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今回もやってしまいました歩き倒しの旅。<br />そろそろ年も年なんで、あくせくせず、のんびり滞在してゆったり観光しよう!と思ってバルセロナに10泊もするという計画を立てたのに、気が付けば北へ南へ東へ西へと、とにかく歩き倒してしまうという、旺盛な好奇心とたぐいまれな貧乏性のわたし。またしても相方から「歩きすぎだ」「強欲だ」「苦行だ」と罵倒されてしまいました。でも治りませんよ、私のあっちもこっちも行きたい病。<br />この旅行記は、そんなわたしの訪れたあっちやこっちを、備忘メモ程度にまとめておこうというものです。<br /><br />その8回目は、バルセロナ滞在も残すところ3日となり、まだまだ見たいモデルニスモ建築がたくさんあるってことで、午前中はディアゴナル通り界隈を、午後は少し郊外にあるグエル別邸などを見て回りました。もちろんその途中で巡りあった気になる存在も逃しません。でもこの日は、昨日の歩きすぎを反省し、地下鉄も使って、歩き過ぎは回避しました(笑)<br /><br />ちなみに、今回のバルセロナ訪問の大きな目的は、スペインのアール・ヌーヴォー=モデルニズモ建築巡りでしたので、その様子は先に旅行記全9篇で公開しております。<br />バルセロナのモデルニスモ建築巡りの様子が気になる方は、下記旅行記を覗いてください。<br />(1)サグラダファミリア&グエル公園<br />  https://4travel.jp/travelogue/11568448<br />(2)カサ・ミラ&カサ・バトリョ<br />  https://4travel.jp/travelogue/11622978<br />(3)カサ・ビセンス&グエル邸<br />  https://4travel.jp/travelogue/11623386<br />(4)グエル別邸とその他のガウディ作品たち<br />  https://4travel.jp/travelogue/11624946<br />(5)サン・パウ病院(モンタネール作)<br />  https://4travel.jp/travelogue/11625773<br />(6)カタルーニャ音楽堂とその他のモンタネール作品<br />  https://4travel.jp/travelogue/11626592<br />(7)カサ・アマトリェールとその他のプッチ作品たち<br />  https://4travel.jp/travelogue/11627998 <br />(8)モデルニスモ建築三大巨匠以外の作品たち 前編<br />  https://4travel.jp/travelogue/11629209<br />(9)モデルニスモ建築三大巨匠以外の作品たち 後編<br />  https://4travel.jp/travelogue/11629670<br /><br />【旅ログ】<br /> 10/27 13:45 羽田発 AFにてパリ経由でバルセロナ 同日22:55着<br /> 10/28 カタルーニャ音楽堂、スペイン広場、蛾の館、ゴシック地区<br /> 10/29 モンジェイックの丘、サグラダファミリア、グエル公園、カサ・パトリョ(みゅうミキ・ツーリストの日本語現地ツアーに参加しました)<br /> 10/30 モヌメンタル闘牛場、逆さだファミリア、サン・パウ病院、カサ・ミラ<br /> 10/31 バルセロナサンツ駅→マドリード乗換→トレド<br /> 11/1 トレド<br /> 11/2 トレド→マドリード→バルセロナサンツ駅 <br /> 11/3 カサ・カルベ、バルセロナ歴史博物館、バルセロナ海洋博物館、ゴシック地区、ランブラス通り、サグラダ・ファミリア夜景 <br /> 11/4 グラシア通り建物外観、アントニ・タピエス美術館、カサ・ビセンス、クアドロ男爵邸、カサ・コマラット、カサ・フステル、ラス・プン シャス集合住宅、カサ・アマトリエール、グエル別邸<br /> 11/5 グエル邸、ボケリア市場、マリーナ地区  <br /> 11/6 12:45 バルセロナ発 AFにてパリ経由<br /> 11/7 12:25 羽田着

またやってしまいました歩き倒しの旅 バルセロナ&トレド&ちょこっとマドリード11日間の足跡 【旅日記編 9日目】

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2019/10/28 - 2019/11/07

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mirilin

mirilinさん

この旅行記スケジュールを元に

今回もやってしまいました歩き倒しの旅。
そろそろ年も年なんで、あくせくせず、のんびり滞在してゆったり観光しよう!と思ってバルセロナに10泊もするという計画を立てたのに、気が付けば北へ南へ東へ西へと、とにかく歩き倒してしまうという、旺盛な好奇心とたぐいまれな貧乏性のわたし。またしても相方から「歩きすぎだ」「強欲だ」「苦行だ」と罵倒されてしまいました。でも治りませんよ、私のあっちもこっちも行きたい病。
この旅行記は、そんなわたしの訪れたあっちやこっちを、備忘メモ程度にまとめておこうというものです。

その8回目は、バルセロナ滞在も残すところ3日となり、まだまだ見たいモデルニスモ建築がたくさんあるってことで、午前中はディアゴナル通り界隈を、午後は少し郊外にあるグエル別邸などを見て回りました。もちろんその途中で巡りあった気になる存在も逃しません。でもこの日は、昨日の歩きすぎを反省し、地下鉄も使って、歩き過ぎは回避しました(笑)

ちなみに、今回のバルセロナ訪問の大きな目的は、スペインのアール・ヌーヴォー=モデルニズモ建築巡りでしたので、その様子は先に旅行記全9篇で公開しております。
バルセロナのモデルニスモ建築巡りの様子が気になる方は、下記旅行記を覗いてください。
(1)サグラダファミリア&グエル公園
  https://4travel.jp/travelogue/11568448
(2)カサ・ミラ&カサ・バトリョ
  https://4travel.jp/travelogue/11622978
(3)カサ・ビセンス&グエル邸
  https://4travel.jp/travelogue/11623386
(4)グエル別邸とその他のガウディ作品たち
  https://4travel.jp/travelogue/11624946
(5)サン・パウ病院(モンタネール作)
  https://4travel.jp/travelogue/11625773
(6)カタルーニャ音楽堂とその他のモンタネール作品
  https://4travel.jp/travelogue/11626592
(7)カサ・アマトリェールとその他のプッチ作品たち
  https://4travel.jp/travelogue/11627998 
(8)モデルニスモ建築三大巨匠以外の作品たち 前編
  https://4travel.jp/travelogue/11629209
(9)モデルニスモ建築三大巨匠以外の作品たち 後編
  https://4travel.jp/travelogue/11629670

【旅ログ】
 10/27 13:45 羽田発 AFにてパリ経由でバルセロナ 同日22:55着
 10/28 カタルーニャ音楽堂、スペイン広場、蛾の館、ゴシック地区
 10/29 モンジェイックの丘、サグラダファミリア、グエル公園、カサ・パトリョ(みゅうミキ・ツーリストの日本語現地ツアーに参加しました)
 10/30 モヌメンタル闘牛場、逆さだファミリア、サン・パウ病院、カサ・ミラ
 10/31 バルセロナサンツ駅→マドリード乗換→トレド
 11/1 トレド
 11/2 トレド→マドリード→バルセロナサンツ駅 
 11/3 カサ・カルベ、バルセロナ歴史博物館、バルセロナ海洋博物館、ゴシック地区、ランブラス通り、サグラダ・ファミリア夜景 
 11/4 グラシア通り建物外観、アントニ・タピエス美術館、カサ・ビセンス、クアドロ男爵邸、カサ・コマラット、カサ・フステル、ラス・プン シャス集合住宅、カサ・アマトリエール、グエル別邸
 11/5 グエル邸、ボケリア市場、マリーナ地区  
 11/6 12:45 バルセロナ発 AFにてパリ経由
 11/7 12:25 羽田着

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
鉄道 徒歩

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  • 恒例の朝食風景から1日の始まりです。<br />朝食会場いっぱいに並ぶ料理たち。

    恒例の朝食風景から1日の始まりです。
    朝食会場いっぱいに並ぶ料理たち。

    ホテル グランヴィア ホテル

  • そして今日の私のチョイスはこれ。<br />トマトのローストと生ハム、スペイン風オムレツにアリオリソースを乗っけて…。<br />こんなおしゃれな朝食も、いつもの朝食になりつつあり、帰国後のギャップが心配。<br />ちなみに、本日のフレッシュジュースはキーウィですわ。

    そして今日の私のチョイスはこれ。
    トマトのローストと生ハム、スペイン風オムレツにアリオリソースを乗っけて…。
    こんなおしゃれな朝食も、いつもの朝食になりつつあり、帰国後のギャップが心配。
    ちなみに、本日のフレッシュジュースはキーウィですわ。

  • さて、今日も今日とてモデルニスモ建築を求めて歩き倒しますよ~。<br />まずは、ガウディの最初の邸宅建築、「カサ・ビセンス」を見に行くことにします。「カサ・ビセンス」は「パセジ・デ・グラシア」駅から地下鉄3号線で2駅の「Fontana」駅の近くです。<br />ホテルから地下鉄3号線の「パセジ・デ・グラシア」駅までは「グラシア通り」を歩いて5分ほでです。<br />

    さて、今日も今日とてモデルニスモ建築を求めて歩き倒しますよ~。
    まずは、ガウディの最初の邸宅建築、「カサ・ビセンス」を見に行くことにします。「カサ・ビセンス」は「パセジ・デ・グラシア」駅から地下鉄3号線で2駅の「Fontana」駅の近くです。
    ホテルから地下鉄3号線の「パセジ・デ・グラシア」駅までは「グラシア通り」を歩いて5分ほでです。

    グラシア通り 散歩・街歩き

  • 「グラシア通り」には凝った装飾の鉄製の街灯が並んでいます。その美しさと、街灯に「トレンカディス」が貼られたベンチがついているので(写真ではベンチ部分が切れちゃってますが…)、ガウディ作と間違われているそうですが、「ペレ・ファルケ」という人の作品です。<br /><br />てっぺんの王冠にはコウモリがいますが、コウモリはバレンシア王国を築いたアラゴン王・バルセロナ伯の「ジャウマ1世」の幸運のシンボルだそうで、その下の王冠はアラゴン王国を表し、さらにその下はバルセロナの旗のマークになっています。

    「グラシア通り」には凝った装飾の鉄製の街灯が並んでいます。その美しさと、街灯に「トレンカディス」が貼られたベンチがついているので(写真ではベンチ部分が切れちゃってますが…)、ガウディ作と間違われているそうですが、「ペレ・ファルケ」という人の作品です。

    てっぺんの王冠にはコウモリがいますが、コウモリはバレンシア王国を築いたアラゴン王・バルセロナ伯の「ジャウマ1世」の幸運のシンボルだそうで、その下の王冠はアラゴン王国を表し、さらにその下はバルセロナの旗のマークになっています。

    グラシア通り 散歩・街歩き

  • 「グラシア通り」は何度通っても飽きません。<br />今日はお天気もとてもよく、私が大好きな「カサ・リェオ・イ・モレラ」も青空をバックに、ひときわ美しく見えます。

    「グラシア通り」は何度通っても飽きません。
    今日はお天気もとてもよく、私が大好きな「カサ・リェオ・イ・モレラ」も青空をバックに、ひときわ美しく見えます。

    カサ リェオ イ モレラ 現代・近代建築

  • 「カサ・アマトリエール」と「カサ・バトリョ」の並ぶ「不協和音の一画」前は、まだ9時を過ぎたばかりですが、もう人が沢山集まってますね。

    「カサ・アマトリエール」と「カサ・バトリョ」の並ぶ「不協和音の一画」前は、まだ9時を過ぎたばかりですが、もう人が沢山集まってますね。

  • 「カサ・バトリョ」の造形は,カタルーニャの聖人「サン・ジョルディ」の竜退治の伝説をなぞっているという説と、道化師アルルカンの帽子のような屋根と紙吹雪のようなファサードのタイル装飾などから「謝肉祭」を表しているという説があるということで、別の旅行記では私はドラゴン説に票を投じたのですが、こんな明るい雰囲気の中で見ると、俄然「謝肉祭」説に心が揺らぎます。<br />壁の「トレンカディス」が綺麗ですね~

    「カサ・バトリョ」の造形は,カタルーニャの聖人「サン・ジョルディ」の竜退治の伝説をなぞっているという説と、道化師アルルカンの帽子のような屋根と紙吹雪のようなファサードのタイル装飾などから「謝肉祭」を表しているという説があるということで、別の旅行記では私はドラゴン説に票を投じたのですが、こんな明るい雰囲気の中で見ると、俄然「謝肉祭」説に心が揺らぎます。
    壁の「トレンカディス」が綺麗ですね~

    カサ バトリョ 現代・近代建築

  • 地下鉄駅は「カサ・バトリョ」の前に入口があるのですが、すぐ横の交差点を西に曲がって1~2分行くと、私の敬愛する「ドメネク・イ・モンタネール」が1880年代に設計したモデルニスモ建築、「アントニ・タピエス美術館」があるというので、ちょっと見に行ってみました。<br />屋上にぐにゃぐにゃと巻かれた針金がのった赤レンガ造りの建物は、建物自体のレンガ造りと針金がなんともアンバランス。あのモンタネール様がこんなデザインするの?とショックを受けていたら、屋上の装飾は、建物がタピエスの所有となってからタピエス本人によって加えられた 「雲と椅子」という「作品」だそうです。<br />ヽ(´ー`)ノ ふぅ~

    地下鉄駅は「カサ・バトリョ」の前に入口があるのですが、すぐ横の交差点を西に曲がって1~2分行くと、私の敬愛する「ドメネク・イ・モンタネール」が1880年代に設計したモデルニスモ建築、「アントニ・タピエス美術館」があるというので、ちょっと見に行ってみました。
    屋上にぐにゃぐにゃと巻かれた針金がのった赤レンガ造りの建物は、建物自体のレンガ造りと針金がなんともアンバランス。あのモンタネール様がこんなデザインするの?とショックを受けていたら、屋上の装飾は、建物がタピエスの所有となってからタピエス本人によって加えられた 「雲と椅子」という「作品」だそうです。
    ヽ(´ー`)ノ ふぅ~

    アントニ タピエス美術館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 寄り道しましたが、地下鉄3号線「パセジ・デ・グラシア」駅に降りてきました。<br />「パセジ・デ・グラシア」駅は、東京の大手町駅のように、同じ駅名でも路線によっては5分以上地下通路を歩かなければならない離れた場所にあるので要注意です。<br />あ!ホーム側のトンネルの入口が「トレンカディス」で縁どられていること、気づきましたか?<br />もっと近づいて鮮明な写真が撮りたかったんですが、なにぶん後輩が、昨年この駅でスリ被害にあっているので、荷物から気をそらさないほうがいいと思い、写真は1枚だけとなりました。

    寄り道しましたが、地下鉄3号線「パセジ・デ・グラシア」駅に降りてきました。
    「パセジ・デ・グラシア」駅は、東京の大手町駅のように、同じ駅名でも路線によっては5分以上地下通路を歩かなければならない離れた場所にあるので要注意です。
    あ!ホーム側のトンネルの入口が「トレンカディス」で縁どられていること、気づきましたか?
    もっと近づいて鮮明な写真が撮りたかったんですが、なにぶん後輩が、昨年この駅でスリ被害にあっているので、荷物から気をそらさないほうがいいと思い、写真は1枚だけとなりました。

    パセジ ダ グラシア駅 

  • 「カサ・ビセンス」最寄駅の「フォンタナ」駅は、「パセジ・デ・グラシア」駅から2駅ですから、あっという間についてしまいます。そして「カサ・ビセンス」自体も、駅から5分足らずのところにあるので、10時のオープン前についてしまいました。<br />オープンまでは外観観察です。

    「カサ・ビセンス」最寄駅の「フォンタナ」駅は、「パセジ・デ・グラシア」駅から2駅ですから、あっという間についてしまいます。そして「カサ・ビセンス」自体も、駅から5分足らずのところにあるので、10時のオープン前についてしまいました。
    オープンまでは外観観察です。

    カサ ビセンス 建造物

  • いやーユニークですね~<br />「カサ・ミラ」や「カサ・バトリョで」は、一貫して曲線を用いていたガウデイの作品とは思えない直線+幾何学模様勝負!って感じです。<br />岩に見える部分とタイルとレンガとの組み合わせが、これまで見たどの邸宅にもなかったデザインでユニークさを際立たせている気がします。<br />他のガウディの建築物とはどこか雰囲気が異なっているのは、若き日のガウディが、自身のスタイルを模索しつつ、当初の流行だったムデハル様式(イスラム建築様式とキリスト建築様式が融合したスタイル)を取り入れていているからではないでしょうか

    いやーユニークですね~
    「カサ・ミラ」や「カサ・バトリョで」は、一貫して曲線を用いていたガウデイの作品とは思えない直線+幾何学模様勝負!って感じです。
    岩に見える部分とタイルとレンガとの組み合わせが、これまで見たどの邸宅にもなかったデザインでユニークさを際立たせている気がします。
    他のガウディの建築物とはどこか雰囲気が異なっているのは、若き日のガウディが、自身のスタイルを模索しつつ、当初の流行だったムデハル様式(イスラム建築様式とキリスト建築様式が融合したスタイル)を取り入れていているからではないでしょうか

  • あ!ワンちゃんの朝のお散歩ですね。こんなユニークなおうちの前を散歩してるなんて、羨ましいわぁ。<br /><br />あ!手前の黒い玉が並んでいる様子、「グエル公園」で見ましたよ。「グエル公園」のはもっと大きかったですが、ガウディが数珠にインスピレーションを受けてデザインしたとか。ポールとか立てないあたりがガウディですよね。

    あ!ワンちゃんの朝のお散歩ですね。こんなユニークなおうちの前を散歩してるなんて、羨ましいわぁ。

    あ!手前の黒い玉が並んでいる様子、「グエル公園」で見ましたよ。「グエル公園」のはもっと大きかったですが、ガウディが数珠にインスピレーションを受けてデザインしたとか。ポールとか立てないあたりがガウディですよね。

  • この邸宅は、レンガタイル工場の社長であった「マヌエル・ビセンス」の夏の別荘として建てられたものなので、もうふんだんにタイルが使われていますね。<br />まだ「トレンカディス」に目覚めていない青年ガウディ君が、緑と白、マリーゴールド柄のタイルを、美しくデザインしています。

    この邸宅は、レンガタイル工場の社長であった「マヌエル・ビセンス」の夏の別荘として建てられたものなので、もうふんだんにタイルが使われていますね。
    まだ「トレンカディス」に目覚めていない青年ガウディ君が、緑と白、マリーゴールド柄のタイルを、美しくデザインしています。

  • これは中庭に面したダイニングルームに続くサンルーム風なテラスを庭側から見たところです。ここに下げられている遮光の簾は、「ペルシアナ」と言うそうですが、ちょっと東洋風ですよね。夏用の座布団が並んでいるように見えちゃいました。<br />(^m^ )クスッ

    これは中庭に面したダイニングルームに続くサンルーム風なテラスを庭側から見たところです。ここに下げられている遮光の簾は、「ペルシアナ」と言うそうですが、ちょっと東洋風ですよね。夏用の座布団が並んでいるように見えちゃいました。
    (^m^ )クスッ

  • オープン時間の少し前に、係りの人が声をかけてくれたので、受付でチケットを買っていよいよ内部見学です。<br />内部見学は、もちろん有料で16ユーロ。1900円ほどしますが、ほかの建物の入場料がもっとお高いので、良心的お値段に思えます(笑)<br /><br />石材、レンガ、セラミック、錬鉄、木材など多様な建築素材が使用されたエントランス。まるでアラブの宮殿のような入口から入ります。

    オープン時間の少し前に、係りの人が声をかけてくれたので、受付でチケットを買っていよいよ内部見学です。
    内部見学は、もちろん有料で16ユーロ。1900円ほどしますが、ほかの建物の入場料がもっとお高いので、良心的お値段に思えます(笑)

    石材、レンガ、セラミック、錬鉄、木材など多様な建築素材が使用されたエントランス。まるでアラブの宮殿のような入口から入ります。

  • ここは先程庭側からみた「ダイニングルーム」<br />中央の暖炉は作り付けだそうです。<br />天井の桟と桟の間には、植物の装飾がびっしり。こんなの見たことありません。ホコリが集りそうだなぁ。。。(~ヘ~;)ウーン <br />壁も植物柄です。蔦でしょうか。<br />奥の明るいところは、夏の座布団が下がっていたサンルーム風テラスです。

    ここは先程庭側からみた「ダイニングルーム」
    中央の暖炉は作り付けだそうです。
    天井の桟と桟の間には、植物の装飾がびっしり。こんなの見たことありません。ホコリが集りそうだなぁ。。。(~ヘ~;)ウーン
    壁も植物柄です。蔦でしょうか。
    奥の明るいところは、夏の座布団が下がっていたサンルーム風テラスです。

  • サンルーム風テラスの天井は、青空にヤシの葉が茂っているような絵が書かれていて、南国感を出しています。その周囲の木彫りの装飾も素敵ですね。

    サンルーム風テラスの天井は、青空にヤシの葉が茂っているような絵が書かれていて、南国感を出しています。その周囲の木彫りの装飾も素敵ですね。

  • リビングの隣にある3畳くらいの小部屋は、めちゃくちゃアラビアンな雰囲気です。全体的にブルーで統一され、ちょった怪しげな、占いの小部屋みたいな雰囲気もありますが、よく言えば宇宙を感じるとも言えます。<br />ここは男性だけの「喫煙ルーム」とのことで、建設当時は男性と女性が、同じ家の中でも別々の生活空間を持っていたことを表している部屋ですね。とにかくエキゾチックで美しく、この家のナンバーワンの部屋だと思います。<br />

    リビングの隣にある3畳くらいの小部屋は、めちゃくちゃアラビアンな雰囲気です。全体的にブルーで統一され、ちょった怪しげな、占いの小部屋みたいな雰囲気もありますが、よく言えば宇宙を感じるとも言えます。
    ここは男性だけの「喫煙ルーム」とのことで、建設当時は男性と女性が、同じ家の中でも別々の生活空間を持っていたことを表している部屋ですね。とにかくエキゾチックで美しく、この家のナンバーワンの部屋だと思います。

  • これは、1階の「喫煙ルーム」の真上に当たる場所にある小部屋「丸天井の部屋」の天井画です。「喫煙ルーム」は男性専用でしたが、この「丸天井の部屋」は女性専用の談話室だったそうです。<br />

    これは、1階の「喫煙ルーム」の真上に当たる場所にある小部屋「丸天井の部屋」の天井画です。「喫煙ルーム」は男性専用でしたが、この「丸天井の部屋」は女性専用の談話室だったそうです。

  • 天井画をよく見たい方のために、アップにしてみました。<br />この天井画、立体的に見えますよね?実際は完全に平面で「トロンプ・ルイユ」と呼ばれるだまし絵の手法が用いられているそうです。<br />女性部屋だけあって、優しいタッチの絵ですね~

    天井画をよく見たい方のために、アップにしてみました。
    この天井画、立体的に見えますよね?実際は完全に平面で「トロンプ・ルイユ」と呼ばれるだまし絵の手法が用いられているそうです。
    女性部屋だけあって、優しいタッチの絵ですね~

  • 「カサ・ビセンス」の屋上にも、またまた不思議な形の塔があります。<br /><br />この塔はロケットみたいにも見えますが、赤いレンガと白、緑、マリーゴールド柄のタイルが絶妙なバランスで配置されていて、可愛らしいですね。<br />てっぺんのドームは、アラブや東洋建築の影響を強く感じます。

    「カサ・ビセンス」の屋上にも、またまた不思議な形の塔があります。

    この塔はロケットみたいにも見えますが、赤いレンガと白、緑、マリーゴールド柄のタイルが絶妙なバランスで配置されていて、可愛らしいですね。
    てっぺんのドームは、アラブや東洋建築の影響を強く感じます。

  • 屋上はすべて歩けるのではなく、建物の東側一角のみが解放されているので、これまで行った「カサ・ミラ」や「カサ・バトリョ」と比べるととても狭いのですが、まさかここでも屋上に出られると思っていなかったので、感激でした。<br />「カサ・ミラ」や「カサ・バトリョ」に比べると、とても控えめな煙突さんたちですが、同じ素材を使いながら、全てデザインを変えているのは、ガウディなら当たり前?<br />

    屋上はすべて歩けるのではなく、建物の東側一角のみが解放されているので、これまで行った「カサ・ミラ」や「カサ・バトリョ」と比べるととても狭いのですが、まさかここでも屋上に出られると思っていなかったので、感激でした。
    「カサ・ミラ」や「カサ・バトリョ」に比べると、とても控えめな煙突さんたちですが、同じ素材を使いながら、全てデザインを変えているのは、ガウディなら当たり前?

  • この「カサ・ビセンス」にはマリーゴールドモチーフのタイルがいたるところに使われています。なぜこんなにいっぱいマリーゴルドのタイルを貼っているかというと、建設前の敷地内にマリーゴールドの花が咲き乱れていたからとのこと。<br />自然を敬愛するガウディの心があふれていたわけですね。<br /><br />「カサ・ビセンス」はここで紹介した以外にも、ユニークな装飾の部屋がいろいろあります。もっと見たい方は、別旅行記の方をご覧くださいね。<br />https://4travel.jp/travelogue/11623386<br /><br />ここではこの程度にして、次に行きたいと思います。

    この「カサ・ビセンス」にはマリーゴールドモチーフのタイルがいたるところに使われています。なぜこんなにいっぱいマリーゴルドのタイルを貼っているかというと、建設前の敷地内にマリーゴールドの花が咲き乱れていたからとのこと。
    自然を敬愛するガウディの心があふれていたわけですね。

    「カサ・ビセンス」はここで紹介した以外にも、ユニークな装飾の部屋がいろいろあります。もっと見たい方は、別旅行記の方をご覧くださいね。
    https://4travel.jp/travelogue/11623386

    ここではこの程度にして、次に行きたいと思います。

  • 地下鉄3号線でひと駅戻り「ディアゴナル」駅で降りて、グラシア通りの終点(起点)と交差する「ディアゴナル大通り」に移動します。「ディアゴナル大通り」にも、モデルニスモ建築がたくさん並んでいます。<br /><br />これは「クアドロ男爵邸」。<br />「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク」が「マヌエル・ドゥ・クアドロ男爵」の依頼を受け、1902年~1903年に改装した邸宅です。周囲とは歴然と違う、いかにも「男爵様のお住まい」って感じの豪華なファサードで目を引きます。<br /><br />この邸宅で一番目立つ2階全面のトリビューン(出窓)は、これでもかの彫刻が施されています。ひとつの窓にひと組の男女が彫られているのですが、それが全員違う人なんです。8組のカップルは洋服も髪型も表情も全部違うんですよ。この邸宅のこれらの彫刻類は全て彫刻家「エウセビ・アルナウ」と「アルフォンス・ジュヨル・イ・バッハ」の作品だそうです。<br />

    地下鉄3号線でひと駅戻り「ディアゴナル」駅で降りて、グラシア通りの終点(起点)と交差する「ディアゴナル大通り」に移動します。「ディアゴナル大通り」にも、モデルニスモ建築がたくさん並んでいます。

    これは「クアドロ男爵邸」。
    「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク」が「マヌエル・ドゥ・クアドロ男爵」の依頼を受け、1902年~1903年に改装した邸宅です。周囲とは歴然と違う、いかにも「男爵様のお住まい」って感じの豪華なファサードで目を引きます。

    この邸宅で一番目立つ2階全面のトリビューン(出窓)は、これでもかの彫刻が施されています。ひとつの窓にひと組の男女が彫られているのですが、それが全員違う人なんです。8組のカップルは洋服も髪型も表情も全部違うんですよ。この邸宅のこれらの彫刻類は全て彫刻家「エウセビ・アルナウ」と「アルフォンス・ジュヨル・イ・バッハ」の作品だそうです。

    バロン デ クアドラス宮殿 (カサ アジア) 博物館・美術館・ギャラリー

  • 1階には、大きな錬鉄製の扉があります。この扉は馬車で入れるように作られていて、徒歩の人間は右下の小さなドアから入ることになります。人間用の扉との大きさの違いを見れば、とても大きな扉であることがわかりますよね。<br />この扉自体も美しい錬鉄の花の飾りが付いています。この錬鉄は「マヌエル・バラリン」の作です。

    1階には、大きな錬鉄製の扉があります。この扉は馬車で入れるように作られていて、徒歩の人間は右下の小さなドアから入ることになります。人間用の扉との大きさの違いを見れば、とても大きな扉であることがわかりますよね。
    この扉自体も美しい錬鉄の花の飾りが付いています。この錬鉄は「マヌエル・バラリン」の作です。

  • 2階のトリビューンの左端には、ドラゴン退治をするサン・ジョルディの彫刻が、珍しく縦並びについているということなので、写真を引き伸ばしてみました。<br />下から忍び寄るドラゴンを上から槍で威嚇する姿、確かに確認できますね。

    2階のトリビューンの左端には、ドラゴン退治をするサン・ジョルディの彫刻が、珍しく縦並びについているということなので、写真を引き伸ばしてみました。
    下から忍び寄るドラゴンを上から槍で威嚇する姿、確かに確認できますね。

  • さて、この「クアドロ男爵邸」の内部見学ができることを知らなかった私。開きっこないわよね~と、ちょっと鉄の扉を押してみたら、なんと扉が開くではないですか!好奇心旺盛な私が、中に入らないわけがありません。<br />中には、受付のようなところに女性が座っていましたが、1階のエントランス部分だったら見ていいわよと言ってくれたので、ちょこっと見せていただきました。当日は非公開の日だったのですが、特別に見せてくれたのです。感謝!<br />この1階エントランスホールはとても豪華で、まさに貴族の館って感じです。ま、「男爵邸」ですから正真正銘貴族ですが…。<br />居室内もとても素敵そうなので、再度バルセロナに来ることがあったら、ぜひ公開日の水曜日に来てみたいと思います。<br />

    さて、この「クアドロ男爵邸」の内部見学ができることを知らなかった私。開きっこないわよね~と、ちょっと鉄の扉を押してみたら、なんと扉が開くではないですか!好奇心旺盛な私が、中に入らないわけがありません。
    中には、受付のようなところに女性が座っていましたが、1階のエントランス部分だったら見ていいわよと言ってくれたので、ちょこっと見せていただきました。当日は非公開の日だったのですが、特別に見せてくれたのです。感謝!
    この1階エントランスホールはとても豪華で、まさに貴族の館って感じです。ま、「男爵邸」ですから正真正銘貴族ですが…。
    居室内もとても素敵そうなので、再度バルセロナに来ることがあったら、ぜひ公開日の水曜日に来てみたいと思います。

  • 「クアドロ男爵邸」の目と鼻の先に見えるのが、このお城のような建物「カサ・デ・ラス・プンシャス」です。めちゃくちゃフォトジェニックですよね~。<br />6本の尖塔を持っている特徴的な外観から、地元では、「カサ・デ・ラス・プンシャス」=「トゲの家」と呼ばれているそうです。<br /><br />

    「クアドロ男爵邸」の目と鼻の先に見えるのが、このお城のような建物「カサ・デ・ラス・プンシャス」です。めちゃくちゃフォトジェニックですよね~。
    6本の尖塔を持っている特徴的な外観から、地元では、「カサ・デ・ラス・プンシャス」=「トゲの家」と呼ばれているそうです。

    カサ デ ラス プンシャス 現代・近代建築

  • 繊維業で財を成したテラデス家の3姉妹Angela、Josefa、Rosaのために、彼女らの兄が友人の「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク」に設計を依頼、3軒の家を複合した住宅として1905年に完成したものだそうです。<br />ラプンツェルが住んでいそうですよね?

    繊維業で財を成したテラデス家の3姉妹Angela、Josefa、Rosaのために、彼女らの兄が友人の「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク」に設計を依頼、3軒の家を複合した住宅として1905年に完成したものだそうです。
    ラプンツェルが住んでいそうですよね?

  • 建物の一番上には、綺麗なモザイク画が飾られています。<br />各棟の上に掲げられているモザイク画は、各建物の所有者である3姉妹ひとりひとりの特徴を示しているそうで、「エンリック・モンセルダ・イ・ヴィダル」の作品です。<br />この絵は長女の「アンジェラ・テラダス」を示しているそうです。<br />アンジェラだからエンゼル=天使?<br />

    建物の一番上には、綺麗なモザイク画が飾られています。
    各棟の上に掲げられているモザイク画は、各建物の所有者である3姉妹ひとりひとりの特徴を示しているそうで、「エンリック・モンセルダ・イ・ヴィダル」の作品です。
    この絵は長女の「アンジェラ・テラダス」を示しているそうです。
    アンジェラだからエンゼル=天使?

  • ちなみにここは、内部見学が出来るのですが、自由見学ではなく、時間単位でのグループ見学とのことです。日本語のオーディオガイドもあるそうなのですが、居住棟は現在も居住者がいるので見られず、サン・ジョルディ伝説の説明がほとんどだと聞いて、パスしてしまいました。でも、屋上にも上がれるようですので、次回があれば、内部見学してもいいかも。<br />

    ちなみにここは、内部見学が出来るのですが、自由見学ではなく、時間単位でのグループ見学とのことです。日本語のオーディオガイドもあるそうなのですが、居住棟は現在も居住者がいるので見られず、サン・ジョルディ伝説の説明がほとんどだと聞いて、パスしてしまいました。でも、屋上にも上がれるようですので、次回があれば、内部見学してもいいかも。

  • 「クアドロ男爵邸」の斜向かいに立っている家がこちら、「カサ・コマラット」です。「サルバドール・バレリ・イ・ププルル」が1909年から1911年に設計・建設した邸宅です。<br />「ディアゴナル大通り」と「コルセガ通り」の両方に面して建っているのですが、ファサードが表と裏で全く違う雰囲気になっていることで有名な建物です。<br />この「ディアゴナル大通り」側はエレガントで品の良い感じのデザインになっています。<br />

    「クアドロ男爵邸」の斜向かいに立っている家がこちら、「カサ・コマラット」です。「サルバドール・バレリ・イ・ププルル」が1909年から1911年に設計・建設した邸宅です。
    「ディアゴナル大通り」と「コルセガ通り」の両方に面して建っているのですが、ファサードが表と裏で全く違う雰囲気になっていることで有名な建物です。
    この「ディアゴナル大通り」側はエレガントで品の良い感じのデザインになっています。

  • この建物で一番目立つのが、なんといってもこの変わった最上部。<br />楕円形の開口部の周りには、まるでネックレスと花冠のような、とても綺麗なお花の彫刻が有ります。美しい女性の彫刻も見えますね。<br />屋根は、緑の釉薬をかけたセラミックで覆われていて、白い石造りに良く映えます。<br />

    この建物で一番目立つのが、なんといってもこの変わった最上部。
    楕円形の開口部の周りには、まるでネックレスと花冠のような、とても綺麗なお花の彫刻が有ります。美しい女性の彫刻も見えますね。
    屋根は、緑の釉薬をかけたセラミックで覆われていて、白い石造りに良く映えます。

  • この美しいドア周りの装飾をボーっと眺めていたら、背後から「キレイネ」と声をかけられました。<br />見ると品のいい地元のご婦人。日本にいたことがあるとのことで、日本語で声をかけてくれたのです。地元の自慢の建物だとおっしゃっていました。<br />ちょっとお話して別れたのですが、すぐにそのご婦人が戻って来られて「カバンからは絶対手を離さないでね」とギュッとカバンを持つ真似までしてアドバイスしてくれました。とても嬉しかったですが、わざわざ注意するために戻ってきてくれるほど、バルセロナは治安が悪いんですね。(;゜0゜)<br />このあたりは比較的治安もいい地区のはずなんですが、「治安がいい」のレベルが日本とは違うってことかもしれません。

    この美しいドア周りの装飾をボーっと眺めていたら、背後から「キレイネ」と声をかけられました。
    見ると品のいい地元のご婦人。日本にいたことがあるとのことで、日本語で声をかけてくれたのです。地元の自慢の建物だとおっしゃっていました。
    ちょっとお話して別れたのですが、すぐにそのご婦人が戻って来られて「カバンからは絶対手を離さないでね」とギュッとカバンを持つ真似までしてアドバイスしてくれました。とても嬉しかったですが、わざわざ注意するために戻ってきてくれるほど、バルセロナは治安が悪いんですね。(;゜0゜)
    このあたりは比較的治安もいい地区のはずなんですが、「治安がいい」のレベルが日本とは違うってことかもしれません。

  • この「カサ・コマラット」は表と裏が同じ建物とは思えないような全く異なるデザインだとのことでしたが、実際裏の「コルセガ通り」側に回ってみると、想像以上に違うテイストなので、何度も番地表示を確かめてしまいました。<br />「コルセガ通り」側のファサードは、壁全体が美しいモザイクで飾られ、ファサード自体は曲線を描くという、とても華やかな雰囲気です。特に1階部分の窓は、ガウディ作の「カサ・バトリョ」を彷彿とさせ、よりアール・ヌーヴォー的な印象を受けます。<br />

    この「カサ・コマラット」は表と裏が同じ建物とは思えないような全く異なるデザインだとのことでしたが、実際裏の「コルセガ通り」側に回ってみると、想像以上に違うテイストなので、何度も番地表示を確かめてしまいました。
    「コルセガ通り」側のファサードは、壁全体が美しいモザイクで飾られ、ファサード自体は曲線を描くという、とても華やかな雰囲気です。特に1階部分の窓は、ガウディ作の「カサ・バトリョ」を彷彿とさせ、よりアール・ヌーヴォー的な印象を受けます。

  • これまで見てきた邸宅は、2階部分のみ出窓になっている形が多かったと思うのですが、この邸宅は、2階以上が全部出窓になっています。<br />建物中央に縦に伸びるモザイクもなかなか斬新です。<br />モザイクで華やかに飾られたペディメント部分には、なぜか覗き穴のような楕円の穴があいています。<br />

    これまで見てきた邸宅は、2階部分のみ出窓になっている形が多かったと思うのですが、この邸宅は、2階以上が全部出窓になっています。
    建物中央に縦に伸びるモザイクもなかなか斬新です。
    モザイクで華やかに飾られたペディメント部分には、なぜか覗き穴のような楕円の穴があいています。

  • アール・ヌーヴォー好きにはたまらないフォルムの扉周りのデザイン。<br />石の部分は石の色を変えることで、モザイクのようにしてますね。ちなみに、この美しいグラデーションになっている石は人工石だそうです。<br />惜しむらくは、現在現役で活躍している建物なので、1階の窓部分には、売出し物件のチラシがビッシリと貼られちゃっています。どうやら不動産屋さんのようでした(笑)<br /><br />

    アール・ヌーヴォー好きにはたまらないフォルムの扉周りのデザイン。
    石の部分は石の色を変えることで、モザイクのようにしてますね。ちなみに、この美しいグラデーションになっている石は人工石だそうです。
    惜しむらくは、現在現役で活躍している建物なので、1階の窓部分には、売出し物件のチラシがビッシリと貼られちゃっています。どうやら不動産屋さんのようでした(笑)

  • ディアゴナル通りとグラシア通りの交差点を北側に曲がり、グラシア通りを少し行くと見えるのが、モンタネール最後の作品「カサ・フステル」です。<br /><br /> 「カサ・フステル」は、元々はマヨルカのブルジョアの紳士だった「マリアーノ・フステル」が、妻の「コンスエロ・ファブラ」のために建てた家でした。<br />1908年から建設が始まり、1911年には1階に住み始めたそうですが、使用していた大理石が高騰してしまい、1920年代初めに一家は退居したそうです。<br />建設当時、バルセロナで一番高価な建物だったと言われていますので、ブルジョアといえども維持が厳しくなったのでしょうね。<br />なんと今は、5つ星ホテルになっていますので、お財布と相談すればモンタネールの作品に泊まることも可能ですよ。<br /><br />

    ディアゴナル通りとグラシア通りの交差点を北側に曲がり、グラシア通りを少し行くと見えるのが、モンタネール最後の作品「カサ・フステル」です。

    「カサ・フステル」は、元々はマヨルカのブルジョアの紳士だった「マリアーノ・フステル」が、妻の「コンスエロ・ファブラ」のために建てた家でした。
    1908年から建設が始まり、1911年には1階に住み始めたそうですが、使用していた大理石が高騰してしまい、1920年代初めに一家は退居したそうです。
    建設当時、バルセロナで一番高価な建物だったと言われていますので、ブルジョアといえども維持が厳しくなったのでしょうね。
    なんと今は、5つ星ホテルになっていますので、お財布と相談すればモンタネールの作品に泊まることも可能ですよ。

    カサ フスター ホテル ホテル

  • 屋根は、モデルニスモとしては珍しい、フランス風の「マンサード屋根」です。<br />建設費高騰の要因だったとはいえ、大理石の白さが青い空に映えますね~<br /><br />

    屋根は、モデルニスモとしては珍しい、フランス風の「マンサード屋根」です。
    建設費高騰の要因だったとはいえ、大理石の白さが青い空に映えますね~

  • さて、お昼となりました。食事にこだわりのない方なので、交差点近くのカフェ「ブエナス・ミハス」で、パスタのサラダを注文。<br />不味くもないけど、取り立てて美味しいわけでもなく…<br />あ!お店のお兄さんはイケメンで優しかったですよ。

    さて、お昼となりました。食事にこだわりのない方なので、交差点近くのカフェ「ブエナス・ミハス」で、パスタのサラダを注文。
    不味くもないけど、取り立てて美味しいわけでもなく…
    あ!お店のお兄さんはイケメンで優しかったですよ。

    ブエナス ミハス (グラシア通り店) カフェ

  • 午後の部の最初は、「アマトリエール邸」です。この建物は、スペイン最古のチョコレート製造会社を経営していた「アントニ・アマトリェール」の邸宅で、もともと1851年に建てられた建物の改装を、アマトリェール氏が設計から内装、家具に至るまで「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク」に依頼し、1898~1900年の2年をかけて改装された建物です。<br /><br />外観は何度も見ていましたが、今日は内部見学をすることにしました。

    午後の部の最初は、「アマトリエール邸」です。この建物は、スペイン最古のチョコレート製造会社を経営していた「アントニ・アマトリェール」の邸宅で、もともと1851年に建てられた建物の改装を、アマトリェール氏が設計から内装、家具に至るまで「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク」に依頼し、1898~1900年の2年をかけて改装された建物です。

    外観は何度も見ていましたが、今日は内部見学をすることにしました。

    カサ アマトリェール 現代・近代建築

  • 内部見学は、カタルーニャ語、スペイン語、英語の3言語による1時間のフルツアーと30分のエクスプレスツアーがあります。<br />私たちはもちろん英語をチョイス。時間まで1階入口周りを見ながら待っていました。<br />そして時間になると、このゴージャスな大理石の階段を上り、2階のアマトリェール家の居住室の見学に向かいます。<br />この階段ホールも美しい彫刻や壁の装飾が見ごたえ満点です。<br /><br />ちなみに、見学ツアー参加者は英語ヒアリング力がほぼ無しの相方と私のみということで、若くて可愛いガイドのお姉さんに申し訳なく…。0(&gt;_&lt;)0

    内部見学は、カタルーニャ語、スペイン語、英語の3言語による1時間のフルツアーと30分のエクスプレスツアーがあります。
    私たちはもちろん英語をチョイス。時間まで1階入口周りを見ながら待っていました。
    そして時間になると、このゴージャスな大理石の階段を上り、2階のアマトリェール家の居住室の見学に向かいます。
    この階段ホールも美しい彫刻や壁の装飾が見ごたえ満点です。

    ちなみに、見学ツアー参加者は英語ヒアリング力がほぼ無しの相方と私のみということで、若くて可愛いガイドのお姉さんに申し訳なく…。0(>_<)0

  • 階段ホールは吹き抜けではなく、とても美しいステンドグラスが輝いていました。<br />「ジョアン・エスピナゴサ・イ・フェランド」という職人さんが、この家のステンドグラスは全て手がけたそうです。

    階段ホールは吹き抜けではなく、とても美しいステンドグラスが輝いていました。
    「ジョアン・エスピナゴサ・イ・フェランド」という職人さんが、この家のステンドグラスは全て手がけたそうです。

  • 入口で、靴にバスキャップのようなカバーをかけて、室内に入ります。<br />本来なら、まずはじめにショートムービーによる解説があり、それが終わるとガイドさんの案内で邸宅の中を見てまわるのですが、私たちは英語の説明をほぼ理解できないこともあり、ガイドのお姉さんに「説明はいいので写真だけ撮りたい」とお願いして、説明抜きでの見学としました。(意思は伝えられても、聞き取るのが苦手な私(泣))<br />お姉さんは不思議そうな顔をしていましたが、わからない説明をわかったふりして聞いているのも、それで写真を撮る時間がなくなるのも嫌だったので…。お姉さん、ごめんなさい。&lt;(_ _)&gt; <br /><br />ということで、一番最初に連れてきてくれたお部屋がここ。ダイニングルームです。とても大きな暖炉が、存在感満点です。

    入口で、靴にバスキャップのようなカバーをかけて、室内に入ります。
    本来なら、まずはじめにショートムービーによる解説があり、それが終わるとガイドさんの案内で邸宅の中を見てまわるのですが、私たちは英語の説明をほぼ理解できないこともあり、ガイドのお姉さんに「説明はいいので写真だけ撮りたい」とお願いして、説明抜きでの見学としました。(意思は伝えられても、聞き取るのが苦手な私(泣))
    お姉さんは不思議そうな顔をしていましたが、わからない説明をわかったふりして聞いているのも、それで写真を撮る時間がなくなるのも嫌だったので…。お姉さん、ごめんなさい。<(_ _)>

    ということで、一番最初に連れてきてくれたお部屋がここ。ダイニングルームです。とても大きな暖炉が、存在感満点です。

  • この丸と菱形の組み合わせのステンドグラスは、この家のいたるところにちょくちょく出てきます。取っ手もアール・ヌーヴォーしてますね~<br /><br />私たちが写真を撮りまくっている間、静かに扉の外で待っていてくれるお姉さんの影…。<br /><br />

    この丸と菱形の組み合わせのステンドグラスは、この家のいたるところにちょくちょく出てきます。取っ手もアール・ヌーヴォーしてますね~

    私たちが写真を撮りまくっている間、静かに扉の外で待っていてくれるお姉さんの影…。

  • 床にはとても綺麗なモザイクが施されていて、これを守るためには靴カバーは必要なんだなと納得しました。ヒールの靴では入れないそうなので、訪問のときにはご注意くださいね。

    床にはとても綺麗なモザイクが施されていて、これを守るためには靴カバーは必要なんだなと納得しました。ヒールの靴では入れないそうなので、訪問のときにはご注意くださいね。

  • ここは、アマトリエール氏がこよなく愛する娘、テレサの寝室です。<br />ベッドやタンスの装飾が、とても綺麗ですよね。<br />当時最高の木工細工師「ガスパール・オマール」作の寄せ木細工で、スズカケの木を使って作ったそうです。<br />

    ここは、アマトリエール氏がこよなく愛する娘、テレサの寝室です。
    ベッドやタンスの装飾が、とても綺麗ですよね。
    当時最高の木工細工師「ガスパール・オマール」作の寄せ木細工で、スズカケの木を使って作ったそうです。

  • そして寝室の窓です。出窓の真ん中を太い柱が貫くというのは、ちょっと凡人では思いつかないですよね。<br />窓からはバルセロナの銀座通り、グラシア通りがよく見えます。<br />

    そして寝室の窓です。出窓の真ん中を太い柱が貫くというのは、ちょっと凡人では思いつかないですよね。
    窓からはバルセロナの銀座通り、グラシア通りがよく見えます。

  • この柱もただの柱ではありません。<br />ピンクの大理石が捻られていて、途中には錬鉄製のゴージャスな飾りが付いているし、天井側には美しい彫刻まであるのです。<br /><br />「カサ・アマトリェール」はモデルニスモ建築の中でも、ガウディのような奇抜さや、モンタネールの様な豪華絢爛さはなく、豪華だけど品が良く、落ち着いた雰囲気の優雅な邸宅でした。アマトリエール氏の部屋とか書斎などその他のお部屋や調度品などは別旅行記で紹介していますので、興味あるかたはそちらも覗いてください。(←こればっかですみません。)<br /><br />https://4travel.jp/travelogue/11627998<br /><br />ガイドツアーは、終了後、ホットチョコレートがサービスされます。が、私はチョコレート嫌いなので、ご遠慮して帰りました。<br />ガイドのお姉さんは、「信じられない」って顔してました。解説も聞かず、ホットチョコレートもいただかず、19ユーロも払った東洋人。休憩時間の話題の的になったこと間違いなしですね。

    この柱もただの柱ではありません。
    ピンクの大理石が捻られていて、途中には錬鉄製のゴージャスな飾りが付いているし、天井側には美しい彫刻まであるのです。

    「カサ・アマトリェール」はモデルニスモ建築の中でも、ガウディのような奇抜さや、モンタネールの様な豪華絢爛さはなく、豪華だけど品が良く、落ち着いた雰囲気の優雅な邸宅でした。アマトリエール氏の部屋とか書斎などその他のお部屋や調度品などは別旅行記で紹介していますので、興味あるかたはそちらも覗いてください。(←こればっかですみません。)

    https://4travel.jp/travelogue/11627998

    ガイドツアーは、終了後、ホットチョコレートがサービスされます。が、私はチョコレート嫌いなので、ご遠慮して帰りました。
    ガイドのお姉さんは、「信じられない」って顔してました。解説も聞かず、ホットチョコレートもいただかず、19ユーロも払った東洋人。休憩時間の話題の的になったこと間違いなしですね。

  • これはランブラス通りの中間点あたり、リセウ劇場の前あたりにあるミロの絵のモザイクです。実は初日に通った時は人通りが多く、建物ばかり見て足元を見なかったので、すっかり見落としていたため、リベンジしました。<br /><br />次は、このモザイクのすぐそばに入口のある地下鉄3号線の「リセウ」駅から「ウニベルシタリア」行きに乗って、「グエル別邸」に行きます。<br />「グエル別邸」はちょっと離れた住宅街にあるので、地下鉄で10駅、地下鉄3号線終点の1つ手前の「パラウ・レイアル(Palau Reial)駅」までの乗車です。今回の旅で最長乗車区間となりました。

    これはランブラス通りの中間点あたり、リセウ劇場の前あたりにあるミロの絵のモザイクです。実は初日に通った時は人通りが多く、建物ばかり見て足元を見なかったので、すっかり見落としていたため、リベンジしました。

    次は、このモザイクのすぐそばに入口のある地下鉄3号線の「リセウ」駅から「ウニベルシタリア」行きに乗って、「グエル別邸」に行きます。
    「グエル別邸」はちょっと離れた住宅街にあるので、地下鉄で10駅、地下鉄3号線終点の1つ手前の「パラウ・レイアル(Palau Reial)駅」までの乗車です。今回の旅で最長乗車区間となりました。

  • 「グエル別邸」は、バルセロナでも屈指の高級住宅街「ぺドラルベス地区」にあります。地下鉄駅から15分ほど歩くことになりますが、閑静な住宅外を歩くので、治安の悪さは一切感じられない雰囲気です。<br />ほかの建築物とは離れたところにあるので、観光客の姿はほとんどありません。この写真を撮っている時に、観光地を巡回している2階建ての観光バスも止まりましたが、誰ひとり降りてきませんでした(笑)<br /><br />「グエル別邸」は、後にガウディの最大の理解者でありパトロンとなったエウゼビ・グエルが初めてガウディに依頼した、グエル氏とガウディの記念すべきコラボ第一作で、ガウディ33歳の時(1885年)の作品です。その後、「グエル公園」や「グエル邸」等が作られました。<br />とはいえ、今は邸宅は現存せず、厩舎と調教舎、門番の家、正門、塀が残るのみですが、実際にガウディが手がけたのもそれらだけなので、ちゃんと世界遺産になっています。<br />

    「グエル別邸」は、バルセロナでも屈指の高級住宅街「ぺドラルベス地区」にあります。地下鉄駅から15分ほど歩くことになりますが、閑静な住宅外を歩くので、治安の悪さは一切感じられない雰囲気です。
    ほかの建築物とは離れたところにあるので、観光客の姿はほとんどありません。この写真を撮っている時に、観光地を巡回している2階建ての観光バスも止まりましたが、誰ひとり降りてきませんでした(笑)

    「グエル別邸」は、後にガウディの最大の理解者でありパトロンとなったエウゼビ・グエルが初めてガウディに依頼した、グエル氏とガウディの記念すべきコラボ第一作で、ガウディ33歳の時(1885年)の作品です。その後、「グエル公園」や「グエル邸」等が作られました。
    とはいえ、今は邸宅は現存せず、厩舎と調教舎、門番の家、正門、塀が残るのみですが、実際にガウディが手がけたのもそれらだけなので、ちゃんと世界遺産になっています。

    グエル別邸 史跡・遺跡

  • ここの最大の見所はこのドラゴンの門です。<br />伝統的な鉄の素材である錬鉄と、新種の鉄の素材である形鋼を用いて造られているそうです。<br />このドラゴンは、バルセロナの詩人「ハシント・ベルダゲール」の詩「アトランティーダ」で語られるギリシャ神話に基づいたエピソードで、ヘスペリデスの黄金のリンゴ園を護っているドラゴン「ラドン」のパロディだとのことで、完成当時は鮮やかに彩色され、門扉が開くと動く仕掛けになっていたそうです。<br />

    ここの最大の見所はこのドラゴンの門です。
    伝統的な鉄の素材である錬鉄と、新種の鉄の素材である形鋼を用いて造られているそうです。
    このドラゴンは、バルセロナの詩人「ハシント・ベルダゲール」の詩「アトランティーダ」で語られるギリシャ神話に基づいたエピソードで、ヘスペリデスの黄金のリンゴ園を護っているドラゴン「ラドン」のパロディだとのことで、完成当時は鮮やかに彩色され、門扉が開くと動く仕掛けになっていたそうです。

  • いや、これ実際に見ると結構迫力ありますよ!<br />今にも「ガォー」と言って動き出しそうでしょ?<br />

    いや、これ実際に見ると結構迫力ありますよ!
    今にも「ガォー」と言って動き出しそうでしょ?

  • ドラゴンの門の右側には立派な門柱と厩舎と調教舎があります。<br />門柱にはドラゴンが守る黄金のリンゴでなく、地中海のオレンジがテッペンについているそうです。神話ではリンゴでしたが、「ハシント・ベルダゲール」の詩「アトランティーダ」では、ドラゴンは地中海のオレンジを守っているらしいですよ。<br /><br />柱中央には美しくデザインされた大きなグエルのイニシャル「G」もあります。バラの花で飾られていますが、グエル氏の奥様がバラの花が好きだったそうです。<br /><br />カテナリーアーチ型の窓もありますね。<br />ここは、ガウディが初めてカテナリーアーチ型の窓を使ったことでも有名です。<br />そういえば、同時期に並行して建築していた「カサ・ビセンス」には、まだ登場していなかったような…<br />その後のガウディ建築の象徴となるデザインや素材が、ここで色々誕生したんですね~。<br />

    ドラゴンの門の右側には立派な門柱と厩舎と調教舎があります。
    門柱にはドラゴンが守る黄金のリンゴでなく、地中海のオレンジがテッペンについているそうです。神話ではリンゴでしたが、「ハシント・ベルダゲール」の詩「アトランティーダ」では、ドラゴンは地中海のオレンジを守っているらしいですよ。

    柱中央には美しくデザインされた大きなグエルのイニシャル「G」もあります。バラの花で飾られていますが、グエル氏の奥様がバラの花が好きだったそうです。

    カテナリーアーチ型の窓もありますね。
    ここは、ガウディが初めてカテナリーアーチ型の窓を使ったことでも有名です。
    そういえば、同時期に並行して建築していた「カサ・ビセンス」には、まだ登場していなかったような…
    その後のガウディ建築の象徴となるデザインや素材が、ここで色々誕生したんですね~。

  • 厩舎の上には、小さな塔があります。<br />ガラス窓がついていますので、おそらく厩舎の彩光用の塔だと思われます。<br />「カサ・ビセンス」の煙突に似たアラビア風のデザインですね。<br />レンガとタイルと「トレンカディス」で装飾されていますが、ガウディのトレードマーク的な「トレンカディス」を初めて使ったのがここだったそうです。

    厩舎の上には、小さな塔があります。
    ガラス窓がついていますので、おそらく厩舎の彩光用の塔だと思われます。
    「カサ・ビセンス」の煙突に似たアラビア風のデザインですね。
    レンガとタイルと「トレンカディス」で装飾されていますが、ガウディのトレードマーク的な「トレンカディス」を初めて使ったのがここだったそうです。

  • 大きな門の横にあるカテナリーアーチ型の小さな門は、使用人用の門でしょうか。<br />今も豪邸の大きな門の横に、普段の出入りに使う「通用門」ありますよね?あれみたいな?<br />この門、貼り紙なんてされちゃっていますが、上部のアイアンワークが必見なんです。<br />ちなみに貼り紙は、現在内部見学ができないといったようなことが書かれていたと思います。

    大きな門の横にあるカテナリーアーチ型の小さな門は、使用人用の門でしょうか。
    今も豪邸の大きな門の横に、普段の出入りに使う「通用門」ありますよね?あれみたいな?
    この門、貼り紙なんてされちゃっていますが、上部のアイアンワークが必見なんです。
    ちなみに貼り紙は、現在内部見学ができないといったようなことが書かれていたと思います。

  • 通用門上部のアイアンワークをアップにしてみました。<br />なんと、このデザインは「アントニ・ガウディ」のイニシャル「A」と「G」がモチーフのデザインなんです。<br />どこに「A」と「G」があるかわかりますか?

    通用門上部のアイアンワークをアップにしてみました。
    なんと、このデザインは「アントニ・ガウディ」のイニシャル「A」と「G」がモチーフのデザインなんです。
    どこに「A」と「G」があるかわかりますか?

  • ドラゴンの門の左側には、門番の家があります。<br />門番の家の屋上には、ガウディ建築の象徴的存在である「トレンカディス」で装飾された煙突が何本も並んでいます。<br />この「トレンカディス」で装飾された煙突は後のガウディ建築でよく見るものですが、この初期のガウディ建築では、「カサ・ビセンス」同様「ムデハル様式」を取り入れているということがよくわかります。

    ドラゴンの門の左側には、門番の家があります。
    門番の家の屋上には、ガウディ建築の象徴的存在である「トレンカディス」で装飾された煙突が何本も並んでいます。
    この「トレンカディス」で装飾された煙突は後のガウディ建築でよく見るものですが、この初期のガウディ建築では、「カサ・ビセンス」同様「ムデハル様式」を取り入れているということがよくわかります。

  • 中には入れなかったので、門の隙間にカメラを差し込んで庭園の写真を撮ったのですが、小さな噴水らしきものがありました。<br />因にこの噴水は、壊されて無くなってしまったと思われていたものが、植物の中に埋もれているのが発見されたものだそうで、後にガウディが手がけたものだとわかったそうです。 <br />タイルがグリーンだったので、草の保護色になって行方不明になっていたのでしょうか…<br /><br />ということで、本日の見学は終了です。<br /><br />

    中には入れなかったので、門の隙間にカメラを差し込んで庭園の写真を撮ったのですが、小さな噴水らしきものがありました。
    因にこの噴水は、壊されて無くなってしまったと思われていたものが、植物の中に埋もれているのが発見されたものだそうで、後にガウディが手がけたものだとわかったそうです。
    タイルがグリーンだったので、草の保護色になって行方不明になっていたのでしょうか…

    ということで、本日の見学は終了です。

  • 再び地下鉄で、ホテル最寄りの「カタルーニャ」駅まで戻ります。20分ほどの乗車ですが、疲れた足を癒せて助かりました。<br />「カタルーニャ広場」近くのビルにあった温度計です。11月4日の17:30頃でしたが、23℃と快適な気温です。湿度もないし、南欧はいいですね~

    再び地下鉄で、ホテル最寄りの「カタルーニャ」駅まで戻ります。20分ほどの乗車ですが、疲れた足を癒せて助かりました。
    「カタルーニャ広場」近くのビルにあった温度計です。11月4日の17:30頃でしたが、23℃と快適な気温です。湿度もないし、南欧はいいですね~

  • さあ、今夜のディナーはカタルーニャ広場前にあるデパート「エル・コルテ・イングレス」最上階にあるフードコートです。なんと2回目です。

    さあ、今夜のディナーはカタルーニャ広場前にあるデパート「エル・コルテ・イングレス」最上階にあるフードコートです。なんと2回目です。

    La Placa Gastro Mercat 地元の料理

  • スペインのご当地料理パエリヤの種類も多いですし、トルティーヤやハモンセラーノも勿論あります。<br />食べたいものを指させば、お皿に取り分けて渡してくれます。<br />そして最後にお会計です。

    スペインのご当地料理パエリヤの種類も多いですし、トルティーヤやハモンセラーノも勿論あります。
    食べたいものを指させば、お皿に取り分けて渡してくれます。
    そして最後にお会計です。

  • パスタやピッツァ、なんとお寿司もありますので、スペイン料理が飽きたとしても大丈夫。写真はないですが、ステーキなどの肉料理や海鮮を焼いているコーナーもありましたし、飲み物もアルコールからフレッシュジュースまで、もちろんデザートもいっぱいです。<br />あ、【旅日記編 4日目】でも書きましたね。<br /><br />というわけで、本日の歩き倒しは終了。歩数計のデータが消えちゃったので何歩かわからなくなってしまいましたが、今日も今日とて足が棒であったことは言うまでもありません。<br />

    パスタやピッツァ、なんとお寿司もありますので、スペイン料理が飽きたとしても大丈夫。写真はないですが、ステーキなどの肉料理や海鮮を焼いているコーナーもありましたし、飲み物もアルコールからフレッシュジュースまで、もちろんデザートもいっぱいです。
    あ、【旅日記編 4日目】でも書きましたね。

    というわけで、本日の歩き倒しは終了。歩数計のデータが消えちゃったので何歩かわからなくなってしまいましたが、今日も今日とて足が棒であったことは言うまでもありません。

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