川底はコの字型でなくU字型なので、真ん中を通らないとこすっちゃうかもしれませんね。

    桂川は保津峡を通って嵐山から流れ出ている川です。
    鴨川と桂川は、伏見で合流します。
    びわ湖の水は瀬田川から出て、宇治市内に入り宇治川となります。
    奈良方面から流れてくる(奈良県内は通っていない)木津川と宇治川と桂川が淀で合流して淀川となり、大阪湾に流れ込みます。
    この辺に住んでる人じゃないと、そんなことわかりませんよね〜。

    信濃川や利根川など有名な川を日本地図に書き入れろと言われても、私は全然かけませんよ〜。
    利根川の出口だけは描けるか…。(^o^)
  • いちごさん 2019/11/17 10:04:17
    こんにちは~(*^_^*)
    ホーミンさま

    【琵琶湖疏水クルーズ】の力作、スゴいです。
    ガイドブックよりも詳しく、専門的な話しにも触れられていて、ただ、楽しかった~綺麗だった~のレベルではない旅行記に感心させられました。

    私自身は、この話題を知った時、一緒に蝙蝠の話しも聞いたので、なんだか~蝙蝠のトンネルをくぐるのを恐怖に思っていて、ちょっと敬遠していたのですが。
    ホーミンさんの旅行記によると、難なく通り過ぎて行くようですね。
    でも、チケットはなかなか取れないのですね。

    臨場感たっぷりで、一緒にクルーズさせてもらいました。

    by いちご

    ホーミン

    ホーミンさん からの返信 2019/11/17 14:46:18
    RE: こんにちは?(*^_^*)
    いちごさん

    こんにちは。(o^v^o)
    疏水クルーズの旅行記を読んでくださってありがとうございます。
    投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。

    疏水についての知識は少なかったのですが、ガイドのトム・クルーズさんがお話上手で、また博識であったので、ここまでの旅行記を書くことが出来ました。
    見るのと聞くのと撮るのに懸命で、メモまで取る余裕は皆無。
    聞いたものの忘れてしまっていることも多いかと思います。

    コウモリは全然怖くなかったですよ。
    一匹目(一羽目?)は、何か影のようなものが動いた程度。
    二匹目はトンネル内を抜けていきましたが、私自身はコウモリだと認識できるまでに至らずでした。
    ガイドさんの説明がなかったら、鳥が飛んでる…って誤解したまま終わったと思います。

    チケットは旅行会社のパンフレットにも載ってました。
    ただしお高いです。
    時刻と乗る場所を選ばなかったら、取りやすいとは思いますが・・・。
  • のんき茂野さん 2019/11/17 06:18:01
    おはようございます!
    琵琶湖疏水・・・何回かアッシ~の旅行記で耳にした
    言葉・・・水路閣は有名(のんき茂野は未だに見たことが
    ありませんが・・・)で何度かトラベラ~さんの紹介で
    概観だけは知っています。
    南禅寺に繋がっているのですか?
    南禅寺・・・と言うと『湯豆腐?』でしたっけ?

    若き土木技師さんの清新が感じられて素晴らしい~
    現在も負けない思いをお持ちの方は多いのでしょうけど
    周りの雑言が先に流れてしまうのでしょうか?

    せめて水路閣だけでも見てみたいと思います。

    素晴らしい旅行記ありがとうございました。  のんき

    ホーミン

    ホーミンさん からの返信 2019/11/17 14:34:06
    RE: おはようございます!
    のんきさま

    こんにちは。(o^v^o)
    疏水クルーズの旅行記を読んでくださってありがとうございます。
    投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。

    結婚して今の地に住み始めてから、疏水には見慣れ親しんできました。
    特に鹿関橋からの眺めと閘門は、私の好きな風景です。
    その上流に大津絵橋というのもあり、そこはかつて江若鉄道が走っていた場所で、橋自体は新しいですが、古い橋台が魅力的です。

    南禅寺も若いころから好きだった場所です。
    蹴上から疏水は分流するようですが、どこをどう通っているのやら???
    岡崎や鴨川沿いは流れも大きいからわかるけど・・・。
    全部田邊さんが造られたのでしょうねぇ。
    今度疏水記念館に行って、疏水の全体図を勉強したいと思います。

  • Juniper Breezeさん 2019/11/16 21:34:24
    琵琶湖疏水クルーズ、いつか絶対体験してみたいです!
    ホーミンさん、こんばんはー。 琵琶湖疏水クルーズの旅行記を楽しく読ませていただきました。 

    新しいクルーズ船がデビューした事、私もネットニュースで見て、かなり気になっていました。 実は今月末に、母親と叔母が滋賀に遊びに来ます。 母親は2度目ですが叔母は初の滋賀旅行。 紅葉もキレイな時期だし、この疏水クルーズも考えたのですが、まず紅葉の時期の週末の予約を取るのが至難の業だろうし、初滋賀旅行だと疏水クルーズは上級者過ぎるかな?と思い、素直にミシガンクルーズに申し込み、比叡山延暦寺に連れて行く事にしました。 

    いつか桜や紅葉がキレイな時期に疏水クルーズ体験してみたいものです! 

    Juniper Breeze

    ホーミン

    ホーミンさん からの返信 2019/11/17 14:20:02
    RE: 琵琶湖疏水クルーズ、いつか絶対体験してみたいです!
    Juniper Breezeさん

    こんにちは。(o^v^o)
    びわ湖疏水の旅行記を読んでくださってありがとうございます。
    投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。

    Juniper Breezeさんも、疏水クルーズに興味をお持ちでしたか。
    うちは私より、ダンナの方が興味津々でした。

    週末クルーズはお高いのに、即売れてしまったみたいですよ。
    1席のみ空きがあるという便もありましたが、大抵は複数で乗りますもんね。

    夕方の便も空きがちらほら。
    でもね〜、人気が低いと思われる夕方の上りの便は、順光で写真がきれいに撮れると思います。

    桜や紅葉の季節は、素晴らしいでしょうね。
    真夏はどうして、クルーズがないのでしょう?
    冬場は疏水の水を抜くのでクルーズが出来ませんが、代わりに疏水ウォーキングな〜んてのがあるといいのになぁ。(*´艸`)

    週末はミシガンですね?
    お母様方との良い一日となりますように!!

  • bettyさん 2019/11/16 11:01:07
    乗船してみたいと思ってこともあったけど
    ホーミンさま~こんにちは♪
    良いお天気ですが、どこにも行きません。
    本日主人は仕事、明日は町内清掃で、その後は懇親会。

    さて、このクルーズはテレビで何度か見たことがあります。
    知事さんとかが乗っておられたのを見たのかしら。。。
    人気があって予約がいっぱいだと報じられたので、「京都だし、遠いし、
    まあ乗ることはないだろう」って思った。

    実際、予約は困難だったようでしたね!
    モタモタしていたら、早打ちの人に先を越されて予約されてしまうかもですし。
    こういうネット予約をしている時に限って画面が動かなかったりして
    焦ることがある。
    全部うちこんで送信したのに未送信だったことがわかった後はがっかりする。

    この疎水に関し、21歳で抜擢されるって凄いこと!
    よほど優秀だったのだと思いますが、それだけでは採用されないだろう。
    こういう事業は頭が良いだけではできない仕事だと思う。

    京都に行った時、必ず目にする疎水。
    トンネルから出た時の紅葉と水面に映った紅葉が綺麗でしたね♪
    あの清津峡の景色より美しいと思いました。

    しかし、このトンネルを泳いだ強者がいたのですね!
    近道だろうけど。。。( ´艸`)

    あと少しすると紅葉も真っ盛りになりますね。
    その時にクルーズできる人はラッキーですよね♪


    betty

    ホーミン

    ホーミンさん からの返信 2019/11/17 10:04:11
    RE: 乗船してみたいと思ってこともあったけど
    bettyさん

    こんにちは。(o^v^o)
    びわ湖疏水の旅行記を読んでくださってありがとうございます。
    投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。

    夏のある日、朝9時半。
    クルーズ船の秋の予約が始まるので、パソコンの前でその時を待っていました。
    9時半になってすぐ、11月15日(だったと思う)の予約を入れようとしたら、既にお目当ての時刻のは満席になっていました。
    平日で安かったし、翌日からは紅葉のシーズンで大きく値上がりをしていたからでしょう。
    あわよくば、安い料金で紅葉を楽しめるかもしれない・・・そう考えた人は、私だけではないようです。
    仕方なく同じ日で時刻を変えたら、半分くらい空きがありました。
    よしこれだ!ってことで名前や電話番号などを参加者全員分入力して送信したら、その時には満席。
    他の日を見ていたら、どんどん満席になっていくし〜。
    やっとこさ、あの日が取れたわけです。

    同じ船に乗った人でJTBから参加されている人がいました。
    後で調べたら、某旅行会社で申し込んでいる人は、2万円近く払っていることが分かりました。
    琵琶湖ホテルの高級ランチなどが付いているからお高くなるのでしょうが、2万円払ってまで私は行かないわ。
    夫婦で4万円。
    かつてのbettyさんなら、6人で12万。(≧▽≦)
    数時間で豪遊ですね。

ホーミンさんのトラベラーページ

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