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隼人駅から乗った『はやとの風』を鹿児島中央駅で降り、今宵の宿がある指宿を目指すため、指宿枕崎線に乗り換える。<br />途中、気になっていた殿様湯のある二月田駅で途中下車。<br />指宿温泉の休暇村指宿に泊まり、砂蒸し風呂を体験し、黒豚のしゃぶしゃぶと焼酎を堪能。<br />そして、生憎の雨となった三日目は、開聞岳の麓に湧く開聞温泉を目指す。

春の九州温泉旅【2】~指宿で極上湯に出会う~

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2019/03/09 - 2019/03/10

18位(同エリア731件中)

旅行記グループ 春の九州温泉旅

6

51

旅猫

旅猫さん

隼人駅から乗った『はやとの風』を鹿児島中央駅で降り、今宵の宿がある指宿を目指すため、指宿枕崎線に乗り換える。
途中、気になっていた殿様湯のある二月田駅で途中下車。
指宿温泉の休暇村指宿に泊まり、砂蒸し風呂を体験し、黒豚のしゃぶしゃぶと焼酎を堪能。
そして、生憎の雨となった三日目は、開聞岳の麓に湧く開聞温泉を目指す。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.5
グルメ
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 隼人駅でしばらく待つと、特急『はやとの風1号』がやってきた。<br />JR九州が誇る観光列車のひとつで、以前も一度だけ乗ったことがある。<br />久しぶりの再会だ。

    隼人駅でしばらく待つと、特急『はやとの風1号』がやってきた。
    JR九州が誇る観光列車のひとつで、以前も一度だけ乗ったことがある。
    久しぶりの再会だ。

    特急 はやとの風 乗り物

  • 車内は木の温もりが感じられる、落ち着いた雰囲気でまとめられている。

    車内は木の温もりが感じられる、落ち着いた雰囲気でまとめられている。

  • 一部の座席は窓の方に向いて座れるようになっていて、空いていたので、ここに座り車窓を楽しむことにする。<br />2人掛けだが、私の隣は結局誰も来なかった。

    一部の座席は窓の方に向いて座れるようになっていて、空いていたので、ここに座り車窓を楽しむことにする。
    2人掛けだが、私の隣は結局誰も来なかった。

  • 隼人駅を出てしばらくすると、車内販売が回ってきた。<br />まだ昼食を摂っていなかったので、何かあるか尋ねると、霧島卵を使った霧島サンド(300円)と言うものがあるというので、それを食べてみることにした。<br />手作りと言うことで、パンズも程よい食感で美味しかった。

    隼人駅を出てしばらくすると、車内販売が回ってきた。
    まだ昼食を摂っていなかったので、何かあるか尋ねると、霧島卵を使った霧島サンド(300円)と言うものがあるというので、それを食べてみることにした。
    手作りと言うことで、パンズも程よい食感で美味しかった。

  • 車窓には、昨日も眺めた錦江湾がずっと寄り添う。<br />桜島も、しっかりと顔を出してくれていた。

    車窓には、昨日も眺めた錦江湾がずっと寄り添う。
    桜島も、しっかりと顔を出してくれていた。

  • 終着の鹿児島中央駅で、13:10発の指宿枕崎線の普通列車に乗り換える。<br />途中の宮ヶ浜駅は、海に面した駅だったが、バブル期のリゾート開発の影響で海が遠のいてしまった場所だ。<br />結局、バブル崩壊で計画がとん挫し、埋め立て地が広がるだけの寂しい風景が広がっている。

    終着の鹿児島中央駅で、13:10発の指宿枕崎線の普通列車に乗り換える。
    途中の宮ヶ浜駅は、海に面した駅だったが、バブル期のリゾート開発の影響で海が遠のいてしまった場所だ。
    結局、バブル崩壊で計画がとん挫し、埋め立て地が広がるだけの寂しい風景が広がっている。

  • その宮ヶ浜駅の次の二月田駅で下車。<br />ここに、殿様湯と言う渋い温泉があるというので、宿へ行く前に立ち寄ることにする。

    その宮ヶ浜駅の次の二月田駅で下車。
    ここに、殿様湯と言う渋い温泉があるというので、宿へ行く前に立ち寄ることにする。

    二月田駅

    極上湯の最寄り駅 by 旅猫さん
  • 駅を出て、北の方へと大通りを歩いて行くと川にぶつかった。<br />そこを左手に入り川沿いに歩いて行くと、目指す殿様湯はあった。

    駅を出て、北の方へと大通りを歩いて行くと川にぶつかった。
    そこを左手に入り川沿いに歩いて行くと、目指す殿様湯はあった。

  • その名のとおり、ここは島津の殿様が浸かった温泉があった場所で、その浴室の跡が裏手に史跡として保存されている。<br />密貿易で富を得ていた薩摩らしく、浴室の床などには渡来もののタイルなどが使われていた。

    その名のとおり、ここは島津の殿様が浸かった温泉があった場所で、その浴室の跡が裏手に史跡として保存されている。
    密貿易で富を得ていた薩摩らしく、浴室の床などには渡来もののタイルなどが使われていた。

    殿様湯跡(二月田温泉) 名所・史跡

    島津の殿様が入った湯船の跡 by 旅猫さん
  • 現在の温泉は、普通の公衆浴場と変わらず親しみやすい雰囲気だ。<br />床は温泉成分のせいで茶色く変色している。<br />シジミ汁のような薄濁りの熱い湯が掛け流しで注がれ、入ると少しキシキシした肌触りだ。<br />金氣臭が漂い、温泉らしい雰囲気が良い感じ。<br />かなり熱めの湯なので、長く入っていられないのだが残念だった。

    現在の温泉は、普通の公衆浴場と変わらず親しみやすい雰囲気だ。
    床は温泉成分のせいで茶色く変色している。
    シジミ汁のような薄濁りの熱い湯が掛け流しで注がれ、入ると少しキシキシした肌触りだ。
    金氣臭が漂い、温泉らしい雰囲気が良い感じ。
    かなり熱めの湯なので、長く入っていられないのだが残念だった。

  • 殿様湯の近くには、湯権現が祀られていた。<br />温泉がある場所ではよく見かけるものだが、これはかなり立派だ。<br />殿様湯なので、島津家の御威光が関わっているのかもしれない。<br />石碑を読んでみると、天保2年(1831)に、島津斉興によって移築されたものとあった。

    殿様湯の近くには、湯権現が祀られていた。
    温泉がある場所ではよく見かけるものだが、これはかなり立派だ。
    殿様湯なので、島津家の御威光が関わっているのかもしれない。
    石碑を読んでみると、天保2年(1831)に、島津斉興によって移築されたものとあった。

  • 近くに何かないか地図で探してみると、こらん湯と言う外湯を見つけたので行ってみることにする。<br />住宅街の中を彷徨いながら見つけたのだが、何と会員以外の入浴は禁止。<br />仕方が無いので、駅へと戻ることにした。

    近くに何かないか地図で探してみると、こらん湯と言う外湯を見つけたので行ってみることにする。
    住宅街の中を彷徨いながら見つけたのだが、何と会員以外の入浴は禁止。
    仕方が無いので、駅へと戻ることにした。

  • 戻る途中、揖宿神社と言う社を見つけたので参拝することにした。<br />境内の前には、どこか異様な佇まいの大きな樹があった。<br />近くにあった説明板を読むと、昭和28年まで続いていた揖宿神社の御田植祭の折、田の神が宿る依り代とされたムクノキだそうだ。

    戻る途中、揖宿神社と言う社を見つけたので参拝することにした。
    境内の前には、どこか異様な佇まいの大きな樹があった。
    近くにあった説明板を読むと、昭和28年まで続いていた揖宿神社の御田植祭の折、田の神が宿る依り代とされたムクノキだそうだ。

  • 揖宿神社は、江戸時代までは『開聞新宮九社大明神』と呼ばれていたそうだ。<br />新宮と言うからには、元宮があるはずなので調べてみると、薩摩国一宮である枚聞神社が開聞九社大明神を名乗り、開聞岳の大噴火の際、この地に遷座したことがあるからとわかった。

    揖宿神社は、江戸時代までは『開聞新宮九社大明神』と呼ばれていたそうだ。
    新宮と言うからには、元宮があるはずなので調べてみると、薩摩国一宮である枚聞神社が開聞九社大明神を名乗り、開聞岳の大噴火の際、この地に遷座したことがあるからとわかった。

  • 境内は思ったよりも広く、摂社も8柱ある。<br />主祭神と合わせ9柱なので九社大明神と呼ばれるらしい。

    境内は思ったよりも広く、摂社も8柱ある。
    主祭神と合わせ9柱なので九社大明神と呼ばれるらしい。

  • 揖宿神社から駅へ向かう道のそばに、奐玉神社と言う小さな社があった。<br />標柱も建っているが、由緒書きなどは無く、どのような社なのかはわからなかったが、地元の人達には大切にされているのが伝わってくる。

    揖宿神社から駅へ向かう道のそばに、奐玉神社と言う小さな社があった。
    標柱も建っているが、由緒書きなどは無く、どのような社なのかはわからなかったが、地元の人達には大切にされているのが伝わってくる。

  • 駅へ戻り、16:12発の列車に乗り、隣の指宿駅へ。<br />指宿駅には、予定より1時間遅く到着。<br />今朝は予定より1時間以上早く出たので、2時間ほど寄り道が多かったようだ。

    駅へ戻り、16:12発の列車に乗り、隣の指宿駅へ。
    指宿駅には、予定より1時間遅く到着。
    今朝は予定より1時間以上早く出たので、2時間ほど寄り道が多かったようだ。

    指宿駅

  • 指宿駅には以前も来たことがるのだが、どんな感じだったか覚えていない。<br />その時は、列車の乗り換えだけだったからであろう。

    指宿駅には以前も来たことがるのだが、どんな感じだったか覚えていない。
    その時は、列車の乗り換えだけだったからであろう。

  • 地下道を潜り、駅の西側へと向かい、そこで待っていた宿の送迎車に乗り込む。<br />宿は、駅から車で10分ほどの場所にある休暇村指宿だ。

    地下道を潜り、駅の西側へと向かい、そこで待っていた宿の送迎車に乗り込む。
    宿は、駅から車で10分ほどの場所にある休暇村指宿だ。

    休暇村 指宿 宿・ホテル

    砂蒸しが体験できる宿 by 旅猫さん
  • 通されたのは、山側の8畳和室。<br />海側の方が眺めが良いのだが、海側の客室は2名以上でしか泊まることが出来ない。<br />追加料金で泊まらせてくれても良いような気がするのだが。

    通されたのは、山側の8畳和室。
    海側の方が眺めが良いのだが、海側の客室は2名以上でしか泊まることが出来ない。
    追加料金で泊まらせてくれても良いような気がするのだが。

  • とりあえず、汗を流しに温泉へ。<br />指宿温泉に立地するので、間違いなく温泉のようだ。<br />湯船は特徴のないものだが、湯はやや緑がかった薄い褐色の湯だった。<br />今回の旅の4湯目になるが、この湯もなかなか良い。<br />期待してなかったので、嬉しい誤算だった。

    とりあえず、汗を流しに温泉へ。
    指宿温泉に立地するので、間違いなく温泉のようだ。
    湯船は特徴のないものだが、湯はやや緑がかった薄い褐色の湯だった。
    今回の旅の4湯目になるが、この湯もなかなか良い。
    期待してなかったので、嬉しい誤算だった。

  • 夕食は、六白黒豚のしゃぶしゃぶが主菜。<br />休暇村なので期待はしていなかったが、まあ、普通と言ったところか。

    夕食は、六白黒豚のしゃぶしゃぶが主菜。
    休暇村なので期待はしていなかったが、まあ、普通と言ったところか。

  • あとは、得意のハーフバイキングだ。<br />お酒は、とりあえず麦酒を頼んだ。

    あとは、得意のハーフバイキングだ。
    お酒は、とりあえず麦酒を頼んだ。

  • 面白かったのは、鹿児島醤油セレクションなるもの。<br />濃口甘口醤油と黒酢醤油、かつお醤油の三種類があり、味比べが出来るのだ。<br />どれが好みだったかは失念したが。

    面白かったのは、鹿児島醤油セレクションなるもの。
    濃口甘口醤油と黒酢醤油、かつお醤油の三種類があり、味比べが出来るのだ。
    どれが好みだったかは失念したが。

  • 麦酒のあとは、やはり焼酎を。<br />11種類90分飲み放題(1,500円)と言うものがあったので、迷わずそれにした。

    麦酒のあとは、やはり焼酎を。
    11種類90分飲み放題(1,500円)と言うものがあったので、迷わずそれにした。

  • 専用のお猪口が飲み放題の目印。<br />これを持って行けば、好きなものを好きなの見方で好きなだけ飲めるのだ。<br />結局、7,8種類呑み、かなり満足だった。

    専用のお猪口が飲み放題の目印。
    これを持って行けば、好きなものを好きなの見方で好きなだけ飲めるのだ。
    結局、7,8種類呑み、かなり満足だった。

  • バイキングも、いつもの食指が動かないものが多いのだが、小鉢がたくさんあり、酒のつまみに合うものが多くて重宝した。<br />しかも、次々と補充されるので、好きな時に取りに行けばよいのもありがたかった。<br />他の休暇村でもぜひやって欲しいものだ。

    バイキングも、いつもの食指が動かないものが多いのだが、小鉢がたくさんあり、酒のつまみに合うものが多くて重宝した。
    しかも、次々と補充されるので、好きな時に取りに行けばよいのもありがたかった。
    他の休暇村でもぜひやって欲しいものだ。

  • プチケーキなどは、休暇村定番のもの。<br />大したことは無いのだが、つい食べてしまうのだ。<br /><br />部屋で一休みした後、指宿名物の砂むし風呂を体験。<br />大浴場に隣接していて、予約無しで利用できる。<br />初めての体験だったが、思ったよりも砂が重くて息苦しい。<br />ところが、しばらくすると、急に気持ち良くなり、あとは極楽気分。<br />砂むし風呂は、最初の息苦しさを我慢することが重要なのだと知った。

    プチケーキなどは、休暇村定番のもの。
    大したことは無いのだが、つい食べてしまうのだ。

    部屋で一休みした後、指宿名物の砂むし風呂を体験。
    大浴場に隣接していて、予約無しで利用できる。
    初めての体験だったが、思ったよりも砂が重くて息苦しい。
    ところが、しばらくすると、急に気持ち良くなり、あとは極楽気分。
    砂むし風呂は、最初の息苦しさを我慢することが重要なのだと知った。

  • 翌朝、朝風呂の後に朝食を。<br />もちろんバイキングだが、鮭もあったし、さつま揚げもあったので良かった。

    翌朝、朝風呂の後に朝食を。
    もちろんバイキングだが、鮭もあったし、さつま揚げもあったので良かった。

  • 部屋に戻ろうと、ふと外を見たら雲行きが怪しい。<br />外へ出てみると、なんと雨が降っている。<br />この日は絶景の露天風呂へ行く予定なので、雨は困る。

    部屋に戻ろうと、ふと外を見たら雲行きが怪しい。
    外へ出てみると、なんと雨が降っている。
    この日は絶景の露天風呂へ行く予定なので、雨は困る。

  • 精算をして目の前のバス停でバスを待つ。<br />向かい側に岩がむき出しの山があったが、これが魚見岳だそうだ。<br />9:01発のバスは、なんと2分早くやってきた。<br />しかも、そのまま発車。<br />時刻表より早く行ってしまうのは良くないのでは。<br />バスは指宿駅前を通り、南へと向かう。<br />車内は、外国人観光客が多い。

    精算をして目の前のバス停でバスを待つ。
    向かい側に岩がむき出しの山があったが、これが魚見岳だそうだ。
    9:01発のバスは、なんと2分早くやってきた。
    しかも、そのまま発車。
    時刻表より早く行ってしまうのは良くないのでは。
    バスは指宿駅前を通り、南へと向かう。
    車内は、外国人観光客が多い。

    魚見岳 自然・景勝地

  • そして、30分余りでヘルシーランド入口バス停に到着。<br />ありがたいことに、雨は止んだようだ。<br />バス停からしばらく歩くと、目指す『たまて箱温泉』が見えて来た。<br />中へ入ると、かなり混んでいる。<br />露天風呂へ出ると、強い風が吹き、ゆっくり入っていられない。<br />しかも、楽しみにしていた開聞岳と海が織り成す絶景はまったく見えなかった。

    そして、30分余りでヘルシーランド入口バス停に到着。
    ありがたいことに、雨は止んだようだ。
    バス停からしばらく歩くと、目指す『たまて箱温泉』が見えて来た。
    中へ入ると、かなり混んでいる。
    露天風呂へ出ると、強い風が吹き、ゆっくり入っていられない。
    しかも、楽しみにしていた開聞岳と海が織り成す絶景はまったく見えなかった。

    ヘルシーランド 温泉

  • 早々に退散し、近くにあった山川製塩工場跡を見学。<br />一帯に湧く泉温100度と言う伏目温泉の熱を利用した製塩が行われていた場所だそうだ。<br />今でも、塩の成分らしいものが大量に積み重なっていた。

    早々に退散し、近くにあった山川製塩工場跡を見学。
    一帯に湧く泉温100度と言う伏目温泉の熱を利用した製塩が行われていた場所だそうだ。
    今でも、塩の成分らしいものが大量に積み重なっていた。

  • また雨が降ってきたので、予定より1本早い10:34発のバスに乗り、長崎鼻を目指す。<br />ところが、雨脚が強くなり、吹きさらしの岬で1時間以上バスを待つのは無理だと判断し、そのまま開聞温泉バス停まで直行した。<br />バス停から、雨の中を歩いて行くと、民家のような共同浴場が見えて来た。

    また雨が降ってきたので、予定より1本早い10:34発のバスに乗り、長崎鼻を目指す。
    ところが、雨脚が強くなり、吹きさらしの岬で1時間以上バスを待つのは無理だと判断し、そのまま開聞温泉バス停まで直行した。
    バス停から、雨の中を歩いて行くと、民家のような共同浴場が見えて来た。

  • 入口付近にあった成分表は、文字がかすれてほとんど読めない。<br />表面のベニヤも剥がれそうで、凄いことになっていた。

    入口付近にあった成分表は、文字がかすれてほとんど読めない。
    表面のベニヤも剥がれそうで、凄いことになっていた。

  • 番台らしきものがあったが、覗き込んでも誰も居なかった。<br />入浴料をそこに置き、入ることにする。<br />鹿児島県では、入浴料が390円から300円やと改定されている。<br />今どき安くなると言うのが驚きだ。

    番台らしきものがあったが、覗き込んでも誰も居なかった。
    入浴料をそこに置き、入ることにする。
    鹿児島県では、入浴料が390円から300円やと改定されている。
    今どき安くなると言うのが驚きだ。

  • 脱衣場は、四角い棚が並ぶ、外湯の基本のような構造。<br />簡素だが、小奇麗だった。

    脱衣場は、四角い棚が並ぶ、外湯の基本のような構造。
    簡素だが、小奇麗だった。

  • 浴室に入ると、金氣臭が鼻孔をくすぐり、思わずにやけてしまう。<br />湯船はコンクリート張りの四角いものがふたつ。<br />そこに湯が掛け流しで注ぎ込まれている。<br />鉄分が多く、湯は黄土色。<br />湯温はかなり高めだった。

    浴室に入ると、金氣臭が鼻孔をくすぐり、思わずにやけてしまう。
    湯船はコンクリート張りの四角いものがふたつ。
    そこに湯が掛け流しで注ぎ込まれている。
    鉄分が多く、湯は黄土色。
    湯温はかなり高めだった。

  • 床や湯船の縁には温泉成分が付着し、いい感じだ。<br />湯もとても良いのだが、何せ熱い。<br />長湯が出来ないので、出たり入ったりと忙しくなる。<br />そのうち、地元の方が入ってきたので、こちらはお暇することにした。

    床や湯船の縁には温泉成分が付着し、いい感じだ。
    湯もとても良いのだが、何せ熱い。
    長湯が出来ないので、出たり入ったりと忙しくなる。
    そのうち、地元の方が入ってきたので、こちらはお暇することにした。

  • 外へ出ると、この旅3匹目の猫さんがお出迎え。<br />久しぶりに旅猫姿が獲れるかと思ったら、痒いのか、やたらに耳の裏をかいていた。

    外へ出ると、この旅3匹目の猫さんがお出迎え。
    久しぶりに旅猫姿が獲れるかと思ったら、痒いのか、やたらに耳の裏をかいていた。

  • 猫さんと別れ、バス停へと戻る。<br />道の先には開聞岳の裾野だけが見えている。<br />3分遅れてやって来た11:51発のバスに乗り、薩摩国一宮を目指す。

    猫さんと別れ、バス停へと戻る。
    道の先には開聞岳の裾野だけが見えている。
    3分遅れてやって来た11:51発のバスに乗り、薩摩国一宮を目指す。

  • バスは開聞岳の麓を走り抜け、15分ほどで神社前バス停に着いた。<br />薩摩国一宮である枚聞神社は、バス停からすぐのところにあった。<br />バス停の名に偽り無しだ。<br />雨に乗れて、鳥居の朱色が鮮やかだ。

    バスは開聞岳の麓を走り抜け、15分ほどで神社前バス停に着いた。
    薩摩国一宮である枚聞神社は、バス停からすぐのところにあった。
    バス停の名に偽り無しだ。
    雨に乗れて、鳥居の朱色が鮮やかだ。

    枚聞神社 寺・神社・教会

  • 枚聞神社は、薩摩国一宮だ。<br />今、一宮巡りを始めたばかりだが、68州すべてを回るのは何年後なのだろう。<br />この神社は、そもそもは開聞岳を御神体として祀る神社だと考えられているが、やはり、早い時期に天照大神が祭神となったようだ。<br />ここも、隼人族などの祭祀の場であったのだろう。

    枚聞神社は、薩摩国一宮だ。
    今、一宮巡りを始めたばかりだが、68州すべてを回るのは何年後なのだろう。
    この神社は、そもそもは開聞岳を御神体として祀る神社だと考えられているが、やはり、早い時期に天照大神が祭神となったようだ。
    ここも、隼人族などの祭祀の場であったのだろう。

  • ご朱印をいただき、バス停へと戻る。<br />雨はほとんど止んだようだ。<br />予定では、開聞駅近くで昼食を摂り、列車で指宿へ戻ることにしていたのだが、どうも駅近くには食事が出来るところは無いようだったので、やってきた12:41発のバスに乗り、そのまま指宿駅前へ向かうことにした。<br />バスは、開聞温泉や長崎鼻、ヘルシーランドなどを通り、1時間ほどで指宿駅前に到着した。

    ご朱印をいただき、バス停へと戻る。
    雨はほとんど止んだようだ。
    予定では、開聞駅近くで昼食を摂り、列車で指宿へ戻ることにしていたのだが、どうも駅近くには食事が出来るところは無いようだったので、やってきた12:41発のバスに乗り、そのまま指宿駅前へ向かうことにした。
    バスは、開聞温泉や長崎鼻、ヘルシーランドなどを通り、1時間ほどで指宿駅前に到着した。

  • 雨は本降りとなり、風も強く、ほとんど土砂降りだ。<br />ここで、お昼を食べようと思ったのだが、この雨では探し歩くこともできない。<br />駅で訊けば、西側に行けば蕎麦屋があるというのでそこに決めた。<br />その店は、思ったよりも大きく、かなりお洒落な店だった。<br />天ざるを頼んだのだが、思いがけず美味しかった。

    雨は本降りとなり、風も強く、ほとんど土砂降りだ。
    ここで、お昼を食べようと思ったのだが、この雨では探し歩くこともできない。
    駅で訊けば、西側に行けば蕎麦屋があるというのでそこに決めた。
    その店は、思ったよりも大きく、かなりお洒落な店だった。
    天ざるを頼んだのだが、思いがけず美味しかった。

    長寿庵 指宿店 グルメ・レストラン

    指宿で食事に困ったらここ。 by 旅猫さん
  • 夜はお酒も出すようなので、店員さんに尋ねてみると、昼でも出せますよとのこと。<br />雨で行くところも無いので、ここでまったり過ごすことにする。<br />つまみも作れると言うことで、お任せでお願いした。<br />すると、錦江湾で獲れた旬の桜海老の唐揚げが出て来た。<br />これが癖になる程美味しくて、<br />焼酎も小粋な小瓶で出て来て、しばし、旅も休息だ。

    夜はお酒も出すようなので、店員さんに尋ねてみると、昼でも出せますよとのこと。
    雨で行くところも無いので、ここでまったり過ごすことにする。
    つまみも作れると言うことで、お任せでお願いした。
    すると、錦江湾で獲れた旬の桜海老の唐揚げが出て来た。
    これが癖になる程美味しくて、
    焼酎も小粋な小瓶で出て来て、しばし、旅も休息だ。

  • 蕎麦屋でまったりと列車の時間を待つ。<br />そして、降り止まぬ雨の中を駅へと戻り、今宵の宿のある鹿児島中央駅へと向かう。<br />乗り込んだのは、15:07発の特急『指宿のたまて箱6号』。<br />この列車も、JR九州の観光列車のひとつだ。<br />車両自体は古いが、上手く手直ししている。

    蕎麦屋でまったりと列車の時間を待つ。
    そして、降り止まぬ雨の中を駅へと戻り、今宵の宿のある鹿児島中央駅へと向かう。
    乗り込んだのは、15:07発の特急『指宿のたまて箱6号』。
    この列車も、JR九州の観光列車のひとつだ。
    車両自体は古いが、上手く手直ししている。

    指宿のたまて箱 乗り物

  • 愛称は『いぶたま』らしい。<br />水戸岡英治氏らしい、造りだな。<br />和歌山電鐵の『たま電』を想い出した。

    愛称は『いぶたま』らしい。
    水戸岡英治氏らしい、造りだな。
    和歌山電鐵の『たま電』を想い出した。

  • 車内も、いかにも氏の世界がたっぷり。<br />悪くはないのだが、どこへ行っても最近よく出会うので、新鮮味がない。

    車内も、いかにも氏の世界がたっぷり。
    悪くはないのだが、どこへ行っても最近よく出会うので、新鮮味がない。

  • とは言え、人気は抜群で、車内はほぼ満席だった。<br />時間的にも利用しやすいので、こちらとしてもありがたいのだが。<br />

    とは言え、人気は抜群で、車内はほぼ満席だった。
    時間的にも利用しやすいので、こちらとしてもありがたいのだが。

  • 指定された席は、海側を向いた一人掛。<br />錦江湾の景色を眺めながらの列車の旅は、心地よかった。

    指定された席は、海側を向いた一人掛。
    錦江湾の景色を眺めながらの列車の旅は、心地よかった。

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この旅行記へのコメント (6)

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  • 前日光さん 2020/04/26 21:42:58
    密貿易とか指宿とか。。。
    こんばんは、旅猫さん。
    懐かしい指宿の「たまて箱温泉」や二月田温泉殿様湯のタイルに密貿易の名残があるとか、お馴染みの所が出てくるとうれしいものですね。

    密貿易と言えば、数年前私は坊津に行って、その海沿いにあった密貿易屋敷なるもののすぐ傍まで行ったことがあります。
    屋敷の中まで見学はしませんでしたが、その周辺には猫さんがたくさんいて、追いかけて激写したことを思い出しました。
    坊津も面白い所でしたが、もう少し北の方に行けば、あの鑑真和尚が漂着した所があったことを後になって知り、しまったと思いました。

    たまて箱温泉に行った日は、私の場合五月の快晴の日で、開聞岳も、さらに遠くには微かに硫黄島も見えて、ああ、東シナ海なんだなぁと感激したことを思い出します。

    水戸岡氏デザインの列車に、やや飽き気味のようで、なんて贅沢なんだろうと思いました。
    九州に行けば、一度は乗ってみたい車輌なのですが、関東近辺にも、水戸岡氏のはあるのですか?
    木材がふんだんに使われていて、独特の装飾などもあり、すぐにそれと分かる列車ですよね。

    硫黄や鉄分を多く含んだ、九州の野性的な温泉を満喫できた旅でしたね!(^^)!


    前日光

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2020/04/27 08:58:21
    RE: 密貿易とか指宿とか。。。
    前日光さん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。
    前日光さんも、鹿児島は結構いろいろ回られているのですね。
    坊津も良さそうな所ですよね。
    訪れてみたいのですが、これまた行きづらくて。
    枕崎より先ですからね。

    たまて箱温泉では快晴の日でしたか!
    開聞岳に硫黄島まで見えたとは羨ましいです。
    露天風呂で横殴りの雨に晒され、温泉を楽しむことすらできませんでした。。。
    開聞温泉で楽しめましたけどね。

    水戸岡氏の考案した列車は、関東以西でよく見かけますから食傷気味です。
    JR九州が最初に走らせたのですが、当時は普通列車の車両が多かったのです。
    その頃は、なんて斬新でお洒落なんだろうと思いました。
    関東には無いですが、伊豆急行の豪華列車や富士急の観光列車、しなの鉄道の『ろくもん』が水戸岡氏の手がけたものですよ。

    旅猫
  • hot chocolateさん 2019/08/27 03:11:32
    観光列車に乗ってみたい!
    旅猫さま

    九州には、20年ぐらい前に長崎や鹿児島、福岡に行っただけなので、
    温泉巡りや観光列車にも乗ったことがありません。
    あ、平戸にも行ったっけ。
    九州には、観光列車が多いですよね。
    水戸岡英二氏デザインの列車には多分乗ったことがないかも・・・
    最近は、東日本にも多いのですか?

    hot choco

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2019/08/28 19:58:40
    RE: 観光列車に乗ってみたい!
    hot chocoさん、続けてありがとうございます!

    私が九州に初めて行ったのは、27年前でした。
    ぐるっと一周し、全ての県を観て回りました。
    鹿児島は、駅前だけでしたが(笑)。
    平戸は、その後、島原と一緒に巡ったことがありますよ。

    JR九州の観光列車は、すべて水戸岡英二氏のデザインです。
    関東では、河口湖へ向かう富士急行でたくさん走っていますよ。

    旅猫
  • 墨水さん 2019/08/16 23:11:48
    大変だよ~っ。
    旅猫さん、今晩は。
    「はやとの風」は、特急なんだ?。
    種車は旧急行気動車なのに?。(笑)
    水戸岡英二意匠に「新鮮みが無い。」には、笑った。
    みんな、右へ倣いで・・・・、言えてるかも。(笑)
    でも、蕎麦屋が良かったから、良とすべきでしょうね。(笑)
    「一宮巡り。」始めたの~っ?。
    大変だよ~っ、二つ有ったりするから・・・・。(笑)
    一宮じゃなく、二宮じゃん!てな感じですね。(笑)
    墨水。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2019/08/18 21:49:40
    RE: 大変だよ?っ。
    墨水さん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    観光列車は、特急が多いですよね。
    車両は、普通列車用も多いですし。
    それでも、リニューアルすれば特急です(笑)
    最近は、東日本でも水戸岡さんのデザインが多いですから、食傷気味です。
    一宮巡りを始めたのですが、数が多いので、のんびりやって行く予定です。
    二十年くらいかかるのでは(笑)

    旅猫

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