2020/11/04 - 2020/11/06
441位(同エリア673件中)
実結樹さん
この旅行記スケジュールを元に
黒部峡谷トロッコ列車も4回目です。
紅葉の時季の「黒薙温泉旅館」の予約が取れたことに併せ、もう1泊ぐらい何処かでしたいと思いました。
欅平駅から更に山に分け入ること徒歩1時間。
「祖母谷(ばばだに)温泉」には5年前に一度泊まったこともあるのですが、私はいくら良かった所でも、リピートや連泊は基本的にはしない主義なんです。
だって、もっといい所が有るかも知れないじゃないですか!
欅平の日本秘湯を守る会の「名剣温泉」のお湯は「祖母谷温泉」から長~い長~い管を使って引泉しているのを知っています。
それに「一人客だ」と言ったらちょっとすげない対応でした。
以前ツアーで来た時「鐘釣駅」で降り、万年雪を対岸にした時に河原に野天風呂があるのを見ていました。
現実的にはここの近くに泊まらなければ、昼間一般の観光客の居る時には入れないですよね。
なので「鐘釣温泉旅館」に泊まろうとしたら今は宿泊客は取っていないんだそうです。
そこで、鐘釣駅に隣接して建っている派手なピンクの外観の「鐘釣美山荘」に問い合わせると、電話の向こうの明るくて元気な女将さんの声に、一発でここにしようと決めました。
御夫婦二人で経営している個人旅館です。
部屋に居ながらにして「万年雪」と「鐘釣駅」に出入りするトロッコ列車の両方を目にすることのできるロケーション抜群のお宿ですが・・・?
そうそう、もちろん朝夕誰も居ない河原の野天風呂で黒部峡谷の大自然も体いっぱいに独占堪能しましたよ (^^;
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9:54 いつもながら朝一番早く乗れる新幹線と富山地方鉄道を乗り継ぎ宇奈月温泉に到着
宇奈月駅 駅
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11:00 予め決めておいた「味処河鹿」でほたるいかの釜めし定食でランチ
河鹿 グルメ・レストラン
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12:50 黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」発
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13:48 「鐘釣駅」着。
「美山荘」はホーム直結で裏口に行くなら直ぐなのですが、 -
改札を通らなければならないし、線路反対側に回り込んで、
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こんな通路を歩き、
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随分迂回し、
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「万年雪展望台」の脇を経由して、
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正面玄関に辿り着きます。
下車後、所要5~6分。鐘釣温泉 温泉
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鐘釣の「美山温泉」を標榜しているんですね
-
階段を上がり、
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3階の宿泊階です。
通されたのは東南に向いた角部屋の2号室「万年雪」のお部屋です。
他の部屋には無い1.5畳ほどの広縁と応接セットがあります。
この宿でのスイートルームに相当するかも・・ -
い草の本畳の6畳間です
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部屋に居ながらにして窓からはトロッコ列車も
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渓谷の紅葉も見ることのできるロケーション抜群のお部屋です
-
でも、本来なら正面に万年雪がある筈なのですが、
今年は元々雪は少なかった上、夏に雨が多くて万年雪が消えてしまったそうです。 -
例年ならこんな感じで万年雪が見えるんですね。
これは、食堂の窓ガラスに貼ってあった万年雪の写真の写真です。
でも、以前2回目に来た時にも見ているので今回見られなくても文句は有りません。 -
左側も半端でない素晴らしい紅葉
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小さな滝も見えます
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右側の渓谷の景色
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眼下にはカフェのテラス席が見えます
-
ただし、暖房が小さな電気ストーブだけなんですよね。
炬燵も無いし・・(-"-)
夜は寒くてセーターとスパッツを浴衣の下に着て寝ました。
コンセントは私の部屋には一つしか無く、二又を持って来ればよかったなと思いました。
隣の部屋でデジカメを充電していたら
危うく忘れて帰るところでした (-_-;) -
バスタオルは浴槽が無いので無くても仕方ないけれど、
羽織も丹前も無いんです・・(-"-) -
お茶はティーバッグ。
カメムシが2匹出ましたがガムテープで難なく捕獲。 -
館内配置図。
この図では上が川側で東になります。
私の部屋はここ。
Wi-Fiは駅舎に近い8号室の窓際だとToyama Free Wi-Fi が入る場合もあるそうですが、私は駄目でした。
今はTVは無くてもいいからWi-Fiは欲しいところですが、こんな山の中に来て虫がいい希望かな? -
ちなみに、こちらは隣の3号室の8畳間。
床の間も有り大きな窓が開放的ですがトロッコ列車は見えません。 -
こちらは、北東の10畳角部屋6号室「錦繍」のお部屋でベランダもあります。
2日前に予約の確認のTELをした時はこの日の宿泊客は私だけとのことでしたが、当日行ってみると ”常連の連泊客” だという一人泊の女性が急遽予約を入れたそうで、この部屋は彼女のモノです。
フ~ン、リピートで連泊ね・・
私とは旅行に対するスタンスが違う方なんだ (u_u) -
この部屋も渓谷の紅葉や(例年なら)万年雪、駅のトロッコ列車も居ながらにして見られるお部屋です。
10畳と広いし複数人で行くならこのお部屋を指定して予約しましょう。 -
共用の洗面所は階下の2階
-
トイレは男女共用で左の一つだけが洋式のシャワートイレだというのですが、湧き水を貯めて使用しているので?ウォシュレットの機能が全く働きません。
以後、隣の和式のトイレを利用しました。
もっと山深い「祖母谷温泉」でもちゃんと機能していたんですけれどね・・(-"-) -
14:30 一応部屋に落ち着いてから、河原の露天風呂の下見に行きます
-
途中にある「鐘釣温泉旅館」です
-
今は日帰りの観光客向けに昼間だけ薬膳甘酒などが販売されていました。
宿泊客は一日一組だけ受け入るとの情報もありますが、今は旅館としての営業はしていないそうです。
トロッコの最終便でスタッフは宇奈月に帰ってしまい、明朝またやって来るそうです。
ちなみに、夕方扉を開けたら鍵は掛かっていませんでした。
だよね~。 -
河原の露天風呂は夕方以降この宿の関係者しか入浴NGだという警告表示です。
でも、階段や露天風呂の設置管理や清掃は市が行っているし、河原の温泉はこの旅館の私物ではないと・・ -
道の途中の公衆トイレは男女別で和式
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見上げると由緒ありげな山容
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麓の社はこの山が御神体です
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河原には141段の階段を下りて行きます
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結構歩き辛いので、雨でも降っていたら足元危うい
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案内と注意書き
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この脱衣用簡易テントは「鐘釣温泉旅館」が設置したものです
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洞窟風呂
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上から覗くとこんな感じ。
誰も入ってはいません。 -
後ほど、一般観光客が来ない夕方になってから再度訪れ、
兎に角ドボンしました。
「入った」という履歴更新だけの感じです。 -
河原は自分で掘ると何処でもお湯が湧き出て来て、オリジナル露天風呂が作れるそうです
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でも、足湯程度を楽しむ観光客がチラホラといった感じ・・
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1回目は下見だけで141段の階段を上り一旦宿に戻ります。
何だかんだといって片道10分以上は掛かりますね。 -
17:03 鐘釣駅を通過する最終トロッコが行ってしまうともう誰も留まっている人は居ません。
野天風呂に入るつもりの時は宿でサンダルと懐中電灯・ランタンを貸して貰えます。 -
17:00
河原の野天風呂は適温で肩までの深さも丁度良く極楽です。 -
でも、この時季、日が陰るのは早い。
懐中電灯は有っても、やはり帰りの足元も不安なので、ゆっくり入るのは明朝の楽しみに取っておいて早々に引き上げます。
素足にサンダル履きで帰って来たのですが、流石に温泉ですね。
湯冷めがするということは無く、体はあったかいままでした。 -
17:30 お宿に戻ります。
3階が私の部屋。
その下が食堂です。
旅先では部屋を出る時も電気は点けたままにしておきます。
その方がお宿に活気が出ますからね・・ -
宿1階のシャワールームは今の女将さんの代になってから設置されました。
女将さん御夫婦は5年前まで湘南に居たそうですが、創業者のお舅さんの高齢に伴いこちらの経営を引き継いだそうです。 -
「鐘釣温泉」といっても、宿には湯船は無くシャワールームだけです。
結局、シャンプーをすることも無く、ここは使いませんでした。
宿にはシャワーだけだということは予約の時から念を押されていました。
基本的には河原の露天風呂で温まることが前提なんですね。
それが駄目な人はこの宿は使えません。
河原まではどうしても片道10分以上は掛かります。
夏ならまだしも晩秋の宿泊ではチト辛いものがあります。 -
18:00 女将さんが「出来ましたよ~」と下から呼んでくれます。
2階の食堂には御時世でパーテーションが設置されています。
もう一人のお客さんとは背中合わせの配置。
彼女はここにチェックイン後、欅平の猿飛温泉に出掛けて入浴は済ませているそうです。 -
一揃い出来上がっていたのですが、まとめて撮るのを忘れてしまいました。
メイン?の岩魚の塩焼きはちゃんと身も反った焼き姿です。
下に敷いた笹の葉はこの辺で調達したとのこと。 -
高野豆腐、人参、椎茸、いんげん、細筍、がんも、蕗の煮付け
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海老・さつま芋・茄子・舞茸・しし唐・かぼちゃの天ぷら。
天つゆと大根おろし添え。 -
きゅうりの酢の物
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黒部産コシヒカリと小松菜の玉子とじの味噌汁
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女将さんお手製りんごケーキと柿のデザート。
コーヒーは飲み放題。
手の込んだ家庭料理っていう感じです。 -
布団は自分で敷きます。
ボアの毛布も用意されていました。
一晩中電気ストーブを点けておくのも不安だったし、夜中に階下のトイレに行くのも寒かった~。 -
2日目 2020/11/5(木)
今日もいいお天気です。
山間なのでピーカンなのですが薄暗いですね。 -
旅に出たら時間が勿体なくてゆっくり寝ていられない貧乏性な私・・
夜明けに合わせていざ河原にGO! -
河原で脱ぎ捨てた天女の羽衣
-
大自然の中で自分を解放!
そうよ、そう。
この入浴がしたくてここに来たんだもの (^^; -
いつもの如く、重たい思いをしてここまで背負って来たビールを湯浴みの友に、誰も居ない野天風呂に浸かる至福のひととき。
お酒が飲める体質に本当に感謝です!! -
こんな景色が肴です。
(でも私、ビールにおつまみは要らない人なんですけれど・・)
洞窟風呂は昨日入ったのでもういいや、パスです。 -
7;45 毎朝、ドクターイエローのようにチッチャな列車の先頭だけが走って来ます
-
これを見られるのはここに泊まってこそです
-
8:00 朝ごはんです。
昨夜もあんなに食べたのに朝食も待ち切れません。
炊きたての黒部産コシヒカリのご飯が昨夜と同じく凄く美味しい。 -
コーヒーは朝夕好きに飲めます
-
昼間は一般客対象のカフェになる食堂です
-
御主人のお父様はこの温泉の創業者。
昭和30年の「200人入れる大天然風呂」の新聞記事。 -
昔は宿下の河原に大露天風呂も有ったそうです。
こういう山小屋に来たら相部屋も厭わないという風潮でしたが、時代とともにそういうことが倦厭される世の中になったこともあり、 -
また、度重なる土石流などで何度河原の露天風呂を復旧してもまた流されて、いたちごっこ。
今では諦めているそうです。
だから、現在は宿の下に降りることはできません。 -
この新聞記事は平成8年と9年のものです。
お父様も5年前にお亡くなりになりましたが「親爺の遺志」は簡単には断ち切れないんでしょうね。
宿泊客が居ない時はトロッコの年間乗車券を使って宇奈月の自宅に帰るそうです。
2食付き一人泊 11,000×1.1×0.65=7,865円
▲GoTo割引 ▲4,235円
地域共通クーポン 2,000円分
トロッコの運行終了に合わせ11月末までの半年間だけの営業です。 -
9:13 欅平に向け鐘釣駅に到着したのはこの日の二番列車です。
ツアーの団体客が一斉に降り立ち、河原に向かうんでしょうね。
入れ違いに空いたトロッコ席に座って20分。 -
9:33 欅平駅着。
本当は「美山荘」から今夜の「黒薙温泉旅館」に直行しようと計画していたのですが、あまりにもお天気がよく、「欅平は紅葉にも赤が多くて見応えある」という女将さんに背中を押されて行ってみました。
行って良かった(^^;欅平駅 駅
-
荷物は宿で預かって貰えて、帰りのトロッコの時間と号車を告げておき、鐘釣駅のホームで女将さんが手渡ししてくれました。
感謝 (^_^)v
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