1997/07/24 - 1997/08/07
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Tagucyanさん
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いつもと大幅に趣旨の異なる、旅行というより、一応海外研修のような形で行った、初ヨーロッパです。
当時、旧文部省の外郭団体だった某協会(現在は存在しない)が主催していた海外青少年派遣に、私の勤めている会社からも毎年何人かの若手社員が参加していましたが、この年は巡り合わせで私が行くことになっちゃいました。
行き先はスイス。これも、いくつもあるコースから適当に選んでいたらそのまま通ってしまいました。ということで、今回は「海外出張」扱いです。
成田を出発したこの年のスイス派遣一行17名は、スイスのチューリッヒまで飛び、そこから首都ベルン、スイス西部の町ジュネーブ、そこからレマン湖沿いにあるモントルーと巡ってきました。
ここまでは、バス。
そして、モントルーからは列車になります。
これから乗るのは「スイス・ゴールデンパス」という、モントルーから山岳地帯を越えてスイス中部のインターラーケン、さらにはルツェルンまで、4つ(現在は3つ)の鉄道を乗りついで進む、スイスらしい鉄道路線。
途中のインターラーケンからは、また別の鉄道を乗りついで、トレッキングなどの基地として有名なグリンデルワルドに向かいます。
全行程の中で、私が一番楽しみにしていたところなのでした(笑)
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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【その1】からのつづき
スイス滞在4日目の朝。まだ薄暗い・・・
泊まっていたモントルー市内のホテルです。J5 ホテルズ ヘルヴェティ モントルー ホテル
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朝食前の散歩に出かけてます。
モントルーは、フランスとの国境にあるレマン湖と、背後の山に挟まれた町。
ホテルのすぐ前が湖です。レマン湖 滝・河川・湖
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昨日まではずっとバスでの移動だったが、今日からは列車での移動。
ホテルから歩いて、駅に向かう。 -
モントルー駅構内。
ここから、右側に停まっているMOB鉄道(モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道)のパノラマ特急に乗って、スイスゴールデンパスと呼ばれる景色のよい区間を行く。
全行程の中で、一番楽しみにしていたところ(笑)モントルー駅 駅
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現在、この鉄道のパノラマ特急は、小田急ロマンスカーみたいな形をしている前展望車が走っている。
当時は、こんな列車。
面白いのは、5両編成で、編成のちょうど真ん中に機関車があるということ。
この写真は、ちょうどその機関車の横に立っている。
両端の車両はパノラマ車両になっている。 -
私たち一行が乗ったのは、先頭車。
ただ、残念ながら展望席には別のグループがいて、私たちはそのうしろのサロンスペースを貸し切りだった。
一番奥にいる私の向こう側が、その展望席。 -
展望席に少しおじゃました。
モントルーの町は、すぐ後ろに山が迫っているのだが、この列車はモントルーを出発すると、いきなりその山の斜面を蛇行しながら登っていく。ゴールデン パス 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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だんだんモントルーの町から上がってくるのが分かる。
地図で見ると本当にすごい蛇行で、かなり長いことこんな景色が続いていた。 -
モントルーの町の向こうにレマン湖。
その対岸はフランス。 -
ようやく登りきると、そこからはのどかな牧草地帯を行く。
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モントルーから、接続駅のツヴァイジンメンまで約60km。
ずっとこんな景色が続く。
個人的に眺めていて飽きない~ -
これ、ホント、端的に言って「アルプスの少女ハイジ」の世界なんですよ。
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MOB鉄道の終点、ツヴァイジンメン駅に到着。
ここから2つめの鉄道であるSEZ鉄道(ジンメンタール鉄道:当時)に乗り継ぐ。
2つの鉄道の軌道幅が異なるため、必ず乗り換えとなる。
なおSEZ鉄道は、現在はこの先のBLS鉄道と一緒になったようで、今ではこの駅から乗るのはBLS鉄道となっている。 -
ツヴァイジンメン駅の駅舎。
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3両編成の定期列車の後ろに、貸し切りの車両1両をつなげていて、私たちはその車両に乗った。
世界的には、列車と言えば動力機関を1箇所にまとめた機関車牽引が一般的(むしろ日本は亜流)。
この列車は先頭車両だけ動力車、つまり機関車兼用客車というような車両で、このあたりではよく見かける編成だった。 -
貸し切り車両の車内でくつろぐ。
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列車は各駅停車で、ひとつひとつの駅に丹念に停まる。
どの駅にも花が飾られている。駅に限らず家々のベランダや窓にも花が飾ってある。景観を大事にする国民性を垣間見ることができる。
一応研修旅行ですので、そのあたりも見ておかないと(笑) -
首都ベルン方面からの路線と合流するシュピーツ駅。
当時はここからBLS鉄道に乗り入れる形になっていた。 -
シュピーツ駅からは、トゥーン湖という大きな湖に沿った景色のよいところを走ったはずなのだが、写真に撮ってない(笑)
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インターラーケン・ヴェスト駅に到着。ここで列車を降りる。
「ヴェスト」はドイツ語で「西」という意味なので、さしずめ「西インターラーケン」駅である。 -
なお、スイスゴールデンパスとしては、ここからさらに約80km先のルツェルンまで続いている。
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インターラーケンの背後にそびえるハイムウェイフルーという山の頂上に登るケーブルカーの駅。
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ケーブルカーで山を登ります。
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山頂のレストランで昼食。
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眼下に見えるインターラーケンの町。
ちょうど真ん中にヴェスト駅が見えますね。 -
それにしてもいい眺め。
たしかここに展望滑り台があったはず。
その写真が残ってないですけど。 -
山から下りてきて、駅まで歩く。
インターラーケンは、アルプスの山々に向かう際の拠点として有名な町。 -
インターラーケン・ヴェスト駅から、列車を1駅乗ってとなりのインターラーケン・オスト駅に向かう。
「オスト」は「東」という意味なので、西駅から東駅に移動という感じである。 -
そして、インターラーケン・オスト駅から、BOB鉄道(ベルナー・オーバーラント鉄道)に乗って、本日の宿泊地であるグリンデルワルドに向かう。
インターラーケンオスト駅 駅
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BOB鉄道は、途中駅で分岐していて、前半分はラウターブルンネン行き、後ろ半分はグリンデルワルド行き。
2つ合わせて非常に長い編成である。
この列車も、1両だけ動力車であとは付随車。行き先が2つあるから実際には動力車を2両つないでいる。ベルナーオーバーラント鉄道 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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険しい山が迫ってくる。
途中、分岐駅のツヴァイチュッチーネン駅で2つの行き先に分かれる。
私たちは後ろ半分のグリンデルワルド行き。 -
終点のグリンデルワルド駅に到着。
アルプス・トレッキングの基地として世界的に有名な町。
ここで、ちょっとドタバタがあった。
というのも、今日の宿はここからさらにここからWAB鉄道に乗り換えて一駅行ったところのグリンデルワルド・グルント駅の近くにある。
ところが、何を思ったか乗り換えないでそのまま乗っていて、そのうちインターラーケンの方に折り返してしまった。グリンデルワルド駅 駅
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しょうがないので、最初のシベインディという駅で降り、次の列車を待つことにした。
現地ガイド役のMさんの勘違い。
彼女だってこんなところの鉄道なんてなかなか乗らないでしょうからね。
しきりに謝っていたが、逆にみんなは「いいねえ、楽しそうなことになってきたねえ」
すっかり楽しんでます(笑) -
しばらくして、列車がやってくる。ところが、通過してしまった。
「おいちょっと待てよ」という感じだったが、通過した後になって駅の「列車停止ボタン」の存在に気がつく。
時刻表を見てみたら、30分間隔の列車のうち、2本に1本はそのボタンが押されていない限り通過してしまうらしい。
いかにも、ツアーではなく研修旅行らしい一幕でした。 -
まあ、考えようによってはこんな山の中の小駅に来られたので、よし、ということで。
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2度目のグリンデルワルド駅着。
今まで乗ってきた列車。 -
ここから、WAB鉄道に乗り換える。
ヴェンゲンアルプ鉄道 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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本日の宿があるのは、1駅目のグリンデルワルド・グルント駅。
グリンデルワルドの町外れという感じのところで、町の中心部から歩いても行ける場所。 -
グリンデルワルド・グルント駅に到着した。
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グルント駅は、WAB鉄道の車庫がある駅。
グリンデルワルド駅から坂を下りてきて、この駅でスイッチバックして、あのユングフラウヨッホに向けて急坂を登っていく。
ヨーロッパ最高地点にある駅・ユングフラウヨッホには後日行きます。Grindelwald Grund 駅
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グルント駅の近くのユースホステル。
この宿に、これから5泊します。 -
宿から見える、アイガー峰。
とにかく景色のいいところでした。
【その3】につづく。
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1997年7・8月 海外出張扱いで行くスイス
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《メモリー》1997年7・8月 海外出張扱いで行くスイス【その1】 ベルン・ジュネーブ・モントルー
1997/07/24~
ベルン
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《メモリー》1997年7・8月 海外出張扱いで行くスイス【その3】 グリンデルワルド付近での5日間
1997/07/24~
グリンデルワルト
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《メモリー》1997年7・8月 海外出張扱いで行くスイス【その1】 ベルン・ジュネーブ・モントルー
1997/07/24~
ベルン
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《メモリー》1997年7・8月 海外出張扱いで行くスイス【その2】 スイス・ゴールデンパスの車窓を楽しむ
1997/07/24~
インターラーケン
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《メモリー》1997年7・8月 海外出張扱いで行くスイス【その3】 グリンデルワルド付近での5日間
1997/07/24~
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《メモリー》1997年7・8月 海外出張扱いで行くスイス【その4】 チューリッヒ近郊でのホームステイ(前編)
1997/07/24~
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《メモリー》1997年7・8月 海外出張扱いで行くスイス【その5】 チューリッヒ近郊でのホームステイ(後編)...
1997/07/24~
その他の都市
この旅行記へのコメント (4)
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- 墨水さん 2020/06/14 21:44:34
- 良いね。
- Tagucyanさん、今晩は。
鉄道でドタバタする分には、良いのよ・・・。(笑)
方向と時間が読めるから。(笑)
ローカルな所には、研修ではなかなか行かないからね~ッ。(爆)
欧州には、動力分散の発想がないので、真ん中に機関車が存在する。
馬車の発想で、馬(機関車)と客車の関係ですね。
日本の動力分散方式も、苦肉の策の発展系だしね~~っ。(笑)
因みに、私は機関車が好き。(笑)
墨水。
- Tagucyanさん からの返信 2020/06/14 23:04:18
- こういうところも勉強になります
墨水さま
こんばんは
電車を乗り間違えたところでも、みんな笑ってすませていたのは、あの区間は30分間隔で電車が走っているのが分かっていたこともあったんですよね。ボタンを押さないと電車が停まらない仕組みだったのは想定外でしたが(笑) それでもみんな笑ってすませてましたけどね(笑)
ヨーロッパに限らず、私が行った多くの国では、近郊電車や登山電車を除けば、基本的に動力集中型でした。動力分散型が主体の日本の鉄道は、世界の中ではむしろ珍しい。
だから、両端の車両が展望車の観光列車などは、機関車が編成の真ん中にくることになるんですね。
あとは、一見普通の電車に見えて、先頭車だけ機関車兼客車という編成もよく見ました。日本風に言えば、先頭車だけ強力なクモハであとはサハ。終着駅では、ご丁寧にその機関車兼客車を先頭に付け替える作業をしてました。
なんでも効率化が求められる過密ダイヤの日本では、そんな悠長なことは言ってられないんでしょうけど、私もこっちのほうが好きですね(笑)
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Tagucyan
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- Akrさん 2020/06/11 21:27:02
- 絶景ですね
- Tagucyanさま
こんばんは。Akrでございます。
MOB鉄道って言うんですか、車窓が素晴らしい。絶景です。いかにもスイスって感じの景色ですね(行った事はない 笑)そして、展望車からの眺め。表紙写真はまるで絵かと思いました。カメラの画素数と相まってなかなか良い感じが出てますね。
そして後半のドタバタ。ガイドさんにしてみれば、めちゃくちゃ落ち込む所ですが皆さんの温かさで救われましたね。なんか良いエピソードです。それにしても「列車停止ボタン」押さないと列車が停まらないとか日本じゃあり得ませんね。列車停止ボタンと聞くと緊急用で押しちゃダメが日本では常識ですし。
ユースホステルに5泊もするんですか!凄いですね。あ、研修だからか。
「アイガー」ってあの「アイガー北壁」のアイガーですよね?
凄いなあ、生で見てみたい。そういえば三角形の山、マッターホルンもスイスでしたか。
あと20年若ければ、スイス行きたかった。
-Akr-
- Tagucyanさん からの返信 2020/06/11 22:17:03
- 実際にはさらに鮮やかだと思いますが
Akrさま
こんばんは
あのあたりの鉄道は、乗客に景色を楽しんでもらうように、あえて走るコースを選定しているように見えますね。日本だったら、そんなルートだとすぐに災害にあってしまうという事情もあるのでしょうが。
行ったことなくてもいかにもスイスっていう景色、よく分かります。私も現地で、根拠もなく同じことを思っていましたから(笑)
フイルムから起こした写真でスミマセン、多分実際はさらにもっと鮮やかというか清々しい景色だと思います。
後半のドタバタですが、これがプロのガイドが案内するツアーでしたらクレームものでしょうが、現地ガイド役も当時普通の高校生でしたし、みんな「ああ間違えちゃった、あっはっは」ぐらいの感じでしたね。
あの区間は30分間隔で電車が走っていて、うち2本に1本は各駅停車。あとの1本は基本は快速なんですけど、駅の停車ボタンを押すと停まってくれるというシステムでした。というのを、列車が通過してから気づくという(笑) それすらも、みんな「そんなシステムだったのかよ、あっはっは」ぐらいの感じでして。
ちなみに今、その駅をストリートビューで見ると、同じ場所に同じボタンがありました(笑)
グリンデルワルドのユースで5泊。次回は、その5日間に何をやってたかの話になります。鉄ネタもありますよ(笑)
アイガー。その響きだけで、なんだかロマンを感じてしまいます。
私がいたのは、アイガーの北側でしたので、まさに「アイガー北壁」のあたりを見ていたことになります。
すごいのは、その真下を鉄道がぶち抜いてるんですよね。あとで乗りに行きます。
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Tagucyan
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