八雲立つ国への旅１日目。新幹線のぞみから引退せまる振り子特急やくもに乗り継ぎ。

2020/10/31 - 2020/10/31

サンライズエクスプレスに乗りたいという妻。引退近い３８１系振り子特急に乗っておきたい私。思惑が一致して出雲行きが決定。出発３週間前。
旅行会社でサンライズエクスプレスを組み込める旅行パックを探し、予約。と、往路夜行はすでに全クラス満席。金曜夜なので当然。なので帰路夜行になりました。それでも２人部屋は２種とも満席、シングルもほぼ満席で１号車と７号車と離れてしか。なのでソロを２部屋上階下階で予約。行きは新幹線のぞみと特急いずもを岡山で乗り継ぎです。それもかなり混雑ですでに特急いずもは並び席がとれませんでした。
ホテルは１泊目は旅行会社限定でケーキと飲み物食べ放題飲み放題のラウンジの利用ができる温泉旅館を狙います。予定の日曜は満室。土曜なら１部屋だけ空いている、とのことで変更即決。２泊目の日曜は同じ系列でリーズナブルな温泉旅館的ホテルを予約。予定の旅程を組み替えました。
寸前の旅行だと第２案第３案考えておかねばなりません。
レンタカーはGOTO地域利用クーポンの利用できるレンタカー屋さんを予約。現地支払いにします。
これで予約は全部終了。あとは都内アンテナショップでパンフ収集と図書館で旅行ガイドを借りて現地予習です。行ってみたいところを探し、とくに距離感と地名を頭に入れます。
今回も現地前乗りも考えたのですが、出雲は遠く新幹線と特急乗り継ぎで６時間強。終業後に出発すると現地到着は０時すぎ。これはちょっときついかな。それにせっかくの在来線の景色が見えないのは寂しい。なので出発は早朝にして、東京都心に前泊することにしました。なお旅行パックは中間の岡山前泊にも対応してくれそうですが加算料金が発生するので断念。
今回のGOTO新発見は、
（１）旅行会社パックだとサンライズエクスプレスは割引はないけど１泊分に勘定される。なので交通費や旅館が高価な時に有利。
（２）旅行会社パックだと２つの県に宿泊する場合、GOTO現地利用クーポンはそれぞれの県の枚数比を自分で決めることができる。
（３）レンタカーやガソリンスタンドでもGOTO現地利用クーポン利用可能なところがある。
でした。
経験回数と共にGOTOの利用方法、だんだんうまくなってきたと思います。

エリア 出雲市(島根)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 新幹線 JR特急
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: JTB

初めて東京都心で前泊、をやってみました。
前回・前々回の旅行で羽田前泊をやって、時間的にも身体的にも楽だったので。
上野駅至近のNOHGA HOTELです。読み方は「ノーガホテル」でいいのかしら。

GOTOで一人実質９００円でした。

それなのにこんなおしゃれで素敵なホテル。

早朝５：４５。ホテル出発。
いいホテルでした。感謝です。

NOHGA HOTEL UENO TOKYO（ノーガホテル上野東京） 宿・ホテル

上野駅から

上野駅 駅

山手線で

東京駅の東海道新幹線乗り換え口到着６：１０。
ホテル出てからたった２５分。
自宅からだと４：２５ころ出て５：５０到着。
たった１時間の差なんですが、ずいぶん楽な印象です。
「もし電車遅れたら」という心配がないからかもしれません。

朝陽が新幹線にも

グランルーフにも映る早朝。

東京駅 駅

入線は発車１３分前。

６：３０の博多行です。

静かに発車。
人の気配のない早朝の都会をしずしずと

ほぼ満席。３週間前の予約時、２列席（山側）は空いてないとのことでした。
混んでいても静かな車内。コロナ下の旅行。これが普通になったようです。

なお朝食はこの程度で軽く。
今日は１５時から食べ放題の予定なのです。
お腹あけておかないと。

車窓を楽しみます。
神奈川県。
相模灘の朝陽。

静岡県。
富士山。
１１月近いのにまだ雪がないなんて。

海側の座席でも富士山が見えるんです、を初体験。
静岡を出てすぐ、用宗のあたり。斜め後ろを見る感じ。
なお在来線では富士川駅から清水駅の間でも数回海側座席から見えます。

愛知県。
名古屋駅手前。
あ、近鉄の車庫に近鉄の新型特急「ひのとり」が。
この地点、近鉄のいろんな車両が見られて昔から要チェックのポイント。

岐阜県。
長良川。山の向こうは鈴鹿山脈かな。

滋賀県。
三上山と朝陽。

京都府。
鴨川を渡る奈良線の電車。

大阪府。
淡路駅の阪急の高架線の工事。１週間前あの下を通ったのでした。
うーん。朝の海側座席は眩しいです。

新大阪を発車。
実は山陽新幹線区間に乗るのはたぶん２０年ぶり。
九州新幹線は５回くらい乗ったけど。
あ、サロンカーなにわ。いつまでも残って欲しい。

兵庫県
播州平野の溜池。
３００km／h体験も２０年前の５００系乗車以来。わくわく。

そして岡山駅到着。
５００系のぞみは姫路から急にスピード上がった感あったのですが、今回はほとんど感じられず。なんでかなあ。走行音が静かになったのかなあ。
なお岡山駅まで東京からわずかに３時間１６分。３０年前ならまだ新大阪。
ずいぶん速くなったものです。

在来線ホームへ。１９分の乗り継ぎ。ゆっくりでも大丈夫。

列車ウォッチングその１。
特急やくも入線の前に１本回送がやってきました。
１１５系。全国的にかなり数を減らしてます。もしかしてもうJR西日本だけ？

列車ウォッチングその２。
２１３系。宇野線快速や瀬戸大橋線快速の時代によく乗りました。
今は世代交代で岡山周辺ローカル運用。２両か３両でちょっと寂しい。

列車ウォッチングその３。
JR四国の２０００系特急。よく乗りましたがこちらも世代交代でかなり廃車が進んでいます。この半年後には岡山では見られなくなってしまいました。

発車７分前になってようやく特急やくも入線。

岡山駅 駅

２号車。お、グリーン車格下げ普通車です。

車内。まあ、普通車と変わらないのですが、二連窓がグリーン車の名残。

指定された席は１人席で窓側なしの通路側のみ席。
空調のダクトが壁から張り出しているので座席がここだけ入れられず、このような変な席になってます。知識として知っていても見るのは初めて。もちろん座席指定のときに承知済み。混雑してて２人並び席はもうなかったのです。

興味深かったのは男子トイレ。
なんと水が流れないタイプ。
たぶん表面に高度な撥水処理してあって濡れずに落ちていくのでしょう。

と、前の２人席が空いてます。
数駅行っても乗ってこないので、車掌さんに聞いてみたら、「その席は終点まで空いてますから移っていいですよ」とのこと。ありがたく移動しました。
ところで、隣の席は岡山で自由席から来た慣れた感じのビジネスマン。検札のとき、「ここ空いてますよね」と車掌さんに言って指定料金払ってました。もしかしたら、変な一人席のためにその前の列の二人席は調整用に販売せずに空けてあるのかな、と思ったりなんかして。そして常連さんにはバレバレ、なのかな、とか。

わ、平面顔の１１５系。初めて見た。

山越え終わり、日本海に向かって下っていきます。
前方に伯耆大山が見えてきました。
ところでこの電車、制御なしの自然振り子式の電車。揺れまくること期待してたのですが、まったく左右の揺れ感じられず。もちろん「振り子式」は「揺れを感じないように」つくられた装置。だけどカーブの入口と出口で独特の揺れ方をする・・・はずなのですが今回全く感じられず。
昔、同じ車体の特急しなのに乗ったときはたしかに振られた感あったのですが。
自分が鈍くなったのかやくもの走りがゆっくりなのか。
そういえば副名称「ゆったりやくも」になってます。あ、ゆっくりではなくゆったり、だわ。
理由はわかりませんが、なんかちょっと残念。

平野に出て伯耆大山がきれいな姿を。
このあたりになると直線を高速で飛ばしてます。
まあ、数分の遅れが出てるので回復運転なのでしょう。
米子では定刻に戻ってました。

あ、妖怪列車。境港線で使用。明日には境港駅でじっくり見られるはず。

銀河。だわ。廉価版豪華列車。乗ってみたいけど、いつになるかなあ。
関東には来てくれそうもないし。
急行銀河は東京にも来てたんだけど。

中海に沿って快走。いい眺めです。

松江を過ぎると今度は穴道湖に沿って走ります。

昔入ったことのある湖沿いのレストラン。まだありました。
こういうのなんか嬉しいです。

右手の海と湖に流れ込む斐伊川（ひいかわ）を渡ると

まもなく終点出雲市。
高架駅になってからははじめての下車。
先頭まで行ってみると、表示がもう「回送」になってました。

ゆったりやくも。内外は２回リニューアルして昔の国鉄時代の面影ないくらいきれい。特に室内はきれい。席の配置が一部変ですが、シートピッチ広げたからしかたないかなあ。
とまれ、最後の自然振り子３８１系の活躍。北陸新幹線敦賀開業までのあと数年でしょう。今のうちに乗っておくことができてよかったです。