2019/06/01 - 2019/06/01
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alchemistさん
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ルーベンスとフランダースの犬とダイヤモンドの街アントワープ。
鉄道でプチトリップを試みた。
ベルギーの鉄道運賃は素晴らしい。
65歳以上のシニアはベルギー国内であればどこへ行っても6.8ユーロ。
しかも、土日は往復チケットが半額となる。
アントワープにはこの割引を利用して行ってきた。
今回は日本から3日間通用のユーレイルパスを買っていったが、
もうすこし、ベネルクスの鉄道チケット事情を勉強していくべきだったと反省するところ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
アントワープ駅は歴史と近代が融合した素敵な駅。
アントワープ中央駅 駅
-
重厚なデザインのこの駅は「鉄道の大聖堂」「世界で最も美しい駅」と呼ばれ、まるでハリーポッターの世界だ。
アントワープ中央駅 駅
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その反面こんな近代的な顔も持ち合わせている。
ここをロケ地にすればステキな映画ができそうだ。アントワープ中央駅 駅
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中央駅からはトラムに乗って旧市街へ。
-
やってきたグルン広場の中央にはルーベンス像。
ルーベンスは経済的にも大成功を収めたアントワープの画家。
バックに聖母大聖堂がそびえている。ルーベンスの像 モニュメント・記念碑
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グルン広場の片隅にあるのは大聖堂の工事に従事している石工の姿だろうか。
その前でマンドリンを弾きつつ歌う青年の路上ライブ。グルン広場 広場・公園
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その聖母大聖堂。
北塔は125mの高さに及ぶ。聖母大聖堂 寺院・教会
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大聖堂の前のネロとパトラッシュ。
アントワープが舞台のフランダースの犬は現地では誰も知らないが、日本人は誰もが知っている。
カルピス提供のテレビ番組「世界名作劇場」、中でもネロとパトラッシュがこの聖母大聖堂で天に召される最終回の印象が大きかったと思われる。聖母大聖堂 寺院・教会
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この像を寄付した周大生は中国を代表するジュエリーショップ。
世界のダイヤモンドビジネスの中心地であるアントワープでも大きな存在となっている。聖母大聖堂 寺院・教会
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大聖堂に入ると白を基調としたゴチックらしい高いアーチが主祭壇に続く。
聖母大聖堂 寺院・教会
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窓はそれぞれ美しいステンドグラスを通じ光を受け入れている。
聖母大聖堂 寺院・教会
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側廊には宗教画が飾られ、
聖母大聖堂 寺院・教会
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主祭壇を飾るのは、
聖母大聖堂 寺院・教会
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ルーベンスの名作「聖母昇天」。
ネロもこの絵に亡き母の思い出を託し、いつも憧れとともに見つめていた。聖母大聖堂 寺院・教会
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今でこそ全て公開されているが、フランダースの犬の物語の中では、普段は扉が閉じられ、拝観料を払えば見せてもらえるとされているのがルーベンスの他の作品。
そのひとつがこの「キリストの昇架」。
左上から右下への対角線を軸にした構図や光と陰のバランスなど、視覚効果を重視するバロックの特徴がよく表れている。聖母大聖堂 寺院・教会
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そしてこちらは「キリストの降架」。
祭壇に向かって右側に掲げられている。左側にあった昇架と対照的にこちらは右上から左下への対角線を活かした構図。
ある吹雪の夜、大聖堂にやってきたネロの眼に入ってきたのは、たまたま扉の開かれていたこれらの絵だった。
初めて見るルーベンスの傑作の前で飢えと寒さに疲れ果てたネロとパトラッシュは天に召される。聖母大聖堂 寺院・教会
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アントワープの聖母大聖堂の面白いところはルーベンスだけでなくさまざまなアート作品を備えていること。
聖母大聖堂 寺院・教会
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例えばこれは作家の意図がよくわからない現代アート。
水色と金色に彩られた生活用品類だが、スマホがあったり、ショッピングカートがあったり、寝具やバッグも。聖母大聖堂 寺院・教会
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十字架を持つ男。
手のひらの上に十字架を立てバランスをとっている。
秋田の竿灯まつりのアントワープ版だ。聖母大聖堂 寺院・教会
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大聖堂の縮小模型も飾られている。
聖母大聖堂 寺院・教会
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聖母大聖堂前の建物の裏側。エスコ―川に面してマルクト広場が広がっている。
マルクト広場 (アントワープ) 広場・公園
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その中央に何やら投球フォームの像が。
かつてこの地に川を航行する船から多額の通行税を取る巨人がいた。
ガリア遠征に来たシーザーの甥ブラボーがこの巨人を退治し、切り落とした巨人の腕を川に放り投げたことから、「腕を投げる」を意味するアントワープの地名が生まれたとの伝説がある。ブラボーの像 モニュメント・記念碑
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マルクト広場に建つのはアントワープの市庁舎。
アントワープ市庁舎 建造物
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歩いてルーベンスの家を目指す。
途中に「なんちゃってジャパンセンター」があった。
クローズしていたのでよくわからない。 -
ルーベンスの家。
ルーベンスは、自分で家を設計し、大作を制作する巨大空間のアトリエや、搬出を容易にする仕掛け、弟子の住み込み部屋などの機能を備えた工房を作り上げた。ルーベンスの家 建造物
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「ルーベンスの自画像」
彼は、金持ちの娘を娶り、自らの絵画ビジネスでも大成功を収めている。ルーベンスの家 建造物
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「市場へ向かう農民」
ルーベンスは弟子に手伝わせて絵画を制作するスタイル。
この絵は彼の弟子のヨハン・ボックホルストが制作に加わっている。
ヨハン・ボックホルストはルーベンスの死後、未亡人の依頼で未完成作品の仕上げにも腕を振るったようだ。ルーベンスの家 建造物
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リネンプレス機らしい。
ルーベンスの家には当時の生活用具も展示されている。ルーベンスの家 建造物
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交渉しにきた画商や依頼主を泊める箱型ベッド。これもまたレンブラントの家と同様に、驚くほど狭い。
ルーベンスの家 建造物
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イタリアで美術修業をしたルーベンスは自宅にイタリア風の意匠を取り入れている。
ローマのパンテオンを思わせる円形ドーム。ルーベンスの家 建造物
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庭との境にあるポルチコ(Portico)は、イタリア語で柱廊・回廊のこと。
上には彫像が置かれ、ルーベンスの家 建造物
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庭にはオニゲシやラベンダー、シャクヤクなどが咲いている。
ルーベンスの家 建造物
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アントワープの繁華街を中央駅に向かう。
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アントワープ駅前を南北に走るペリカーン通りはダイヤモンド取引の中心地。
ダイヤモンドディストリクトと呼ばれる。 -
取引を仕切るのはユダヤ系の業者。この町のユダヤ人比率はヨーロッパ有数らしい。
アントワープ中央駅 駅
-
さて、ブリュッセルに戻ろう。
アントワープ中央駅 駅
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