日本のブリュージュ・柳川（川下り・御花・白秋生家・さげもんめぐり）

2025/03/20 - 2025/03/21

２０２５年３月下旬、ジェットスターの熊本行きだけ先に取っておき、あとは直前で行く場所を決めようというテキトウな旅行をしました。

南阿蘇、熊本市内、長湯、武雄／嬉野、佐賀市、指宿、天草などピックアップしておいた場所は多数ありました。

結局最初に訪れたのは、当初の想定になかった柳川。
水郷の街が大好きで、そういえば一度行きたいなと思っていた場所でした。

その柳川の南が、原辰徳世代なら漫画で一度は読んだことのある、原貢監督で全国制覇した炭鉱の町・三池（今の大牟田と荒尾）。

そこに嬉野温泉と、かなり久しぶりの天草を付けました。
距離感バグってますが・・

旅程は以下の通りで、この旅行記は柳川の半日観光です。
この後、午後は三池炭鉱関連の見学に行きました。

3/20 熊本空港→柳川
3/21 柳川→三池炭鉱→嬉野温泉
3/22 嬉野温泉→吉野ヶ里公園→佐賀市→天草
3/23 天草→熊本空港

エリア 柳川・大川(福岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス レンタカー 徒歩 ジェットスター
• 旅行の手配内容: 個別手配

夕方発のジェットスターで熊本から九州に入りました。

元々朝便を取っていたのですが、１２月の入院後、早朝に無理に起きて動くと体調イマイチのことがあり、夕方の便に変更しました。

熊本を選んだ理由は・・・熊本ならどこに行くにも何とかなるやろの精神。
直前まで、北は福岡、西は伊万里、南は鹿児島までいくつかホテルを予約しており、２週間ぐらい前に絞り込みました。

成田空港第3ターミナル 空港

熊本空港は、震災の年の１２月以来なので、８年ぶりですかね。

２０２３年に新ターミナルが稼働したので、全く見たこともない景色に。
目が死んでいるクマが迎えてくれます。

熊本は２０００年代後半に出張でよく行っていました。

その頃、くまモンの場所にいたのはスザンヌだった記憶です。

熊本空港のレンタカーは２０時で閉じてしまい、飛行機が遅れると借りられない恐れがあったため、今回は初めからカーシェアを狙いました。

少し割高ですが、レンタカーだと熊本市内にリムジンで出るしかなく、翌日の観光も熊本市内から動かねばならないので、時間をカネで買った感じです。

夜ご飯を、移動中に大津のジョイフルで。

九州家庭料理です（え）

蒸し鶏のゴマだれサラダと釜揚げしらす丼。

憩室出血以降、大腸環境に注意を払っているため、ヘルシーに行きました。

最初の目的地は柳川です。

駅東口のルートインに宿泊し、翌日は朝から観光します。

ホテルルートイン柳川駅前 宿・ホテル

ホテルには柳川の観光案内が。
参考になります。

柳川観光開発さんの川下り船に乗船しました。

運河には船がいっぱい。この景色だけで気分上がります。

松月文人館の隣が受付になってます。
「さげもんめぐり」の時期で、入り口にも「さげもん」が展示されていました。

松月文人館 美術館・博物館

船からの景色を何枚か。

柳川城の水門です。この狭い所を船が入っていきます。

ついかがむ　乙の女童影揺れて　まだ寝起きらし　朝の汲水場

北原白秋の歌碑が建っていました。

高門橋。

全体的に橋は低く、かつ直前の雨で水位も普段より２０ｃｍぐらい高かったとのことで、船の上でかがんで橋を通過する感じです。

なお、かがむどころではないものも、この後で・・

お城に近づいてくると、文字通りお堀の脇に柳が目立ってきます。

柳川名物と言えばウナギなのですが、そのウナギの供養碑があります。

柳川では年間２０万匹のウナギが食べられているとか。
（最近は柳川で獲れたウナギではないようなことも言ってましたが）

田中吉政公の像。

柳川の掘割を整備するなど、今の柳川の街を基盤を作った人物。
近江八幡も田中吉政なんですよね。なんか雰囲気似てる感じもします。

田中吉政公之像 名所・史跡

小野家屋敷跡。
ここはオノ・ヨーコさんの祖父である小野英二郎氏（柳川藩士の子供として生まれている）の生誕の地でもあるそうです。

タモリさんの祖先とか、松田聖子さんの祖先とかも柳川に関係があり、松田聖子さんの本名の姓「蒲池」は割と街で見かけるんですよね。

柳城１号橋。

こういう新しい橋も、高さは低いですｗ

柳川藩主立花邸である「御花」を見学しました。

この日はちょうど結婚式にもつかわれていました。
（結婚式でも、お堀を船に乗って移動するそうで、これは同じ水郷の潮来とかと同じですね）

ただ、その合間で入館できて見学も可能でした。

柳川藩主立花邸「御花」 名所・史跡

「さげもんめぐり」に合わせて、そしてひな祭りの後のシーズンだったので、ひな壇の飾りも結構見た気がします。

さげもん。

なお去年酒田に行った時に偶然見てしまっており、驚きが無かったｗ

どんなものがぶら下がっているか見つけてみるのも楽しいです。
（酒田では、「イカ」を見つけるといいことがあると言われていた）

御花の立花氏庭園。

建物の中からも、建物から屋外に出て見ることもできます。
（敷地内の散策まではできません）

その庭園を観覧することのできる大広間。

なんちゃって西洋かぶれ建築(明治以降の歴史観）より、こういう方が日本らしいと思うのですけどね。

立花家の戦国時代の金の兜らしいです。

御花の売店に立ち寄りました。

柳川と言えば鰻。
ただ、憩室出血後脂物はセルフ制限していて、旅行の事実上の初日にうな重に飛びつく勇気はなく。（２分の１匹ぐらいなら、とも思ったのですが）

ただ、ウナギは食べたい。
ということで、売っていたウナギむすびを買って、温めてもらって食べました。

美味でした。
ふるさと納税でないかな、これ・・・

と思って調べたら、全く同じものではないですが存在しました。

なおこちらの商品名は「おはなのうむすび」(お値段はソコソコしますｗ）

御花の入場料で一緒に見学できる、立花家史料館。

立花家史料館 美術館・博物館

立花宗茂と闇千代の夫婦の説明。
１３歳で結婚したそうです。

父親は大友家に仕えていた、戦国ゲームだとみんな使うでしょ、戸次道雪です。
立花道雪の方が有名かもですが、本人はその名を名乗ったことがないそうです。

立花家の家宝が歴史の中でしっかり残されているので、戦国時代の甲冑から明治時代に侯爵になってからの資料、その間の軍事技術に長けた柳川藩時代、様々な資料が展示されています。

御花の西側のお堀にも、船が出ていました。
こっちはインバウンドさんがかなり多め。

橋がさらに低く、船に寝そべらないと通過できない。（船頭さんも一緒にかがむか、橋に飛び移っていました）

インバウンド向けは、より面白いこっちなのかも？

観光通りを抜けて、北原白秋の生家・記念館に向かいました。

この通りにはウナギ屋さんも多く、店先には「さげもん」がかかってました。

沖端水天宮。

小さな神社でさっと見てスルーしたのですが、お祭り（白秋祭）では重要な神社みたいです。

沖端水天宮 寺・神社・教会

観光通りの突き当りが「沖端さげもんパーク」。

名前の通り、立派な「さげもん」の展示でした。

花壇も春が来たなという感じできれい。

その先に見える魚屋食堂でランチを考えていましたが、むすびを食べてしまったのでパスしました。この時点でまだ１２時前で、ギリギリ待たずに入れる感じでした。

柳川出身の詩人・北原白秋の生家が展示館になっており、見学しました。

童謡の作詞は比較的晩年なのですが、このあたりの作品は僕らが普通に知っているものが多いです。

「ペチカ」「待ちぼうけ」「この道」とかね。

北原白秋生家 白秋記念館 美術館・博物館

白秋の家は、商家でした。
その商家が再現されているので、このような立派なさげもんも展示されていました。

童謡詩人として誰でも知ってるような白秋ですが、一方で様々な学校の校歌を作ってもいます。

北原白秋・山田耕筰のコンビは、８０年代で言えば康珍化（売野雅勇）・林哲司コンビ、もう少し前なら松本隆・筒美京平コンビみたいな名コンビ。

このコンビで校歌を大量生産してます。

こちらが記念館。

白秋の展示は成果と記念館で分散されています。

白秋の写真。
右のボタンを押すと、当時の白秋の肉声が記録されたものを聞けます。

白秋、晩年（といっても５０代前半です）に目を悪くして、サングラスでの生活になったのですが、その姿が柳川にゆかりのあるタモリさんみたいでした。

街中で、あれ、タモリの写真がある！と思ったら白秋で・・・

白秋もたしなんだ地元のお酒の展示も。

柳川城址は、今は柳城中と柳川高校になってます。

碑などを見たいと思ったのですが、１時間に１本の柳川駅行きのバスが丁度来る時間だったので、この後のスケジュールを考えて戻る方を優先しました。
（次の旅行記で書きますが、結果的にこの判断は正解）

もうこの段階で、来年の桜の時期に来たい！と決めてもいたので・・・

柳川高校はテニスで有名で、慶応高校にエスカレーターで進学した松岡修造が、麻雀に明け暮れた人生を自ら叩き直すために転校した高校でもあります。

高２で編入し、その年のインターハイでシングルス、ダブルス、団体戦の三冠達成をしたそうで。バケモンやんｗ

なお翌年は途中でインターハイを辞退し、アメリカに渡ってます。

その年の柳川の気温が知りたいところです。

柳川城阯 名所・史跡

バスで駅に戻り、戻る間にランチを考えたのですが、魚を食べられそうだったのでこちらにしました。

駅前の「しげちゃん」

しげちゃん グルメ・レストラン

シンプルに焼き魚の定食です。
１０００円ぐらいで美味しかったです。

前述の理由で敬遠しただけで、鰻もありましたよ。

駅の建屋（１階）のスペースにも、さげもんと・・

素敵なひな壇が展示されていました。

来年、さげもんと桜が共存する時期に行きたいですね。
（ただ、今年のスケジュールを見ると、桜が満開の頃にはさげもんは片づけられてしまう感じなので、どうなるか）