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トマム・小樽・富良野をめぐった北海道の旅で、旅行記に書き切れなかった場所がありました。それは「小樽芸術村」の【似鳥美術館】と【ステンドグラス美術館】で、2ヶ所とも大変印象に残り、1冊の旅行記として残したいと思いました。<br /><br />似鳥美術館(1階)とステンドグラス美術館には、かつてアメリカの教会・イギリスの教会で実際飾られていた歴史あるステンドグラスが、海を渡ってここに展示されていて... どれをとっても感動的な作品で、神々しいほどに美しいものでした。<br /><br />似鳥美術館には、「アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー」(地下1階)もあり、ヨーロッパ旅行で目にし、その美しさに心魅かれたアールヌーヴォー様式のランプや工芸品などのコレクションを北海道の旅先で目にすることができ感激。これも忘れられない思い出となりました。<br /><br />短時間の見学時間で、十分に時間が取れず... この旅行記では、現地で撮った写真に、購入した小冊子を参考にそれぞれの作品に簡単な説明を加えました。備忘録的な旅行記ですが、よかったらご覧ください。<br />

LOVE 北海道 トマム・小樽・富良野 めぐり旅 <6> 小樽芸術村(似鳥美術館&ステンドグラス美術館)

90いいね!

2020/07/28 - 2020/07/28

135位(同エリア2536件中)

旅行記グループ LOVE北海道の旅

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akiko

akikoさん

トマム・小樽・富良野をめぐった北海道の旅で、旅行記に書き切れなかった場所がありました。それは「小樽芸術村」の【似鳥美術館】と【ステンドグラス美術館】で、2ヶ所とも大変印象に残り、1冊の旅行記として残したいと思いました。

似鳥美術館(1階)とステンドグラス美術館には、かつてアメリカの教会・イギリスの教会で実際飾られていた歴史あるステンドグラスが、海を渡ってここに展示されていて... どれをとっても感動的な作品で、神々しいほどに美しいものでした。

似鳥美術館には、「アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー」(地下1階)もあり、ヨーロッパ旅行で目にし、その美しさに心魅かれたアールヌーヴォー様式のランプや工芸品などのコレクションを北海道の旅先で目にすることができ感激。これも忘れられない思い出となりました。

短時間の見学時間で、十分に時間が取れず... この旅行記では、現地で撮った写真に、購入した小冊子を参考にそれぞれの作品に簡単な説明を加えました。備忘録的な旅行記ですが、よかったらご覧ください。

旅行の満足度
5.0

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  • 【小樽芸術村】は4つの歴史的建造物を利用し芸術を鑑賞できるスポットで・・・「似鳥美術館」(旧北海道拓殖銀行小樽支店)+「ステンドグラス美術館」(旧高橋倉庫)+ミュージアムカフェ(旧荒田商会)+「旧三井銀行小樽支店」からなり、いずれも大正から昭和にかけて建設され、100年近く経った建物がリノベーションされ、小樽芸術村として2017年9月にグランドオープンしたのだそうです。

    【小樽芸術村】は4つの歴史的建造物を利用し芸術を鑑賞できるスポットで・・・「似鳥美術館」(旧北海道拓殖銀行小樽支店)+「ステンドグラス美術館」(旧高橋倉庫)+ミュージアムカフェ(旧荒田商会)+「旧三井銀行小樽支店」からなり、いずれも大正から昭和にかけて建設され、100年近く経った建物がリノベーションされ、小樽芸術村として2017年9月にグランドオープンしたのだそうです。

  • 最初にやってきたこのビルは、かつて作家小林多喜二が働いていたという「旧北海道拓殖銀行小樽支店」。現在は似鳥美術館になっています。<br /><br />1階から4階まであり、4階は横山大観、川合玉堂などの日本画、3階は岸田劉生をはじめとする日本・海外の洋画が、2階には高村光雲とその弟子たちの木彫などが展示され、そして1階はルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー、地下はアールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリーとなっています。

    最初にやってきたこのビルは、かつて作家小林多喜二が働いていたという「旧北海道拓殖銀行小樽支店」。現在は似鳥美術館になっています。

    1階から4階まであり、4階は横山大観、川合玉堂などの日本画、3階は岸田劉生をはじめとする日本・海外の洋画が、2階には高村光雲とその弟子たちの木彫などが展示され、そして1階はルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー、地下はアールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリーとなっています。

  • 【小樽芸術村】<br />開館時間	[5~10月] 9:30~17:00、[11~4月] 10:00~16:00<br />  ※11~4月 毎週水曜 休館<br />入館料 3館共通券	2,000円 <br />    似鳥美術館	1,500円<br />    ステンドグラス美術館	700円<br />    旧三井銀行小樽支店	500円<br /><br />小樽でとても楽しみにしていた似鳥美術館に着いたのは、午後3時ごろでした。7月末なので、てっきり5時まで開館しているだろうと思い、チケットを買おうとした時、「あと1時間ですが...」と非情な説明が。コロナのせいか、1時間早く4時に全ての施設が閉まるとのことでした°°・(&gt;_&lt;)・°°<br /><br />友人と呆気にとられたものの、1時間でも似鳥美術館だけでなく、ステンドグラス美術館も見たかったので、2館別々ではなく3館共通チケットを購入したのでした。

    【小樽芸術村】
    開館時間 [5~10月] 9:30~17:00、[11~4月] 10:00~16:00
      ※11~4月 毎週水曜 休館
    入館料 3館共通券 2,000円 
        似鳥美術館 1,500円
        ステンドグラス美術館 700円
        旧三井銀行小樽支店 500円

    小樽でとても楽しみにしていた似鳥美術館に着いたのは、午後3時ごろでした。7月末なので、てっきり5時まで開館しているだろうと思い、チケットを買おうとした時、「あと1時間ですが...」と非情な説明が。コロナのせいか、1時間早く4時に全ての施設が閉まるとのことでした°°・(>_<)・°°

    友人と呆気にとられたものの、1時間でも似鳥美術館だけでなく、ステンドグラス美術館も見たかったので、2館別々ではなく3館共通チケットを購入したのでした。

  • 2時間かけて廻る予定が1時間になり、じっくりは鑑賞できないことが判明。とにかく鑑賞はそこそこに写真を撮って、あとでゆっくり写真で楽しもうということにし、この2冊の小冊子を購入。予定では無料のイヤホンガイドも借りたかったのですが、聴く時間も惜しく断念したのでした。<br /><br />この2冊の小冊子などを参照し、作品名や作品の概要がわかるものに説明を書き込みました。作品の説明が多く、見ていただくのは面倒だと思いますが、適当に飛ばし読みしてくださいね(^_-)-☆

    2時間かけて廻る予定が1時間になり、じっくりは鑑賞できないことが判明。とにかく鑑賞はそこそこに写真を撮って、あとでゆっくり写真で楽しもうということにし、この2冊の小冊子を購入。予定では無料のイヤホンガイドも借りたかったのですが、聴く時間も惜しく断念したのでした。

    この2冊の小冊子などを参照し、作品名や作品の概要がわかるものに説明を書き込みました。作品の説明が多く、見ていただくのは面倒だと思いますが、適当に飛ばし読みしてくださいね(^_-)-☆

  • 似鳥美術館の受付を通り、1階の【ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー】にやってきました。ここは、光の芸術家ルイス・C・ティファニーの教会ステンドグラスがコレクションされたギャラリーでした☆☆☆<br /><br />入口から見たホールは、美しいステングラスの輝きで満ちていました。かつて銀行ホールだったという吹き抜けの空間には、6本の古典的円柱がその名残りとして残され、左上にうっすら2階の回廊の手すりが見えていました。

    似鳥美術館の受付を通り、1階の【ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー】にやってきました。ここは、光の芸術家ルイス・C・ティファニーの教会ステンドグラスがコレクションされたギャラリーでした☆☆☆

    入口から見たホールは、美しいステングラスの輝きで満ちていました。かつて銀行ホールだったという吹き抜けの空間には、6本の古典的円柱がその名残りとして残され、左上にうっすら2階の回廊の手すりが見えていました。

  • ルイス・C・ティファニーの紹介がありました。<br /><br />ルイス・C・ティファニーは高級宝飾店ティファニー社創業者の跡取りとして生まれながら、宝飾デザイナー、ガラス工芸家として活躍し、アメリカにおけるアール・ヌーヴォーの第一人者として知られる芸術家。<br /><br />自らのスタジオを持つルイスは、それまで存在していたガラスを様々に改良したり、全く新しい発想でガラスを製造したりと試行錯誤を繰り返し、独自のガラスを製造しました。<br /><br />ティファニースタジオで制作された作品は、一時期、アメリカ北部の教会の三分の一に及ぶ教会の窓を飾るまでになっていたのだとか。

    ルイス・C・ティファニーの紹介がありました。

    ルイス・C・ティファニーは高級宝飾店ティファニー社創業者の跡取りとして生まれながら、宝飾デザイナー、ガラス工芸家として活躍し、アメリカにおけるアール・ヌーヴォーの第一人者として知られる芸術家。

    自らのスタジオを持つルイスは、それまで存在していたガラスを様々に改良したり、全く新しい発想でガラスを製造したりと試行錯誤を繰り返し、独自のガラスを製造しました。

    ティファニースタジオで制作された作品は、一時期、アメリカ北部の教会の三分の一に及ぶ教会の窓を飾るまでになっていたのだとか。

  • このルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリーには、約32組の作品が展示。その多くはアメリカ、ニュージャージー州にあるセント・ジョーンズ・エピスコパル教会(写真)の窓に、実際に飾られていたもの。この教会の西側ファサードは、フランス・シャルトル大聖堂を模した造りで、内部には豪華な祭壇や装飾、そして全米一美しいとされたルイス・C・ティファニーのステンドグラスがはめられていたそうです。<br /><br />この素晴らしい教会も時代とともに衰退。1994年に閉鎖され、内部の装飾品や祭壇、ルイス・C・ティファニー製作のステンドグラスも外され、その後日本にやってきたのだそうです。

    このルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリーには、約32組の作品が展示。その多くはアメリカ、ニュージャージー州にあるセント・ジョーンズ・エピスコパル教会(写真)の窓に、実際に飾られていたもの。この教会の西側ファサードは、フランス・シャルトル大聖堂を模した造りで、内部には豪華な祭壇や装飾、そして全米一美しいとされたルイス・C・ティファニーのステンドグラスがはめられていたそうです。

    この素晴らしい教会も時代とともに衰退。1994年に閉鎖され、内部の装飾品や祭壇、ルイス・C・ティファニー製作のステンドグラスも外され、その後日本にやってきたのだそうです。

  • そのアメリカの教会からやってきたステンドグラスが飾られたホールは、照明が落とされ、ステンドグラスから漏れる光が幻想的な空間を作り出し... まるで海外の教会にいるかのような気分にさせてくれました。<br /><br />大理石のフロアーには南アメリカ大陸と魚の群れが描かれ、聖水盤が据えられていました。

    そのアメリカの教会からやってきたステンドグラスが飾られたホールは、照明が落とされ、ステンドグラスから漏れる光が幻想的な空間を作り出し... まるで海外の教会にいるかのような気分にさせてくれました。

    大理石のフロアーには南アメリカ大陸と魚の群れが描かれ、聖水盤が据えられていました。

  • この聖水盤は実際に使用されたいた聖水を入れるための器で、上部側面にはガラスモザイクが施され、土台部分には大理石が使われていました。

    この聖水盤は実際に使用されたいた聖水を入れるための器で、上部側面にはガラスモザイクが施され、土台部分には大理石が使われていました。

  • これは、「メモリアルウィンドー希望」という大きな作品で、左から受胎告知・善き羊飼い・聖家族が描かれています。これは米・セント・ジョーンズ・エピスコパル教会の祭壇の背後の最も神聖な壁面に飾られていたのだそうです。

    これは、「メモリアルウィンドー希望」という大きな作品で、左から受胎告知・善き羊飼い・聖家族が描かれています。これは米・セント・ジョーンズ・エピスコパル教会の祭壇の背後の最も神聖な壁面に飾られていたのだそうです。

  • これは、中央の「善き羊飼い」のパネルを拡大したものです。<br />かつて、教会のステンドグラスは絵付け技法で制作されてきたそうです。ところがルイスは、ガラスに絵付けをすることはガラスを汚すことと考え、自ら新しいガラスを開発したのだとか。<br /><br />代表的な乳白色のオパールセントガラス、ドレープがうねるような立体的なガラス、玉虫色に発色するファヴリルーガラスなどのガラスを使い、ガラス本来の色やグラデーション、質感を活かし、陰影をもたらすガラスを作り出すことに成功したのだそうです。

    これは、中央の「善き羊飼い」のパネルを拡大したものです。
    かつて、教会のステンドグラスは絵付け技法で制作されてきたそうです。ところがルイスは、ガラスに絵付けをすることはガラスを汚すことと考え、自ら新しいガラスを開発したのだとか。

    代表的な乳白色のオパールセントガラス、ドレープがうねるような立体的なガラス、玉虫色に発色するファヴリルーガラスなどのガラスを使い、ガラス本来の色やグラデーション、質感を活かし、陰影をもたらすガラスを作り出すことに成功したのだそうです。

  • これは「天使ケルビム」で、神を讃えることに携わる天使のような存在。教会の東側壁面には、もう一枚のケルビムが同じ高さで向かい合うように飾られていたそうです。

    これは「天使ケルビム」で、神を讃えることに携わる天使のような存在。教会の東側壁面には、もう一枚のケルビムが同じ高さで向かい合うように飾られていたそうです。

  • このステンドグラスを利用し、乳白のオパールセント・ドレパリーガラスの背後に何枚もの色ガラスを重ね、深く変化のある色調ができる過程が紹介されていました。

    このステンドグラスを利用し、乳白のオパールセント・ドレパリーガラスの背後に何枚もの色ガラスを重ね、深く変化のある色調ができる過程が紹介されていました。

  • これは、「十字架の天使」で・・・<br />天使が両手を広げて全ての人々を受け入れるような姿で描かれていて、その背後には大きな十字架が... 。<br />

    これは、「十字架の天使」で・・・
    天使が両手を広げて全ての人々を受け入れるような姿で描かれていて、その背後には大きな十字架が... 。

  • 天使のアップです。虹のような七色に光りきらめく宝石・オパールを薄く剥いだようなシートが組み合わせられたような作品で大変美しいという印象を受けました。<br /><br />布の部分には立体的なドレパリーガラス、天使の羽には矢羽型の模様が浮き出るヘリンボンガラス(オパールセント)が使われ、淡いピンクや青のガラスを重ねて柔らかい表情が作り出されています。<br /><br />小冊子の情報によると、L・C・ティファニー の作品に使われているガラスの種類は13種類に及び、主なものは・・・<br />1 ヘリンボンガラス(細かい波のようで鰊の骨のように見えるガラス)<br />2 ドレパリーガラス(ドレープがうねるような立体感があるガラス)<br />3 リップルガラス(様々な流れの波を表すようなガラス)<br />4 ハンマードガラス(小さなハンマーで叩いた丸い出っ張りがあるガラス)<br />5 オパールセントガラス  だそうです。

    天使のアップです。虹のような七色に光りきらめく宝石・オパールを薄く剥いだようなシートが組み合わせられたような作品で大変美しいという印象を受けました。

    布の部分には立体的なドレパリーガラス、天使の羽には矢羽型の模様が浮き出るヘリンボンガラス(オパールセント)が使われ、淡いピンクや青のガラスを重ねて柔らかい表情が作り出されています。

    小冊子の情報によると、L・C・ティファニー の作品に使われているガラスの種類は13種類に及び、主なものは・・・
    1 ヘリンボンガラス(細かい波のようで鰊の骨のように見えるガラス)
    2 ドレパリーガラス(ドレープがうねるような立体感があるガラス)
    3 リップルガラス(様々な流れの波を表すようなガラス)
    4 ハンマードガラス(小さなハンマーで叩いた丸い出っ張りがあるガラス)
    5 オパールセントガラス  だそうです。

  • これは「聖母マリア」という作品。<br />聖母マリアが平和の象徴の白い鳩を手にしているところが描かれています。

    これは「聖母マリア」という作品。
    聖母マリアが平和の象徴の白い鳩を手にしているところが描かれています。

  • 虚ろな眼差しで下を向く聖母マリア。この作品にも独特な色合いのオパールセントガラスが使われています。<br />登場人物の顔や手などは絵付け技法を取り入れているそうですが、何層にもガラスを重ね、それによって生まれる微妙な色合いと陰影の美しさは本当に印象的です。

    虚ろな眼差しで下を向く聖母マリア。この作品にも独特な色合いのオパールセントガラスが使われています。
    登場人物の顔や手などは絵付け技法を取り入れているそうですが、何層にもガラスを重ね、それによって生まれる微妙な色合いと陰影の美しさは本当に印象的です。

  • 多くの作品が並ぶホールの壁面

    多くの作品が並ぶホールの壁面

  • 右の作品「平和」は青空を背景に、花束を抱えた女性が鳥に花の枝をそっと与えている姿で、まさにピースフルな雰囲気がする作品でした。

    右の作品「平和」は青空を背景に、花束を抱えた女性が鳥に花の枝をそっと与えている姿で、まさにピースフルな雰囲気がする作品でした。

  • 3作品、左から「ラッパを吹く天使」「世の光 ドアをたたくキリスト」「人物のいる風景」です。

    3作品、左から「ラッパを吹く天使」「世の光 ドアをたたくキリスト」「人物のいる風景」です。

  • 「世の光 ドアをたたくキリスト」<br />キリストが手にカンテラの灯りを持ち、ドアをノックする場面。カンテラの温かい灯りが周囲を照らし、キリストの身体や服のしわも、ガラスとは思えないほどリアルに再現されています。

    「世の光 ドアをたたくキリスト」
    キリストが手にカンテラの灯りを持ち、ドアをノックする場面。カンテラの温かい灯りが周囲を照らし、キリストの身体や服のしわも、ガラスとは思えないほどリアルに再現されています。

  • 「ラッパを吹く天使」も、赤系の服の色のグラデーションや陰影が表現され、羽も見事に虹色で彩られています。

    「ラッパを吹く天使」も、赤系の服の色のグラデーションや陰影が表現され、羽も見事に虹色で彩られています。

  • 「復活」<br />キリストが十字架に架けられて埋葬された三日目の朝、マグダラのマリアや婦人たちが墓を訪れると、そこにはもうキリストの遺体はありませんでした。空に現れた輝く若者(天使の姿)がキリストの&quot;復活&quot;を告げる場面。

    「復活」
    キリストが十字架に架けられて埋葬された三日目の朝、マグダラのマリアや婦人たちが墓を訪れると、そこにはもうキリストの遺体はありませんでした。空に現れた輝く若者(天使の姿)がキリストの"復活"を告げる場面。

  • このステンドグラスには、後ろ向きで香油壺を手にするマグダラのマリアと二人の女性(ヤコブの母マリアとサロメ)が描かれています。

    このステンドグラスには、後ろ向きで香油壺を手にするマグダラのマリアと二人の女性(ヤコブの母マリアとサロメ)が描かれています。

  • 「三天使の窓」

    「三天使の窓」

  • 1階ホールの奥には、一番大きな作品の「四福音書の窓」が美しい光を放っていました☆彡 この薔薇窓を連想させるステンドグラスは、20世紀初頭に作られ、左右約6.8m・高さ約5.3m、16枚のパネルで構成。中央の円形窓の中心には開いた聖書が描かれ、そこから発する光が周囲に広がる様子が見事に表現されていました。

    1階ホールの奥には、一番大きな作品の「四福音書の窓」が美しい光を放っていました☆彡 この薔薇窓を連想させるステンドグラスは、20世紀初頭に作られ、左右約6.8m・高さ約5.3m、16枚のパネルで構成。中央の円形窓の中心には開いた聖書が描かれ、そこから発する光が周囲に広がる様子が見事に表現されていました。

  • 中央の円形窓を拡大してみました。中心に開いた聖書が描かれているのがわかります。大変細かいパーツが組み合わされたとても美しい作品で、キリスト教の聖典である聖書が中心にあり、重要なものだというメッセージが込められているようです。

    中央の円形窓を拡大してみました。中心に開いた聖書が描かれているのがわかります。大変細かいパーツが組み合わされたとても美しい作品で、キリスト教の聖典である聖書が中心にあり、重要なものだというメッセージが込められているようです。

  • 地下一階にある【アールヌーヴォー アールデコ グラスギャラリー】にやってきました。<br />アール・ヌーヴォー様式を代表するアルフォンス・ミュシャーの「レスリー・カーター」が出迎えてくれました。<br /><br />小樽が外国貿易港として栄えていた19世紀末、フランスではエッフェル塔が建設され、新しい芸術運動であるアール・ヌーヴォーがヨーロッパを席巻していたそうで.... その時代に活躍した作家のエミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリック、ガブリエル・アージー・ルソー、ヴィクトール・アマルリック・ワルターらの作品と、そしてアールヌーヴォー家具も展示されているということでした。

    地下一階にある【アールヌーヴォー アールデコ グラスギャラリー】にやってきました。
    アール・ヌーヴォー様式を代表するアルフォンス・ミュシャーの「レスリー・カーター」が出迎えてくれました。

    小樽が外国貿易港として栄えていた19世紀末、フランスではエッフェル塔が建設され、新しい芸術運動であるアール・ヌーヴォーがヨーロッパを席巻していたそうで.... その時代に活躍した作家のエミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリック、ガブリエル・アージー・ルソー、ヴィクトール・アマルリック・ワルターらの作品と、そしてアールヌーヴォー家具も展示されているということでした。

  • まず、アールヌーヴォーのレトロ家具が並んだ部屋へ。天井から下がるシャンデリアは見るからにガレと思われ、家具も曲線が優美な雰囲気を醸し出していました。

    まず、アールヌーヴォーのレトロ家具が並んだ部屋へ。天井から下がるシャンデリアは見るからにガレと思われ、家具も曲線が優美な雰囲気を醸し出していました。

  • <上の写真><br />松笠文サロン5点セット by ルイ・マジョレル。 左の2人がけの椅子の間の装飾が美しく、松笠があしらわれている。<br /><下の写真><br />アザミ文籐椅子 & ライティングデスク by エミール・ガレ。 両方とも象嵌寄木細工造りで自然豊かな花々が表現されている。<br /><br />ガレは独自のアールヌーヴォー家具制作工房も持ち、初期は古典的なスタイルを残しつつ、マルケトリ(象嵌寄木細工)技法で自然や草花・小動物をテーマとし、絵画的に表現したパネルを入れ込む新時代の家具を作り出したそうです。<br /><br />サロンセット製作のルイ・マジョレルは、ガレの家具に魅了され、フランス・ナンシー派のアールヌーヴォー作家の道へ進み、アールヌーヴォースタイルの家具デザイナーとして、大きな功績を残した人物なのだとか。

    <上の写真>
    松笠文サロン5点セット by ルイ・マジョレル。 左の2人がけの椅子の間の装飾が美しく、松笠があしらわれている。
    <下の写真>
    アザミ文籐椅子 & ライティングデスク by エミール・ガレ。 両方とも象嵌寄木細工造りで自然豊かな花々が表現されている。

    ガレは独自のアールヌーヴォー家具制作工房も持ち、初期は古典的なスタイルを残しつつ、マルケトリ(象嵌寄木細工)技法で自然や草花・小動物をテーマとし、絵画的に表現したパネルを入れ込む新時代の家具を作り出したそうです。

    サロンセット製作のルイ・マジョレルは、ガレの家具に魅了され、フランス・ナンシー派のアールヌーヴォー作家の道へ進み、アールヌーヴォースタイルの家具デザイナーとして、大きな功績を残した人物なのだとか。

  • 奥に進んで行くと、&quot;ランプの森&quot;が現れました。<br />ガレ作品と思われるランプが一堂に並べられ... ため息が出るほど美しいランプを目にし、一瞬でアールヌーヴォーの世界に引き込まれました。<br />このようにスタンド型や吊り下げランプが一堂に陳列されているのは、初めて見たような...。

    奥に進んで行くと、"ランプの森"が現れました。
    ガレ作品と思われるランプが一堂に並べられ... ため息が出るほど美しいランプを目にし、一瞬でアールヌーヴォーの世界に引き込まれました。
    このようにスタンド型や吊り下げランプが一堂に陳列されているのは、初めて見たような...。

  • このランプは、ガレ作「オレンジ文ランプ」1918~1931年でした。作品名には&quot;被せガラス&quot;と&quot;カメオ彫&quot;の技法が使われていると説明がありました。<br /><br />&quot;被せガラス&quot;とは、ガラスに違う色のガラスを被せ、被せたガラスの方をカメオ彫りやグラヴィール(削り)などでモチーフを表現する技法。<br />&quot;カメオ彫&quot;とは、3、4色のガラスを重ね、文様となる部分をマスキングし、酸で腐食させることで文様を浮き上がらせる方法だそうです。

    このランプは、ガレ作「オレンジ文ランプ」1918~1931年でした。作品名には"被せガラス"と"カメオ彫"の技法が使われていると説明がありました。

    "被せガラス"とは、ガラスに違う色のガラスを被せ、被せたガラスの方をカメオ彫りやグラヴィール(削り)などでモチーフを表現する技法。
    "カメオ彫"とは、3、4色のガラスを重ね、文様となる部分をマスキングし、酸で腐食させることで文様を浮き上がらせる方法だそうです。

  • ガレ「中世貴婦人文花器」金・エナメル彩・アプリカシオン<br /><br />金が多く使われ、豪華な印象を与え、優美なフォルムと合わさり立体芸術を見ているようでした。<br /><br />&quot;アプリカシオン&quot;はいわゆるアップリケのことで、ガラスで花や昆虫などをかたどった立体的な装飾を施す手法。<br />&quot;エナメル彩&quot;とは、色ガラスの粉末を油や松脂で練った顔料を用い、絵付け・彩色した後、焼き付けて定着させる技法だそう。

    ガレ「中世貴婦人文花器」金・エナメル彩・アプリカシオン

    金が多く使われ、豪華な印象を与え、優美なフォルムと合わさり立体芸術を見ているようでした。

    "アプリカシオン"はいわゆるアップリケのことで、ガラスで花や昆虫などをかたどった立体的な装飾を施す手法。
    "エナメル彩"とは、色ガラスの粉末を油や松脂で練った顔料を用い、絵付け・彩色した後、焼き付けて定着させる技法だそう。

  • この2つの花器は独特なタッチの花が施されていました。<br />ガレは生涯にわたって植物や昆虫を愛したそうで、自分のアトリエの扉に『私の根(原点)は森の奥深くに在る』と記していたんだとか。植物が多くモチーフに使われているのも納得ですね。

    この2つの花器は独特なタッチの花が施されていました。
    ガレは生涯にわたって植物や昆虫を愛したそうで、自分のアトリエの扉に『私の根(原点)は森の奥深くに在る』と記していたんだとか。植物が多くモチーフに使われているのも納得ですね。

  • この作品には驚かされました。まるで大きな香炉のフォルムに鯉などが描かれているようでした。優美なガレのアールヌーヴォーのランプは知っていましたが、恥ずかしながらガレについて詳しい知識はなく、このような日本的な作品があるのは知りませんでした。<br />調べてみると、19世紀後半から20世紀にかけてヨーロッパで日本美術にあこがれる<ジャポニスム>が台頭。芸術家に大きな影響を与え、ガレもその一人だったそうです。北斎漫画や浮世絵に衝撃を受けて、日本の芸術・ジャポニスムに傾倒しさらに追求。このような作品を生み出していったのだとか。<br />この作品に施されている鯉は、葛飾北斎<魚濫観世音>から発想を得たものだそうです。

    この作品には驚かされました。まるで大きな香炉のフォルムに鯉などが描かれているようでした。優美なガレのアールヌーヴォーのランプは知っていましたが、恥ずかしながらガレについて詳しい知識はなく、このような日本的な作品があるのは知りませんでした。
    調べてみると、19世紀後半から20世紀にかけてヨーロッパで日本美術にあこがれる<ジャポニスム>が台頭。芸術家に大きな影響を与え、ガレもその一人だったそうです。北斎漫画や浮世絵に衝撃を受けて、日本の芸術・ジャポニスムに傾倒しさらに追求。このような作品を生み出していったのだとか。
    この作品に施されている鯉は、葛飾北斎<魚濫観世音>から発想を得たものだそうです。

  • ガレ「カマキリ文トレイ」金・エナメル彩<br />カマキリやトンボは19世紀末の工芸品のモチーフとして多く取り上げられました。このカマキリが描かれたトレイの、ぐにゃ~としたフォルムがとても印象的でした。

    ガレ「カマキリ文トレイ」金・エナメル彩
    カマキリやトンボは19世紀末の工芸品のモチーフとして多く取り上げられました。このカマキリが描かれたトレイの、ぐにゃ~としたフォルムがとても印象的でした。

  • このヤドリギを表現した作品には、ウランガラスが用いられていて、紫外線を当てると美しい緑色に発光し作品の雰囲気を変化させるのだとか。

    このヤドリギを表現した作品には、ウランガラスが用いられていて、紫外線を当てると美しい緑色に発光し作品の雰囲気を変化させるのだとか。

  • &quot;ランプの森&quot;を違う角度から・・・

    "ランプの森"を違う角度から・・・

  • これは「シャクナゲ文ランプ」で、ランプベースも明るく輝いていました。シェードにも描かれているシャクナゲは、3層の色ガラスを型に吹き込んで成形することで凹凸が表現されているそうです。

    これは「シャクナゲ文ランプ」で、ランプベースも明るく輝いていました。シェードにも描かれているシャクナゲは、3層の色ガラスを型に吹き込んで成形することで凹凸が表現されているそうです。

  • この作品は、おそらく「滝風景文ランプ」で、透明地に黄・青・褐色の色ガラスを4層に重ね、素地を酸で腐食させて、湖畔の風景文様を浮き上がらせた作品。

    この作品は、おそらく「滝風景文ランプ」で、透明地に黄・青・褐色の色ガラスを4層に重ね、素地を酸で腐食させて、湖畔の風景文様を浮き上がらせた作品。

  • 天井にも、美しいペンダントライトの作品が下げられていました。

    天井にも、美しいペンダントライトの作品が下げられていました。

  • なかでも目を引いたのは、赤いバラのようなライトと花が描かれた照明でした。<br />シェード部分いっぱいに満開の薔薇が描かれた赤いライトは、アージー・ルソーの「花文吊灯」だそうです。

    なかでも目を引いたのは、赤いバラのようなライトと花が描かれた照明でした。
    シェード部分いっぱいに満開の薔薇が描かれた赤いライトは、アージー・ルソーの「花文吊灯」だそうです。

  • この天使がスタンドのポールに遊ぶ3色のランプは、ドーム兄弟の作品でした。<br />オーギュスト・ドームとアントナン・ドームは兄弟で、1889年のパリ万博で、エミール・ガレが成功をおさめたことに触発され、芸術的なガラス工芸の道に転向しアール・ヌーヴォー様式の優美な作品を次々と世に送り出したそうです。<br /><br />これら以外に、まだまだ多くの魅力的な作品がありましたが、時間がなく、次のコーナーに。。。

    この天使がスタンドのポールに遊ぶ3色のランプは、ドーム兄弟の作品でした。
    オーギュスト・ドームとアントナン・ドームは兄弟で、1889年のパリ万博で、エミール・ガレが成功をおさめたことに触発され、芸術的なガラス工芸の道に転向しアール・ヌーヴォー様式の優美な作品を次々と世に送り出したそうです。

    これら以外に、まだまだ多くの魅力的な作品がありましたが、時間がなく、次のコーナーに。。。

  • 場所を変えて、ルネ・ラリックの作品などが並ぶ部屋にきました。<br />装飾過剰になりすぎたアールヌーヴォーの時代からモダンでシンプルな幾何学、直線的なデザインへと時代が変わります。これが『アールデコ』でした。

    場所を変えて、ルネ・ラリックの作品などが並ぶ部屋にきました。
    装飾過剰になりすぎたアールヌーヴォーの時代からモダンでシンプルな幾何学、直線的なデザインへと時代が変わります。これが『アールデコ』でした。

  • ルネ・ラリックは、宝飾デザイナーとして活躍。斬新なデザインのジュエリーを生み出し、1900年のパリ万博で一躍有名に。その後、香水瓶の製作をきっかけにガラス工芸に魅せられ、次々とガラス作品を制作。時代はアール・デコへと変わり、ラリックはジュエリー作家からガラス工芸家へと転身したそうです。エミール・ガレやドーム兄弟のような華やかさとは異なり、ガラスの透明な美しさが引き立つ彫刻的な造形が特徴なんだとか。<br /><br /><br />アールヌーヴォーとアールデコについて、わかりやすい記事があったので紹介させてくださいね。(引用:マンションジャーナル by カウル)<br /><br />『アールヌーヴォー』とはヨーロッパを中心に広まったイギリス発祥の新芸術運動です。Art ←アールと発音(芸術)+Nouveau(新しい)で、「新しい芸術」という意味。<br /><歴史的背景><br />19世紀初頭の産業革命により、安価で粗悪な大量生産品が出回ったため、その反動により芸術性や独自性が高いモノを人々は求めるようになりました。その結果、芸術品や実用品に従来の様式にとらわれない装飾性を施したり曲線的なデザインが用いられ、鉄やガラスなど当時の新素材を利用して「新しい芸術」を生み出そうとしたアールヌーヴォーが誕生。<br /><アールヌーヴォーのガラスランプ><br />パリ万博でグランプリを受賞した経歴を持つエミール・ガレが製作した、数々の斬新なランプは、アールヌーボー芸術の代表とも言えます。植物や昆虫、キノコのような自然をベースとして作られた彼の作品には、彼自身の「自然の中にこそ、美は存在する」という美意識が映し出されています。ランプに限らず、この当時のガラス作品は曲線がとても美しい点が印象的です。<br /><br />『アールデコ』<br />装飾性が高いゆえ大量生産に向かないアールヌーヴォーは、第一世界大戦の勃発とともに衰退します。アールヌーヴォーに代わり、広まったのがアールデコ Art (芸術)+Déco(装飾)。<br />アールデコは、第一世界大戦と第二次世界大戦の間に流行したので「大戦間様式」と呼ばれています。すっきりとした幾何学的な線とパターン化された模様を取り入れたのが特徴で、大量生産には向かず、デザインに凝りすぎたアール・ヌーボーに代わって、簡潔さと合理性を目指したものでした。<br />アールデコの時代は、大衆が大量生産の商品を求め始めた時代。芸術やデザインは一部の特権階級のものから、大衆のものへと移行していきます。パリ発のアールデコは、アメリカで花開きます。第一次世界大戦の戦勝国アメリカは、芸術・文化の面でも世界の中心に。そんな、狂騒の時代とも呼ばれたアールデコも、1929年の大恐慌のころから衰退し始め、第二次世界大戦の勃発により終了した、のだそうです。<br /><br /><アールヌーヴォー><br /> デザイン:曲線的<br /> モチーフ:花や植物などの有機物<br /> イメージ:エレガントで装飾的<br /> 流行時期:19世紀末から20世紀初め<br /> 中心地:ヨーロッパ(ベルギーのブリュッセル、フランスのパリ)<br /><br /><アールデコ><br /> デザイン:直線的<br /> モチーフ:幾何学模様<br /> イメージ:機能的で合理的。装飾性は低い<br /> 流行時期:1910~1940年頃<br /> 中心地:ヨーロッパやアメリカのニューヨーク

    ルネ・ラリックは、宝飾デザイナーとして活躍。斬新なデザインのジュエリーを生み出し、1900年のパリ万博で一躍有名に。その後、香水瓶の製作をきっかけにガラス工芸に魅せられ、次々とガラス作品を制作。時代はアール・デコへと変わり、ラリックはジュエリー作家からガラス工芸家へと転身したそうです。エミール・ガレやドーム兄弟のような華やかさとは異なり、ガラスの透明な美しさが引き立つ彫刻的な造形が特徴なんだとか。


    アールヌーヴォーとアールデコについて、わかりやすい記事があったので紹介させてくださいね。(引用:マンションジャーナル by カウル)

    『アールヌーヴォー』とはヨーロッパを中心に広まったイギリス発祥の新芸術運動です。Art ←アールと発音(芸術)+Nouveau(新しい)で、「新しい芸術」という意味。
    <歴史的背景>
    19世紀初頭の産業革命により、安価で粗悪な大量生産品が出回ったため、その反動により芸術性や独自性が高いモノを人々は求めるようになりました。その結果、芸術品や実用品に従来の様式にとらわれない装飾性を施したり曲線的なデザインが用いられ、鉄やガラスなど当時の新素材を利用して「新しい芸術」を生み出そうとしたアールヌーヴォーが誕生。
    <アールヌーヴォーのガラスランプ>
    パリ万博でグランプリを受賞した経歴を持つエミール・ガレが製作した、数々の斬新なランプは、アールヌーボー芸術の代表とも言えます。植物や昆虫、キノコのような自然をベースとして作られた彼の作品には、彼自身の「自然の中にこそ、美は存在する」という美意識が映し出されています。ランプに限らず、この当時のガラス作品は曲線がとても美しい点が印象的です。

    『アールデコ』
    装飾性が高いゆえ大量生産に向かないアールヌーヴォーは、第一世界大戦の勃発とともに衰退します。アールヌーヴォーに代わり、広まったのがアールデコ Art (芸術)+Déco(装飾)。
    アールデコは、第一世界大戦と第二次世界大戦の間に流行したので「大戦間様式」と呼ばれています。すっきりとした幾何学的な線とパターン化された模様を取り入れたのが特徴で、大量生産には向かず、デザインに凝りすぎたアール・ヌーボーに代わって、簡潔さと合理性を目指したものでした。
    アールデコの時代は、大衆が大量生産の商品を求め始めた時代。芸術やデザインは一部の特権階級のものから、大衆のものへと移行していきます。パリ発のアールデコは、アメリカで花開きます。第一次世界大戦の戦勝国アメリカは、芸術・文化の面でも世界の中心に。そんな、狂騒の時代とも呼ばれたアールデコも、1929年の大恐慌のころから衰退し始め、第二次世界大戦の勃発により終了した、のだそうです。

    <アールヌーヴォー>
     デザイン:曲線的
     モチーフ:花や植物などの有機物
     イメージ:エレガントで装飾的
     流行時期:19世紀末から20世紀初め
     中心地:ヨーロッパ(ベルギーのブリュッセル、フランスのパリ)

    <アールデコ>
     デザイン:直線的
     モチーフ:幾何学模様
     イメージ:機能的で合理的。装飾性は低い
     流行時期:1910~1940年頃
     中心地:ヨーロッパやアメリカのニューヨーク

  • 時間が許せばもっと見たかった【アールヌーヴォー アールデコ グラスギャラリー】をあとにし、やってきたのは、1923(大正12)年に建造された旧高橋倉庫でした。物流が栄えていた頃、大豆の倉庫として使われていた建物だったそうで、現在【ステンドグラス美術館】になっています。

    時間が許せばもっと見たかった【アールヌーヴォー アールデコ グラスギャラリー】をあとにし、やってきたのは、1923(大正12)年に建造された旧高橋倉庫でした。物流が栄えていた頃、大豆の倉庫として使われていた建物だったそうで、現在【ステンドグラス美術館】になっています。

  • 通路を通り中に入ると、このような美しい空間が現れました。<br />

    通路を通り中に入ると、このような美しい空間が現れました。

  • 展示物の概要が書かれているパネルがありました。<br /><br />このステンドグラス美術館にある作品は、イギリスで19世紀末~20世紀初めに制作されたもので、その多くは繁栄を極めたビクトリア女王時代のものだそう。<br /><br /><10世紀頃~><br />●西ヨーロッパの教会におけるステンドグラスの歴史は10世紀頃から始まる<br />●教会建築がロマネスク、ゴシックという様式の変遷を経ると共に、ステンドグラスも発展して行くが、イギリスでは16世紀に起こった宗教改革を境に、独自の文化をたどって行くこととなる<br /><br /><16世紀~><br />●宗教改革でローマ・カトリックから分離した英国国教会が成立<br />そのため、具体的な図案のステンドグラスは偶像崇拝につながるとされ、敬遠されるようになる<br /><br /><19世紀~><br />●ビクトリア女王の元大英帝国は、最大の繁栄を迎え多くの教会が新しく作られる<br />●19世紀の図像表現に対する宗教改革の意識は薄まり、教会の窓は美しいステンドグラスで埋め尽くされていく<br /><br /><20世紀~><br />●ロンドン大空襲でロンドン周辺のステンドグラスと共に多数の原画が焼失<br /><br />イギリスでは人々の教会離れが進行し、教会の統廃合が行われ、教会の窓を飾っていたステンドグラスはアンティーク品として売却されたり、破壊されてしまう。その後、破壊を免れた無傷のステンドグラスが海を渡り、100年の時を経て、ここ小樽で目覚めたということです。<br />

    展示物の概要が書かれているパネルがありました。

    このステンドグラス美術館にある作品は、イギリスで19世紀末~20世紀初めに制作されたもので、その多くは繁栄を極めたビクトリア女王時代のものだそう。

    <10世紀頃~>
    ●西ヨーロッパの教会におけるステンドグラスの歴史は10世紀頃から始まる
    ●教会建築がロマネスク、ゴシックという様式の変遷を経ると共に、ステンドグラスも発展して行くが、イギリスでは16世紀に起こった宗教改革を境に、独自の文化をたどって行くこととなる

    <16世紀~>
    ●宗教改革でローマ・カトリックから分離した英国国教会が成立
    そのため、具体的な図案のステンドグラスは偶像崇拝につながるとされ、敬遠されるようになる

    <19世紀~>
    ●ビクトリア女王の元大英帝国は、最大の繁栄を迎え多くの教会が新しく作られる
    ●19世紀の図像表現に対する宗教改革の意識は薄まり、教会の窓は美しいステンドグラスで埋め尽くされていく

    <20世紀~>
    ●ロンドン大空襲でロンドン周辺のステンドグラスと共に多数の原画が焼失

    イギリスでは人々の教会離れが進行し、教会の統廃合が行われ、教会の窓を飾っていたステンドグラスはアンティーク品として売却されたり、破壊されてしまう。その後、破壊を免れた無傷のステンドグラスが海を渡り、100年の時を経て、ここ小樽で目覚めたということです。

  • 「善き羊飼い」<br />イエスが、迷子の羊を肩に担いだ、善き羊飼いとして中央に描かれています。右にはイエスから授けられた天国の鍵を持つ聖ペテロが、左には十字架を持つ聖アンデレが描かれています。漁師であった2人は兄弟で十二使徒の中でも最初に弟子にした使徒です。

    「善き羊飼い」
    イエスが、迷子の羊を肩に担いだ、善き羊飼いとして中央に描かれています。右にはイエスから授けられた天国の鍵を持つ聖ペテロが、左には十字架を持つ聖アンデレが描かれています。漁師であった2人は兄弟で十二使徒の中でも最初に弟子にした使徒です。

  • 「種まく人」<br />左のパネルには、種をまく人を中心に、種を狙う鳥、ゴツゴツとした荒地、いばらの茂みが描かれ、奥には誘惑の象徴である悪魔がこちらを向いた姿が描かれています。<br /><br />「種まく人」はおそらく、神(=地上に遣わされたイエス)で、繰り返し言葉という種をまき続けても、すぐに鳥についばまれてしまったり、信仰の芽はしっかりと根づくことなく枯れてしまうことも多い。けれども、神様は繰り返し言葉の種を蒔き続けることにより、初めは頑なだった人の心は次第に耕され、次第に石が取り除かれ、茨が抜き取られていく。素直な心で神に向き合うことが、多くの実りを得るというメッセージが込められているようです。<br />右のパネルには、豊かに実った麦を刈り取る天使たちの姿が描かれています。

    「種まく人」
    左のパネルには、種をまく人を中心に、種を狙う鳥、ゴツゴツとした荒地、いばらの茂みが描かれ、奥には誘惑の象徴である悪魔がこちらを向いた姿が描かれています。

    「種まく人」はおそらく、神(=地上に遣わされたイエス)で、繰り返し言葉という種をまき続けても、すぐに鳥についばまれてしまったり、信仰の芽はしっかりと根づくことなく枯れてしまうことも多い。けれども、神様は繰り返し言葉の種を蒔き続けることにより、初めは頑なだった人の心は次第に耕され、次第に石が取り除かれ、茨が抜き取られていく。素直な心で神に向き合うことが、多くの実りを得るというメッセージが込められているようです。
    右のパネルには、豊かに実った麦を刈り取る天使たちの姿が描かれています。

  • 「奇跡の行い」1874年ごろ<br />イエスが行なったとされる病気の治癒についての奇跡の場面が描かれています。<br />左のパネルは、[盲人の治療]で、目が見えない人にイエスが自分の唾液を泥でこねて盲人の目に塗り、その泥を池で洗い流したところすぐに視力が回復。<br /><br />右は、エルサレムの羊の門のそばにあった池の側で長く動くことができなかった重病人にイエスは「起き上がりなさい」と語りかけると、病人はすぐに歩き出した、という場面なんだそうです。

    「奇跡の行い」1874年ごろ
    イエスが行なったとされる病気の治癒についての奇跡の場面が描かれています。
    左のパネルは、[盲人の治療]で、目が見えない人にイエスが自分の唾液を泥でこねて盲人の目に塗り、その泥を池で洗い流したところすぐに視力が回復。

    右は、エルサレムの羊の門のそばにあった池の側で長く動くことができなかった重病人にイエスは「起き上がりなさい」と語りかけると、病人はすぐに歩き出した、という場面なんだそうです。

  • 「十字架のキリスト」<br />中央には光と天使達に囲まれた十字架上のイエスがいます。<br />足元でペンを持ち本を広げているのが聖ヨハネ。左右には預言者イザヤと聖パウロ、さらにその外側の左右には、十字架で竜退治をした聖女マルガリータと最初の殉教聖人、聖ステパノスがいます。<br />中段には聖ゲオルギウスや聖マルティヌス、聖オズワルドが描かれ、上段には聖職者がいます。

    「十字架のキリスト」
    中央には光と天使達に囲まれた十字架上のイエスがいます。
    足元でペンを持ち本を広げているのが聖ヨハネ。左右には預言者イザヤと聖パウロ、さらにその外側の左右には、十字架で竜退治をした聖女マルガリータと最初の殉教聖人、聖ステパノスがいます。
    中段には聖ゲオルギウスや聖マルティヌス、聖オズワルドが描かれ、上段には聖職者がいます。

  • 部分的に拡大してみました。下の段の右から福音史家・聖ヨハネ、預言者イザヤ、十字架で竜退治をした聖マルガリータと並んでいます。<br />聖マルガリータは、4世紀のアンティオキア(現トルコ南西部)で生まれ、キリスト教に改宗したために、異教の祭司だった父親から勘当され、牛飼いに。地方高官から結婚を申し込まれましたが、キリスト教信仰の放棄が条件だったために、それを断わると、捉えられ、ドラゴンに飲み込まれることに。しかし、手にしていた十字架がドラゴンを傷つけて、無事、腹から脱出できたといい、のちに妊娠、出産の守護聖人として崇められるようになったということです。

    部分的に拡大してみました。下の段の右から福音史家・聖ヨハネ、預言者イザヤ、十字架で竜退治をした聖マルガリータと並んでいます。
    聖マルガリータは、4世紀のアンティオキア(現トルコ南西部)で生まれ、キリスト教に改宗したために、異教の祭司だった父親から勘当され、牛飼いに。地方高官から結婚を申し込まれましたが、キリスト教信仰の放棄が条件だったために、それを断わると、捉えられ、ドラゴンに飲み込まれることに。しかし、手にしていた十字架がドラゴンを傷つけて、無事、腹から脱出できたといい、のちに妊娠、出産の守護聖人として崇められるようになったということです。

  • 「慈善」<br />マタイの福音書に人が行うべき「善き行い」が描かれています。<br />中央に大きく描かれているのが、子供達に囲まれている婦人像で、「慈善」を象徴。それを囲むように描かれた5つの場面は・・・<br /><br />「飢えるものには食べ物を」、「喉が渇いているものには飲み物を」、「道に迷えば、招き入れ」、「病気の時には見舞い」、「裸の時に衣服を着せ」との場面が図像化されているそうです。<br />一般の人々が日常的に行う慈善が描かれ、教会に来て、ステンドグラスを見る度に日々実践するように制作されたのだとか。

    「慈善」
    マタイの福音書に人が行うべき「善き行い」が描かれています。
    中央に大きく描かれているのが、子供達に囲まれている婦人像で、「慈善」を象徴。それを囲むように描かれた5つの場面は・・・

    「飢えるものには食べ物を」、「喉が渇いているものには飲み物を」、「道に迷えば、招き入れ」、「病気の時には見舞い」、「裸の時に衣服を着せ」との場面が図像化されているそうです。
    一般の人々が日常的に行う慈善が描かれ、教会に来て、ステンドグラスを見る度に日々実践するように制作されたのだとか。

  • 「幼子よ我に来れ」<br />中央のパネルに描かれているのが、イエスの評判を聞いて大勢の母と子が祝福を求めて集まった「幼子よ我に来れ」の場面。

    「幼子よ我に来れ」
    中央のパネルに描かれているのが、イエスの評判を聞いて大勢の母と子が祝福を求めて集まった「幼子よ我に来れ」の場面。

  • 1階展示ホール

    1階展示ホール

  • 「磔刑図」1890年~1900年ごろ<br />5本の窓で構成される大きな作品は、十字架に架けられるイエスの姿を中心に聖母マリアや弟子達が描かれています。<br /><br />

    「磔刑図」1890年~1900年ごろ
    5本の窓で構成される大きな作品は、十字架に架けられるイエスの姿を中心に聖母マリアや弟子達が描かれています。

  • 左の2本の窓を拡大してみました。<br />左上には、十二使徒の筆頭である聖ペテロがいます。ペテロはガラリアの漁師でシモンという名でしたが、イエスの最初の弟子になり、教会の礎となる「岩」を意味するペテロという名と天国の鍵を授かりました。<br /><br />その下には聖ルカがいます。医者であったとされるルカは、マタイ・マルコ・ヨハネとともに新約聖書四福音史家の一人。手に教会の模型を持っています。教会にはその聖堂が捧げられた聖人や聖なる言葉などの名前が付けられ、ルカが持つのは「セント・ルーク」教会だと考えられるそうです。<br /><br />右上の杖を手に長い髭の老人は預言者イザヤで、その下には聖母マリアが描かれています。我が子イエスが十字架に架けられたことを悲しんで手を合わせています。マリアの身につけている衣服は「悲しみの青」として描かれ、高貴な色とされています。

    左の2本の窓を拡大してみました。
    左上には、十二使徒の筆頭である聖ペテロがいます。ペテロはガラリアの漁師でシモンという名でしたが、イエスの最初の弟子になり、教会の礎となる「岩」を意味するペテロという名と天国の鍵を授かりました。

    その下には聖ルカがいます。医者であったとされるルカは、マタイ・マルコ・ヨハネとともに新約聖書四福音史家の一人。手に教会の模型を持っています。教会にはその聖堂が捧げられた聖人や聖なる言葉などの名前が付けられ、ルカが持つのは「セント・ルーク」教会だと考えられるそうです。

    右上の杖を手に長い髭の老人は預言者イザヤで、その下には聖母マリアが描かれています。我が子イエスが十字架に架けられたことを悲しんで手を合わせています。マリアの身につけている衣服は「悲しみの青」として描かれ、高貴な色とされています。

  • 「神とイギリスの栄光」<br />このステンドグラスは一番大きく、中央の目立つところに展示されていました。<br /><br />中央のパネルを見ると、光に包まれた聖霊や天使の下に、王冠を持った姿のイエスがいます。栄光の王冠はすぐ下の聖ゲオルギウスに与えられようとしています。<br /><br />ゲオルギウスの英名はセントジョージで、イングランドの守護聖人。悪竜退治をする姿は、敵国(この時は第一次世界大戦)をねじ伏せているのだとか。<br /><br />左端のパネルの下にいる、聖アンドレはX十字を手にしています。彼はX十字架に縛り付けられて殉教したとされ、その聖遺物がスコットランドにもたらされ、守護聖人になったそう。現在、英国国旗となっているユニオンジャックの図柄のスコットランドのX型はアンデレ十字として伝わっているそうです。

    「神とイギリスの栄光」
    このステンドグラスは一番大きく、中央の目立つところに展示されていました。

    中央のパネルを見ると、光に包まれた聖霊や天使の下に、王冠を持った姿のイエスがいます。栄光の王冠はすぐ下の聖ゲオルギウスに与えられようとしています。

    ゲオルギウスの英名はセントジョージで、イングランドの守護聖人。悪竜退治をする姿は、敵国(この時は第一次世界大戦)をねじ伏せているのだとか。

    左端のパネルの下にいる、聖アンドレはX十字を手にしています。彼はX十字架に縛り付けられて殉教したとされ、その聖遺物がスコットランドにもたらされ、守護聖人になったそう。現在、英国国旗となっているユニオンジャックの図柄のスコットランドのX型はアンデレ十字として伝わっているそうです。

  • ステングラスの下には、19世紀イギリスの十字架と燭台が飾られていました。

    ステングラスの下には、19世紀イギリスの十字架と燭台が飾られていました。

  • 「神とイギリスの栄光」の横に、「四人の聖人伝」を表した作品がありました。

    「神とイギリスの栄光」の横に、「四人の聖人伝」を表した作品がありました。

  • 「四人の聖人伝」<br />この4本の窓に登場するのはイギリスの4人の聖人で、左から聖オズワルド、聖マルティヌス、聖ゲオルギウス、聖アルバヌス。<br />興味深いのは、エルグレコを含め絵画のモチーフに使われる聖マルティヌスで・・・<br />

    「四人の聖人伝」
    この4本の窓に登場するのはイギリスの4人の聖人で、左から聖オズワルド、聖マルティヌス、聖ゲオルギウス、聖アルバヌス。
    興味深いのは、エルグレコを含め絵画のモチーフに使われる聖マルティヌスで・・・

  • マルティヌスは父親がローマの軍人だったためキリスト教の洗礼が受けられず、護民官としてフランスのアミアンに駐屯していた時のこと・・・<br /><br />ある寒い日、裸同然の物乞いを見かけたので、自分の外套を剣で二つに切り裂き、寒さしのぎに与えました。すると、その夜マルティヌスのもとに、その外套を着たイエスが現れ、「マルティヌスは洗礼を受けていないのに、自分の外套で私を包んだ」と讃えた。この物乞いはイエス・キリストで、これが受洗のきっかけとなり、その後軍を除隊。マルティヌスが持っていたほうの半分は、「聖マルティヌスのマント」として、フランク王国の歴代国王の礼拝堂に保管されたのだとか。

    マルティヌスは父親がローマの軍人だったためキリスト教の洗礼が受けられず、護民官としてフランスのアミアンに駐屯していた時のこと・・・

    ある寒い日、裸同然の物乞いを見かけたので、自分の外套を剣で二つに切り裂き、寒さしのぎに与えました。すると、その夜マルティヌスのもとに、その外套を着たイエスが現れ、「マルティヌスは洗礼を受けていないのに、自分の外套で私を包んだ」と讃えた。この物乞いはイエス・キリストで、これが受洗のきっかけとなり、その後軍を除隊。マルティヌスが持っていたほうの半分は、「聖マルティヌスのマント」として、フランク王国の歴代国王の礼拝堂に保管されたのだとか。

  • 「悪竜を踏み敷く大天使ミカエル」<br />戦う天使軍団の中でも一番人気の大天使☆彡天使軍団のリーダーで、最後の審判ではキリストの隣で魂の重さを測る天秤を持って描かれます。<br />足元で退治されている悪竜は、各時代に存在していたキリスト教に敵対する者、教会内部の異端者、疫病や戦争などを意味しているそうです。

    「悪竜を踏み敷く大天使ミカエル」
    戦う天使軍団の中でも一番人気の大天使☆彡天使軍団のリーダーで、最後の審判ではキリストの隣で魂の重さを測る天秤を持って描かれます。
    足元で退治されている悪竜は、各時代に存在していたキリスト教に敵対する者、教会内部の異端者、疫病や戦争などを意味しているそうです。

  • 「信仰 慈善 希望」1906年<br />左のパネルから順に、[信仰] [慈善] [希望] を擬人化した女性が描かれています。<br />それぞれの人物の持ち物には意味が込められていて、左[信仰]を象徴する左の女性は十字架を手にしています。[慈善]を表す中央の女性は、聖母マリアを連想させる優しい表情で子供を抱き、右側の[希望]を表すの女性は錨(新約聖書の中で、錨を希望のシンボルとする一節がある)を持っています。<br />それぞれの足元には美しい草花が描かれていて・・・

    「信仰 慈善 希望」1906年
    左のパネルから順に、[信仰] [慈善] [希望] を擬人化した女性が描かれています。
    それぞれの人物の持ち物には意味が込められていて、左[信仰]を象徴する左の女性は十字架を手にしています。[慈善]を表す中央の女性は、聖母マリアを連想させる優しい表情で子供を抱き、右側の[希望]を表すの女性は錨(新約聖書の中で、錨を希望のシンボルとする一節がある)を持っています。
    それぞれの足元には美しい草花が描かれていて・・・

  • 白く可憐なスズランは聖母マリアの無原罪のシンボルとされ、紫のアイリスは高貴な花として聖母マリアを表し、ヒヤシンスは [賢明] [平和] [天への想い]を表しているのだとか。<br />

    白く可憐なスズランは聖母マリアの無原罪のシンボルとされ、紫のアイリスは高貴な花として聖母マリアを表し、ヒヤシンスは [賢明] [平和] [天への想い]を表しているのだとか。

  • 階段を上がって上の階にきました。ステンドグラスの作り方や使っている工具も展示されています。

    階段を上がって上の階にきました。ステンドグラスの作り方や使っている工具も展示されています。

  • 2階の天井には構造物の大きな梁がむき出しになっていて、かつて(大正12年頃)大豆を収める倉庫であった名残が見られました。

    2階の天井には構造物の大きな梁がむき出しになっていて、かつて(大正12年頃)大豆を収める倉庫であった名残が見られました。

  • 反対側の様子です。左端にどこかで見かけた場面のステンドグラスが・・・

    反対側の様子です。左端にどこかで見かけた場面のステンドグラスが・・・

  • レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画でも有名な「最後の晩餐」でした。<br />イエス・キリストが処刑される前夜、イエスが弟子であるユダの裏切りを知っていながら、そのユダも含めた弟子たちと最後の食事をとる場面。<br /><br />中央のイエスが「この中に裏切り者がいる」と告げ、驚いて顔を見合わせる弟子たちの姿が描かれています。その中でひときわ驚いた顔をしている右端手前の人物がユダで、腰には裏切りで得た銀貨30枚を入れた袋を提げています。<br /><br />人物の表情、髪の毛、髭、服の襞や模様、どれを取っても精緻を極めた細工がなされていて、ステンドグラスでここまで表現できることに驚きました。

    レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画でも有名な「最後の晩餐」でした。
    イエス・キリストが処刑される前夜、イエスが弟子であるユダの裏切りを知っていながら、そのユダも含めた弟子たちと最後の食事をとる場面。

    中央のイエスが「この中に裏切り者がいる」と告げ、驚いて顔を見合わせる弟子たちの姿が描かれています。その中でひときわ驚いた顔をしている右端手前の人物がユダで、腰には裏切りで得た銀貨30枚を入れた袋を提げています。

    人物の表情、髪の毛、髭、服の襞や模様、どれを取っても精緻を極めた細工がなされていて、ステンドグラスでここまで表現できることに驚きました。

  • イエスの足元には、葡萄と葡萄酒の瓶が描かれ、それぞれイエスとイエスの血が暗示され、驚いた様子のユダの腰元には銀貨が入っている袋がハッキリと描かれていました。

    イエスの足元には、葡萄と葡萄酒の瓶が描かれ、それぞれイエスとイエスの血が暗示され、驚いた様子のユダの腰元には銀貨が入っている袋がハッキリと描かれていました。

  • 中央に吹き抜けの空間があって・・・

    中央に吹き抜けの空間があって・・・

  • 少し移動すると、このように1階から2階にかけて飾られている巨大なステンドグラスや他の作品が同時に見られる場所がありました。

    少し移動すると、このように1階から2階にかけて飾られている巨大なステンドグラスや他の作品が同時に見られる場所がありました。

  • 一番大きな作品「神とイギリスの栄光」が見える位置。

    一番大きな作品「神とイギリスの栄光」が見える位置。

  • 2階の「神とイギリスの栄光」を見下ろせる場所に来て、もう一枚撮影!<br /><br />この位置からは、真ん中のパネルのイエスの脇に大天使聖ミカエルと聖ガブリエルがよく見えました。左の聖ミカエルは、最後の審判の場面において魂の重さを測る天秤を持ち、右の聖ガブリエル神のメッセンジャーとして良く知られ、聖母マリアにイエスの誕生も告知「受胎告知」したのでした。<br /><br />あと、右から2枚目のパネルの下に、聖ニコラウス(サンタクロース)と聖女ジャンヌダルクの姿もありました。ジャンヌダルクは隣国フランスを代表する聖女で、長い間戦い続けて来た両国が、このステンドグラスが作られた時期の第一次大戦では同盟国として共に戦い、多くの犠牲者を出した追悼の意味が込められているのだとか。

    2階の「神とイギリスの栄光」を見下ろせる場所に来て、もう一枚撮影!

    この位置からは、真ん中のパネルのイエスの脇に大天使聖ミカエルと聖ガブリエルがよく見えました。左の聖ミカエルは、最後の審判の場面において魂の重さを測る天秤を持ち、右の聖ガブリエル神のメッセンジャーとして良く知られ、聖母マリアにイエスの誕生も告知「受胎告知」したのでした。

    あと、右から2枚目のパネルの下に、聖ニコラウス(サンタクロース)と聖女ジャンヌダルクの姿もありました。ジャンヌダルクは隣国フランスを代表する聖女で、長い間戦い続けて来た両国が、このステンドグラスが作られた時期の第一次大戦では同盟国として共に戦い、多くの犠牲者を出した追悼の意味が込められているのだとか。

  • 最後に、もう一度よく見える場所から、ホール一面に美しいステンドグラスが輝いているのを見てから、この美術館をあとにしました。<br /><br />わずか1時間でしたが、小樽の歴史を偲ばせる建物と、光り輝くステンドグラスのコラボレーションを堪能でき、本当に贅沢な時間を過ごすことができました。<br /><br />小樽をまた訪れる機会があれば、ここでイヤホンガイドを聴きながらじっくり鑑賞してみたいです。「お、値段以上。ニトリ」は、品物だけでなく、ここ小樽芸術村でもそれが実感でき、庶民の味方・ニトリがより好きになりました(笑)

    最後に、もう一度よく見える場所から、ホール一面に美しいステンドグラスが輝いているのを見てから、この美術館をあとにしました。

    わずか1時間でしたが、小樽の歴史を偲ばせる建物と、光り輝くステンドグラスのコラボレーションを堪能でき、本当に贅沢な時間を過ごすことができました。

    小樽をまた訪れる機会があれば、ここでイヤホンガイドを聴きながらじっくり鑑賞してみたいです。「お、値段以上。ニトリ」は、品物だけでなく、ここ小樽芸術村でもそれが実感でき、庶民の味方・ニトリがより好きになりました(笑)

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この旅行記へのコメント (22)

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  • milkさん 2022/04/22 09:19:56
    行って来ます!
    akikoさん、こんにちは(^-^)

    私、この旅行記、拝見していなかったかしら?
    いや、見たのにアクション起こしていなかったようです(*_*)

    明日から母と北海道にいってきます!
    小樽ではこの2つの美術館を見る予定なので、お邪魔させて頂きました。
    楽しみです~♪

    それにしても1時間でよく回りましたね!
    ステンドクラスもティファニーランプも素敵で、実際に見るのがさらに楽しみになりました。

    解説はこの旅行記を見ながらで間に合いそうです(≧∀≦)

    詳しい解説、ありがとうございます!

    milk

    akiko

    akikoさん からの返信 2022/04/22 19:47:59
    RE: 行って来ます!
    milkさん、こんばんは〜

    明日から北海道なんですね!
    いいな。小樽も行かれるんですね。
    似鳥美術館とステンドグラス美術館だけ見に行くだけでも
    小樽に行く価値があると思いました。

    私たちは通常の閉館時間だと思い込んでいて、
    行った時にはあと1時間しかなかったから、
    必死の思いで2館まわりました(笑)

    似鳥美術館のアール・ヌーヴォー、アールデコのランプ
    やガラス製品のコレクションも見応えがありました。

    美味しいスイーツショップもたくさんあって楽しみですね!
    気をつけて行ってきてね〜〜
    素敵な旅になりますように...。

    akiko
  • Michyさん 2020/09/22 14:40:47
    ため息のステンドグラス
    akikoさん、こんにちは。
    お元気ですか?
    連休最後の秋分の日、いかがお過ごしでしょうか?

    やっと北海道の旅行記をまとめてじっくり拝見させてもらいました。
    美しい花々や澄んだ空気を感じる素敵な旅行記が次々と続いて、どの旅行記も素敵でそれぞれとても魅力的。 コメントしたいことが沢山あったのですが、この小樽のステンドグラスの旅行記は特に美しくて一番印象に残りました。 ぐっと心が掴まれて、気持ちがふわぁ~っとヨーロッパへ飛んで行ってしまいました(小樽の旅行記なのにごめんなさいね)

    短い見学時間の中で、あんなに素敵な作品の数々を写真に納めてくれたこと、そして細かな解説を旅行記に載せてくれたことに感謝です。
    ステンドグラスだけでなく、ガレのランプやラリックの作品の数々など、私も一緒に見学を楽しませてもらいました。

    小樽はかなり昔に旅行して、まして私が行った頃はまだ観光地として運河沿いのエリアも全然お洒落でなかった時代だったので、小樽はこんな素敵に変わったんだと知って感動もひとしお。 なんせ当時の私は伊藤整、小林多喜二の文学巡りの目的での旅行だったので、今日の小樽を全然知らず、旧北海道拓殖銀行小樽支店がこんな変貌を遂げていることにも感動しました。
    と、私の昔話はさておいて、ステンドグラス好きな私にはたまらない場所です。 
    きっとakikoさんの写真の美しさ、素晴しい旅行記で魅力倍増なのだと思いますが、行ってみたくなる場所がまた増えてしまいました♪

    素敵な場所を教えて頂いて本当に感謝です。


    Michy

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/22 16:05:22
    RE: ため息のステンドグラス
    Michyさん、こんにちは♪

    お仕事されていると、4連休はうれしいですね!
    北海道の旅行記をまとめて見ていただいたそうでありがとうございます(*^^*)

    この4連休は、北海道へも多くの観光客が押しかけていると聞き、小樽の商店主さん達もホッとされていることと思います。私が訪れた時は、あまり観光客がいなくてどこに入ってもガラガラで、写真を撮るにはありがたかったけど、とても気の毒な思いがしたのでした。

    小樽はスイーツも海鮮も美味しくて、運河やレトロな街並みと旅行にはぴったりの街で、そこに美術館という芸術関係のスポットも加わり、北海道での屈指の人気の観光地になったとか。それにしても、ステンドグラス美術館ってあまり聞いたことがないですよね。ここはMichyさんの第二の故郷、イギリスの教会から来ているそうなので、どこか馴染みがあったのではないかしら。よく壊されず、日本にやってきてくれましたよね〜〜!

    ガレのランプやラリックの作品など、ランプギャラリーも素晴らしいコレクションでした。すでに書きましたが、オーディオガイドを借りて、じっくり一品一品鑑賞してみたいと思いました。似鳥美術館には国内外の絵画も展示されていました。Michyさんにもきっと気に入ってもらえると思います。
    前回、小樽を訪ねられてから時間が経つそうですね。機会があれば、ぜひ訪ねてみてくださいね。

    メッセージをどうもありがとうございました(((o(*゚▽゚*)o)))

    akiko
  • ドロミティさん 2020/09/20 10:21:33
    お、時間以上。ステキ (^_-)-☆
    akikoさん、おはようございます^^

    別記にされた小樽芸術村の旅行記を楽しみにしていました~。
    (と言う割にお訪ねするのかなり出遅れてしまって^^;akikoさんにしては遅いなぁと気にして覗いていたのだけど、、、とても素敵な1冊になるほどと頷いています。)

    鑑賞時間が1時間とは信じられないくらいたくさんの美しいお写真の数々をうっとり、じっくり一枚一枚拡大しながら拝見しました☆彡

    似鳥美術館のルイス・C・ティファニーのステンドグラスホールすごーい!
    思わずニトリの会長さんに感謝したくなりました(爆)
    アールヌーヴォーを代表する巨匠たちの作品が一堂に展示されて、ランプの美しい光と相まってとても幻想的な雰囲気がしますね。
    芸術はよく解らないけど、美しい物は美しい~!感動ものです☆☆☆。
    本当にもう少し時間が欲しかったわね~なんか私も悔しいわ^^;

    ヨーロッパの教会などでは高い天井や窓に取り付けられているので、このように身近に見ることはできないけれど、ここステンドグラス美術館では聖人たちの微妙な表情までも見極められますね。
    こんなに素晴らしい空間に絶対に行かなくちゃ~!

                           ドロミティ

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/20 20:22:48
    RE: お、時間以上。ステキ (^_-)-☆
    ドロミティさん、こんにちは〜^^

    ようこそ、小樽芸術村の旅行記に!お待ちしていました。
    ここはネコパンチさんの旅行記で知り、小樽ではぜひ訪れてみたい場所でした。

    > 鑑賞時間が1時間とは信じられないくらいたくさんの美しいお写真の数々をうっとり、じっくり一枚一枚拡大しながら拝見しました☆彡

    ありがとう〜〜(*^^*) 調べることが多くて手こずった旅行記だったんだけど、それが報われた気分です♪

    > 似鳥美術館のルイス・C・ティファニーのステンドグラスホールすごーい!
    > 思わずニトリの会長さんに感謝したくなりました(爆)

    私も!!! NYの倉庫で眠っていたステンドグラスを買い取ったらしいのですが、こんなに綺麗なステンドグラスをよく日本にもたらしてくれましたよね!ステングラスも喜んでいるに違いないわ〜。

    > アールヌーヴォーを代表する巨匠たちの作品が一堂に展示されて、ランプの美しい光と相まってとても幻想的な雰囲気がしますね。

    そうでしょう!こんな風にフロア全体を使って一堂に見られるって、とても贅沢ですよね〜。小樽の場所柄、ガラス関係のものをコレクションされたのでしょうが、ステンドグラスにアールヌーヴォーの素敵なランプなんて、抜群の取り合わせですよね〜〜。似鳥の会長の目利きと采配力はすごいと思います!

    > ヨーロッパの教会などでは高い天井や窓に取り付けられているので、このように身近に見ることはできないけれど、ここステンドグラス美術館では聖人たちの微妙な表情までも見極められますね。

    そうそう。ささっと観ただけだったので、本当ならオーディオガイドを借りて、一つ一つ時間をかけてじっくり観たかったな〜。

    ドロちゃんも次に北海道へ旅行される際は、ぜひ小樽に立ち寄り、この美術館を訪れてみてね〜(^_-)-☆

    akiko
  • はんなりさん 2020/09/14 16:20:15
    ☆小樽芸術村☆
    akikoさん

    こんにちは(^^♪
    小樽芸術村を拝見させて頂いてポチッとだけで
    PC不調のため日にちが経ってしまいましたが
    何とか書き込み出来そうです。。。

    似鳥美術館1階のルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー
    入口のホールからして幻想的な雰囲気に吸い込まれます。
    鉄を素材に自由な曲線はパリの地下鉄で見たときに何て素敵なのだろうと
    思いアールヌーヴォーだと言う事を知った昔
    花や植物のモチーフも興味をそそられたわ。
    ガレのランプ余りにも有名で広島のウッドワン美術館へ
    娘婿が連れて行ってくれたのを思い出しています。

    akikoさんが載せて下さった作品はドレもコレも素敵!
    解説付きで何時ものことながら勉強になりました。
    「カマキリ文トレイ」は触れると壊れそうに見えます。
    カマキリが苦手でも此れなら大丈夫ですね
    ガラス工芸家ルネ・ラリックの透明な美しさも大好きです。
    海を渡って来た美しい輝きの数々にウットリ~♪
    海外に行けない今、海外旅をした気分にさせて頂きました。

    次回の北海道旅に小樽芸術村は外せなくなりました。
    ご紹介有難うございます。

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/14 22:06:38
    RE: ☆小樽芸術村☆
    はんなりさん、こんばんは〜


    PCの不調にもかかわらず、書き込みをどうもありがとうございます♪
    ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリーは、書いてくださったように入口から吸い込まれるような美しさで、まるで海外の教会にいるような気分になりました。

    > 鉄を素材に自由な曲線はパリの地下鉄で見たときに何て素敵なのだろうと
    > 思いアールヌーヴォーだと言う事を知った昔

    多分、ギマールが設計した地下鉄のアベス駅の"METROPOLITAIN"と文字が書かれた入口ですよね!100年以上も前に作られたのに、今でもとても美しくって大事に残されているって素敵ですね〜。

    > ガレのランプ余りにも有名で広島のウッドワン美術館へ
    > 娘婿が連れて行ってくれたのを思い出しています。

    ガレのランプコレクションは、ウッドワン美術館にもあるのですね!友人が九州にもあると言ってました。日本人にファンが多いようですね〜。そうそう、旅行記で書いたコメントは私が知ってたわけではなく、小冊子やネット情報ですく(^ .^)ノ なんでもすぐ忘れるので、良いものを観た時に書き込んでおこうと思って...(笑)

    > 「カマキリ文トレイ」は触れると壊れそうに見えます。
    > カマキリが苦手でも此れなら大丈夫ですね

    ガラスが柔らかいうちに、曲げるのでしょうが、よくあのようなフォルムのお皿を作れましたね!昆虫もガレが描いたと思えば、素晴らしい作品に見えますね〜。

    > ガラス工芸家ルネ・ラリックの透明な美しさも大好きです。

    アールデコってあまり意識したことがないのですが、アールヌーヴォーの明らかに過剰とも言える装飾がシンプルになり、アールデコのシンプルさにまた新たな魅力を感じますね。これからはラリックの作品も注目していこうと思っています。

    > 海を渡って来た美しい輝きの数々にウットリ〜♪
    > 海外に行けない今、海外旅をした気分にさせて頂きました。

    旅行記を書いた甲斐がありました。うれしいメッセージををどうもありがとうございました(^^)♪

    akiko
  • あまいみかんさん 2020/09/07 18:00:54
    きらめきのステンドグラス~。
    akikoさん、こんにちは。
    未曽有の台風ということで、早くから避難されてた方が多かったようですが、
    皆さんご無事でしょうか。
    今日も猛暑のせいか、台風の余波のせいなのか、突然暗くなって大雨が降るかと
    思えば、晴れ。また雨と油断も隙もありませんね。何だか変な気候です。

    北海道の旅の締めくくりは、煌びやかな小樽の芸術村~。
    もう万華鏡のような輝きに、もう只々ウットリです。
    ヨーロッパの教会で、ワ~っと驚きの美しいステンドグラスに出会うことが
    ありますね。
    描いている意味はわからなくても、理屈要らずの美しさにもう圧倒的されます。
    クリスチャンでなくても、ずっとこの世界に浸っていたい・・・っと思う位。
    天上界に引き込まれて行く感じかな。
    でも、大体、高い所にあるから、ひとつひとつが良くは見えないのよね~。
    どちらの美術館も、見やすい位置で、しかも光を当ててくれているから、
    もうバッチリに鑑賞できるようになってる、素晴らしいわ~。
    詳しい解説と綺麗なお写真に感激。
    たった1時間しか見れないと知った時は、ギョギョッだったでしょ。
    でも、そんな短い時間で、2館を選択して下さってありがとう。
    似鳥美術館のティファニーステンドグラス、色んなガラスを開発してからの
    細工、まさしく宝石のようですね。
    よくぞ、こんなに美しいステンドグラスが小樽に来てくれたものだと思いました。
    また、大豆倉庫をリノベした建物に飾られた英国のステンドグラスも
    吹き抜けの上からも下からも眺められて、光の中に居るようね。壮大。
    いずれの建物も、往時の小樽の繁栄をも伝えるもので、
    全てがうまく共鳴しているようで。
    廃仏毀釈の日本から美術品が海外に流出したように、教会に行く人が減って
    教会として成り立たなくなって打ち捨てられた~ステンドグラスなどが日本に
    やって来て、現代人も拝することが出来るなんて、奇蹟ね。東西交流かな~。
    アールヌーボー、アールデコの室内装飾も、ドラマの中に居るように感じたわ。
    ガレのランプの森は幻想的。美しい~。
    ドーム兄弟もルネ・ラリックも天保山のサントリーミュジアムや京都市美術館に
    いそいそと友人と出掛けては見たものだけど、一カ所にこんなに素敵に
    集積してるなんて嬉しい限りですネエ!!
    「絶対にいつか北海道行きたいわ~」、「戸夢窓屋」の小さなオパールセントの
    ステンドグラスランプを灯して、甘い物苦手の主人と、ロマンティックを装って
    「ル・タオ」のチーズケーキを頂きました。
    余韻の残るakikoさんのガラス芸術でした~。
    素晴らしい旅行記に乾杯!!

    ありがとうございました。
    あまいみかん

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/07 22:36:15
    RE: きらめきのステンドグラス?。
    あまいみかんさん、こんばんは〜

    台風10号はやっと日本を抜けてくれましたね。おかげさまで被害はなく済みました。確かに最近の天気は急変することが多く、異常ですね!

    小樽芸術村のステンドグラスやアールヌーヴォーのランプなどを、小樽の旅行記に含めようかと思ったのですが、6、7枚だけだと感動が伝えられないと思い、別冊にすることにしました。「北海道の旅の締めくくりは、煌びやかな小樽の芸術村」なんて、素敵な表現をしてもらって、嬉しい限りです(*^^*)

    > ヨーロッパの教会で、ワ〜っと驚きの美しいステンドグラスに出会うことが
    > ありますね。

    あります!光のもつ神秘性を生かしたステンドグラスは、神々しい感じがして、思わず見惚れますよね。昔、キリスト教がまだ広まっていない時に、教会に入りステンドグラスで聖書のシーンなどがステンドグラスに描かれているのを見て、きっと人々は心を奪われ、引き込まれていったのでしょうね。

    > でも、大体、高い所にあるから、ひとつひとつが良くは見えないのよね〜。
    > どちらの美術館も、見やすい位置で、しかも光を当ててくれているから、
    > もうバッチリに鑑賞できるようになってる、素晴らしいわ〜。

    そうなんです。バッチリ鑑賞できます!どの作品も見ごたえがあって、特にルイスCティファニーの作品は、とても女性的な感じがする作品が多くて魅力的でした。時間が許せば、もっとじっくり眺めていたかったです。あと1時間ですが...と言われた時は気を失いかけました。←話を盛りすぎ!(笑)

    > 似鳥美術館のティファニーステンドグラス、色んなガラスを開発してからの
    > 細工、まさしく宝石のようですね。

    宝石商の跡取り息子だから、宝石に精通していたのでしょうね。白オパールのような7色の輝きは、本当に美しいと思いました。ヨーロッパの教会ではあまり見かけたことがないような...。

    > よくぞ、こんなに美しいステンドグラスが小樽に来てくれたものだと思いました。

    そうですよね!!! ちょうど小樽が栄えていた頃とステンドグラスの年代が合致するのも奇遇というか何かの縁ですよね!

    > また、大豆倉庫をリノベした建物に飾られた英国のステンドグラスも
    > 吹き抜けの上からも下からも眺められて、光の中に居るようね。壮大。

    そうなんです。上はあったとしても下にステンドグラスが見えることってないですよね!世界で唯一の場所かも。。。

    > 廃仏毀釈の日本から美術品が海外に流出したように、教会に行く人が減って
    > 教会として成り立たなくなって打ち捨てられた〜ステンドグラスなどが日本に
    > やって来て、現代人も拝することが出来るなんて、奇蹟ね。東西交流かな〜。

    なるほど、みかんさんのおっしゃる通りかもしれないですね。

    > アールヌーボー、アールデコの室内装飾も、ドラマの中に居るように感じたわ。
    > ガレのランプの森は幻想的。美しい〜。

    アールヌーヴォー作品は優美で、装飾が美しいですよね!ガレのランプも引き込まれます。
    ドーム兄弟やラリックのことはよく知らなかったのですが、今回少しばかり知ることができたので、勉強になりました。みかんさんなら、ガラスギャラリーの見学はもっと感動的に思われるに違いありません。ぜひ、お訪ねになってくださいね〜。

    > 「絶対にいつか北海道行きたいわ〜」、「戸夢窓屋」の小さなオパールセントの
    > ステンドグラスランプを灯して、甘い物苦手の主人と、ロマンティックを装って
    > 「ル・タオ」のチーズケーキを頂きました。

    わぁ〜素敵です!!! そんな風に思ってもらえて、私もとても嬉しいです。旅行記書くのに、ない頭を使い苦労しましたが、その苦労が吹っ飛んだ気持ちです。みなさんの温かいメッセージで幸せな気分にしてもらえました。本当にありがとうございました。

    akiko
  • たらよろさん 2020/09/06 23:03:46
    う~わっ、めっちゃ素敵だったのねー
    こんばんは、akikoさん♪

    似鳥美術館も、ステンドグラスも、、、、
    本当にこんなに素敵な展示物がいっぱいで、
    昨年、せっかく近くに泊まっていたのに、なぜに行かなかったのか?
    悔やんでも悔やみきれないわー
    絶対に、今度機会があれば行きたい!
    いや、行かなきゃー!!って思わせてくれる美しさ♪
    マジで行かなきゃ!

    たらよろ

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/07 09:42:36
    RE: う?わっ、めっちゃ素敵だったのねー
    たらよろさん、おはようございます♪

    メッセージありがとうございます。
    小樽はたくさんの観光スポットや美味しいものが食べられる
    お食事処があって... 美術館といっても、どこにでもあるからと
    あとまわしになってしまいますよね。

    でも小樽芸術村は、普通の美術館ではありませんでした。
    アメリカとイギリスから海を渡ってステンドグラスが
    もたらされ、100年の時を経て、ここのホールで目覚め、
    飾られていて、美しい輝きを放っていました。
    有名なアールヌーヴォーなどの工芸品もたくさん展示され、
    常設コレクション展のようでした。

    ここは機会があれば、ぜひ行ってみてくださいね〜〜(^_-)-☆

    akiko
  • yokoさん 2020/09/06 12:00:48
    素晴らしすぎて言葉が出ない,゚.:。+゚★
    akikoさん こんにちは!

    似鳥美術館は別に旅行記にするとおっしゃっていましたが、その意味がわかりました。
    こんなに素晴らしかったら、そうせずにはいられませんよね。
    ヨーロッパに行った時には教会のステンドグラスを見るのが楽しみでしたが、小樽にこんなところがあったとは。。。3年前に行った時には知らなかったので、とっても勿体ないことをしてしまいました。多分近くを通っていたと思います。

    ルイス・C・ティファニーの32組の作品を譲り受けたニトリの会長さん、あっぱれですね~。元銀行ホールの古典的な柱や2階の回廊の手すりまで調和のとれた景観になっているのですね。そこに実際に使われていた聖水盤まで置かれていて、海外の教会の中に居るような錯覚を覚えますね。
    天使は虹のような七色に光煌めく宝石のオパールを薄く剥いだシートが組み合わされたような作品で、実際に見た方が感動が大きかったのだろうと想像が出来ます。
    アールヌーボー様式を代表する、アルフォンス・ミュシャの作品もあったのですね。
    私がステンドグラスで一番感動したのは、プラハの聖ヴィート教会のミュシャのステンドグラスでした。それに加えてヴェレトウジニー宮殿の「スラヴ叙事詩」や、市民会館の市長の間でミュシャ三昧をしたことを懐かしく思い出しました。日本で見られるならば、これは絶対に行かなければなりません!
    ランプの森も見応えがありますね。温かい光の世界が広がっていたのですね。

    そしてステンドグラス美術館もどれも素晴らしい作品ですね。ビクトリア女王時代の豪華な作品がずらーっと並ぶ様は圧巻です!!! 1階から2階まで見渡せる場所は、特に素晴らしいですね。 アールヌーボーの家具まで並び、まるでヨーロッパに飛んでいったような気分になりました。ありがとうございました(^^)♪

    yoko

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/06 17:14:41
    RE: 素晴らしすぎて言葉が出ない,゚.:。+゚★
    yokoさん、こんにちは〜

    小樽芸術村の旅行記を見てもらってありがとうございます。
    昨年秋にネコパンチさんが紹介されているのを見て、北海道に行くことがあれば、小樽に行ってこの似鳥美術館を見てみたいと思っていたんです。yokoさんも絶対気に入ると思います!!!

    ヨーロッパの教会にはほとんどステンドグラスがあって、それが教会を訪ねる楽しみの一つですよね。パリの「サントシャペル教会」の教会全体を包む光の芸術は一番素晴らしいと思いましたが、窓ごとのステンドグラスを思い返すと、プラハの聖ヴィート教会のミュシャのステンドグラスが印象的でした。yokoさんも同じなんですね!「スラヴ叙事詩」のこともよく覚えています。確かすごく大きな作品でしたよね。
    すでに書いたことですが、ルイスCティファニーの美しいステンドグラス作品を、似鳥美術館では私たちの目線で鑑賞できるので、ステンドグラス好きにはたまらないと思います。

    別棟のステンドグラス美術館も同じように、間近でステンドグラスを鑑賞できて、イギリスの教会ならではの聖人が多く登場するステンドグラスが楽しめるようになっていました。1階から2階まで見渡せる場所は、他の場所では見たことがないですよね!こんなにステングラスに囲まれる場所って、世界でここだけかも。。。断言はできませんが(笑)

    アールヌーヴォーやアールデコのランプや工芸品も見応えがありました。ランプの森も圧巻ですよね!

    yokoさんがコメントしてくれたように、 ルイス・C・ティファニーの32組の作品を譲り受けたニトリの会長さん、本当にあっぱれだと思います。こんなに素晴らしいガラスコレクションや国内外の絵画を収集され、自分だけが楽しむのではなく、一般に公開してくれて、立派な社会貢献をされていることに感銘を受けました。

    yokoさんは、コロナ禍がなければこの夏、北海道に旅行される予定だったんですよね。次回、北海道に行かれる際は、できれば小樽も含めて小樽芸術村へと足を運んでくださいね(^_-)-☆

    akiko
  • るなさん 2020/09/06 10:24:27
    行ってみたぁい☆
    akikoさん、こんにちは~
    台風が近づいているね...関東圏はさほど影響はないと思うけど、九州の元実家は大変。旦那がスーパー行っても何もなかったって言ってました。

    おや!まだ北海道の隠し玉がありましたか(笑)
    私もこういう芸術村みたいなのって好きです♪リノベアートスポットも大好き。
    コロナの影響で営業時間とか短縮になってるところ多いですよね(-"-)

    ルイス・C・ティファニーのステンドグラスホール、なんて美しいんでしょう☆
    硝子仕様っていうだけで萌えてします私なのでステンドグラスはホントに引き込まれる~
    パネルを拡大された「善き羊飼い」「十字架の天使」「聖母マリア」、乳白色使いやうねりの具合などがとってもよくわかります♪素敵。
    そしてガレのランプ、私の大好物(笑)カマキリのトレイのなんと美しいこと(*_*)

    タイムリミットでじっくり見られなかったとのことで残念だったけど、私もこの3ヵ所は行ってみたいなぁ!!
    日頃あまりイヤホンとか借りないんだけど、じっくり聞いて、そして見てみたいと思いました♪

    目の保養になりました。

    るな

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/06 16:19:50
    RE: 行ってみたぁい☆
    るなさん、こんにちは〜

    台風は今夜から明日にかけて九州に接近しそうですね。今、関西は良い天気で、大きな台風だという実感がないのですが、超大型のようで、大きな被害が出ないことを祈りますね。

    > おや!まだ北海道の隠し玉がありましたか(笑)

    はい。超スローボールの(笑) じゃなくて、小樽芸術村はわずか1時間だけだったんだけど、とても感動したので、ない頭を使って旅行記を作りました。

    > コロナの影響で営業時間とか短縮になってるところ多いですよね(-"-)

    北海道の行く先々で観光客が激減しているのがわかり、夏でさえ時間短縮が行われていたんでしょうね。でもここでは特にアナウンスメントはなく、チケット買う際になって知らされ、ずっこけそうになりました。ここだけは2時間観たかったな〜〜(-_-;)

    ルイス・C・ティファニーのステンドグラスホール、素敵でしょう?ステンドグラスは、絵画と違って後ろから発光しているので、陰影がはっきり出ていて魅力的ですよね。こんな素敵なステンドグラスが小樽にくる前はNYの倉庫に眠ったままだったらしく、よくぞ似鳥会長、発掘して小樽に運び入れて展示してくれましたよね!

    地下1階のアールヌーヴォ アールデコグラス ギャラリーもすごかったです。あんなにたくさんのガレの作品を観たのは初めてでした。ランプだけじゃなくカマキリトレイも北斎風のガラス容器も美しいですよね〜〜。

    時間がなかったので、紹介できなかった素晴らしい作品もあったと思います。とにかくこの芸術村はイチオシ・スポットです。小樽に行く機会があれば、ぜひ訪問してみてね〜♪

    akiko
  • まほうのべるさん 2020/09/05 19:17:19
    幸せ!
    こんにちは、akikoさん。

    北海道の素敵な風景、建物、小樽芸術村のステンドグラス・アールヌーヴォーなど幸せな時間を過ごせました。

    べるが北海道に行った時はかなり以前だったので(2回)、その時になかったものがいくつもあって、とても興味深く見せていただきました。

    特に小樽芸術村は素敵がいっぱい詰まっていて、1時間で見学なさったなんて信じられないくらいたくさんの写真にただただうっとりです。
    似鳥美術館に飾られたステンドグラスはイギリス・アメリカの教会で実際に飾られていたものが海を渡って日本で飾られているなんて感無量です。

    『四福音書の窓』はバラ窓のようで神々しいばかりの美しさですね。
    中央の円形窓に聖書が描かれていていて、聖書から発した光が見事ですね。

    ガレの『中世貴婦人文花器』『カマキリ文トレイ』、ランプの数々ただただうっとりするばかりです。

    飛行機に乗ってもOKが出たら是非、小樽に行きたいです。

    まほうのべる

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/05 23:03:19
    RE: 幸せ!
    まほうのべるさん、こんばんは〜〜

    北海道の旅行記を見てくださって、ありがとうございます♪
    べるさんは2度旅されているそうですが、最近できた施設もあり、この小樽芸術村は3年前にオープンしたそうです。

    ニトリの会長さんが創業地の北海道に恩返しをしたいということで、小樽の4つの歴史的建造物を買い取り、収集品を中心に展示しているんだそうです。似鳥美術館だけでもじっくり観るには数時間かかると思います。それにステンドグラス美術館が別棟にあって、こちらも大変素晴らしく見応えがありました。

    > 似鳥美術館に飾られたステンドグラスはイギリス・アメリカの教会で実際に飾られていたものが海を渡って日本で飾られているなんて感無量です。

    本当にそうですよね。イギリス・アメリカのステンドグラスを一度に鑑賞できるのは、ここだけなんだそうです。旅行者としてはありがたいですよね。

    > 『四福音書の窓』はバラ窓のようで神々しいばかりの美しさですね。
    > 中央の円形窓に聖書が描かれていていて、聖書から発した光が見事ですね。

    この部分は入口から見た時、奥で輝いていて、とても美しいと思った作品でした。写真を撮った時は知らなかったのですが、あとで中央部分に聖書があると知り、聖書から発する光が周囲に広がっていて...この丸窓に込められたメッセージがわかりました。

    > ガレの『中世貴婦人文花器』『カマキリ文トレイ』、ランプの数々ただただうっとりするばかりです。

    地下1階のアールヌーヴォーアールデコグラス ギャラリーには美しい作品がたくさん並んでしました。べるさんは今までたくさん海外でこのような作品を観て来られたと思いますが、日本でもこのようなコレクションを小樽で観ることができるので、ぜひ足を運んでみてくださいね!

    akiko
  • cheriko330さん 2020/09/05 14:46:33
    akikoさんの力作に感動☆°*(つ♡∀♡///⊂)スバラシ~ィ♥♥
    akikoさん、こんにちは~♪♬♩

    できましたね~。・゚♡゚・。
    まさか!の2時間の予定が1時間しかなくて慌てましたね。でも冷静に
    短時間でこれだけ丁寧に写真を撮りながら、しっかりと纏められて、やはり
    akikoさんだと感心しきりです。思い通りに行かないのも旅ね~!
    ここまでに仕上げるのは、大変なご苦労だったことでしょう

    以前にネコちゃんがご紹介下さった時に、ルイス・C・ティファニーが、
    ティファニー社創業者の跡取りだったと知りました。素晴らしい作品ばかり
    ですよね。
    ニュージャージー州から、はるばる日本へやって来てくれたのですね☆°

    何層にも重ねたガラスから生まれる絶妙な色合いと光と影の美しさが
    印象的です。実物は、やはり迫力があるのでしょね。やはり行かなくちゃ。
    「世の光 ドアをたたくキリスト」のカンテラの灯りが当たったキリストの
    お顔にハッとしました。「メモリアルウィンドー希望」「十字架の天使」も
    素晴らしい。元々、ガラス製品が大好きなんです。アール・ヌーヴォーや
    ガレやドーム、ラリックのことも詳しく書かれていて、勉強になりました。
    ガレのヤドリギは同じものだったのね。紫外線で色が変わるのね。
    どっちもきれい*。゚☆゚。*

    ステンドグラス美術館はイギリスから、海を越え時を超えて小樽へと来て
    くれて嬉しい限りですね☆よくぞ無傷で。こちらも色鮮やかで繊細ですね。
    akikoさん、もっとゆっくり見たかったことでしょう。後ろ髪引かれる
    思いでしたね。
    北海道からお帰りになって1ヶ月と少し。これで 「LOVE北海道の旅」
    シリーズの旅行記の完成、お疲れさまでした。
    第2弾、3弾と続いていくことでしょう。もう新たな、お次の構想が
    そろそろ、あるのでは?(*'▽')V
    では、またね~( ღ'ᴗ'ღ )

     cheriko330

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/05 22:21:31
    RE: akikoさんの力作に感動☆°*(つ?∀?///⊂)スバラシ~ィ♥♥
    cheriko330さん、こんばんは〜☆彡

    やっとできました。ふぅ〜ない頭を使いました(笑)
    似鳥美術館の受付で、「あと1時間ですが、いいですか?」という言葉にビックリ!じっくり2時間楽しもうと、堺町通りを急いでやって来たつもりだったのに...。全然冷静ではなく、必死で写真に収めながら観てまわりました。あまり情報がなかったので、小冊子がなければ、コメントなしの写真の羅列で終わっていたかも(笑)

    > 何層にも重ねたガラスから生まれる絶妙な色合いと光と影の美しさが
    > 印象的です。実物は、やはり迫力があるのでしょね。やはり行かなくちゃ。

    ぜひ!実際目にすると、乳白色のオパールのようなガラスが独特の輝きがあって素晴らしかったです。色ガラスを何枚も重ねることで生み出される美なんですね〜。

    > 「世の光 ドアをたたくキリスト」のカンテラの灯りが当たったキリストの
    > お顔にハッとしました。「メモリアルウィンドー希望」「十字架の天使」も
    > 素晴らしい。元々、ガラス製品が大好きなんです。

    ステンドグラスで印象的だったのは、プラハの聖ヴィート教会のミュシャのステンドグラスで、確か息子さんが描かれていましたね。そのほかにも美しいステンドグラスを見たけれど、ここのルイス・C・ティファニー のステンドグラスは、cherikoさんが挙げてくれた作品も含め、本当に美しいと思いました。

    アールヌーヴォーについては、ランプのことはよく知らず、今回初めて知ることが多かったです。ガレは見るからにガレだとわかるスタンド型ランプだけでなく、いろんな手法のガラス工芸作品を作っていたんですね。ヤドリギは2つとも同じ作品なんですよ。それにしても、これだけ多くの有名な作品をニトリの会長が収集していたなんて、今更ながらビックリです。ステンドグラス然り、ニトリ美術館の国内外の画家の作品然り、全部合わせてどれだけ投資されたのでしょうね〜。

    北海道は、第2弾、3弾ができればいいなと思いますが、今は全く予定がありません。もう少しコロナ禍が収束に向かえばGoToトラベルも利用したいなと思ってはいるのですが...。

    いつもながら丁寧に見てもらって、書き込みもありがとうございました♪♪

    akiko
  • Rolleiguyさん 2020/09/05 10:36:45
    素晴らしい!
    akikoさん、今日は。
    土曜日の朝、akikoさんの新しい旅行記をじっくり楽しむことが出来ました。
    小樽にこのような場所があるとは知りませんでした。
    展示物もこれだけまとめて鑑賞出来るとはとても驚きました。
    アールヌーボーやアールデコの展示は、自分の生活とは無縁の美ですが、そうした
    ものこそこんな場所で見たいものですね。
    ステンドグラスの展示には、これが日本にあるのかとびっくりしました。
    ヨーロッパの教会で沢山目にして来ましたが、目を瞠るだけで、テーマをじっくり味わうどころか、何が描かれているのかさえ理解せずに表面をなぞるだけの見学が殆どでしたので、この展示物とその説明の充実さには大変感服しました。
    次に小樽に行くときには必ず訪問したいと思います。
    朝から楽しめました。
    Rolleiguy

    akiko

    akikoさん からの返信 2020/09/05 21:05:12
    RE: 素晴らしい!
    Rolleiguyさん、こんばんは〜

    うれしいメッセージをありがとうございます。
    小樽は歴史あるガラスの街で、そこに海外からもたらされた歴史のあるステンドグラスやランプなどのガラスつながりの立派な美術館ができて、小樽の魅力的な新名所になっていました。

    ステンドグラスはかつて文字の読めない人の聖書の教科書のようなものだったそうですが、今では立派な芸術作品ですよね。ヨーロッパの教会を訪ねると、美しいステンドグラスが見られ、それが楽しみの一つにもなっています。今回、小樽でこんなに多くの素晴らしい作品を目にすることができ、とても感動しました。

    通常、ステンドグラス は教会の高いところにあって、間近では観られないものですが、小樽芸術村では間近で観ることができ、それが大きな魅力だと感じました。ぜひ、Rolleiguyさんも小樽に行かれたら、間近でステンドグラスを楽しんでくださいね。無料でイヤホンガイドも借りられるようです。

    アールヌーヴォーやアールデコは私の生活とも無縁で、家では実用性のみ追求しています(笑)でも旅に出ると、アールヌーヴォーの建築や工芸品を見るのがとても楽しみで、前回ベルギーを訪れたときは追っかけもしました。いつも思うのですが、旅に出るといろんな発見をして、それを調べたりすることで知識となり、多少なりとも自分を高めてくれますよね。
    今回も北海道を旅することで、素敵なステンドグラスやアールヌーヴォーのランプなどとの出会いがあり、旅行記を書くことで、頭の整理をすることができました。

    読んでくださって、感想も書いていただきありがとうございました♪

    akiko

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