2020年9月　イタリア旅行10　ここだけでやはり今日は終了　ヴォルテッラ2　Volterra

2020/09/13 - 2020/09/13

2020年の夏休みは、イタリア、トスカーナで過ごすことにしました。
5日間海辺でのんびりした後、小さな村Monteverdi Marittimo　モンテヴェルディ・マリティモのホテルに移動です。この村は、トスカーナのイメージのところ。この村に滞在して、トスカーナの小さな町と村を訪ねる予定です。
旅行自体に準備不足はありますが、できるだけ楽しみたいです。
9月13日は日曜日。お店などお休みのところが多いので、近くの町を訪ねて観光することにしました。Volterra　ヴォルテッラとSan Gimignano　サン・ジミニャーノを候補にあげました。モンテヴェルディ・マリティモから内陸の方向にだいたい車で1時間くらいのところです。最初にヴォルテッラに行ってからサン・ジミニャーノに行くことにしました。
ヴォルテッラで駐車場を探すのに時間をとってしまい、時間がなくなってきました。今日はどこまでトスカーナ観光ができるかな。

エリア ヴォルテッラ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

9月13日（日）

ヴォルテッラの街歩きを続けます。
プリオーリ広場を人が多く歩いているところ、反対側の方に進みます。

あるレストランの前にあった置物とトリュフの看板。
ヴォルテッラはトリュフが取れることで有名です。
この置物はイノシシかな？
トスカーナはイノシシの料理でも有名です。

建物の間の細い道。突き当りにお店が見えます。

反射がひどいですが、これはちょっと高級なお店のウィンドウ。
アラバスターを加工した製品のお店です。
アラバスターは乳白色の石（雪花石膏）で、ヴォルテッラはエトルリアの時代から産地でした。

ここは果物屋さんではなくて、土産物屋さん。
果物そっくりですがアラバスターで出来た置物です。一つ5.5ユーロ。
こういう箱に入ってると本当に果物みたい。

このお店で記念にコルクのワインの栓を買いました。
白いアラバスターの石がついたものです。

すぐ隣に公衆トイレがあったので、利用します。
一人0.6ユーロだったかな。中はきれいです。

猫と一緒に観光中の女性。ちょっとかっこいい。
肉屋さんの前です。

青い空と古い建物と洗濯物。

イタリアです。

城壁の反対側に出ました。
ヴォルテッラは高いところに作られた町です。
天空都市と言われています。

Via Don Giovanni Minzoni　通りを進みます。
左手にMuseo Etrusco Guarnacci　グアルナッチ・エトルリア博物館が見えます。

この博物館には、紀元前5世紀から1世紀にかけてのエトルリア時代の出土品が展示されています。
L'Ombra della Sera　と名付けられたジャコメッティの作品のような細長いブロンズ像が有名です。こちらは紀元前3世紀のものと言われています。

町の外れまで来ました。
城塞が見えます。

Porta a Selci　ア・セルチ門から城壁の外に出てみます。

このFortezza Medicea　メディチの要塞は、二つの小さな要塞からできています。
メディチの名前がありますが、起源はもっと古く、南側の部分は1342年にフィレンツエの長官に迎えられたアテネ公の命で建てられました。
その後、メディチ家のLorenzo il magnificoが1474年に隣接する新しい塔を建設し全体を修復しました。
現在は刑務所として使用されていて中には入れません。

城壁の外の景色です。
本当に高いところに町を作ったものです。

スタンダールのDe l'Amour　恋愛論の中にヴォルテッラの町が出てくるそうです。
たまたま家にあったので見てみましたが、昔の本で字が小さい！
まずルーペを買いに行かなくては読めないなあ。
今度イタリアに行ったときに読むのもいいかもしれない。

城塞の外には駐車場があります。
そして公園のようになっています。

このオレンジ色のものは何だろう。
一つだけオレンジ色のヘルメットでした。

ライダーさんたちヘルメットをまとめてここに括り付けて観光中です。

また門から城壁の中に戻ります。
土産物屋さんでオリーブの木のスパチュラを買いました。5ユーロ。
この町もDuomo　ドゥオーモがあるので、探します。

プリオーリ広場からすぐそばのところでした。

12世紀に建てられたこのドゥオーモはPiazza San Giovanni　サン・ジョヴァンニ広場にあります。
Cathedrale di Santa Maria Assunta　というのが正式名称です。16世紀に改修されました。
入り口にある白い大理石の柱は、ヴォルテッラの城壁の外にあるローマ時代の遺跡、Teatro Romanoから持ってきて使っているそうです。(　ﾟдﾟ)

中に入ります。

壁はストライプです。

突き当りの主祭壇です。

San Ottaviano　聖オッタヴィアノの遺品が入った石棺。
Raffaello di Andrea Cioli　ラファエロ・ディ・アンドレア・チオーリという人がこの石棺を作ったそうです。よく見ると天使がいっぱいついてます。

後で読もうかと思って撮った説明。
ぶれてるしイタリア語だし読めるはずありません。

ドゥオーモのすぐ前にあるBattistero di San Giovanni　サン・ジョヴァンニ洗礼堂。13世紀に建てられました。
八角形のかわいい建物です。この正面だけがストライプ模様。

中に入りました。

中央に大きな洗礼盤があります。
Giovanni Vaccà　ジョヴァンニ・バッカという人の1759年の作品で、Giovanni Antonio Cybei の聖ジョヴァンニ・バティスタ像が立っています。

サン・ジョバンニ洗礼堂にはジョヴァンニがいっぱいです。

ここは来るときに見た旗が飾られている建物の横側です。
いすが距離を取って並べてあって何か行事があった（ある）ようです。

この道を来た方向に戻ります。

建物の一画にマリア像があります。
カトリックの国です。

歩道にあった水道。いつからあるのかな。
ちゃんと使われているようです。

私たちが通った門、Porta San Francesco のそばにあるChiesa di San Francesco。
サン・フランチェスコ教会。

わたしたちは入っていませんが、この教会の中には絵画などたくさん美術作品があるそうです。

車に戻って午後2時。
これからサン・ジミニャーノに行って観光するのは無理なので（間違わずに行けて40分くらい？）、ホテルに戻って休むことにしました。
無理は禁物です。

遠くに見えるヴォルテッラの町。

見るところがいっぱいでした。
今思うと見なかったところがいっぱいでした。
またいつか来るかもしれません。

トスカーナの丘陵。

こういった景色の中を走ってだいたい3時にホテルに戻りました。

疲れたのでプールサイドでごろごろします。

2時から4時の間は（確か）プールで泳がないでくださいという注意書きが部屋にあったはずですが、泳いでいる人がいました。

監視の人もいないプールだからでしょう。

さて、夕食のメニューです。

きょうも魚はありません。
魚系は金曜だけなのかなあ。

わたしの第一の皿。
Gnocchi al Taleggio e Rucola

タレッジョチーズソースのニョッキ。
本物のニョッキ初めて食べたかも。

夫はこれを注文。
Penne alla Carbonara

カルボナーラ。

わたしの第二の皿。
Filetto di Maiale al forno con zucchine

豚フィレの焼いたもの。
普通です。

夫の第二の皿
Coniglio alla cacciatora con olive

うさぎのオリーブ入りカチャトーラ風。
カチャトーラ風って何ですか？ってサービスの人に聞いたら猟師風ってことだよというので、わたしはやめました。うさぎだし、ドイツの猟師風 Jaeger sosse を連想したので。でも、ここはイタリア。違ってました。
こういうソースだったのね。おいしそう。これにすればよかった。
夫はおいしいおいしいと食べてました。

デザート。
Tiramisu

この日頼んだ赤ワイン。
2日間で飲み切ります。
多分足りなくなるなあ。足りなくなったらあしたグラスワインか何か注文です。

やっぱりボルゲリ。
あしたボルゲリに行ってワイン買わなきゃ。

ヴォルテッラ観光の旅行記はこれで終わりです。
ここまで見ていただいてありがとうございます。

この旅行記へのコメント （2）

• Eiji Haitaさん 2021/02/23 11:58:39

  天空の町、良いですね。

  ドイツでは見かけた記憶はないですが、ラテン系の国では多いみたいですね。何故かしら丘の上に街を作るというのが。
  丘陵地帯の遠景と街の路地裏を撮った写真、とても惹かれます、如何にもトスカーナという感じで。そして青空も。
  
  ところで、「たまたま家にあったので見てみました」という件、かっこいいです。うーん、知的な生活。
  
  「現在は刑務所として使用されていて中には入れません。」、いえ、イタリアで何か犯罪を犯せば入れるのでは。
  
  海外に行けず、仕方なしに近場をあちこちと旅行して紛らわせているこの頃ですが、早くイタリアに行きたい。
  
  国内では、連れ合いが、いたく旭川を気に行ったみたいで、今年の夏、九州からマイカーで北海道に行こうと目論んでいます。

  nekochanさん からの返信 2021/02/25 03:01:51

  Re: 天空の町、良いですね。

  こんにちは　Haitaさん
  
  コメントありがとうございます。
  
  そうですね。ドイツにはこういうタイプの町はないですね。
  地形が違うんだとは思うんですけど、谷とか低いところに町がありますね。
  やっぱり気質が違うのかな。おもしろいですね。
  
  いや、ほんとたまたまなんです。
  本はここにいる人の間でぐるぐるまわってますね。
  捨てないで日本クラブに持って行って寄付。
  割と新しい本だとクラブのバザーで売れるものは売って、最後はご自由にお持ち帰りくださいの箱に入ってるパターンです。
  スタンダールは多分ご自由にお持ち帰りくださいの方だったと思います。
  日本クラブもずっと閉まってます。
  家の本の整理を少ししたので、持っていきたいんですが、いつ開くかなあ。
  
  九州から北海道まで車の旅っていいですね。
  いろいろフェリーもあるし、全部運転して達成感を味わうもあるし。
  北海道で九州ナンバーの車はさすがにめずらしいので、注目の的ですね。
  九州からだと夏の北海道はきっと別の国のような天気の違いでしょうね。