フィレンツェからバスで３０分程の所にあるフィエーゾレに行ってきました。丘の上にある小さな町からトスカーナを一望できます。サンフランチェスコ教会、ローマ時代の劇場や浴場、メディチ家の別邸もあり、サンタ・マリア・デル・フイオーレを中心とする地区とは別の面白さがありました。<br /><br /><br />※　※　※　※　※　※　※<br /><br />一年後(2020年）に念願の自転車店を開業する予定で、二人同時に早期退職した５８歳夫婦が心機一転する為に、パリ８泊フィレンツェ１０泊の旅に出た記録のフィレンツェ編です。<br />二人ともパリは初めて、フィレンツェは夫は新婚旅行以来、私は娘との旅行を含めて４回目になります。<br />フィレンツェは同じ所に何度も行ったり、半日買い物にあてたりで、時系列に書いても面白くありませんのでピンポイントで書いていきます。<br /><br />その他の記事はこちらです。<br /><br />フィレンツェ編１【６回目のウフィツィ美術館】https://4travel.jp/travelogue/11623279<br /><br />フィレンツェ編２【自転車でオリーブの丘を走りフィエゾレへ】https://4travel.jp/travelogue/11624471?preview=true<br /><br />フィレンツェ編３【サント・スピリト広場の蚤の市＆街で楽しいお買い物】https://4travel.jp/travelogue/11624679<br /><br />フィレンツェ編４【秘密の通路ツアーと見所いっぱいヴェッキオ宮殿】https://4travel.jp/travelogue/11624925<br /><br />フィレンツェ編５【大聖堂クーポラとジョット鐘楼の比較】https://4travel.jp/travelogue/11625564?preview=true<br /><br />フィレンツェ編6【メディチ家の居城　ピッティ宮殿とメディチリッカルデイ宮殿】https://4travel.jp/travelogue/11625568<br /><br />パリ編はこちらになります。<br />https://4travel.jp/travelogue/11568774<br /><br />　　　　　　※　※　※　※　※　※　※<br /><br />おおまかな旅程は以下になります。<br /><br />10月25日　羽田発JAL45便でシャルルドゴール空港へ<br />★11月２日までパリのホテル34Bアストテルに滞在してパリ観光<br /><br />11月２日　エールフランス便でシャルルドゴール空港からフィレンツェへ<br />★11月12日までフィレンツェ、ルレ・ウフィツィに滞在してフィレンツェ観光<br /><br />11月12日　エールフランス便でシャルルドゴール空港に移動、JAL46便て13日羽田着。<br /><br />　　　　　　※　※　※　※　※　※　※<br />

２０１９年　晩秋のパリ・フィレンツェ20日間　フィレンツェ編７【フィレンツェからバスで３０分の街フィエーゾレへ遠足】

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2019/11/03 - 2019/11/13

1724位(同エリア3770件中)

エリア

フィレンツェ(イタリア)

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ボンジョルノ～
11月７日にサイクリングでフィエーゾレに行きましたが、とても気に入ったので9日に今度はバスで行く事にしました。
サンマルコ修道院に向かって左手の通りにあるバス停から７番のバス（始発）に乗り、終点で降ります。終点って良いですね、間違えないもの。
ただバス停の位置が調べていったものと変わっていたので、別のバスの運転手さんに確認しました。
バスはサンタマリア・ノヴェッラ広場を通り、フェーゾレに向かいます。先日サイクリングで行った方向とは逆から行く事に気が付きました。所要時間は３0分程で、ゆっくりと丘の上を登っていきます。
ミーノ広場という小さな広場前が終点です。降りたらなんと朝市がやっている！こういう市が大好きなので、しばらく覗いていました。

フィエーゾレ散歩・街歩き
お店は４件程しか出ていないです。地元の人が集まっていました。
綺麗なアクセサリーの店もあります。
八百屋さんの車も来ていました。
朝市の果物はどれも新鮮で美味しそう。
魚屋さんも営業中。こちらは市ではなく、普通のお店です。
可愛らしいお店発見。「フルーツと野菜、油とワイン」と書いてありますが、スーパーでしょうか？
まず展望台とサン・フランチェスコ教会を目指します。ミーノ広場から左手に伸びている坂道を登ります。とても静かで秋の気配が漂う素敵な道でした。
丘の上にサン・フランチェスコ教会が見えてきました。質素な外観ですが、しっかりした重みを感じさせます。
右側は回廊になっています。
教会内部。私達しかいませんでした。豪華なフレスコ画のある教会も良いのですが、素朴な教会に来ると、心がシンと静まる感じがします。
ピエロ・ディ・コジモ　「無原罪の御宿り」
１６世紀のものです。
ルネサンス初めの頃の画風に感じました。
天井にあったものです。星座を表してるようにも思えます。
素朴で温かな雰囲気のテラコッタです。
中庭がとても素敵です。11月で草木が枯れ始めていますが、春には美しい庭になっているのでしょう。
小さな池もあります。
この教会は修道院も兼ねています。長い年月、教会で静かな信仰の生活を送ってきた人々の気配を感じるようでした。毎日慌ただしく暮らしているせいか、とてもほっとする時間を過ごせました。
教会から出て、左手のこの坂道を下りていくと展望台に出ます。本当は先に展望台に行って、それから教会の予定でしたので、多分どこかで道を間違えたのでしょう。
どちらからでも大丈夫！
展望台にこんなものが。古代の水飲み場でしょうか。
展望台といっても、特に何があるわけではありません。高台にぐるっと塀があるだけですが、眺めは素晴らしいです。
ここからフィレンツェを見下ろすとこんな感じです。ミケランジェロ広場とは反対から見ているとの事です。標高が高いので、サンタマリア・デル・フィオーレはかなり小さいですが、その分街が広々と眺められます。

位置的にフィエーゾレからフィレンツェを撮ると逆光になってしまうので、綺麗な写真を撮るなら朝早くが良いそうです。
こうしてみるとフィレンツェは長閑な田園に囲まれているとわかります。
空気がとても美味しく感じます。バスで３０分でこの景色。フィレンツェから半日程度で他の街で過ごそうとすると、斜塔のあるピサに行く方が多いと思うのですが、フィエーゾレも良いですよ～
展望台の駐車場に猫さんがいたので記念撮影。
何故か私達の先にたって歩きだしました。広場に戻る坂道をずっと先導してくれます。私達が止まると猫さんも止まり、振り返って待っています。まるで案内猫。
ついに広場まで戻って来ました。この辺は車も走っているので危ないです。「もういいよ、ありがとう、さっきの所へ帰ってね」と言うと、不思議な事に元来た道を戻っていきました。やっぱり案内してくれたんだなぁ。可愛かった！！！
広場にある案内板です。イタリアで有名な自転車レース、ジーロ・デ・イタリアのコースになっているようです。そういえばレース用の自転車に乗っている人がちらほらいました。自転車好きな夫は「レンタサイクルを借りて走ってみようよ」と言い出したのですが、今日の目的はサイクリングしゃないから。ていうか、チャンピオンコースなんて、無理だから！
何とか自転車を諦めてもらい、次は考古学地区に向かいます。有料ですが古代ローマの遺跡と博物館に入れます。
こちらは３０００人収容可能な円形劇場です。夏には今でもオペラなど上演されるそうです。
という事で一曲歌ってみました（笑）後ろに見える左の建物は博物館です。
糸杉とオリーブに囲まれてローマ遺跡が広がっています。「つわものどもが夢のあと」という言葉がぴったりです。
ローマ帝国の植民地になる前の、エトルリア時代の遺構が混在している場所もあります。
植物には詳しくないので名前は分かりませんが、よく見かけたものです。なんか美味しそう。
この３つのアーチは何かというと......
浴場跡だそうです。劇を見た後、お風呂に入ったのでしょうか？もしくはその逆？どちらにしても最高ですね！
博物館に入ってみます。エトルリア時代のものが多いです。
沢山の出土品が、ほぼ完全な形で残っていました。
このデザイン、楽しくないですか？お酒を入れていたのでしょうか。宴会が盛り上がる事間違いなし。
魚の絵柄のものが沢山ありました。おしゃれ！
イカとヒラメ？の顔が可愛いでしょ？
古代エトルリア人の芸術力、すごいです。
写真は載せませんが、ほぼ完全な形で発掘された人骨も展示されていました。
ランチを食べるお店を探しました。広場を少しだけ外れた所にあるこちらに入りました。
お昼時なのに誰もいない......正直、外したな、と思いましたが、出るわけにもいかず。店でおじいさんが一人、テレビでサッカーの試合を見ていました。おじいさんは突然入って来た私達にびっくりしたようでした。
適当に注文すると、おじいさんが厨房に入っていきました。どうもお一人できりもりしているようです。大丈夫かな......
出てきた料理がこちらです。ラザニアとカルボナーラ。意外にと言ったら申し訳ないのですが、とっても美味しい！
そしてお店のおじいさんがとても親切。私達がスマホで調べものをしていると「店のＷＩＦＩ使って良いよ」とか「何か分からない事ある？」とか聞いてくれました。メディチ家の別邸に行きたいと言うと、丁寧に道を教えてくれました。
会計をお願いすると「え、もう帰っちゃうの？」と少し寂しそう。また来るね、と安易に言えないのが悲しくなりました。
おじいさんに教えてもらった坂道を降りる事５分で、メディチ家の別邸に着きました。
もう少し寄るとこんな感じです。あまり変わらなくてすみません。
本当にここかなと思ったのですが、ちゃんと表札？がありました。
塀に掛けられた聖母子像。歩いているとこうしたものをたまに見かけます。この前でお祈りを捧げた人も多いのでしょう。
お屋敷は崖を背にして建っているので、下の方に門があります。当時は馬でフィレンツェの街まで行き来していたのでしょうが、バスで来た道則を考えると、そう遠くもありません。別邸として利用するには便利だった事でしょう。街の喧騒から離れて自然の中で過ごし、何かあればすぐに駆け戻れる距離です。

残念な事にこの日は休館で中には入れませんでした。そういえば先日サイクリングでフィエーゾレに行った時、ガイドさんが休館日に気をつけろって言ってくれたのに、すっかり忘れてました。
また絶対に来たい所です。おじいさんのカルボナーラも食べたいし。それまで元気でいて欲しいな。