黒部①総集編　紅葉の黒部峡谷トロッコ列車で行く鐘釣温泉「美山荘」 ＆ 「黒薙温泉」２泊３日の旅

2020/11/04 - 2020/11/06

黒部峡谷トロッコ列車も４回目です。
今回はかねてから気になっていた、トロッコ列車でしか行けない峡谷の秘湯の宿に泊まってきました。
一泊目は、万年雪向かいの河原野天風呂に入れる鐘釣温泉「美山荘」。
二泊目は、「黒薙温泉旅館」。
黒薙には５年前に立ち寄り入浴で来たことはあったのですが、宿泊すると混浴の露天風呂に女性専用タイムがあるんですよね。

　【旅の全行程】
初日　2020/11/4（水）曇り時々小雨
8：58黒部宇奈月温泉駅着　10：00富山地方鉄道新黒部駅発　10：25宇奈月温泉駅着　11：00味処河鹿でランチ　12：50トロッコ列車宇奈月駅発　13：48鐘釣駅着　美山荘泊

２日目　11/5（木）快晴
河原野天風呂入浴　9：13鐘釣駅発　9：33欅平駅着　奥鐘橋　人喰岩　河原展望台　猿飛峡（崩落により途中まで）　11：04欅平駅発　11：58黒薙駅着　12：20黒薙温泉着　13：00宿にてランチ　　黒薙温泉旅館泊

最終日　11/6（金）晴れ
6：00混浴の大露天風呂に女性タイム入浴　9：52黒薙駅発　10：15宇奈月駅着　10：58宇奈月温泉駅発　11：21新黒部駅着　11：54黒部宇奈月温泉駅発　12：06富山駅着　12：45池田屋安兵衛商店健康膳薬都でランチ　富山城　富山市役所展望塔　16：00とやマルシェ内とやま方舟にて海鮮定食　17：13はくたか572号乗車

エリア 宇奈月・黒部峡谷(富山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

いつもながら一番早く乗れる新幹線で、
8：58「黒部宇奈月温泉駅」着。

黒部宇奈月温泉駅 駅

10：00　30分遅れで隣接する富山地方鉄道「新黒部駅」発

新黒部駅 駅

10：25　「宇奈月温泉駅」着。
この頃はお日様が顔を出していました。

宇奈月温泉駅 駅

11：00　予め決めておいた温泉街の釜めしとおでんの「味処 河鹿」で、

河鹿 グルメ・レストラン

「ほたるいかの釜飯」税込1,450円でランチ

その後、入館料無料の「黒部川電気記念館」などを覗いたりします。
この頃、雨が降り出しあいにくのお天気。

黒部川電気記念館 美術館・博物館

12：50　予約しておいたトロッコ列車に乗ります。
雨なのに窓無しのトロッコ席ですが、

宇奈月駅 駅

人が少なく左右どちらにも移動可能で雨には濡れませんでした。
でも、寒いよ～　(-"-)
「鐘釣駅」までは右側、それ以降「欅平駅」までは左側に座った方が景色はいいですね。

発車後すぐ「新山彦橋」を渡りますが、左側に見えるのは「山彦橋」です

新山彦橋 名所・史跡

中世のお城のような「新柳河原発電所」

新柳河原発電所 名所・史跡

「出し平ダム」

出し平ダム 名所・史跡

宮様が命名したとかいう見所の「錦繍峡」はトンネルとトンネルの僅かな隙間から一瞬です

13：48　約１時間の乗車で「鐘釣駅」着

鐘釣駅 駅

今夜の宿「鐘釣駅」直結の「美山荘」。
でも、観光客は改札を通って５分程遠回りをして行かなければなりません。

「万年雪展望台」の直ぐ前です

今夜の客は私ともう一人の常連の一人泊女性のみ。
御夫婦二人の個人経営です。
左が線路側で私の部屋はここ。

６畳本畳、広縁1.5畳付きの角部屋で、

トロッコ列車と

万年雪の両方が見られる２号室「万年雪」のお部屋なのですが、
今年は雪が少なかったうえ、雨が多くて万年雪が溶けてしまったそうです。
これは食堂の窓ガラスに貼られていた万年雪の写真の写真です。

でも、万年雪は過去見たことがあるので、却って万年雪の無い景色を見られてラッキーだったかもしれません

部屋に落ち着いてから徒歩10分ほど歩き、140段の急な石段を降りて河原の野天風呂に行ってみます

この着替え用テントは「鐘釣温泉旅館」が設置しているものです

洞窟風呂

河原の野天風呂。
流石に入浴している人は居ませんね。
足湯程度を楽しむ観光客がチラホラ。
ここに入りたくて泊まっているのですが、今は下見だけに留めておきます。

日も暮れました。
１階が食堂です。

夕飯の岩魚の塩焼きです。
一揃いの写真を撮り忘れてしまいました。この他に、
山菜と高野豆腐の煮付け
海老と野菜の天婦羅
きゅうりの酢の物
べったら漬け
鰤と甘海老の昆布じめ
柿とりんごケーキ
コーヒー

宿泊２日目　2020/11/5（木）　快晴
先代の頃は200人も入れる河原の露天風呂も宿下に造られたそうですが、何度造っても激流に流されて今はもう諦めたそうです。

もう一軒の「鐘釣温泉旅館」も今は宿泊客は受け入れていないし、宿の人も最終便で宇奈月に帰ってしまうそうです。
始発のトロッコまでは誰も来ないので、明るくなると同時に河原の野天風呂に行ってみます。
完全貸切で適温。
深さも丁度良く、大自然の中で、
”これぞ、野天風呂！” っていう解放感　(^^;
お決まりの “朝ビー” を携え、至福のひと時です。

こんな景色が酒の肴です

宿に浴室はありません。
シャワールームが有るだけです。
基本、河原の野天風呂で温まることが前提だということは予約の時から念を押されていました。

部屋には小さな電気ストーブのみ、寒い(>_<)
ＷｉＦｉ、ＴＶ、丹前、炬燵、バスタオル、鍵、金庫、ティッシュもありません。

7：44　ドクターイエロー的なチッチャな列車がやって来ます。
「泊まればこそ見られる列車だ」と女将さん。

8：00　朝ごはん。
炊きたての黒部のコシヒカリが特に美味しい。

2食付き一人泊　11,000×1.1×0.65＝7,865円
▲GoTo割引　　　　　　　　　　▲4,235円
地域共通クーポン　　　　　　　　2,000円分

トロッコの運行終了に合わせ11月末までの半年間だけの営業です。

今日は余りのお天気の良さに当初は予定していなかった欅平まで行ってみることにしました。
9：13　二番列車が到着。
この便は「宇奈月駅」を
8：17に発っているんですよね。
団体旅行もかなりハードスケジュールで御苦労様なことです。

欅平の紅葉です

欅平駅 駅

「奥鐘橋」の向こうに見える山は既に冠雪

奥鐘橋 名所・史跡

「人喰岩」を抜けた所で引き返します

人喰岩 自然・景勝地

足湯や河原展望台から見える人工の滝です。
以前も行った事がある「猿飛峡」は崩落で途中までしか行けませんが、取り敢えずは行ける所まで行き、欅平には約１時間半の滞在で、

11：04欅平駅発　
帰りの席は殆ど完売状態。
駅に着いたら早めに帰りの切符は確保しておきましょう。

11：58黒薙駅着。降りたのは私一人。
線路を跨いで、この

黒薙駅 駅

70段ほどの石段を上ります。

「水路橋」の周りや

こんな湧き水除けの屋根付き通路を通り、

12：20　黒薙温泉旅館着。
時間も早いので荷物だけ預かって貰おうと思ったら、

黒薙温泉旅館 宿・ホテル

部屋に入るのもＯＫとのこと。　
６畳和室川側です。
い草ではなく合成の畳・・

「美山荘」と違い丹前や温風ヒーターが有り暖かい。
ＴＶ、バスタオル、金庫は無し。
携帯はＤｏＣｏＭｏ以外は圏外。

川を挟んで目の前に滝が見えます。
「川音がうるさくて眠れない人は山側のお部屋を・・」と宿のＨＰにありますが、絶対に川側のお部屋がいい。

ランチは「きのこそば」税込770円と地域の祭り食「あんばやし」220円を宿の食堂で。
計990円で「美山荘」で貰った地域共通クーポンで払おうと思ったら、それは使えないんだと　(u_u)
この宿はＳｔａｙ Ｎａｖｉにもいち早く掲載されていて、当然のことながら地域クーポンも使えると思ったのは私の完全な思い込みと確認不足。
そんなことなら欅平の土産物店で使ってきてしまったのに！！
と後悔先に立たず･･
この宿の周りには店は皆無なので結局1,000円分は無駄になってしまいました。（1,000円はトロッコ乗車券に充当済み）

男女別内湯は24時間入浴可能。
コロナの関係で一度に二人までの制限がありましたが、かち合うことはありませんでした。

6：00～8：00以外は女性専用の露店風呂「天女の湯」。
ここも一度に三人までの制限あり。

渡るのは禁止の吊り橋が目線の高さにある高台で景色抜群です

私の部屋はここ

18：00　夕朝食とも食堂で。
５テーブル用意されていたので満室ではないんですね。

宿の御主人が料理や宿の謂れについて食事前に説明してくれました。
コロナで手短にということでしたが、もっと話を聞きたかったと思います。

地元の食材が活かされた夕食のおかずの一揃いです

「岩魚の骨酒」は２合も入っていて、本来は丼に口を付けて啜るそうですがお玉と御猪口が付いて来ました。
オプションで税込1,700円。
予約時に申し込んだのでGoTo割引の対象になり、実質1,105円です。
割引が有ればこその滅多に無い贅沢　(^^;

宿泊２日目　11/6（金）晴れ
6：00～8：00まで混浴の大露天風呂は女性専用時間になります。
前回、立ち寄り湯で来た時は水着で入ったのですが、やっぱり普通に入ってこそですよね　(^_^)
左の二つは男女別脱衣所です。

いつもの如く持ち込みの ”麦ホ” を片手に朝風呂で至福のひと時。
この宿では輸送の都合上、瓶ビールはありません。
缶ビールも ”宇奈月地ビール” 440円、スーパードライが370円で全て人力で搬入するにしては妥当な線です。

7：00　朝御飯です
6：00～8：00まで男女入替の露天風呂タイムなのに、
7：00から一斉に朝食では実質１時間しか入浴時間は無いってことですよね。
この点、改善の余地有りかと・・

9：00　チェックアウト。
260段近く？の階段上って駅に向かいます。

（税込2食付き一人泊＋岩魚骨酒）×0.65＝
（12,800円＋1,700円）×0.65　　　　＝9,425円
　　　　　▲GoTo割引　　　　　　　　▲5,075円
　地域共通クーポン　　　　　　　　　2,000円分　

ここも11月末のトロッコ終了とともに休館になります。　　　　　　　　　

上り始めて直ぐの所にある一般人通行不可のトンネルです。
物資の運搬・搬出は専門の人が黒薙駅からここを通って行うそうです。

山は一面の紅葉です

「黒薙駅」に下りる70段の石段の途中にプロのカメラマンさんが三脚を立てて構えていました。
早目に宿を発って来たので時間的余裕もあり、その脇でお相伴。

「後曳橋」を渡るトロッコ

後曳橋 名所・史跡

09：52　時刻表には無い工事用列車に乗ります。本当は
10：36　のトロッコに乗るつもりでしたが、前日、駅員さんが「急ぎなら乗れるよ」と教えてくれました。
沿線の紅葉は見頃を少し過ぎたくらいでしょうか？
でも、右に左に堪能しましたね。

終点近くの「湖面橋」

10：15　「宇奈月駅」着。
トロッコ ”電車” なんですね。その後、
10：58　富山地方鉄道の「宇奈月温泉駅」発。

宇奈月駅 駅

11：21　「黒部宇奈月温泉駅」着。
富山行きの新幹線の本数が少ないので、結局早めに宿を出て来てもここで足止めを食って同じことでした。

黒部宇奈月温泉駅 駅

でも「マツコの知らない世界」でも紹介された「富山ブラックサイダー」を駅前の地域観光ギャラリーで216円で購入。
私もミーハーですね。美味しかった。

11：54　新幹線に乗り12分。
12：06　富山駅着。
帰りの東京方面とは反対方向ですが、

富山駅 駅

12：45　「池田屋安兵衛商店 健康膳 薬都」で薬膳料理のランチを予約してありました。
市内電車で行けばいいものを、何だか分からないし歩いて行ったので予約時間ギリギリに到着。

池田屋安兵衛商店 専門店

天井の梁が重厚な雰囲気の蔵の二階の店内。
今まで２回、来たいと思っても縁が無かったのでわざわざ新幹線で逆行したのです。

鳩麦・十薬・杜仲の野草茶に続き、
秋の味覚の白和え
南瓜の茶巾絞の山掛け
甘海老と五種のキノコのココット　サフラン仕立て
高麗人参と鶏団子のスープ

黒米の山菜おこわ
ゴマ塩
陳皮入り香の物
デザートはタンポポの根入りシフォンケーキと果物

税込2,750円。地域クーポンも使えます。

４回目の富山ですがやはりお城には御挨拶せねば・・

富山城 名所・史跡

「千歳御門」

富山市役所展望塔には行ったことがありますが、

富山市役所展望塔 名所・史跡

お天気も良かったので立山連峰を見に上りました

富山城周辺の紅葉

16：00　駅ビルの土産物街「きときと市場とやマルシェ」の１階にある

きときと市場とやマルシェ スーパー・コンビニ・量販店

「とやま方舟」にて早目の夕食です。
同フロアの「白えび亭」には行列の末、昨年寄ったことがあるのですが、ここは初めて。
富山に来たら海鮮系は食べて行きたい・・
間口は狭いのですが、奥までずっと続いています。

とやま方舟 富山駅店 グルメ・レストラン

お通しには日本酒のグラスも付いてきます

飲み比べセットは税別2,100円。
一つのグラスには100㏄入るそうで結構飲み応えあり。
私、日本酒はよく分からないのでお任せの３種です。

時間が早いこともあり頼めるメニューが限られていました。
「海鮮定食」1,870円を注文。
お会計は、共通クーポン2,000円分を使って2,560円でした。

17：13　「はくたか572号」でこの旅を終えます

富山駅 駅