2020/10/28 - 2020/10/28
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赤い彗星さん
この旅行記のスケジュール
2020/10/28
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福井駅東口
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一乗谷朝倉特急バス(約20分)
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福井駅東口から、一乗谷朝倉特急バスに乗って一乗谷に到着。
大河ドラマ「麒麟がくる」に所縁のある場所という事で、
明智光秀の幟も立っていました。
学生時代、友人と旅行した際にバスで前を通った記憶は
あるのですが、ちゃんと見学はしなかったような。
のどかな平原が広がっている一乗谷を散策します。
- 旅行の満足度
- 4.0
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一乗谷の上城戸から、10分ほどの所にある神明神社。
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今は小さな鳥居とお社が建っているだけですが、かつては朝倉氏家臣の有名な剣豪:富田勢源の道場が、この辺りにあったそうです。
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富田勢源が遣った中条流に関する書の一説が、立札に書かれています。
中条流は、小太刀を使う流派で、伊藤一刀斎の師:鐘捲自斎などが、剣を学んだと伝わっています。佐々木小次郎も道場で剣を学んだという伝説が残されています。 -
神明神社裏手にある小さな橋は、勢源橋と名付けられていました。
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長閑な風景が広がっています。天気も良くて気持ちいい。
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現在、遺構は何も残っていませんが、御所と安養寺跡地に寄ってみました。
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安養寺は、応仁の乱で活躍した初代当主の朝倉孝景が建立した、一乗谷で最も大きな寺院でした。その横に足利15代将軍の足利義昭が、越前に下向した際の住居として御所が建てられていました。
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今は土塁跡しか残っていませんが、ここに一乗谷の上城戸が設けられていました。高さ5Mで長さ100Mの土塁が、堀と共に設けられていたようです。
上城戸跡、下城戸跡 名所・史跡
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上城戸を少し過ぎたこの辺りを、一乗谷の中心部に向かって歩いていた時、数メートル横でザザザザーッと山の斜面を何かの動物が駆け登っていく音がし、藪も揺れている…
福井駅前の電光掲示板にもクマに注意と流れていたぐらい、クマの目撃情報が多発していた福井県。駆け下りではなく、あくまで駆け登る音だったので、思ったより落ち着いていたが、隠れる場所もなく、しばらくじっと動かず。
目を凝らして藪を見るも、動物の所在を確認できないため、背を見せないようにゆっくりと離脱。シカやイノシシの可能性も高いけど、こんな拓けて人もいない場所でクマと遭遇していたら、アウトだったなと改めてほっとしました。 -
遠くに人影が見える場所まで、やってきました。
両側の山に囲まれた谷底部分は、平野になっています。 -
一乗谷の中心を流れる一乗谷川。
雨量が増えても、氾濫が起きなさそうな小川です。 -
朝倉氏遺跡として、一乗谷の城下町が再現されている復元街並みにやってきました。
一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡
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山に面したスペースは、建物が何もありませんが、かつては重臣クラスの武家屋敷が立ち並んでいました。
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建物はありませんが、土塀と屋敷の門だけは、復元されています。
発掘された塀の石垣や礎石をそのまま利用して、建物を復元したそうです。 -
復元街並みは、町屋と下級武士の屋敷群を再現したものです。
左手は、重臣の武家屋敷を囲む土塀です。 -
町屋の中は、土間と板の間の小さな造りです。
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町屋の裏庭。
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一乗谷は水が豊富だったようで、建物ごとに井戸が設けられていたそうです。スペース的には、裏庭も建屋と同じくらいの面積がありそうです。
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町屋の外観。
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酒屋かと思ったら、染物などを生業にしていた紺屋だそうです。
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甲冑などを借りて、復元街並みで撮影できるサービスのようです。
着物を着て撮影している方は、見かけました。 -
往時の町割りを説明した案内板。
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食器などを売っていた商家を復元した家です。
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町屋から見える重臣の武家屋敷があった場所のすぐ裏手には、山が迫っています。
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ハシと包丁を使って魚を捌く包丁式が再現されています。
高貴な身分の人のための、食事を作る際の調理法のイメージがありますが、一乗谷では日常的な作法だったんだろうか。 -
茶室
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再現された武家屋敷。武士が二人、将棋を指しています。
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小さな土間と板の間。質素な造りです。
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共同トイレ。当時は当たり前の造りだったんでしょうが、現代人の感覚だと、ここで用を足すのは勇気が必要です。
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一乗谷は、約1万人が住む城下町だったそうです。
越前朝倉氏が5代に渡って、約100年間統治していました。
一乗谷川両岸は、大きな起伏もない平野部が広がっています。
往時はぎっしりと、このような街並みが連なっていたんでしょうね。 -
復元街並みの終点から見える風景。
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アルミ?で作成された武士像ですかね。
ジョジョのスタンド的な出で立ちになっています。 -
城下町を再現したジオラマ。
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朝倉館の遺構としては、唐門と板塀が残っています。
唐門は、朝倉氏時代のものではなく、江戸時代に朝倉義景の菩提を弔うために建てられた、松雲院の山門だそうです。一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡
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5代当主の朝倉義景が暮らした館跡。十数棟の建造物で構成されていました。館内には、日本最古の花壇も設けられていたそうです。
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裏手の高台から見た館跡。
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朝倉館跡裏手の高台にある湯殿跡庭園。
一乗谷の複数の庭園の中で、最も古い庭園とのことです。
現在は、庭石だけ残されていますが、当時は池に水も張られていたそうです。 -
館の周りを堀や土塁で防御し、馬場などで外郭を形成していたようですが、当時と大きく変わらないのであれば、堀も用水路レベルですし、かなり防御力は低かったと思われます。
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先程、見学した復元街並みも見えています。
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遠くに見える土塁に囲まれた朝倉館跡の周りは、広い平原になっています。
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かつてこの辺りには、寺院が立ち並んでいて墓地もあったようです。
一乗谷では、当時から火葬が一般的であったようですが、幼い子供だけは土葬で葬られていたそうです。 -
朝倉氏一族で最も格の高い重鎮であった、朝倉景鏡の屋敷跡です。
越前大野の郡司を務めていた景鏡が、越前への織田軍侵攻の際に裏切り、5代当主の義景を自害に追い込んだ上で織田軍に降伏し、朝倉氏は滅亡しました。
その後、織田家に仕えた景鏡は、一向一揆との戦に敗れて戦死。共に戦っていた平泉寺も焼き尽くされて、滅ぼされました。 -
一乗谷の街側から見た下城戸。
一乗谷の最も狭い場所に土塁と城戸が築かれ、一乗谷の街を防衛していました。上城戸跡、下城戸跡 名所・史跡
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下城戸は、大きな岩で虎口を造り、街を防御していたようです。
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下城戸の土塁と水堀。上城戸同様、土塁は5Mの高さがあります。
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下城戸前に建つ、一乗谷朝倉氏遺跡の石碑。ここから先が、一乗谷と呼ばれる谷間になります。今回は、バスで一気に奥まで進み、駅方面に戻って来ました。
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足羽川と鉄橋。
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第一足羽川鉄橋でいいのかな。
踏切のすぐ横に鉄橋が架けられています。 -
一乗谷朝倉氏遺跡史料館。入館料は、100円という安さです。
道路を挟んだ向かいには、新たに一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)が建設中でした。2022年に開業を予定しているようです。福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館 美術館・博物館
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一乗谷のジオラマ。
谷の上流、下流には城戸が設けられ、一乗谷を望む両側の山の尾根には、戦時に利用するための山城も築かれ、街を守っていました。 -
ジオラマ上にタモさんマーク?
ブラタモリで放送された場所に、印がつけられていました。 -
朝倉氏館のジオラマ。大きな中庭が設けられた貴人の住む館といった風情です。
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一乗谷駅近くから見た一乗谷方面の景色。
随分と日が落ちてきました。 -
一乗谷のマンホール絵柄は、朝倉氏屋敷の唐門から、ゆるキャラが顔を覗かせています。検索してみると、「朝倉ゆめまる」という、朝倉遺跡に住む妖精だそうです。私は、もう大人だから妖精は見えないはず…いや、見えてるな…
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2020年の福井県下は、リアルにクマが出没しまくっている状況。
山の麓と平地の境に動物除けの網を張ってある場所もあるのですが、周りは田んぼが広がっていて、隠れる場所も逃げる場所もありません。
薄暗くなりつつあるので、駅に撤収します。 -
駅近くの踏切。単線ですね。
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一乗谷駅は、無人駅でした。乗客も私しかいない。
一乗谷駅 駅
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電車に乗って、越前大野に向かいます。
車内は、帰宅途中の学生を中心に結構混雑していました。
(勿論、都内の通勤レベルではないですが。)
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