2020/10/27 - 2020/10/29
114位(同エリア458件中)
赤い彗星さん
この旅行記スケジュールを元に
曹洞宗の大本山でもある北陸の名刹:永平寺を訪れました。
山深い地に曹洞宗の開祖でもある道元により開かれた永平寺は、
現在でも修行道場として多くの僧侶が修行しています。
多くの修学旅行生たちで賑わっていた永平寺を参拝します。
- 旅行の満足度
- 4.5
PR
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勝山駅から、永平寺口駅に到着。
道中の車窓からの風景は、天気も景色も最高でした。永平寺口駅 駅
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えちぜん鉄道は単線の路線ですが、永平寺口駅のホームを挟んで複線になっています。
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永平寺口駅の目の前にある旧京都電燈古市変電所。
1914年(大正3年)に、えちぜん鉄道の前身となる京都電燈越前電気鉄道に電気を供給するために建設されたレンガ造りの建物です。
外観見学のみで、内部の見学は出来ません。旧京都電燈古市変電所 名所・史跡
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永平寺口駅から、バスに乗って永平寺に到着。
途中のバス停での乗降客が居なかったため、直通約15分で永平寺に到着。 -
永平寺境内への入口となる龍門。石柱が2本建っています。
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参道脇の石垣や地面は、厚い苔で覆われていました。
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永平寺の境内図。
永平寺は、山の斜面に建てられているため、
一番奥の法堂が一番高い場所に位置しています。 -
屋根の銅板も光り輝いている、近年建造されたと思われる手水舎。
コロナの時代を反映してか、共用部分がなくなり、個別に手を濯ぐことが出来る造りになっています。 -
木々の奥に見える唐門。唐門の名の通り、唐破風造りの門です。
唐門の先に山門が建っていますが、ここからの入場は出来ません。 -
参拝客の入出口となる通用門。
ここで拝観料を支払って、境内に入場します。曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会
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入場後、最初に通される吉祥閣に隣接している傘松閣。
吉祥閣は、信徒や参拝者が、禅の修行を体験したり、道元禅師の教えを実践するために道場として昭和46年に建てられました。 -
こちらは傘松閣2階の「絵天井の間」。156畳敷きの広大な広間です。
1階には、参拝者の控室などがあります。 -
「絵天井の間」は格天井になっていて、144名の画家による230枚の色彩画が、天井を埋め尽くしています。
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色彩画の題材として、花や植物、鳥などの花鳥風月が描かれています。
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植物や鳥以外に5枚だけ、他の生き物が描かれた色彩画が隠されています。
こちらはそのうちの一枚、唐獅子図。 -
230枚の色彩画の中から、唐獅子2枚、鯉2枚、リス1枚の絵を探し出すのは、至難の業です。
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格天井の図柄一覧が、纏められています。
大広間の格天井を隅から隅まで見るのも難しいけど、一覧もパッと見ただけで全て見なくていいやと思ってしまう数の多さ。 -
欄間は、虎の透かし彫り。
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傘松閣から廊下を通って、法堂などの寺内施設の見学に向かいます。
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寺院内の主な施設は、廊下と階段で結ばれているので、天候に関係なく巡ることが出来ます。
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門と建物の間は、回廊で囲まれた中庭になっています。
他の禅宗寺院も同じ七堂伽藍の構成ですね。 -
回廊部分の長い渡り廊下。途中に門があります。
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永平寺の仏殿。
曹洞宗のご本尊となるお釈迦様(釈迦牟尼仏)が安置されています。
三体の仏像は、右から過去、現在、未来を現わしているそうです。 -
仏殿は、七堂伽藍の中心に位置しています。
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永平寺は、山の斜面に沿って施設が配置されているので、法堂に向かうためには、長い階段を登っていく必要があります。
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仏殿と法堂の間(脇)にある承陽殿の門、承陽門。
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承陽門の裏側。
破風ではなく屋根だけど、これも唐破風と呼んでいいのだろうか。 -
承陽殿の前には、唐獅子の乗った巨大な香炉。
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承陽殿は、道元禅師を祀った御真廟で、永平寺だけでなく曹洞宗の聖地とされている神聖な場所です。
承陽は、仏法を引き継ぎ伝えるという意味があるそうです。 -
寺内で最も高い場所にある法堂内部。
中央には、小観世音菩薩が安置されています。 -
420畳敷きの広さを持つ法堂では、説法や朝課などの各種法要儀式が行われているそうです。
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法堂の前にベンチがあったので、少しの間座ってぼーっと休憩。
景色も天気も良く、少しひんやりした空気も気持ち良くて、心地よい時間を過ごすことが出来ました。 -
山中なので麓より、木々が色付くのは早いのだろうけど、紅葉に染まるのはまだ先のようですね。少しだけ紅葉が始まっています。
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帰りは、長い下り階段を降りていきます。
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仏膳や僧侶・来賓の食事を作る台所や食堂となっている大庫院。
ここだけ見ると建物の規模は分かりませんが、地下1階地上4階の大きな木造建築で、来賓用の接待室や150畳敷きの大広間も備わっているそうです。
正面に安置されている韋駄尊天像は、足の速い人を指す韋駄天の由来となっていますが、走り回って食材を集めてくれることへの感謝を込めて、ご馳走様の語源にもなっているそうです。 -
大庫院前に架けられた雲版。
禅宗寺院で食事の合図をする際に、打ち鳴らして使用します。 -
大庫院の前にぶら下がっている大すりこぎ棒。
手の届く場所は、大勢に撫でられ続けて色落ちしています。
仏殿建立の際に使用された地突き棒の先端を丸めて、すりこぎ棒にしたものだそうです。 -
観光客は入場できませんが、僧侶のための浴室入口。
僧侶にとって入浴は、湯を大切に使いつつ、次に使う人のために心を配るという修行の一環でもあるそうです。 -
対面の階段を登って法堂まで行き、反対側の階段を降りてきて、先ほどとは逆側から見た仏殿。
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仏殿内部。
こちらが曹洞宗のご本尊となるお釈迦様(釈迦牟尼仏)ですね。
右から過去、現在、未来を現わしている、三体の仏像が安置されています。 -
右に仏殿、中央に僧堂、左手の門は中雀門に囲まれた中庭。
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唐破風が付いている中雀門。
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外観の撮影は忘れていたけど、山門部分を通過中。
永平寺最古の建物で、1749年に再建されたものです。
山門楼上には、五百羅漢像が安置されている羅漢堂があり、毎日修行僧がお経をあげているそうです。 -
山門を守護する四天王の多聞天と持国天。
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対面には、四天王の増長天と広目天。
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祠堂殿入口に架けられている大数珠。
長さ180M、250Kgもの重量があるそうです。 -
祠堂殿は、信徒から納められたご位牌などを安置している建物のようです。
こちらは法要などが行われる場所ですね。 -
祠堂殿から見た舎利殿。
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寺内の見学を終え、唐門を振り返ります。
皇室に所縁のある寺院は、皇室からの勅使のみが通る事を許される唐門が設置されていますね。永平寺では、住持を迎える際にも唐門が開かれるそうです。 -
下から見上げた祠堂殿と舎利殿。
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厚い苔に覆われているのでどのような造りになっているかは不明ですが、竜の口から永平寺川に水が注がれています。
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駅へのバスを待つ間、名物のゴマ豆腐も味わう事が出来ました。
永平寺口駅から、福井駅に戻ります。永平寺口駅 駅
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