上海/魯迅公園周辺・冬天

2021/12/12 - 2021/12/12

霧雨煙る上海の冬。魯迅が晩年期を過ごした上海市虹口地区を歩く。かつて日本人租界でもあった昔ながらの街並みは、その面影を残しており、何かノスタルジックな気分にさせられる。

エリア 上海(中国)

12月も雨は冷たくて、街には哀愁が漂う。魯迅公園には虹口足球场駅が最も近い。

古くからの上海の街。風情のある建物が並ぶ。

魯迅公園の入口。

魯迅公園 広場・公園

木々の葉は落ちて、すっかり冬の装いである。

真っ赤に紅葉したもみじの木も。日本を思い出す。

公園内にある小吃屋に行列が。食べてみようと思ったけど、時間がないから今日はやめ。

中国プロサッカーリーグの試合が開催される虹口足球场。公園のすぐ隣にある。

虹口足球場 スタジアム・スポーツ観戦

魯迅墓。立派な石版と像が築かれている。いかに魯迅が愛されていたが分かる。

魯迅墓 史跡・遺跡

どっしりと鎮座されている。

魯迅先生(以下敬称略)の墓標。55歳の時に持病の喘息で亡くなられたそう。その時、長男は7歳だったとのこと。何とも悲しい。

魯迅公園の中央には池があり、ボートなどを楽しむことができる。市民が集まる憩いの公園。

中日青年友好の時計。若い世代で様々な軋轢を無くしていきたいものです。

魯迅記念館ロビー。ここにも立派な銅像が。

魯迅紀念館 博物館・美術館・ギャラリー

入場料は何と無料。コロナ期間なので入場時に氏名や連絡先を記入。パスポート無くてもいけた。

魯迅が寄稿していた数々の雑誌。

当時の白黒写真で作られたモザイクアート。

日本人との交流が深かった魯迅。

阿Q正伝の文庫本。情け無いことに阿Q正伝しか読んだことがないのでこれから読んでみる。

有名な魯迅のデスマスク。髭などが残っていてリアルだが複製品。日本人の職人が作ったらしい。

魯迅記念館の外観。このような記念館が中国各地にある。文豪魯迅は偉大なり。

魯迅公園を東に少し歩くとそこは旧日本人租界のエリア。西洋風の建物は今も現役。

大陸新村というアパートメント群。こちらは史跡登録されているが、まだ住人が普通に暮らしている。

魯迅と親交の深かった内山完造もこの辺りで暮らしていた様子。

魯迅故居もこの一角にある。残念ながら中は撮影できないが、当日の生活の様子がそのまま保存されていて興味深い。入場料8元とお財布に優しい。

魯迅故居 史跡・遺跡

歩道には魯迅小道という銅板が埋め込まれている。

激動の時代をくぐり抜けた内山書店跡地。1947年に閉店し、内山も帰国したとのこと。なお内山書店は東京神田の神保町で今も続く。

内山書店旧址 建造物

旧日本海軍の司令部跡地。

今は軍関係の施設になっているようだが、人気はなくひっそりとしている。

拌面を食べて終了。冷たいが酸味が効いていて美味い。

寒くなってきたが、冬の上海の街歩きは悪くない。でも今日は温かい蘭州麺を食べるべきだった。

この旅行記へのコメント （3）

• 中国の風景さん 2022/01/01 17:07:30

  日本租界の横浜路

  横浜路が大規模な再開発をしていましたがどうなったでしょうか？上海へ行け無く成ったので日本租界へ行ったら見て来てください。中国へ行け無くなった「中国の風景より」、宜しくお願いいたします。

  すなふきんさん からの返信 2022/01/08 09:21:47

  Re: 日本租界の横浜路

  いつもご覧いただきありがとうございます。コメントに気付くのが遅くなってしまいました。近くに行く際には確認してレポートしますね。

  中国の風景さん からの返信 2022/01/08 21:44:59

  Re: 日本租界の横浜路

  宜しくお願いいたします。2008年の横浜路旅行記です。https://4travel.jp/travelogue/10538222/
  その後も毎年のように撮って2019年で終わってしまいました。再開発が何所まで進んだか見たいです。