世界一周の思い出。唐突にモルドバ

2008/07/26 - 2008/07/27

世界一周＞ヨーロッパ？＞モルドバ＞キシニョウ

唐突にモルドバ。唐突に始まった夫の首都当てクイズ。
モルドバは？と聞かれ、反射のように思い出した言葉は、”キシナウ”
しかし夫の答えはキシニョウ。
はて。そんなとこ行ったっけ？
というか、モルドバ行ったっけ？ほぼ覚えとらん。
記憶が完全にふっとぶ前に、思い出しておこうと思う。

エリア キシニョウ(モルドバ)

7月26日　ウクライナから移動。
バスは早朝まだ暗い中到着。着いた途端にタクシーに囲まれる。え、アフリカぶり！？
ほとんどの乗客は迎えが来てどこかへ行ってしまった。私はバス停で２、３時間待つ。
そしたら今度は警官にお咎めを受ける。
モルドバもまた社会主義時代のなごりがあり、小銭稼ぎをしている警官なのかしら。
もうここはヨーロッパじゃないみたい。

キヨスクはあるけど、ウォッカ飲んでる酔っ払いだらけ。
自販機に鉄格子が無いだけ、かろうじてヨーロッパ。
ウクライナよりは南といえど、やっぱりまだ寒くて着込んだ。7月なのに。

あいかわらず英語も通じない。
街へ出るバスはバス停を経由しないらしく迷っていたら、今度は警官が助けてくれるという、中途半端に旅がしやすいようなしにくいような街だな。

ミニバスは荷物代を徴収される。んー、アフリカ。

宿はホテルかと思いきや、アパートの一画ではないか。
普通のお宅だけあり、口うるさいおばあちゃんが登場、一通り注意を受ける。
ここでウクライナで会ったドイツ人に再会、選択肢無いもんね。

3日ぶりにシャワーを浴びて、洗濯して、一休みして、教えてもらったバスで街へ外出。

普通の家です。
東ヨーロッパの普通の家。
普通のベッドルーム、普通のお風呂場、普通の食卓。
そうそう、時々お母さんが自分のごはんを作るついでにおすそ分けしてくれる、普通のごはんがとても印象的。
今でこそエアビーとかで民泊も一般的だけど、当時はすごく珍しくて。
ウクライナ、モルドバ、グルジア（ジョージア）そしてバルカン半島ではよくこの民泊を利用した。
本当にいい経験だったな。

ちなみに反対側には孫の写真などが飾られたタンス。
普通のお宅なので、安心感がありました。

モルドバのお金。republicaって書いてある。
まるでアジアのようなボロさ。

ＣＨＩＳＩＮＡＵってなってる。ちょっと待て。調べる。

調べた。キシナウがお隣のルーマニア語読み。キシニョウがロシア語読み。
別にキシニョウに改名したわけではないのね。

大きな公園。
一国の首都とは思えないほど緑が多く、のんびりした雰囲気。

昼間の市街地はいたって平和。公園が沢山あって、ゆったりした感じでした。

夏を楽しむモルドバの若者。赤いバックと赤いヒールでおしゃれしてるー。

バスターミナルやマーケットは中央アジアのよう。
人の顔も服装も、欧米寄りのウクライナとは違ってかなり中央アジア色が増えてきたように感じました。ムスリムも多い。
ちょっとこのまま東に向かいたくなりましたが・・・とりあえずこのあとルーマニアを経由してハンガリーに戻ります。

道、広い。

ここで当時のメモ
モルドバ、それは黒海の左側に位置している小国。最近知った。
何があるかというと、特に、何もない。ウクライナからルーマニアに行くときの通り道だっただけ。
モルドバには、「勝手に独立国」と「自治区」があり、勝手に独立国は勝手にお金や国旗を作ってしまっている。
一方、自治区はというと、それなりに権限を認められているので別にそこまでアグレッシブではないのだとか。
勝手に独立国に行くには「オデッサ（ウクライナ）へ行くからトランジット」というとすんなり通してもらえるのだとか。
「勝手に独立国を見たい」と言うと、国籍に応じた額の賄賂を要求されるらしい。
この勝手に独立国、ヨーロッパ最後の共産主義国？とも言われているらしく、ちょっと興味があったけど、そこまでマニアックではないし、面倒くさいので行かない。

今はどうなってるんだろうね。

やー、ロシアっぽい。
なんだろう、この色合い？
郵便局。

#モルドバの郵便局
#ゆるキャラ
ってタグ付けたくなるやつ。

キシナウには高い建物はなくて、街並みはヨーロッパ。
区画整備されていて、旧ソ連ぽい。

公共オフィスがでっかい、とも書いてあった。

ＡＴＭはたくさんあって、道まで飛び出たマーケットがあって、路駐が多いとメモしてある。

公園のレストランでビールとピザ。

ネットやさんでネットチェック。して帰る。

帰りに見つけた商店で、お惣菜が売っていたので買ってみる。
たまにはこういうのもいい。
マッシュルーム、ニンジンのサラダ。
サワークリーム、ハム、ピクルスのサラダ（これおいしそう、作ろうっと）
ヨーグルト。

7月27日　早めに出発。
ゴミゴミしたバス停でルーマニア行きのバスを見つけるのは大変だったが、おじさんたちが親切に教えてくれた。
一人のおじさんが案内してくれ、そこからミニバスで別のバスターミナルへ。
慌ててチケットを買って、余ったお金でワインとお菓子を買い込む。

キシナウからルーマニアの町IASIに向かいます。

モルドバはワインの産地。
実は、ぶどう畑より草原や羊が印象的。

ミニバスが直通でしたが、EUとの境となるモルドバ側の国境では、外国人だけ荷物チェックあり。しかも妙にしつこい。。。薬箱まで全部チェックされた。
しまってくれるならいいけど、戻すのは自分なのよね。
しかも私は出国するのである。
入国の時は何もしなかったでないか。
ちゃんとしないとＥＵに怒られちゃうのかしら。

ルーマニア側の役人さんはなかなかのんびりとしていて、ベンチに腰掛けて地図を広げながらのんびり尋問。

バスは小さかったので、他の乗客が通訳をしてくれたり、おばちゃんが両手いっぱいにチョコやお菓子をくれたり、いい雰囲気の車内でした。
英語を話せる子がちょっと通訳してくれたり。
乗客全員が運転手のタバコを１カートンづつ所持しているふりをしてあげたり。
旅は道連れ、こんな和やかな車内は久しぶりでした。
やっぱりこういう旅が好きだ。

こうしてヨーロッパのド田舎の旅を終え、欧州12か国目のルーマニアに向かうのでした。

ご覧いただきありがとうございました！