パリで絶対に行きたかったルーブル美術館。一日居てもまだ足りない！絵画はもちろん、こんなものまで！というものも展示してあり、とても楽しい美術館でした。<br /><br />　　　　　　※　※　※　※　※　※　※<br /><br />一年後(2020年）に念願の自転車店を開業する予定で、二人同時に早期退職した５８歳夫婦が心機一転する為に、パリ８泊フィレンツェ１０泊の旅に出た記録です。<br />二人ともパリは初めて、フィレンツェは夫は新婚旅行以来、私は娘との旅行を含めて４回目になります。<br /><br />　　　　　　　※　※　※　※　※　※　※<br /><br />おおまかな旅程は以下になります。<br /><br />10月25日　羽田発JAL45便でシャルルドゴール空港へ<br />★11月２日までパリのホテル34Bアストテルに滞在してパリ観光<br /><br />11月２日　エールフランス便でシャルルドゴール空港からフィレンツェへ<br />★11月12日までフィレンツェ、ルレ・ウフィツィに滞在してフィレンツェ観光<br /><br />11月12日　エールフランス便でシャルルドゴール空港に移動、JAL46便て13日羽田着。<br /><br />　　　　　　※　※　※　※　※　※　※<br /><br /><br />フィレンツェ編はこちらです。https://4travel.jp/travelogue/11623279<br /><br />パリ編完結しました。<br /><br />パリ編１【二階建てバスでぐるりと一周】https://4travel.jp/travelogue/11568774?preview=true<br /><br />パリ編２【シャンゼリゼ・シテ島】https://4travel.jp/travelogue/11574978?preview=true<br /><br />パリ編４【オルセー美術館リベンジとパリお散歩】https://4travel.jp/travelogue/11618828?preview=true<br /><br />パリ編５【ベルサイユ宮殿での一日】　https://4travel.jp/travelogue/11619143?preview=true<br /><br />パリ編6【パリの老舗自転車店アレックス・サンジェとセーヌ川クルーズ】https://4travel.jp/travelogue/11619544<br /><br />パリ編７【オペラ座とサンジェルマンの教会】https://4travel.jp/travelogue/11621386?preview=true<br /><br />パリ番外編【メトロでドキッとした事、気候など】https://4travel.jp/travelogue/11621009?preview=true<br />

２０１９年　晩秋のパリ・フィレンツェ２０日間　パリ編３【丸々一日ルーブル美術館】

20いいね！

2019/10/25 - 2019/11/13

3616位(同エリア16395件中)

エリア

パリ(フランス)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 4.5

グルメ: 4.5

同行者: カップル・夫婦（シニア）

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: 鉄道観光バス徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

地図を見る

パリ、４日目。10月28日　月曜日

今日はルーブル美術館で一日を過ごす予定です。チケットは【パリ編２】で書いたパリ・ミュージアム・パスを使用します。少し前まではミュージアム・パス専用の並び口があったようですが、現在はパスがあっても予約が必要になりました。日本にいるうちにオンラインで９時半に予約。
8時にホテルより３分のメトロ８号線グランブールヴァール駅でオペラ駅まで行き、７号線に乗り換えてパレ・ロワイヤル・ミュゼ・ドゥ・ルーブル駅で降りました。
地上のガラスのピラミッド横の入り口よりも、逆ピラミッドのある地下の方が空いていると聞いていたので「ルーブル美術館はこちら」みたいな案内標識に従って地下道を進みます。人の流れもあるので難しくはありませんでした。
まだ9時前だったからでしょうか、途中で通路が閉まっていて、結構な人数が待っています。後でわかったのですが、ここが地下ショッピングセンター「カルーゼル・デュ・ルーブル」の入り口でした。本当にここで良いの？と不安になってきた頃、扉が開きました。
皆、一斉に走り込んでいきます。ルーブル美術館でなくショッピングセンターに行く人も多かったです。そこを抜けるとルーブル美術館地下の入り口、逆ピラミッドがありました。９時過ぎに着いた時はそれほどの列にはなっていませんでしたが、だんだん列は伸びていきます。それでも昨日のオルセー美術館の列よりも整然としています。
セキュリティチェックを抜けて上階に行くとナポレオンホールに出ました。

ルーヴル美術館博物館・美術館・ギャラリー

フォートラベルおすすめのオプショナルツアー

ルーブル美術館入場チケット事前予約＜日本語オーディオガイド＞ … EUR 39.0～
エスカレーターでドノン翼へ。ほどなくして大階段の踊り場で「サモトラケのニケ」が迎えてくれました。
時間が早かったせいか、あまり人がいません。もう感動してかなり長い事ここに留まりました。
戦いの勝利を伝えに船先に降り立った女神という事ですが、爪先は本当にその瞬間を表したように繊細で軽やか。また鳥は着地する時に一瞬大きく羽を持ち上げるそうですが、翼はまさにその姿です。
紀元前に、瞬間をこんなに美しく力強い姿に創り出した事に驚くばかりです。頭部と両腕が欠損している事など忘れてしまいます。
ニケだけでルーブルに来た甲斐があった！と、早くも満足しながら先に進みます。
おっ、これはボッティチェリのフレスコ画ではないですか。私はボッティチェリが一番好きな画家なので、またまたこの場所から離れられません。まさかルーブルでも逢えるなんて。
こちらもボッティチェリの「聖母と幼子と若い聖バプティスト」
チマブーエの「六人の天使に囲まれた荘厳の聖母」
あれ、ここはウフィツィ美術館ですか？
他にもルネサンス期の作品が目白押しで、なかなか離れられない私に夫が業を煮やしました。「こんな事してたら一日終わっちゃうよ。また後で来ればいいから先に行こうよ」はい、その通りでございます。
有名な「ナポレオン一世の戴冠式」
前に立っている人と比べるとその大きさがわかります。
そしてルーブル美術館で一番人気と言って良いレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」と続きます。
流石に沢山の人です。近くまで行く事はできませんし、「モナリザと私」みたいな自撮りをす人も多いので、その間をぬっての鑑賞です。
正直、レオナルドの作品の中ではモナリザよりも好きな絵があるので、記念に一枚写真を撮って離れました。
夫は小学生の時、上野の美術館に来た「モナリザ」を見たそうです。「早く進んで、立ち止まらないで」というアナウンスの中でチラッと見ただけだったので、再会に喜んでおりました。
モナリザの先にはドラクロアの「民衆を導く自由の女神」があります。こちらはかなりゆっくり鑑賞できました。
リシュリュー翼に入ると、ドノン翼よりも人は少なめでした。
古代オリエントのコーナーも見応えあります。
絶対見たかったものの一つ「ハンムラビ法典」写真ではよく分かりませんが、びっしり楔型文字が刻まれています。紀元前1792－1750年のものですが、変わらず黒々としています。
どれが「目には目を歯には歯を」の部分かは分かりませんが、これを解読した人はすごいなぁ。
有翼人頭のライオン。かなり大きいです。これ、壁そのものではないのかな？
「翼のついた雄牛」
メソポタミアのサルゴン２世が紀元前706年に建てた宮殿にあったものだそう。こんなものまであるルーブル、恐るべし。
このあたりはほとんど人がいなかったので、この像の間の通路を行き来してメソポタミアの住人になった気分を味わっておりました。
ローマ建国の祖といわれる狼に育てられたロムスとレムルスとレムス。ローマ好きな私には嬉しい。
あれ、君はフィレンツェの新市場にいるイノシシ君ではないか？
触ると幸せになるというあのイノシシ君、ルーブルにモデルがいると聞いたような気もするのですが……
フィレンツェ好きな私はさらに嬉しい。
キューピットとプシュケ。素晴らしい像があたりまえのように沢山あります。
ミロのヴィーナスの前にはさすがに人が沢山いました。
フェルメールの「レースを編む女」
本当に小さっ！縦２４センチ、横２１センチだそうです。でも、光のあたり加減とか素晴らしいです。小さいからこそ技が際立つ、みたいな。

この他にも沢山写真を撮ったのですが、とてもご紹介できる数ではないのでこの辺で。
ルートとしてはドノン翼→リシュリュー翼→ドノン翼という感じでドノン翼は二周しました。ルネサンスコーナーをもう一度見たかったので。午後４時過ぎまでいたのですが、食事はルーブル美術館内のスタバに２回入りました。ショッピングセンターに出ても再入場できると聞いていたのですが、手近にみつけたスタバでコーヒーとパンで済ませました。
一度は目にした傑作の宝庫というのはもちろん、知らなかった宝の山がいっぱいの美術館でした。絵画・彫刻はもちろん、シュリー翼の１３世紀のルーブルの遺跡も見応えがあります。丸々一日いてもまだ足りない。まさに「ルーブルは行くところではなく通う所」です。なので、2020年５月に再来を予定していたのですが、新型コロナウィルスのため、キャンセルを余儀なくされました。
最後にこの旅2度目、そして最大の失敗。
レオナルド・ダ・ヴィンチ没後５００年特別展を見逃した！
ルーブルで開催されるのは知っていました。知っていたのですが、別に予約が必要だとは思わなかったのです。あ、レオナルド展はこちらだね、え！予約してないとダメなの！？という感じ。調べなかった自分を責めても後の祭りでした。
レオナルドの洗礼者ヨハネ、見たかったのに。
常設の絵も特別展に持っていかれているので、かなり見逃してしまいました。こちらの「バッカスに変装したヨハネ」はかなり気に入ったので、少し慰めにはなりましたが。

明日は昨日フラれたオルセー美術館リベンジです。