2020/02/21 - 2020/03/05
304位(同エリア2032件中)
toroppeさん
- toroppeさんTOP
- 旅行記479冊
- クチコミ1302件
- Q&A回答278件
- 852,198アクセス
- フォロワー76人
ツェルマットのスキーエリアは、大きく分けて3つに分かれています
マッターホルンが美しい角度で見られるスネガ・エリアは、地下ケーブルカーで行きます
一年中観光客の絶えないゴルナーグラード・エリアには、駅前から山岳鉄道で登って行きます
そして富士山より高いクラインマッターホルンには、ゴンドラとロープウェイを乗り継いで行きます
コチラのエリアからは、国境を超えてイタリア側に滑り込むことができ、私がツェルマットを何度も訪れているのは、この楽しみがあることも理由の一つとなっています
マッターホルンの見え方はスイス側とは大きく異なりますが、コースは雄大で滑りやすい中斜面のロングコースが続くので、初心者でも十分に楽しめます
物価も安く、美味しいランチを食べて、スイスに戻るのが大きな楽しみです
ただ風が強かったり悪天候の日は、クローズになることがあり、いつでも行ける訳ではありません
リフト券はスイス側のトロッケナーシュテークで、イタリア側がオープンしていることを確認して当日だけの1日券を購入するか、最初から滞在日数分のインターナショナルのリフト券を購入するかになりますので、現地で天気予報を見て決めるのが良いと思います
ツェルマットにスキーに来たからには、一度は滑って見てほしいエリアです
まとめた動画はコチラ
https://youtu.be/E1M2ljb3vWA
=======
今回でスイスは26回目、ツェルマットは13回目の訪問となりました
どんだけスイス好きやねん ! と自分でも突っ込みたくなります
飛行機チケットはマイレージの無料航空券でしたが、前年に親族の病気や不幸が続いて、予約していたチケットを2度キャンセルしていたため、使用期限は今回がリミットとなっていました
そんな中、日本で新型コロナウィルス感染が広がる気配がありましたが、既に症状が無い人からも感染する「不顕性感染」の様相を呈していたので、何処にいてもリスクは避けられないのではないか ? と感じていました
またアジア人が旅行先で差別的な扱いを受けたという報道もありましたが、これはメディアが特殊な例を、あたかも何処ででも起っているかのように、大袈裟に報道しているだけだと、あまり気にはしていませんでした
まだよくわかっていないので不気味ということはあっても、それほど重症化率も死亡率も高くはないので、必要以上に恐れることもないのではないか
例が適切ではないかもしれませんが、車に乗る以上は事故のリスクはあるので、「だから車には乗らない」という選択もありだと思います
あえて危険なドライブはしないけど、普段と変わらない生活を送りたい、我が家はコチラの選択をしました
なので結果的に感染したとしても、自分が気をつけているつもりでも、ある程度はやむを得ないのかな、と言う感覚でした
ただ自分が知らぬ間に不顕性感染して、他人にうつすのも申し訳ないと言う思いもありました
ツェルマットはリゾート地であり、世界中からスキー客が集まります
リフトや街中はともかく、ゴンドラやロープウェイでは、短時間とはいえ密室なので気は使いました
寒いのでフェイスマスクはしてましから、他人の喋る反対方向を向いて、出来るだけ飛沫を避けていました
ドアやエレベーターボタンは、利き腕と反対で触るようにし、指で目や鼻、唇は触らない
食べたり飲んだりする前は、手洗いか消毒ウェットで手指を拭く、など日本でも気をつけるべき事は、現地でも注意を払いました
あとは日本で感染が急増して、日本への飛行機が運行停止になる、あるいは現地で自分が感染発症し、現地で足止めをくらう、それが一番の不安材料でした
<我が家が帰国便に乗った翌日の3月5日には、スイスインターナショナルエアラインは成田、関空-チューリッヒ間の減便を決めました>
なので、クレジットカード付帯の保険で、そういう事態になった場合、どこまで保険適用されるのか?などを電話してカード会社に確認を取りました
本人が発症して入院したり、飛行機自体が運行停止になり、当初の旅程が変更になってしまった場合は、本人分の滞在費、飛行機代などは補償されるとの事でしたが、家族の分まではダメとのこと
補償されるとしても、滞在が大幅に伸びた場合を考えると、当面のお金がかなり余分に必要なので、カードからおろせるように多目に銀行口座に入金もしました
他には、スイスの日本大使館の連絡先や、大使館からの情報がすぐに見られるようネットで検索しておき、準備をしました
個人旅行で海外に行くからには、ある程度のリスクを背負って行く、覚悟と言う程おおげさではないですが、まあこんな感じで出かけてきました
今後の旅行される方があれば、何らかの参考になれば幸いです
<2020.3.14現在、ツェルマットは、登山列車やロープウェイなど、残念ながら4月末まで運行停止となり、ゲレンデは閉鎖されました>
= 旅行記は以下に分けて記載します =
1.チューリッヒ前泊編
2.ツェルマット滞在編<ホテル、街、レストラン、クリーニングなど>
3.イタリア側チェルビニア・スキー編
4.ゴルナーグラード側スキー・夜景編
5.スネガ側スキー編
6.ツェルマット・冬のハイキング編
7.チューリッヒ後泊編
-
滞在していたホテル前にある
スネガエキスプレスの駅舎
コチラでもリフト券などが買えます
ホテルによってはフロントで買える所もありますスネガ エクスプレス その他の交通機関
-
リフト券は日数が長くなるほどお得になります
左のツェルマットは(スネガ、ゴルナーグラード、クラインマッターホルンの3山エリア)、右のインターナショナルは更にイタリアのチェルビニア・エリアを含みます) -
駅舎の前にスキーバスのバス停があります
街中を巡回しているのはグリーンライン
レッドラインはヴィンケルマッテンの集落で折り返しますが、往路ではクラインマッターホルンの乗り場には行きませんので、グリーンラインに乗ります
スキーパスを持っている人は無料です
まあ確認されることはありませんけど -
コチラがグリーンラインのバス
チーズの絵柄がスイスっぽいですね
8~10分毎に運行しています -
混む時間帯には2両のバスもあります
-
グリーンラインの運行表
マッターホルン・グレッチー・パラダイスが、クラインマッターホルンに向かうゴンドラ乗り場の名前です
Brukeは橋なので、川沿いの橋のところには3つのバス停があります -
電気タクシーも流しで走っています
混み合う時は乗り合いになることもあります
ツェルマットは車の乗り入れは禁止なので
バスも電気自動車です
だから空気が綺麗で気持ちが良いのです -
マッターホルン・グレッチャー・パラダイスのゴンドラ乗り場
ここにもチケット売り場はあります
朝は混み合うので、前日夕方とかに買っておくのがオススメです
久しぶりに好天となりイタリア側がオープンしたので
正月でも見たことない位の道まではみ出す混雑でした
それでも30分ほど並べば乗れましたけどマッターホルン エクスプレス その他の交通機関
-
途中何度か駅がありますが
最終のトロッケナー・シュテーク(2,939m)まで乗って下車し
新しくできたマッターホルン・グレッチャー・ライド
というロープウェイに乗り換えます
インターナショナルの当日券を購入する場合は
コチラの駅で買いましょう -
以前の立って乗るロープウェイと違って
3列の座席に25名くらいが乗れます
それがゴンドラのように順次動いて行くので
ロープウェイより遥かに輸送能力が高くなりました -
一応、密室なので唾液が飛んでこないように
フェイスマスクをして
外の景色を見ながらも俯いて下を向いてました -
トップに着いたら長い廊下を進みます
展望台に行く場合は途中で左折します
富士山(3,776m)より高い場所(3,883m)なので
ゆっくり行動しましょう -
途中で左折してエレベーターで上がり
この階段を登ると展望台です(2018年の写真) -
この日は風見鶏が微動だにしない位の無風でした
風があると写真が撮りづらい位指が冷たくなります
(2018年の写真) -
長い通路を出るとレストラン&ショップがあります
この入口の上部にモニターがあり
イタリア側がオープンしているかわかります
トイレは有料で2フランかかりますが
レシートがショップやレストランで使えますので
必ず取っておきましょう
この先、長距離で寒いのでトイレは行っておくべきですマッターホルン グレーシャー パラダイス 山・渓谷
-
外に出ると大パノラマが待っています
右端の黒い山がマッターホルンですが
スイスから見るのと全く形が違います
中央の他より少し高いのがモンブラン -
モンブラン(4,810m)を拡大するとこんな感じ
この山もフランス側とイタリア側にスキー場があります
イタリア側のクールマイユールだけ1度行きましたが
とても雰囲気のある街です -
トップから滑って右にカーブして行くと
この写真中央の道のようなスロープを下って
この斜面に着きます
この日は手袋を外しても寒くない好天でしたが
3日後に来た時は吹雪のような天候で顔が痛かったです
このあたりは氷河の上のコースなので一年中スキー可能です -
この斜面を下って行き
最後はリフトの鉄柱から左方向に
道のようなコースを直滑降で一気に滑ります
終盤が登り傾斜なのでスピード付けないと止まります -
道のコースの終点がコチラ
建物がプラトーローザ・テスタグルージア(3,480m)
この向こうはイタリア側になります
ここの標識から左にチェルビニアと書いてありますが
初めての人には
右に進んで国境を越えるコースをお勧めします -
Tバーに沿って少し下ったら
コースと交差する所で反対側に出ます
そこから少し下ると
このチェルビニア6の標識に沿って左に下って行きます
最初のカーブで左に曲がって行くと
次が登りになりますので
この標識からスピードをつけておいた方が良いです -
先ほどのカーブを過ぎると
最後の昇坂を経てコチラに到着します
ここが国境を超えたテオドール・パスになります -
テオドールパスを出て
写真にある最初の乗り場までのコースは中斜面で
人も少なく気持ちよく飛ばせるので
お気に入りのコースです -
更に写真にある次の乗り場までも
中斜面で快適ですが
気持ち良すぎて
スピード出し過ぎに注意です -
この乗り場の近くには
国旗が沢山あがっているレストランもあります
そこから下部はやや緩斜面ですが
風景も雄大でコースは広々としていて快適です
コースが不安ならリフト沿いに下りましょう -
滑ってきたコースを見上げてみましょう
写真中央がプラトーローザのレストラン棟
いかにロングコースで雄大かがわかります -
こうして
ようやくチェルビニアへの最後の乗り場
プランメゾン(2,555m)に到着です
ここから更に下るとチェルビニアの街(2,050m)に行けますが
雪不足だと土が見えていることもありますし
戻るロープウェイが混むので
最近は下までは行きません -
このレストランは以前と違って
綺麗な建物にリニューアルしていました
テラス席は日当たりも良いので
デッキチェアーを借りて日光浴する人も多いです
時には半袖で焼きに入る人もいます
背景の黒い山がマッターホルン
イタリア語ではモンテ・チェルビーノ -
内部も綺麗でお洒落になっていました
ゲレ食なのにアルコールの種類が半端ない(笑)
昔は昼からワイン、グラッパ飲んで
フラフラでスイスに戻ったことがありますが
飲酒運転はやめましょう -
カプチーノは流石に美味しいです
-
お菓子も素朴な味で美味しかったです
ゆっくりランチのつもりでしたが
当日は風が強かったためリフトが運行停止になる可能性があるのと
イタリア北部で新型コロナが増え始めていたので
早々に切り上げました -
レストランの向かいにはゴンドラステーションがあります
これかリフトを乗り継いでスイス側に戻ります
今回は濃厚接触を避けてリフトで戻りました -
一度リフトもゴンドラも強風で運行停止になった時は
雪上車やスノーモービルで順次山頂まで運んでもらった事があります
(2013年に乗せてもらった時の雪上車の写真) -
ゴンドラ・ロープウェイを乗り継いで
スイス側に戻れます
(写真は以前のもの) -
トップに着くとイタリア・スイス国境があり
黄色の線を跨いで写真を撮るのが定番の場所
(写真は以前のもの) -
トップのプラトーローザから
プランメゾンとは反対の方からイタリア側に下るコース
コチラも下の街まではロングコースになりますが
帰りのことを考えると
乗り継ぎに慣れている経験者と一緒の時が無難です
今回は新型コロナ対策で
イタリア側のロープウェイには乗りたくなかったので
コチラには行っていません -
今回はプランメゾンから
リフトを3本乗り継いでスイスへ戻りました
雄大で人が少ないのがわかります -
上のリフトに来ると
だいぶプラトーローザに近付いたのがわかります -
終点を降りた所
当日は寒くなかったので
ここから見えている遺跡まで歩いてみました -
遺跡のところから
クラインマッターホルン側を眺めた写真
左の黒い山にグレッシャーパラダイスのレストランがあります
そこからイタリア側に滑ってくるコースが見えていました -
左に遺跡、右にマッターホルン
それにしても今年は雪が少なかったです -
遺跡の窓からマッターホルン
-
ここからプランメゾンまで
ノンストップで滑っておりると
日本では体験できないロングコース -
トップからレストラン右を通り
スイス側に戻ります -
右が先ほどのレストラン
この道のコースはガチガチのアイスバーンの事があり
要注意です -
道コースを下りきるとコチラ
ここからもスピードをつけておかないと
このあとフラットなコースが続きます -
マッターホルンを左に見ながら
緩斜面を下りきると
トロッケナーシュテークに戻ります -
最後はスキーのまま乗る
動く歩道で坂を登ります -
動く歩道の横にあるBAR
天気が良い日は日光浴客で溢れてます -
トロッケナーシュテークのレストラン
天気が良い日はテラス席が気持ちいいアイス ピツェリア ピザ
-
トロッケナーシュテークからツェルマットへは
色んなコースを選択できますが
雪質があまり良くなくてアイスバーンの場合が多い
道みたいなコースが多くつまらない
無駄に体力使うと後がもたない
などの理由でゴンドラで街に下ります -
街のゴンドラ乗り場まで戻ると
朝がウソのように人がいない -
乗り場前のエレベーターで下に降りて
川に架かる橋からマッターホルン
いい風景です -
橋を渡り左に進むとバス乗り場
ホテル前までバスで戻りました
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (6)
-
- travelさん 2022/04/26 13:46:38
- 新しいゴンドラ
- toroppeさん、グレッシャ-・パラダイス行乗り場のゴンドラは綺麗になりましたね。
コロナ前のぎりぎりのタイミングで行けて良かったですね。
この区間のゴンドラはとっても懐かしいです。
冬のツェルマットは知らないので興味深いです。
スイスは自然も◎ですが、各家庭の格シェルタ-の普及率100%、食物の自給率も自国で食べるものは全て自国で生産、凄い国だと思います。
日本はスイスに見習うところがたくさんあります。
グリンデルワルトの旅行記に訪問頂き有難うございます。
山々の美しさを見ていると気持ちが安らぎます。
travel
- toroppeさん からの返信 2022/04/26 14:30:13
- Re: 新しいゴンドラ
- ご覧いただきありがとうございます。
このタイプに変わって輸送力もアップしました。ツェルマットの最近の開発は、ロシア資本と聞いたことがあります。
テスタグルージアとクラインマッターホルンを繋ぐゴンドラも計画されてましたが、今回の情勢でどうなりますやら。
-
- tamaemonさん 2020/03/19 18:37:46
- 広大なヨーロッパスキー!
- toroppeさん 、初めまして!
雄大な写真見入ってしまいました!
実は4月にフランススキーに行く予定が、今回のコロナウイルスの感染対策のため、フランスのスキー場が全部閉鎖になり、ホテルからキャンセルが来てしまいました。
ツェルマットの雄大な景色は心の癒し頂き、また近いうちにトライしたいという気持ちにもなりました。
スイスの物価は高いですよね。その分景色も美しい!
楽しませていただき、ありがとうございました。
tamaemon
- toroppeさん からの返信 2020/03/19 21:13:07
- Re: 広大なヨーロッパスキー!
- ご覧頂きありがとうございました
フランス行き断念は残念ですね
以前にフランスはトロアヴァレーのメリベル、クールシュベルと2年続けて行きましたが、やはりスキーリゾートとしての魅力は、スイスのツェルマットの方は我家的には上なので13回も来てしまいました
また今年はツェルマットでも積雪量が少なかったので、温暖化によってヨーロッパのスキー場は、どこも標高が低い場所は経営が厳しくなりそうです
-
- Climberさん 2020/03/17 18:59:11
- 読みました。
- Ski pass の価格 今回使った世界最大のSki pass は、13日券で480Euro でした。
どちらが魅力かは迷うところです。
こちらもトロッケからはいつもゴンゴラで下ります。理由:早く飲みたい。
- toroppeさん からの返信 2020/03/17 20:49:36
- Re: 読みました。
- いつもご覧頂きありがとうございます😊
そちらは滑った事ないので、比較はできませんが、我が家はエリアの広さよりも、やはりここのあの山と風景を見られる間は行きたいと思ってます
しかしスイスの物価高だけは何とかしてほしいですが…😅
部屋食も増えたので、以前よりは出費は押さえてますが
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
toroppeさんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
ツェルマット(スイス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
6
54