2019/03/14 - 2019/03/16
11位(同エリア424件中)
旅猫さん
春の九州温泉旅も終わりに近付いて来た。
天草を離れ、肥後から筑後へと移動して、最後の宿泊地である柳川へ。
柳川は、学生の頃から訪れてみたいと思っていた街。
しかし、これまで訪れる機会が無く、今回の長旅でようやく行くことが出来た。
初めて歩いた柳川は、風情のある水路の景色が印象的だった。
そして、徒歩で巡るには、その水路が難敵であることも知ったのだった。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
宇土駅から乗った列車を大牟田駅で下車。
すぐ隣にある西鉄の大牟田駅から、14:53発の天神行き特急に乗車する。
久しぶりに乗ったが、随分と車両が快適になったものだ。大牟田駅 駅
-
電車は、12分ほどで柳川駅に到着した。
駅前から、15:25発のバスに乗車する。
今宵の宿は、バスの終点である、かんぽの宿柳川だ。亀の井ホテル 柳川 宿・ホテル
-
玄関を入ると、華やかな吊るし雛が出迎えてくれた。
3月らしい光景だ。 -
通された部屋は8畳の和室。
かんぽの宿も、休暇村と似たような雰囲気がある。 -
窓の外を眺めると、濠割が見えた。
濠には、柳川名物の川下りの船が幾艘か過ぎて行った。 -
とりあえず、宿の温泉でひと風呂浴びることにする。
この宿の温泉は柳川温泉と呼ばれているそうだ。
こちらも、どことなく休暇村と通じるものがあった。 -
しばらく部屋で休んだ後、夕食の時間である。
とは言え、かんぽの宿なので、それほど期待はしていない。
それでも、鍋などは盛り付けなどに工夫があった。 -
食事のお供には、柳川市に隣接するみやま市にある菊美人酒造の『菊美人 特別純米』をいただいた。
この酒は。柳川出身の歌人北原白秋が愛した酒として知られ、題字は、その白秋の直筆だそうだ。 -
お造りの代わりに出てきたのは、鯛の煮物だった。
お品書きには、別に鯛と春野菜の炊き合わせがあり、その残りに部分が出てきたわけだ。
これが、なかなか美味しかった。 -
ローストビーフの餡かけや白魚の香草揚げなどの後には、鰻のミニせいろ蒸しと蛤の吸い物が出てきた。
鰻は好んで食べないので、人生で数えるほどしか食べたことがない。
僅かとは言え、久しぶりに食べた。 -
夜、もう一度温泉に浸かる。
一応天然温泉だが、加水、加温、循環ろ過、塩素殺菌と、ほとんど温泉とは言えない感じである。
それでも、広い湯船を独り占めしていれば、気持ちが良い。 -
露天風呂もあり、そこそこ広さもあった。
街中なので眺望は無いが、風は気持ちよかった。 -
朝食はバイキングで、内容もビジネスホテル並みだが、鮭と鯖があったのは良かった。
変に凝ったものも無く、個人的には好ましかった。 -
8:43発のバスで宿を後にする。
宿の敷地内にバス停があり、しかも始発と言うのはありがたい。 -
10分ほどバスに揺られ、西鉄柳川駅前の手前にある三柱神社前バス停で下車。
今日は、ここから柳川の街を散策するのだ。
まずは、三柱神社に参拝をする。
正参道の入口に掛かる欄干橋からは、柳川らしい景色が望めた。 -
欄干橋を渡ると、広い境内に続く正参道を歩いて行く。
これほど広い境内を街中で持っているというのは驚きだ。
しかも、由緒ある社ではない。
祭神は、柳河藩初代藩主立花宗茂と妻?泙千代、そして岳父戸次道雪なのである。 -
歩いていると、禊場らしきものもあった。
御手洗場かもしれないが、何も案内は無かった。 -
参道の途中には、いくつかの境内社が鎮座している。
その辺りは、木が多く、良い雰囲気だった。 -
その参道を抜けると、青空の元に拝殿が見えてきた。
その手前に小さな冠木門があるが、実は、そこには楼門があり、回廊が社殿を囲っていたのだが、平成17年(2005)に放火により、本殿以外は焼失してしまったのである。
現在、拝殿は再建されたが、往時の姿には程遠いそうだ。三柱神社 寺・神社・教会
-
拝殿で、柳川へお邪魔することを報告し、境内を散策。
その境内には、梛の文字が書かれた紅色の鳥居を持つ小さな社もあった。
御神木である梛の木を神体とする社だった。 -
三柱神社を後にして、柳川の街を歩き始める。
若力旅館と言う明治時代に建てられた現役の渋い旅館があり、宿はこちらにすればよかったと悔やむ。
街のあちこちに、春が訪れていた。 -
若力旅館の西側に掛かる公園橋を渡ると、柳川藩士で、江戸初期の儒学者安東省菴の墓があった。
三忠苑と呼ばれるその墓は、浄華寺と言う寺の一角にある。
柳川は、城下町らしく、寺の多い街でもある。安東省菴の墓「三忠苑」 名所・史跡
-
水路沿いに、南へと歩いて行く。
柳川と言えば、町中に張り巡らされた水路が有名だ。
そこを巡る観光船に乗るのが柳川観光の定番だが、こちらは徒歩で巡る。
街の名のとおり、水路には柳が多く植えられていた。
その道は、かつて城の東を守るために設けられた鋤崎土居と言う土塁のあった場所だったそうだ。柳川の柳 自然・景勝地
-
さらに歩いて行くと、柳川古文書館と言う施設があったので立ち寄ってみたが、残念ながら興味のあるものはほとんど無かった。
その先に、場内に入る唯一の水門だったと言う堀水門の跡もあり、その辺りはなかなか風情があった。 -
堀水門の内側は、船も行き交わないので水面は穏やかだった。
水辺の景色が映り込み、美しい風景が観られた。 -
そのすぐ南側にあった真勝寺へと向かう。
その寺は、関ケ原の戦い後、筑後33万石の大名となった田中吉政の菩提寺として創建されたものだそうだ。
本堂の下には、その墓があるそうだ。真勝寺 寺・神社・教会
-
裏道を辿って行くと、千本格子が美しい建物が現れた。
その建物は、明治3年(1870)創業の鶴味噌醸造と言う味噌蔵だった。 -
その味噌蔵のすぐ脇に壇平橋と言う木造の橋が架かっていた。
欄干も橋脚も木造で、しかも未舗装である。
このような橋が今の時代に残っているとは驚きだ。 -
橋の上からは、煉瓦造りの蔵が見えた。
並倉と呼ばれるもので、大正初期から大正7年(1918)にかけて建てられたそうで、現在でも鶴味噌醸造の味噌蔵として利用されているそうだ。並倉 名所・史跡
-
しばらく歩いていると、福厳寺と言う立派な寺が見えてきた。
その寺は、柳川藩主立花家の菩提寺で、代々の藩主の墓があるそうだ。
訪れた時は気付かず霊屋を拝観できなかったが、二階建ての鐘鼓楼や開山堂、天王堂など、特徴的な建物が観られた。福厳寺 寺・神社・教会
-
天王堂の内部には、数体の仏像が安置されていた。
正面には韋駄天像が、両脇には四天王像あり、どれも古そうだが詳細は分からなかった。 -
福厳寺を出て、柳川城跡へと向かう。
途中、柳川のご当地マンホールを見つけた。
水路と柳が描かれ、いかにも柳川と言った感じだ。 -
城跡の東側を北へと向かうと、掘割へと出た。
桜の枝が掘割の上に張り出し、花の咲く季節には美しそうだ。 -
その掘割沿いに歩いて行く。
この辺りは民家も少なく、長閑な風景が広がっていた。 -
その先には、日吉神社が鎮座していた。
入口には、大きなお多福の面が置かれている。
福岡県では、節分の時期になると、神社に大きなお多福面が置かれるらしい。
笑顔を潜ると、ご利益があるようだ。日吉神社 寺・神社・教会
-
柳川の総鎮守である日吉神社に参拝した後、掘割を渡り返し、中学校と高校のの間にある細い道を歩いて行く。
すると、中学校側に石垣が見えてきた。
これが、柳川城本丸の痕跡らしい。
中学校の校内には、本丸の痕跡が微かに残っていた。柳川城阯 名所・史跡
-
城址から少し離れた場所には、藩主立花家の邸宅御花がある。
中に入ると、明治43年に建てられた白亜の洋館が印象的だった。柳川藩主立花邸「御花」 名所・史跡
-
西洋館と言うその建物の中に入ると、豪華な装飾に彩られた部屋がたくさんあった。
細かく見て回ったら、かなり時間が掛かりそうだった。 -
その奥にあった大広間を見学。
総檜造りの豪勢な建物は、かなりの広さがあった。
廊下に面した長押の上には、たくさんの金色の兜が掛けられている。
これは、金箔押桃形兜と呼ばれるもので、西洋の兜を真似て造られたものらしく、実際に使われたものだそうだ。 -
対月館と言うレストラン棟の二階からは、広い庭園が見渡せた。
庭に面している大きな建物は、先ほどまでいた大広間だ。
松濤園と呼ばれる庭で、黒松が280本ほど植えられているらしい。
庭に出ていたが、なかなか美しい庭園だった。 -
御花を出て、そこかしこに古い民家が残る道を歩いて行くと、藩の勘定方を務めた吉田家が寛政年間に建てたと言う旧戸島家住宅があった。
庭園は国の名勝だそうだが、思ったよりも地味な印象だった。旧戸島家住宅 公園・植物園
-
次に立ち寄ったのは、北原白秋の生家である北原酒造。
白秋記念館となっていて、白秋や酒造に関するものが展示されていた。
現在、酒造りは廃業しているが、醸していたという『潮』と言う銘柄の酒は、他の蔵元が復活させて観光用に売り出しているらしい。
購入しようと思ったが、忘れてしまった。北原白秋生家 白秋記念館 美術館・博物館
-
白秋記念館の南側に詩碑苑があるというので行ってみることにする。
すると、その手前に、矢留大神宮と言う神社があった。
案内板を見ると、壇ノ浦で敗れた平家の落武者が創建したものらしい。矢留大神宮 寺・神社・教会
-
その落武者が騎馬武者6騎だったことから、近くには六騎神社と言う小さな社も建っていた。
その落武者たちがここで漁業を始め、地域の漁業の基礎を築いたことから、その落武者たちを祀ったものだろうと思われる。 -
少々拍子抜けした白秋詩碑苑から、宿へと戻る。
沖端町と言う場所まで来ると、掘割の向こうに社が見えた。
沖端水天宮と言う社だそうだ。
江戸時代には稲荷社があったそうだが、明治2年に水天宮が勧請されたらしい。
その掘割沿いには、たくさんの柳が植えられていた。沖端水天宮 寺・神社・教会
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さらに歩いて行くと、御花の脇に出た。
その南側の掘割はとても風情があり、観光船も絵になっていた。柳川城堀 自然・景勝地
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宿に戻り、15:11発のバスに乗り、西鉄柳川駅に向かう。
改札口に行くと、そこにも吊るし雛が飾られていた。西鉄柳川駅 駅
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15:36発の特急に乗り、西鉄二日市駅へ。
30分ほどで到着したが、降りてみると、いつの間にか雨が降っていた。
この駅で降りたのは、二日市温泉に立ち寄るためだ。
駅前から、16:21発のバス乗り、温泉街へと向かう。西鉄二日市駅 駅
-
15分ほどで着くはずだったが、道が混んでいて、20分掛かって到着した。
雨は止む気配もなく、とりあえず、バス停の向かいにあった外湯の御前湯へ飛び込んだ。
館内は広く、大衆的な感じが色濃く漂っていた。
浴室はかなり混んでいて、残念ながらゆっくり浸かるこはできなかった。御前湯 温泉
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まだ時間があったので、近くの博多湯と言う温泉施設にも入ってみる。
すると、こちらはこじんまりとしていて、先客も一人しかなく、のんびりすることができた。
17:31発のバスでJR二日市駅へと向かったが、またも渋滞にはまり、倍近く時間が掛かって辿り着いた。二日市駅 駅
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18:23発の特急『みどり24号』に乗車。
12分で、終着の博多駅に到着した。
新幹線の時間までかなりあるので、ここで夕食を摂ることにした。
柳川で6時間も歩いて足が疲れていたので、駅ビルにあったとんかつ屋で済ますことにする。 -
20:06発の『さくら572号』の指定券に変更し、8日間滞在した九州を離れた。
岡山駅まで乗車し、旅の最後は、いつもの寝台特急『サンライズ』。
今回も『サンライズ瀬戸』のシングルに陣取り、東京駅まで夜行列車の旅を楽しむ。
永年勤続のご褒美を利用した9泊10日の九州温泉旅。
素晴らしい温泉や景色、風情のある温泉街に出会えた思い出に残る旅となった。
これほど長い旅は、就職をして初めてだったが、次は仕事を辞めた後になるだろう。
要するに、当分、無いということだ。サンライズ瀬戸 乗り物
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この旅行記へのコメント (2)
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- hot chocolateさん 2020/05/07 01:29:18
- 旅の終わり・・・
- 旅猫さま
こんばんは。
何もしない、何処にも行かないGWも終わりましたね。
コロナ騒動も回復の兆しが見えてくるといいのですが・・・
柳川といえば水路とうなぎ。
水路にめぐらされた柳がいい雰囲気を醸し出しています。
9泊10日という長い温泉旅も終わりましたね。
これだけ長い旅で、温泉三昧の旅はなかなかできないでしょうが、
思い出に残る旅が出来てよかったです。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2020/05/07 20:22:10
- RE: 旅の終わり・・・
- hot chocoさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
何もしないでずっと家にいたGWは初めてかもしれません。
早く、コロナが収まって欲しいものですね。
柳川はうなぎも有名でしたか。
うなぎをまったく食べないので、気付きませんでした(^^;
今回は、人生2度目の長期旅行で思いっきり楽しめました。
思い出に残る旅です。
いつか、芭蕉や山頭火、牧水のように、数か月ほど漂白したいものですが(笑)
旅猫
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