2016/07/06 - 2016/07/06
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blumentalさん
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短いながらも実現したオランダ旅行の観光4日目、終日観光のできる日としては最終日。アムステルダムで運河クルーズを楽しんだ後は、今回の旅では最後の街となるハーレムに行きました。ハーレムはアムステルダムと比べると、ずっと穏やかでのんびり歩ける街でした。スパールネ川の綺麗で清々しい風景を堪能できました。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
7月2日(土) 10:25関空~15:10スキポール空港、アムステルダム(アムステルダム泊)
7月3日(日) デン・ハーグ、ドルトレヒト、ブレダ(アムステルダム泊)
7月4日(月) ゴーダ、デルフト、ライデン(アムステルダム泊)
7月5日(火) マーストリヒト、ユトレヒト(アムステルダム泊)
7月6日(水) ザーンセ・スカンス、アルクマール、アムステルダム、
★ ハーレム(アムステルダム泊)
7月7日(木) アムステルダム、14:40スキポール空港~(機内泊)
7月8日(金) 8:35関空着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- KLMオランダ航空
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アムステルダムの運河クルーズを終えて、今回の旅の最後の訪問地ハーレムにやってきました。
15:12アムステルダム発のIntercityで15:27ハーレムに到着。写真は駅舎のホーム側で、木造部分が残されています。 -
ハーレム駅とスタションス広場Stationsplein。
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駅から南に伸びるクライス通りKruiswegを進むとクライス橋Kruisbrugに到着。ニーウェ運河Nieuwe Grachtに架かる橋です。
橋から南の風景。 -
橋から北の風景。
ハーレム駅到着寸前に見えた風車がここから見えると思っていたのですが、無理だったようです。ずっと向こうに風車の羽根先だけ見えます。 -
橋を渡ってクライス通りKruisstraatを南へ。日本語では同じクライス通りですがKruiswegからKruisstraatに変わっています。
こんな店を見るとつい足を止めてしまいます。見るだけ見て何も買わずに出ました、ごめんなさい。チーズ専門店Kaashuis Trompです。 -
続くバルテルヨリス通りBarteljorisstraatを南に。
ちょっと気になる階段破風の建物。ここらにユダヤ人の隠れ家として知られるコリー・テン・ボームハウスCorrie ten Boomhuisがあるはずと思って撮ったのですが、ここは衣料品店でした。テン・ボームハウスは写真左端のさらに左隣にあったようです(残念)。 -
イチオシ
すぐにフローテ・マルクト広場Grote Marktに到着。広場の南東側にはどっかりと聖バフォ教会Grote of Sint Bavokerk。街一番の教会ですのでフローテケルク(大教会)です。
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その隣、広場の南側には旧肉市場Vleeshal。1603年の建設で、1840年まで肉の販売場所として使用されました。現在はフランス・ハルス美術館別館De Hallenと考古学博物館Archeologisch Museum Haarlemの2つに使われています。
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広場の西側にはハーレム市庁舎Stadhuis。1370年建造のゴシック様式の建物に、1633年新古典主義のファサードが追加されました。1468年に完成した塔は一度取り壊され、1913年の再建です。
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広場の北側。中央の建物と右隣は1881年にオープンした歴史的なカフェレストランGrand Café Brinkmann。1960年頃はヨーロッパで最大級のカフェレストランとして隆盛を極めたらしいです。
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広場の東側にはハーレム出身の印刷機の発明者、ローレンス・ヤンスーン・コスター (1370-1440)の像があります。
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ヨーロッパでは1445年頃にヨハネス・グーテンベルク(1398-1468)が活版印刷術を発明したとされていますが、コスターはより早い1428-30年に活字で印刷したと(オランダでは)言われています。しかしこの主張の明確な証拠はありません。
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広場の中央付近、旧肉市場の北側にあった彫刻。一体何を表しているのか不明です。それが芸術なんだよと言ってしまえばそれまでですが。
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聖バフォ教会の北西側の面。
1370-1520年にブラバント・ゴシック様式で建築。1559年にはカトリックの大聖堂に昇格したものの、1578年にプロテスタントに改宗してしまいました。 -
教会の中央部分に尖塔(鐘楼)があります。教会本堂が高いので、尖塔はそんなに高そうに感じませんが、それでも78mあります。
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聖バフォ教会に興味を持ったのはロイスダールの「漂白場のあるハーレムの風景」(1675年作)を見てからです。17世紀の教会周辺はこんな感じだったんですね。作者のロイスダールはこの教会に埋葬されています。(写真は3日前にマウリッツハイス美術館で撮影、但し空を2/3カットしています)
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教会身廊(拝観料2.5ユーロ)。装飾のない簡素な内装ながら、木製の天井が見事なのには驚きました。
身廊の中央にはどっしりと邪魔なシャンデリア。オランダの教会では目につきすぎます。 -
内陣の仕切り(聖歌隊門Koorhek)があります。1517年製作の銅製の門です。
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仕切りの奥は聖歌隊席。カトリック時代は教会内に32の祭壇があったそうですが、プロテスタントになって全部取り除かれました。
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聖歌隊席中央には黄銅の鳥の像。どうみてもフェニックスか鳳凰を連想しますが、何とこれはペリカン。製作された当時(1499年)はペリカンがこんな姿をしていると思われていたそうです。
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こちらは西側(拝廊側)。この教会でも一番目を引くのはパイプオルガンです。オランダの教会ではオルガンの外れなしですね。
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イチオシ
クリスチャン・ミューラー作のパイプオルガン(1735-38作)。
モーツァルト、メンデルスゾーン、ヘンデルなど、多くの有名な音楽家がこのオルガンを演奏しています。 -
高さ約30m、完成当時は世界最大級のパイプオルガンでした。色鮮やかな装飾と楽器演奏しているたくさんの彫像にも注目、見応えあるオルガンです。
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1766年、10歳のモーツァルトはオラニエ公ウィリアム5世(ネーデルランド全州総督:在位1766-95)の就任式で演奏しました。
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どの場所だったか、綺麗なステンドグラスだなと思ったのは「オランダの乙女」(1877作)。
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こちらは青のインパクトが強すぎる「平和と寛容」(2008年作)。妖怪うなぎ男とくらげ女?
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聖バフォ教会の南側はアウデ・グルーンマルクト広場Oude Groenmarkt。
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教会を背にワルムス通りWarmoesstraatを南へ。ここらは店がたくさん。
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さらに南へ。スカーゲル通りを経て、フロート・ハイリグラント通りGroot Heiliglandまで来ると店が途絶え、古い住宅が並びます。
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ここから先は、道の両側に堅固な煉瓦の建物が並び、茶色一色の風景が続きます。
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通りに面して左手(東側)にはハーレム歴史博物館Historisch Museum Haarlemがあります。
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博物館の階段破風の建物は旧聖エリザベート病院Sint Elisabeth Gasthuis(1581年設立)の一部を利用しています。
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イチオシ
博物館に並んでさらに南側には旧聖エリザベート病院の施設が続きます。病院とはいっても、Gasthuisは保養所や貧民救済も兼ねた複合施設でした。現在は12軒の綺麗な煉瓦造りのファサードが残っています(現在使われているのかは不明)。ユトレヒトでも同じようなのを見ました。
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これらの施設の向かい(西側)にはフランス・ハルス美術館Frans Hals Museumがあります。
1862年に開設されていたシュテデライク美術館Stedelijk Museumが、旧アウデマンネン養老院Oudemannenhuis(1608年建造)の建物に移設され、フランス・ハルス美術館として1913年に開館されました。 -
所蔵されているフランス・ハルス(1582頃-1666)の作品は(たぶん)14点で、他には15-17世紀にオランダで活躍した画家の作品が展示されているそうです。
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今17:00、ちょうど閉館時間。彼の代表作はアムステルダムとデン・ハーグで見たんで、ここは見学予定にはしていません。
この美術館のすぐ南はカンペルシンゲル運河Kampersingelです。 -
運河沿いのガストハイスフェスト通りGasthuisvestを東に移動しています。
この縦列駐車、どうやって並べたのか、どうやって出すのか。 -
通りの東の突き当りはスパールネ川です。川沿いに北に伸びるトゥルフマルクト通りTurfmarkt。
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通りの東側にはスパールネ川Spaarneに架かるランゲ橋Lange Brug。跳ね橋のようですが、すごくモダンで情緒なし。あだ名は「塗装用ローラー」。
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イチオシ
トゥルフマルクト通りの川岸から見た北の風景。
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スパールネ川の向こうに聖バフォ教会(の南側の面)が見えます。スパールネ川ってすごく綺麗ですね。今回のオランダで見た川や運河の中で一番かも。
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トゥルフマルクト通りを北に移動しています。とてもいい景色が続きますが、川沿いをカメラ構えて歩いていると危険です、足元要注意。
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メルク橋Melkbrugです。ここらでスパールネ川は南北から東西に湾曲します。
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メルク橋は回転橋のようですね。
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橋が回転して船を通すところを見ようとしばらく待っていましたが、都合よく背の高い船が通ってくれるはずはありませんね。
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メルク橋から見た東の風景。向こうに白い跳ね橋が見えます。古典的な跳ね橋でこちらは情緒あります。
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スパールネ通りSpaarneを東に移動。白い跳ね橋の名はフラーフェステネン橋Gravestenenbrug(墓石橋)、すごい名前ですね。
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綺麗なスパールネ川に架かる白い跳ね橋と右(南側)の伝統的な階段破風の建物がうまく調和し、なかなかの光景だと思います。
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イチオシ
アムステルダムのマヘレの跳ね橋よりこちらの風景がいいですね。背景も青空で良かったです。
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跳ね橋の北側から(上)と南側から(下)の眺め。
骨組みは鉄製で路面は木製の歩行者専用の橋です。結構傾斜があります。
跳ね橋が上がるのを見ようと、しばらく待っていましたが期待通りにはいかず、諦めました。 -
橋の袂の監視所の上には大きな足があります。ローマ神のメルクリウス(マーキュリー)の足Voet van Mercuriusらしいのですが謂れは知りません。
監視所には人はおらず、船が通過する連絡を受けた係の人がその都度橋を上げにやって来るんだそうです。 -
跳ね橋から見た北東の眺め。スパールネ川は湾曲して北に向かいます。
ところでこの橋に来る手前で素通りした箇所があることに気が付き、少し引き返します。 -
スパールネ通りを少しだけ西に戻るとテイラー博物館Teylers Museumがあります。
銀行家ピーター・テイラー(1702-78)の収集品と遺産をもとに、1778年に設立されたオランダで最も古い博物館で、美術品と自然科学に関するものを収集・展示しています。彫刻の見事なファサードです。 -
さらにスパールネ通りを西に戻ると計量所Waagがあります。1594-99年にルネサンス様式で建設されました。1915年まで計量所として利用、1960年代には音楽カフェとしてフォーククラブの本拠地に。サイモンとガーファンクルもここで演奏しています。現在はカフェとアートギャラリーが同居しています。
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計量所前のダム通りDamstraatを北西に向かうとすぐに聖バフォ教会です。
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教会の南東側、アウデ・グルーンマルクト広場から。
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既に18:00過ぎ。フローテ・マルクト広場のレストランのテラス席も人が増えてきました。そろそろ駅に戻ります。
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いくつか店を覗きながら、来た道を駅前のスタションス広場まで戻ってきました。
広場にあったケナウ・シモンスドクター・ハッセラー(左)とウィグボルト・リッパーダ男爵(右)の記念碑です。ハッセラー(1526-88)は1573年のハーレム包囲戦でスペイン軍に抵抗した英雄。リッパーダ男爵(1535-73)は当時のハーレム市知事で、降伏後スペイン軍に捕らえられフローテ・マルクト広場で処刑されました。 -
ハーレム駅。全体を眺めると、近代的な駅舎に歴史的駅舎が張り付いているように見えます。
これで今回の旅行、最後の訪問地もおしまい。18:47発のIntercityでアムステルダムに戻りました。 -
19:02アムステルダム中央駅到着。毎度目にする駅前の駐輪。この後、どこで何を食べたか.... とにかく最後の夜は終わりました。明日は午前中にアムステルダムを散策して帰国です(帰りたくないけど)。
(アムステルダム3)https://4travel.jp/travelogue/11709894
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