2022/02/01 - 2022/02/03
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すなふきんさん
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春節は残念なことにコロナの感染者が増加。仕方ないので、上海の北海道(?)である崇明島に行ってきた。崇明島は中国最大の沖積島で、長江が生み出した肥沃な土地だ。豊かな農畜産物に恵まれており、まさに北海道を彷彿とさせる。ちょうどゴールデンカムイのアイヌ的表現でいうところの、「ヒンナ(美味しい)」なものに囲まれる素敵な島なのである。
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船に乗って崇明島へ。路線バスを乗り継いで、フェリーターミナルに向かう。
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立派なターミナルである。崇明島まで橋がかかるではフェリーが一般的だった。
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長江を渡るフェリーは大体30分に1本くらいが運行している。
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薄暗い待合スペースは中国らしい。春節といえどそれなりに乗船客がいる。
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高速艇に乗って長江を渡る。どうもデッキに出れないタイプの様子。
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狭い船内に押し込められて30分強の船旅。窓の外も見れない。移動に特化しており残念極まりない。せめて淡路島の高速艇くらいを期待したかった。
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天気が悪いが、何とか対岸(上海側)を望むことができた。淀川や荒川と違って、長江は本当に広い。
崇明島 広場・公園
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長江に沿って整備された歩道が続く。崇明島出身の中国人によると外地に行けなくなって、崇明島で過ごす上海人も少なくないみたい。
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崇明学宮にやってきた。上海に3つある孔子廟のうちの一つで広さは最大。3Aクラスの観光地とされている。文化的なものがあまりない島なので割と価値のあるスポット。
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清の時代には10回以上改修され、中華民国以降は学校としても利用された。島のルーツを学べる博物館なども併設されている。
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さすが孔子廟ということもあって、学業に関する祈りをさ捧げる人が多いようだ。
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長江の河口にあるこの島がどのようにできたかムービーで解説するコーナーもある。
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大陸と島の往来が主に船だった時代の模型。
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かつての塩田の様子だろうか。島民が農業を中心に生活を営んでいた様子。
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「萬師世表」の額とともに孔子の像がまつられている。いかにも孔子廟らしい御堂。
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滞在するホテルにやってきた。 こんな田舎なのにも関わらず春節なのでべらぼうに高い。
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値段の割に大したことのないツインルーム。
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ホテルの周りは住宅地。近代的な住宅が多いが、ここに住む人は産業の少ない崇明島のどこで働いているのだろうか。
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ショッピングセンターは春節につき大半が閉まっている。っていうか全然店子埋まってないやろ、この物件。
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予約できる店が限られており、仕方なく開いていた湖南料理の店へ。のっけから激辛料理。
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崇明島の羊を使った濃厚なスープ。ちょっと独特の臭いはあるが許容範囲。温まる。
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崇明島の卵を使った石焼き卵豆腐。熱々で美味しい。
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住宅地内で花火が上がる。流石に爆竹はないけど、上海市内でも崇明区だけは別の町のよう。ベランダから手持ち花火をする強者も。冬場の乾燥した時期でもお構いなしやな。
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ホテルの朝食は中華とコンチネンタルの折衷。
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そもそも春節で人気は少ないが、田舎のマンション群は日本のバブルを彷彿とさせ、どこか侘しい雰囲気。
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これら崇明島のマンションの建築は遅れ遅れになってる様子。
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東平国家森林公園。2021年に花博の会場にもなった広大な公園だ。
東平国家森林公園 広場・公園
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山のようにレンタサイクルがあるが、オフシーズンにつき利用する人はいない。
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寒々しくそびえる冬の木々もまた美しい。腹減ったばい。
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公園の中で唯一営業するレストラン。1階はビュッフェだが、今回は避けてコース料理にした。貸切状態。
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崇明島の美味しい卵で作られたオムレツのようなもの。クセがなく美味しい。
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崇明餅。餡子のほのかな甘みが何とも言えない素朴な味のおやつ。
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上海ガニの一種、崇明螃蟹の料理。地元の人の中では阳澄湖産と並ぶブランドだと絶賛する人もいる。
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自然を感じられるという音と光のアトラクション。回廊を抜けると最後にディズニーのソアリンのようなシアターがある。
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中国らしい荒々しくも惜しみないデジタルの仕掛けは割と好き。
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本来水中が見えるはずだが、ドブのような色で何のこっちゃわからん感じになっている。
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白雪姫のゾンビか。
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花博の時はさぞ綺麗に飾られていただろう各種モニュメントも今や朽ち果て、みすぼらしい姿となっている。
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農家楽という農家グルメや生活体験ができるエリアがある。今日はその中の釣りができるスポットへ。
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釣具レンタルは餌付きで50元、無制限。糸を垂れても何も釣れない。寒いだけ。
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夕食は地元料理が食べられるとオススメのローカル色満開のレストランにやってきた。
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生け捕りにされた崇明螃蟹たち。うまそ。
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近隣の農家から仕入れた新鮮な野菜も豪快にいただける。
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自然豊かな崇明島で育てられた羊を使った角煮。肉が新しく臭みが少なくて美味しい。
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上海在住ならご存じのヌタウナギ。
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出ました、上海蟹。プリッと大きい。白子が濃厚なオスの方が好きやね。
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そして最後はやはり崇明餅。ほのかな甘みがよい。
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翌朝、初詣?のために寿安寺にやってきた。一応島では四大古刹の一つとして、観光客が多い寺院というが...。
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寺オリジナルのスマホケースが売っているが、誰が使うんやろうか。
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宗の時代に作られた700年もの歴史のある寺院。四川省の僧侶によって創建され、寿安寺という名前になったのは清の時代になってからとのこと。
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全国唯一とされる樟の四面菩薩。この寺には他にも重さ15トンの玉仏や碑銘文などの古文物が保存されている。
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本堂の裏手には赴きのある金鳳山といわれる中国庭園がある。上海一級の古木の名木が植わっている。
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熱心にお経を読む声が聞こえてくる。寺を後にして農家楽で昼を食べるべく移動。
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イチゴ狩りも人気。人数制限があるようで今日はできなかった。
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ビニルハウスはこんな感じ。日本では最近腰の高さまで畝を持ち上げている農園もあるが、中国はまだ伝統的なスタイルのような。
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どこまでも畑が広がる崇明島はまさに上海の北海道。
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日本のイチゴに勝るとも劣らない、農家楽のイチゴ。1カゴ150元だからまあまあいい値段やな。でも甘くて美味しい。
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民宿レストランでレトロゲーム発見。シュプリームとのコラボが酷い。
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いかにも家庭料理らしい餃子風の何か。
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鰻が出てきた。開いて焼くのではなく、ぶつ切りにして紅焼風味で仕上げる。これもまた良し。ヒンナヒンナ。
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豚の角煮ならぬ、豚バラ塊の丸煮?期待を裏切らない脂っこさだが、新鮮で美味しい。ほぐしながら食べる。
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崇明島では新鮮な鶏も名物の一つ。実際に道端で鶏を絞める様子も見られた。締めたての鶏を見て、チタタプを想像してしまった。
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甘い味の米酒。白酒を想像していると全くの別物。
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農家楽のレストランはお昼時になると超混雑。春節時期は予約なければなかなか座れない様子。
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バスに乗って上海市街に戻る。将来は高速鉄道も通ると言われているが、今はほとんどの人がバスを使う。
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ムワッとした車内に酔ったのか、おばちゃんが豪快にゲロを吐いて、そのゴミ袋を通路にぽいっとしてた。しばらくゲロの香りが車内を漂い、この世の地獄だと思った。
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橋の上から見える長江。かつて社会の地図上で何度も勉強した大河。この雄大な流れを見るだけでも中国に来た甲斐があるもの。
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定刻を30分強過ぎて、地下鉄6号線の五洲大道駅に到着。美味しい旅でした。
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