【阿蘭陀紀行】ゴーダのチーズ市は空振りだった（4日目）

2019/05/30 - 2019/05/30

オランダ最終日。
今日は夕方にブリュッセルへ移動する。
ユーレイルパスを使うので、午前中は鉄道で郊外へ出かけよう。
ハーグにするか、デルフトにするか、ユトレヒトにするか。
いろいろ検討の末、木曜日にはチーズ市が開かれるとのことでゴーダに往復。
昼にはアムステルダムに戻って国立美術館を見に行った。
ホテルをチェックアウトし、3時15分のタリスで2時間かけてブリュッセルに移動した。

エリア ゴーダ(オランダ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

アムステルダム中央駅にあった「I amsterdam」ショップ。
アムステルダムの住人の約50%は、オランダ以外の出身でその国籍は178カ国にのぼると言われている。

アムステルダム中央駅 駅

「市民こそがアムステルダムの本質だ」と割り切るところからスタートし、国籍も価値観もライフスタイルも多様なアムステルダム市民の一体感を醸成し、暮らしやすく美しい街づくりを進める仕掛けがI amsterdamキャンペーンだ。

アムステルダム中央駅 駅

キャンペーングッズも色々取り揃えている。

アムステルダム中央駅 駅

鉄道でゴーダを目指す。
アムステルダム中央駅のプラットホームからは対岸のアダムタワーが見える。
屋上には空中に飛び出すような恐ろしいブランコがあるらしい。

サー アダム ホテル アムステルダム ホテル

電車で1時間弱で到着。
オランダ語では『ハウダ』と発音する。
オランダのチーズの60%はゴーダチーズだという。

ゴーダの旧市街は堀割に囲まれた中にある。
駅から15分ほど歩いて街の中心、マルクト広場に到着。

マルクト広場 (ゴーダ) 広場・公園

マルクト広場の中央に旧市庁舎。
15世紀に建てられたオランダでは最古のゴシック様式の市庁舎建造物である。

市庁舎 建造物

旧市庁舎はイベント会場として利活用できる。
とくに結婚式場としての人気は高いようだ。

市庁舎 建造物

旧市役所の周りに広がるマルクト広場で毎週木曜日にチーズ市が開かれる。
青い服を着た生産者と白い服の商人との間で取引がなされ、
その周囲に民族衣装の若い娘がチーズガールとしていろいろ説明してくれ、一緒に写真も撮ってくれるとの情報。
チーズ市を当て込んで様々な屋台が出てくる。

マルクト広場 (ゴーダ) 広場・公園

しかし、この骨董屋台があるだけで、売り手も買い手も商品のチーズも、美しいチーズガールも現れない。

マルクト広場 (ゴーダ) 広場・公園

午前10時になると市庁舎にある鐘が鳴らされチーズ市場の開催を告げるというが、雨もよいの天気の中、市が始まる兆しが見えない。

市庁舎 建造物

なんだか嫌な予感がする。

市庁舎 建造物

マルクト広場に面したチーズの計量所。
市役所ともに中世の雰囲気を伝える建物。
ようやくここの扉が開いたようだ。

チーズ計量所 建造物

中に入るとおばちゃんが試食用ゴーダチーズの準備中。
聞いてみると、今週は市は開かれず、来週だとのこと。
あれ、空振りだ。

チーズ計量所 建造物

お約束のチーズの秤。

チーズ計量所 建造物

はてさて無駄足だったか！
天気も悪いし、アムステルダムに帰ろう。

チーズ計量所 建造物

ミュージアム広場の国立美術館。

アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

一番人気のレンブラントの『夜警』の前は大混雑。
それまでの西洋絵画は宗教画や王侯貴族の肖像画が中心であり、市民の肖像を描かれることは少なかった。
レンブラントの生きたバロック期のオランダでは、市民が画家にお金を払って自分の肖像画を描いてもらうことが流行した。

アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

個人で肖像画を描いてもらうには金銭的負担が大きすぎる。そこで、何人か割り勘で画家に頼めば個人負担は安くなるということで『集団肖像画』が登場した。
この『夜警』には、18人のメンバーが少なからぬ費用を平等に支払っている。
しかし、レンブラントがこの作品をバロックらしくダイナミックに仕上げ、しかも光と影のコントラストをはっきりつけすぎたため、メンバーに不公平が生じた。
一番得したのがスポットライトを浴びている黒服のコック隊長。
コック隊長はこの後アムステルダム市長に上り詰めている。
しかし、影の部分にぼんやりと、しかも小さく顔だけ描かれたメンバーにしてみればたまったものではない。このメンバーからは大きな不満の声が出たようだ。

アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ゴッホの自画像。

アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

フェルメールの『牛乳を注ぐ女』

アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

誰も注目せず通り過ぎていたが出島の模型があった。

アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

高杉晋作ら長州藩の過激派攘夷分子は文久3年、下関で外国艦船を砲撃。
幕府と友好関係にあったオランダのメデューサ号も例外ではなかった。
その様子を描いた絵がこれ。

アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

迫力ある国立美術館の後は、ドイツ料理の『ヴルスト＆シュニッツェルハウス』。

ゴーダでは雨模様だったが、アムステルダムにもどれば天気も回復。
ビールがうまい。

ランチはウィンナーシュニッツェル。
計28ユーロ。

ホテルに戻ってチェックアウト。

ルネッサンス アムステルダム ホテル ホテル

アムステルダム中央駅からブリュッセル南駅まで国際列車タリスで。
タリスはフランスのTGVの改良型で、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツを最高時速300kmで結ぶ欧州版の新幹線。

ブリュッセル南駅 駅

南駅から中央駅に移動。
自分がどのフロアにいるのか、出口はどこなのかわからず駅の構内をうろうろ。

ブリュッセル中央駅 駅

ホテルまで10分ほど。
街中をスーツケースをごろごろ転がしながら。

クラフト市 (アゴラ広場) 広場・公園

ブリュッセル マリオット ホテル グランプラスに到着。
こんどはベルギーだ。

ブリュッセル マリオット ホテル グランプラス ホテル