1991年、湾岸戦争の真っ只中に卒業旅行⑧（アントワープで定番の名画を見てブルージュへ）

1991/02/24 - 1991/02/26

アフリカの旅を終え、オランダを駆け足で巡って始まった卒業旅行の終盤戦。スピードを緩めることなく続きます。ロッテルダムを巡った後で向かうのはベルギーのアントワープ。幼い頃、「世界名作劇場」のアニメをリアルタイムで観た世代としては「フランダースの犬」の舞台となった街を通過するわけにはいきません。もちろん、ネロが観たいと願っていたルーベンスの大作を見逃すわけにもいきません

旅の日程
1月20日　SU582　成田→モスクワ（トランジット泊）
1月21日　SU333　モスクワ→シャノン　バスでリムリックへ
1月22日　リムリック→ダブリン
1月23日　ダブリン→スライゴ
1月24日　スライゴ→ロンドンデリー→ベルファスト
1月25日　ベルファスト→グラスゴー
1月26日　グラスゴー→スターリング→エジンバラ
1月27日　エジンバラ（夜行バス）→
1月28～30日　ロンドン
1月31日　ロンドン→カーディフ
2月1～2日　カーディフ＆スウォンジー
2月3日　MS778、759　ロンドン→カイロ→ナイロビ
2月4～7日　ナイロビ
2月8～10日　マサイマラ（サファリ）
2月11日　ナイロビ
2月12日　KQ490　ナイロビ→ザンジバル
2月13～14日　ザンジバル
2月15日　KQ491　ザンジバル→モンバサ
2月16日　モンバサ
2月17日　KQ625　モンバサ→ナイロビ
2月18日　MS760、779　ナイロビ→カイロ→ロンドン
2月19日　ロンドン→カーディフ
2月20日　カーディフ→ロンドン
2月21日　ロンドン（夜行バス）→
2月22日　アムステルダム
2月23日　アムルテルダム→デンハーグ→デルフト→ロッテルダム
2月24日　ロッテルダム→アントワープ→ブルージュ
2月25日　ブルージュ
2月26日　ブルージュ→ブリュッセル→ルクセンブルク
2月27日　ルクセンブルク→ストラスブール→バーゼル
2月28日　バーゼル→ローザンヌ→モントルー
3月1日　モントルー→ジュネーブ
3月2日　ジュネーブ（夜行列車）→
3月3日　バルセロナ
3月4日　バルセロナ（夜行列車）→
3月5～6日　マドリード＆セゴビア
3月7日　マドリード→トレド
3月8日　トレド→マドリード
3月9日　SU300､581　マドリード→モスクワ→成田

エリア ブルージュ(ベルギー)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: ケニア航空 エジプト航空 アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ロッテルダムから「フランダースの犬」に導かれ？、アントワープへ。もちろん目的はイギリスの作家ウィーダによって書かれ、なぜか遠い異国の日本で広く知られるようになった物語の場面となったノートルダム大聖堂で、ネロが観たかったというルーベンスの大作を観るためです。といっても、ベルギーの人たちはこの物語は知られていません。よってフランダースの犬に関連するようなものはなし（最近は微妙なものがあるようですが）

聖母大聖堂 寺院・教会

フランダースの犬が放映されたのは確か小学1年生のとき。ネロが「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ」と語りかけながら、力尽きる最後のシーン。普通にハッピーエンドになると信じていた幼心にはかなり衝撃的な結末でした

ネロがやっとのことで観ることができたルーベンスの名画を鑑賞したら、古都アントワープの中心ともいえるグローテマルクト周辺を散策。さらにルーベンスが暮らしたというバロック様式の邸宅ルーベンスハウスまで足を伸ばしてから

マルクト広場 (アントワープ) 広場・公園

「天井のない美術館」と称されるブルージュへ

YHに荷物を置いたら静かな夜の古都を歩きます

25日は一日ブルージュの街歩き。中世の雰囲気漂う街をゆっくり堪能します

ブルージュ歴史地区 旧市街・古い町並み

旅の最初のアイルランド&英国ではロンドンを除けば、それほど日本人旅行者が多くない街を歩いていました。しかし、観光地のブルージュともなれば出会う日本人旅行者が格段に多くなります。当然、YHにも何人かの日本人がいるわけで、しかも、ほぼ同世代だから日本人同士で話したり、情報交換をすることも多くなったり。これはこれで、いいんですが、他国の人との交流が少なくなったりもするんですよね

12時から多くの博物館が昼休み。昼食はパンとコーラとリンゴを買ってすましたので、この時間は運河で囲まれた街の城門巡ってみます。東にある十字の門は丸い二つの塔を持つ独特なもの

十字の門 建造物

北西の城門、ロバの門は1615年に再建された中世の門だとか

ロバの門 建造物

南東のゲントの門

ゲントの門 建造物

そしてオランダでは未見の風車にここで出会いました。聖ヤンハイスの風車、1770年に建てられたとのことです

聖ヤンハイス風車/ボンヌ シエール風車 建造物

運河が張り巡らされている街

ブルージュで買った絵はがき。季節が良ければ運河をボートで巡るのも楽しそう

バジリック聖血礼拝堂、市庁舎、裁判所など歴的な建造物に囲まれたブルク広場で記念の1枚。高くそびえているのはマルクト広場にある鐘楼

最後に西側にある城門、鍛冶屋の門へ

鍛冶屋の門 建造物

今ではネットを駆使すれば鉄道の様々な割引チケットを購入できますが、この頃は旅行会社などで売られている若者向けの割引チケットを利用したものです。26歳以下のチケットはユーロトレインやトランスアルピーノといった旅行会社が販売しているもので、両社のステッカーが貼ってある代理店で購入できました。有効期間は2ヶ月で途中下車可。ブルージュで購入したブリュッセル、ルクセンブルク、ストラスブールを経由してジュネーブまでのチケットは2370ﾍﾞﾙｷﾞｰﾌﾗﾝ（約10200円）

ベルギーで訪ねたいと思っていたのはアントワープとブルージュ。正直、ブリュッセルについてはあまり興味はなかったんです。そのままルクセンブルクに向かおうかとも思ったのですが、乗り換えも必要になるため途中下車。せっかくブリュッセルに寄ったのだから、「世界三大がっかり」の一つ？小便小僧を観ないわけにはいかない。ということで、小便小僧のところに来てみると、ん？　ノルウェーの国旗をあしらった赤い服を着ている。えっと、ノルウェーから国賓とか来てるの？

小便小僧 建造物

小便小僧との対面を済ませたらグランプラスをぶらりしながら、写真を撮ったはず。なんですが、何とここでカメラに不具合が……。中途半端にしか、シャッターが開かなかったのか、端が黒くなってしまって。気がついたのは日本に戻って現像してから。まさか、こんな現象が起こっているなんて思いもしませんでした。ただ、この現象が起こったのがグランプラス周辺での2枚だけだったのが不幸中の幸いでした

グランプラス 広場・公園

小便小僧、グランプラス、美術館と足早にブリュッセルの観光を終えたら、ルクセンブルクに向かいます