上海/復興中路周辺・冬天

2022/01/18 - 2022/01/18

黄浦区の中心を走る復興路。中でも復興中路付近は孔子廟や寺院に加え、中国近代史において重要な役割を果たした孫中山や周恩来の暮らした家などがあり、上海を語るには外せないスポットが多い。思南公館にはカフェやレストランも多く、のんびり街歩きにもぴったりなエリアである。

エリア 上海(中国)

復興中路を西から歩いていく。フランス疎開の辺りとは違うけど、著名人が多く暮らした歴史の重みからか、落ち着いた雰囲気の街並みが続く。まずは孫中山記念館へ。

上海孫中山故居記念館 博物館・美術館・ギャラリー

辛亥革命を起こし、近代中国の祖とも言えよう孫文(孫中山)氏。貫禄のあるお姿。

アヘン戦争後、清朝と当時結ばれた不平等条約の数々。その中に日本も入っている。

国民党の旗。台湾でよく見かけるアレね。

軍の総統に就任した際の指揮刀。かっこいい。

梅屋庄吉夫婦と東京で撮られた写真。日本との関係が深い。

旧孫中山邸。当時としては相当立派な居宅だったに違いない。

客人が来た際に談話する小さな客間。

邸宅の外観。手入れが行き届いた芝生が美しい。

続きましては思南公館の南側にある周公館。日本敗戦後の国共内戦期に周恩来が滞在していた。

周公館 現代・近代建築

居間。孫中山邸に比べるとやや質素か。

机とベッド。こちらも質素に見える。

国民党が周恩来の動きを監視していたという建物が道を隔てて向う側に見える。今は子ども病院になっている。

庭にある周恩来氏の銅像。日本への留学経験もあり、知日派としても有名。

国共内戦の歴史を感じた後は思南公館を散歩。

思南公館 散歩・街歩き

建物はリノべーションされ、ホテルやレストランなどに利用されている。

思南公館東苑。立派な建物が見えるが残念ながら立ち入りできない。

春節に向けた飾り付けが街を盛り上げる。次は寅年だということを忘れていた。

半分くらい歩いたところ。付近は低層の住宅地が広がり、歴史的な建物も多い。

復興中路 散歩・街歩き

通り沿いにある幼稚園に併設されたキリスト教会。

中国工商銀行が運営する銀行博物館。

かつて使われていた大金庫の扉。今や銀行も金庫に入れる現金は少なくなったから、こんな立派なものは要らないね。

昔の通帳。昔仏壇にあったやつに似ている。

工商銀行の職員はこの自転車でノルマ獲得に向けて奔走していたに違いない。

銀行はどこでもコンプライアンスが大事。最後はやたらと工商銀行のPRが続く。

上海で唯一の天台宗寺院、法蔵講寺。一見すると寺の入口と分からない。5元納めて入場。支払いは珍しく現金のみで、線香を一束くれる。

法蔵講寺 寺院・教会

御堂の仏様。金ピカで眩しい。1924年に創建されたがこの大雄宝殿は文化大革命で破壊され、2000年に再建された。

狭い敷地に伽藍を配置しており、要塞のよう。小さいながらも、都市型寺院として結構迫力があるので立ち寄るのも悪くない。

更に東へ。復興中路の端には上海文廟がある。付近の住宅の壁には文廟の建物や毎週開催される古本市の様子が描かれていて、街に根ざした廟だと感じさせられる。

創建は1294年という歴史の長い孔子廟。残念ながら改修中で中には入れなかった。

上海文廟の古本市 市場

普段であれば学業成就を願う学生などで握わっていたに違いない。

周辺はどローカルな街並みが残っている。マッサージ1時間60元とか。

復興東路の歩道橋から復興中路方面を望む。

地元グルメではないが、復興東路沿いのモールにある丸亀製麺で食事をする。

うどんと言えば、ザ日式だがかなりローカライズされていて面白い。

酸辣肉うどんをいただいた。これはこれで美味しい...かな
。
ご覧いただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• 中国の風景さん 2022/02/22 05:43:07

  復興中路周辺

  コロナに成ってから２年以上経ちました。上海へ行っていません。懐かしい風景の現在が多く見られて感激です。次回の旅行記を楽しみにしています。中国の風景。

  すなふきんさん からの返信 2022/03/15 09:12:24

  Re: 復興中路周辺

  コメントありがとうございます。
  ご依頼いただいておりました横浜路周辺の様子をアップしました。もしよければご覧ください。