2020/10/27 - 2020/10/29
99位(同エリア335件中)
赤い彗星さん
この旅行記スケジュールを元に
越前大野から、勝山に移動してきました。
今回の旅の中で、勝山方面で一番行きたかった場所となる
平泉寺白山神社を訪問します。
テレビで見かけてから、行ってみたいと思っていましたが、
訪れてみてテレビで見た神社と違う事に気付きました 汗
(テレビで見たのは、どうやら隣県の白山比咩神社)
間違ったとはいえ、参道や境内の雰囲気が抜群に良く、
神聖な空気に覆われた神社は、来て良かったと心から思える
静かな聖地でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
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越前大野市から、バスで勝山駅に到着。
電車には乗らずに、またバスを乗り換えて、平泉寺白山神社に向かいます。勝山駅 駅
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勝山市のマンホールは恐竜ですね。足跡が桜の花のようにも見えます。
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駅には列車が止まっていました。
勝山駅は、えちぜん鉄道:勝山永平寺線の終着駅です。 -
勝山駅から、バスで平泉寺白山神社に到着。
大きな石灯籠。屋根の上の苔というより、盆栽が乗っているような造形です。 -
平泉寺白山神社の境内マップ。拝殿まで、ほぼ一直線の坂道のようです。
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一の鳥居に向かう途中にある、平泉寺白山神社を開いた泰澄大師の廟。
泰澄大師廟 名所・史跡
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正面に見える一の鳥居前の石段の坂は、「菩提をもとめて煩悩を断じ身を清め心を慎む」ということで、精進坂と呼ばれているそうです。
当時は、この坂より上には、魚を持ち込むことが出来なかったそうです。不殺生ということですね。 -
一の鳥居。
登り口に至る向きが違うなあと思いながらも進んできましたが、
この辺りで、テレビで見た神社と違うということを確信しました…平泉寺白山神社 寺・神社・教会
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旧玄成院庭園への入口。現在は社務所になっています。
旧玄成院庭園 寺・神社・教会
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平泉寺が全焼してから9年後、一向一揆の攻撃を逃れた顕海和尚が玄成院を造営し、寺院を再興しました。
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入園料は50円です。庭園と森の境目がよく分かりませんが、森の自然を借景にしている庭園かな。
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元々は、室町幕府管領の細川高国が造営した庭園だそうです。
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青々とした芝生のような一面の苔。
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神社参拝前に参道のお店で、「クマよけの鈴」無料レンタルの看板を見つけて借りてきた鈴。クマよけ用の鈴は、初体験でしたが、ちょっと動いただけでかなり大きな音でシャンシャンと鳴る高性能鈴。複数の人がいる場所では、鳴らないように握っていましたが、小さな音ではクマよけにはならないんでしょうね。
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平泉寺白山神社は、戦国時代に最盛期を迎え、48社、36堂、6,000の坊院が建ち並んでおり、8,000人の僧兵を抱えていたそうです。僧兵だけで8、000人ということは、僧侶や家族、その他関係する人たちを加えると、全山の人口は、軽く1万人を超えていたでしょうね。栄えていたと伝わる一乗谷も人口1万人と云われているので、当時の大都市と同じ規模の人が暮らしていた場所なんですね。
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戦国時代、越前の大名朝倉氏に協力して、織田信長と戦ったりしていたようですが、朝倉景鏡の裏切りで朝倉氏が滅んだ後は、景鏡と組んでいたようです。
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その後、一向一揆に追われて平泉寺に逃げ込んだ景鏡を匿ったため、平泉寺と一向一揆は、明確に敵対することになりました。平泉寺と景鏡の連合軍が、一向衆の籠る村岡山城を攻めている最中に、和田本覚寺の一向一揆勢に平泉寺が襲撃され、全山が焼失。慌てて戻ろうとした連合軍も村岡山城から追撃され、大敗。景鏡も戦死しました。大名並みの強勢を誇った平泉寺は、あっという間に滅んでしまったようです。
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二の鳥居。
見かけない造りだなと思いましたが、日本では唯一の権現造りの鳥居のようです。一向一揆による全山焼失時に一度失われましたが、1778年(安永6年)に再建されました。屋根付きの鳥居は、神仏習合時代の独特な造形だそうです。 -
かつては講堂のあった辺り。
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奥にある忠魂碑も苔に覆われています。
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杉林の中で静かに佇む拝殿。
国史跡白山平泉寺旧境内 名所・史跡
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現在の拝殿は、江戸時代に再建されたものですが、一向一揆に焼かれるまでは、京都の三十三間堂よりも大きい(長い)拝殿が存在したそうです。
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再建された寄棟檜皮葺の建物は、平安時代の建築様式に似せているようです。拝殿内には、福井藩松平家が奉納した十数面の絵馬が飾られているそうです。
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拝殿に架けられた中宮平泉寺の扁額。
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平泉寺白山神社は、「苔宮」とも「苔寺」とも呼ばれているようで、一面美しい緑の苔に覆われています。
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拝殿の裏手にある本社。
第12代福井藩主松平重富により、1795年(寛政7年)に再建されました。
本社の扉は、33年に一度開放されるようで、次回は2025年だそうです。 -
木々の根元や切り株も苔で覆われています。
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拝殿斜め後ろからの風景。
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左手が本社、右手が三宮の分岐点。
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拝殿や本社の右奥にある三宮に向かいます。
さらに右隣の石畳の方にも行ってみたかったのですが、訪問時は参拝客が数える程しかおらず、前々日に石畳付近でクマが出たらしいので断念。 -
三宮方面は全く人もいないため、クマ除け鈴を遠慮なく、しゃんしゃん鳴らしながら、高速で一気に参道を登っていきます。
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三宮に到着。三宮は、1597年(慶長2年)に建立され、現在の建物は明治22年に改築されたものだそうです。安産の神様である栲幡千々姫尊が、祀られています。
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三宮の手前にある楠木正成の供養塔。
元々は、三宮の拝殿があった場所との事です。
楠木正成の甥である恵秀律師は、平泉寺衆徒でした。三宮に参籠している際に夢に騎馬武者姿の正成が現れ、不思議に思っていたところ、後日、湊川で正成が戦死したと伝え聞き、戦死した日が夢を見た日と同日であったことに気付きます。
そこで夢を見た場所に供養の石塔を立て、正成の菩提を弔ったそうです。
この石塔は、1336年(延元元年:南北朝が争っている時代)に建てられたものが、そのまま残っているそうです。 -
全山焼失の際に欠損したと思われる石仏群。
戦渦に合わなければ、今でも参道に並んでいたかもしれないですね。 -
訪れる季節や時間が違えば、同じ風景でも全く違った顔を見せてくれそうな神社です。
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木漏れ日が差し込む境内の風景①
ほんとに美しい風景。 -
木漏れ日が差し込む境内の風景②
拝殿が木漏れ日で照らされています。 -
木漏れ日が差し込む境内の風景③
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拝殿の風景①
古くは、木曽義仲が戦勝祈願に訪れ、源義経も参拝したことがあるそうです。かつてはこのように静かな場所ではなく、大勢の僧侶や参拝客で賑わっていたんでしょうね。 -
拝殿の風景②
明治になるまで神仏習合の宗教施設でしたが、明治の神仏分離令によって、現在は寺号を捨て神社となっています。 -
拝殿の風景③
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苔に覆われた場所で咲いていた一輪の花。
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小さな社殿群。左は貴船神社。
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二の鳥居の裏側。
やはり見慣れない造形。屋根は、扁額を守るためのものなのかな。 -
奉納されてから、長い時が経っていないように見える石燈籠だけど、
頭頂部は、すっかり苔に覆われています。 -
御手洗池に来るために、降りてきた階段を振り返った風景。
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平泉寺白山神社を開いた泰澄大師がお手植えされたと伝わる御神木。
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御手洗池。この池は昔、平清水と呼ばれていたことから、平泉寺の名前の由来となったそうです。
泰澄大師が、池の中央にある影向岩と名付けられた岩にお祈りしていると、権現の化身の女神が現れ、白山に導いてくれたという伝説が残っています。 -
参拝する際に禊を行った場所でしょうね。
池と繋がっていると思われます。 -
参道に戻ります。
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八幡神社。
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下馬の石碑。騎乗のまま入れるのは、ここまでということですね。
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芭蕉の句碑。
句碑も風化してしまっていて、立札がないと何の碑か分からないです。 -
平泉寺白山神社を後にします。
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平泉寺白山神社周辺に建っていた巨大な狛犬。どうやら石材屋さんの入口に飾られたもののようです。
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東尋坊跡の石碑。恐らく東尋坊という名の塔頭があった場所ということですね。
同じ福井県の断崖絶壁の景勝地として有名な東尋坊は、この寺院にいたお坊さんが由来です。平泉寺に東尋坊という力の強い暴れん坊のお坊さんがいました。東尋坊は、他のお坊さんから嫌われていたため、三国の海岸に誘い出されて、お酒に酔ったところを崖から突き落とされて殺されてしまいました。その場所が、現在の東尋坊というお話です。 -
先程、境内で見かけた小さな祠の貴船神社とは、規模の違う社殿があったように思います。
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