2020/01/29 - 2020/01/31
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パイネ3日目のエクスカージョンは疲れ果てた脚に負担が無い様、余り歩かなくても良い様に、主に車で周る「フル・パイネ」と「グレイ氷河観光ツアー」です。
パイネ山塊の周囲をグルっと周りながらグレイ湖まで行って、そこで船に乗ってグレイ氷河観光をしました。途中数kmのトレッキングが混じっているのは疲れた脚の筋肉をほぐすのに丁度良いでしょう。
この日は滞在中一番風の強い日で、初日に訪れたCuernos View Pointは強風の為に閉鎖され、滝の手前の駐車場では小型バスが何と4台も転倒してしまったそうです。(本当か?)恐るべしパイネの突風!
パイネ山塊は何処から見ても美しい山で、特に山塊全体を見渡せる場所では本当に惚れ惚れする姿でした。さすが「世界の絶景」の一つに数えられる景色でした。
エクスカージョンから戻ったホテルの夕食はパリージャ・デ・コルデロ・パタゴニコ(パタゴニア羊の開き炙り焼)を事前予約しており、堪能しましたww。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝、目が覚めると窓からは朝焼けが写ってピンクがかったアルミランテ・ニエト峰が見えます。北アルプスの赤沢岳や蝶ヶ岳と同じくらいの標高ですが、此処は緯度が高く1年中雪に覆われ、強風が吹き荒れる山なので登頂は容易ではないそうです。見た目の穏やかさとは大違いです。
NHKの「グレートサミット」の取材でも厳しいい気候と強風で登頂を断念していました。
たった2668mなのに・・・。パタゴニア手強し! -
朝食を食べる為にレストラン棟に向かったら、ホテルの裏庭に放牧された馬達が既に朝食中でした。
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朝食の種類は多く、この写真に写っているのは出された朝食ビュッフェの1/3以下です。
暖かい卵、野菜、ベーコン料理の他に多種類のハムやチーズ、トーストも全粒タイプも含む数種類、甘いパンも何種類もありました。
フルーツの種類は多いですが、サラダの様なものは出ていません。
海外では朝から野菜サラダを食べる習慣は余り無くて、特にラテンアメリカの朝はジュース、フルーツ、甘いパン、コーヒー、卵、ハムやチーズなどの組み合わせが主流です。 -
朝食を食べていると窓の外にはカラカラのペアがやって来ました。
この鳥は猛禽類の中では珍しく警戒心が弱く、人の生活圏に馴染み易い性格をしています。 -
朝食を食べ支度を済ませて今日のエクスカージョン(ツアー)へ出かけます。
トーレス・デル・パイネ付近の天気は良さそうですが、背後にレンズ雲が見えているので上空はかなり風が強いと思われます。 -
先ずはホテルのミニバスで初日に出かけたサルト・グランデの滝方面に向かいます。
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小さな湖の水面には白い波が立っていましたので、かなり風が強い様ですね。
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Los Cuernosとアルミランテ・ニエトの間からトーレス・デル・パイネの尖塔の一部が見えています。
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イチオシ
天気は良いですが、こちら側からもレンズ雲が見えています。
パイネ山塊は灰色の丸い饅頭状のマグマ性岩塊の上に黒い皮(堆積岩だそうです)が乗っかっているのが基本構造ですがその様子がよく分かります。
堆積岩が下から盛り上がって来たマグマに押しあげられて出来た山塊だそうです。
なので南米のアンデス山脈とは違う独立山塊です。 -
ここのミラドール(展望台)は奥に行った方が景色が綺麗なのですが、凄い暴風だったので途中で退却して手前で撮った写真。
別にイチャイチャしている訳ではなく、お互いに摑まっていないと風で飛ばされそうになる程の風だったんです。踏ん張っていないと危ない。 -
今日のLos Cuernos は絶品、絶景です!
動物のツノに見立てられた山の姿とその背景に上空の暴風を思わせるレンズ雲!猛々しさを秘めた美しさだと思います。 -
初日に行ったサルト・グランデの滝付近は、今日は暴風の為に閉鎖されたそうです。
なので湖を挟んで対岸から滝を眺める事に。
滝の右側に先日風で吹き飛ばされそうになりながらLos Cuernos展望台に向かったトレイルが有る筈です。2日前でも風速100㎞/hはありましたが、今日は多分130㎞/h以上は有ると思いますので危険です。 -
イチオシ
風はとんでもなく強いですが、おかげで雲が飛ばされて綺麗な山容が見える瞬間があります。
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中央に橋で繋がれて建っているのは、この辺りでは老舗の3☆ホテル、Hosteria Pehoe。随分昔からある国立公園内のホテルだそうです。
こんな強風の時にあの細い橋を渡って行き来出来るのでしょうか?
http://www.hosteriapehoe.cl/ -
パイネ山塊の右半分の遠景。素晴らしいでしょ?立派な角(Horn)を持った牧神の群れ!
3本の尖塔で有名なトーレス・デル・パイネだけで観光を済ますのは勿体ないと思いますね。 -
強風の湖面を泳ぐ鴨の親子。
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さて本日の目的地グレイ氷河前のグレイ湖畔にあるHotel Lago Greyに立ち寄りました。このホテルはグレイ氷河の景観が「売り」で、此処も1泊1名500ドル(オールインクルーシブ)と随分高いです。それでもホテル・ラス・トーレスに比べれば随分安いですが・・・。
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フロントとレストランが有る棟。目の前がグレイ湖です。
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このホテルから歩いてグレイ氷河観光の船が出る桟橋まで行きます。
強い風で揺れる浮橋の足元、怖々渡ります。 -
グレイ湖周辺も沢山の自然と動物に囲まれています。
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我々は船で氷河に近づきますが、トレイルを歩いていく事も出来ます。
ラゴ・グレイに泊まった場合には歩きの選択は「有り」です。 -
グレイ湖には氷河から離れた青氷が浮かんでいます。
背後の山はパイネ山塊の裏側?(トーレス・デル・パイネの裏側)です。
Hotel Lago Greyの目の前から少し離れた処に西側から砂州の様なものが大きく張り出していて、その先端辺りから船が出発します。 -
山と山の間の奥に見えるのはトーレス・デル・パイネの尖塔の一部だろうか?
今までの写真でも判るように、パイネ山塊は灰色の地層の上に黒い地層が丸く覆うように重なり、それが氷河などで削られて荒々しい山容になっています。 -
船がグレイ湖の奥のグレイ氷河に近づきます。
今日は風が強いので未だ船長からはデッキに出る許可はありません。 -
乗船チケットにはピスコサワー1杯分が含まれていましたので、今の内にホテルからのランチボックスのサンドイッチを食べる事にします。
パニーニに挟まれているのはスモークサーモンとチキンです。随分とボリュームたっぷり。 -
グレイ氷河はアルゼンチンのペリート・モレノ氷河と同じ様に真ん中の島?を挟んで2又(航空写真で確認すると3又に分岐)に分かれていますが、此れは右側。前の写真は左側。
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こちら側から見るパイネ山塊も鋭い山容をしています。その内(数万年後?)にはこれらもトーレス・デル・パイネの様な尖塔に形を変えていくような気がします。その時にはまるで針山の様な景観になっている事でしょう。
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デッキに上がる許可が出ましたが風が強いのでフードを被っていないと寒いです。
そして不格好で動きにくいライフジャケット、はぁ・・・。 -
グレイ湖奥、氷河先端の少し手前に浮かぶ青い氷山と山肌の緑のコントラストが美しい。
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イチオシ
この景色は超ワイドかパノラマ写真でないと本当の素晴らしさが中々伝わらないと思います。
この様な山塊の景色の一部を切り取るのではなく全体を見回さねばパイネ国立公園の本質や景色の素晴らしさは伝わりません。
3本尖塔のトーレス・デル・パイネだけではフィッツロイのスケールの大きさにはかないませんが、パイネ山塊全体はとてもダイナミックです。 -
少し風が弱まり日差しが強くなってきました。
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右側の氷河の先端
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鋭い氷河の先端は日光と青空の光を受けて蒼く光ります。
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今度は左側の氷河の先端です。
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まるで染めたように深い青色ですが、割ってみると透明な氷です。
その証拠に先ほど船上で飲んだピスコサワーに使われていた氷は、氷河の氷で綺麗に透き通っていました。 -
右にそびえるセロ・パイネ・グランデ。
これ等の山と山の間にはいくつもの氷河があると航空写真を見るとわかります。
実は翌日のサンティアゴへ向かうフライトで丁度この上を飛ぶことが出来て、上から見たパイネ山塊の珍しい写真もバッチリ撮れました! -
船を降りて、又砂州を歩いて帰る時には来る時の数倍は有ろうかという横からの突風になっていて、油断すると本当に横に転んでしまいそうです。
湖の波も強い。 -
時速130㎞は有ろうかという強風に煽られ、足下はグズグズした粗い砂と砂利で足を取られてヨロヨロしながら戻る道の永く感じる事・・。
写真はかなり後傾しているのに風で押し返されている姿。 -
グレイ湖を後にすると、またパイネ山塊の全体が眼前に広がって来ます。
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イチオシ
帰る途中に休憩の為に立ち寄った湖畔のPehoeキャンプ場からの眺め。
奇跡の景観です!トーレス・デル・パイネだけが目的だったらここは場所的に不便ですが、この景色を眺めてキャンプが出来るのは素晴らしい。
小振りなキャンピングカーをレンタルして事前にキャンプ場を予約して此処に滞在しあちこちに出かける方法がコスパが良さそうです。手間や食事が大変ですが・・・。
スペイン語が出来れば絶対お奨めです! -
ガイドがツアーの締めくくりにサプライズとしてちょっとしたピンチョスとビール、ワインなどを用意してくれていました。
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・・・と、我々が「サルーート!」とか呑気に飲み始めた途端に、直ぐ傍を野生の南米キツネが通りかかって、中途半端にしゃがんだと思ったら・・・垂れやがった!
お前ら当てつけだな? -
・・で、これがその糞。
絶対のん気に乾杯している人間をバカにしてやったに違いない(笑) -
キャンプ場から見える断崖の上の岩の穴から白い筋が見えているのは、コンドルの巣で白いものは糞だとの事。
糞続きですいませんm(_ _)m -
ホテルに戻る途中に通りかかった湖にも強風で飛沫が上がっていました。
雲行き怪しいです。 -
そして今朝は半信半疑だった「強風で観光バスが4台転倒した」と云う情報の証拠写真がこれ。中央に倒れたバスが見えるでしょうか?
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逆光にも映えるパイネ山塊でした。
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逆光のトーレス・デル・パイネも見えてきました。
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氷河湖から流れ出るパイネ川の流れです。
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今日登っていれば晴天だったんだろうなーとも思いましたが、強風で危険なのもありますし、何よりもう歩きたくありません!
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ホテルに戻って、さて夕食を食べに行きましょう!
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黒いビールと赤いビール
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レストランの奥の別室にはParilla(パリージャ、炙り焼)の為の炉があって、事前に予約しておくと、この特別な夕食メニューを選択できます。
カラファテで食べた「アレ」です。 -
サラダバーと炙り肉!当然コルデロ・パタゴニコですよ!そしてビールとワイン!
コルデロ・パタゴニコをご存知ない方に少し説明すると、パタゴニアで飼われている羊は寒冷な気候下で乏しい草と苔類を主食にしており肉に臭みが全くありません。またとてもサッパリした味でサクサク食べられます。
我が家は元々羊肉大好き派ですが、パタゴニアの羊以上に美味しい羊肉にはこれまでお目に掛かった事が有りません。 -
同席したのは殆どがオーストラリアからのツアーの老夫婦風でしたので、羊肉をお代わりする人は皆無でしたが、私は1人で3回目のお代わりです!
多分、皆さんチョリソや牛肉も一緒に炙っていたので其れを羊肉と一緒にサーブされて食べてしまったのが敗因?でしょう。
牛肉やチョリソなんぞ断って、コルデロ一本やりならばサクサクと沢山食べられたに違いありません。
今回の旅行での食べ収めのコルデロ・パタゴニコでした。 -
デザートが大体デカすぎる!米国人や豪州人を相手にしているとこうなってしまうのでしょうね。
隣のオージーご夫妻と歓談しながら夕食を終えました。 -
今日もお腹いっぱいです。
夕食後に外に出ましたが未だ薄明るい空が残っていました。 -
月も出ています。
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昨日の様にバーに寄ってチョットだけ飲んでから部屋に戻ります。
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明日はパイネを後にサンチアゴに向かいます。
サンチアゴでは銘醸ワイナリーでのテイスティングツアーを組んでいますので、アルコールが入る余地を空けておかないといけないので深酒はいけません(笑)
後ろ髪を引かれながら部屋に戻ります。
(8日目に続く)
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この旅行記へのコメント (2)
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- baraさん 2020/02/23 10:07:13
- 感動!!!
- polodaddyさん
おはようございます。そしてパタゴニアトレッキングの成功おめでとうございます。
「遂に行ってきましたよ!フィッツロイとトーレス・デル・パイネに。
フィッツロイは天候にも恵まれてトレッキング中ずーっと前や横や後ろに見え続け堪能した筈なのに、今でももう一度見てみたい衝動にかられます。
心配した脚や膝も何とか持ち堪えて歩き通せました」。
polodaddyさんから頂いたお便りの喜びの一言で本当に感動されて帰ってこられたことがうれしく感銘を受けました。私自身もヒマラヤトレッキングに三度出かけそのたびに感動し自分がよく歩けたものだといつも思うのです。ですからその時の苦しみがすべて良い思い出になることが分かっています。
僕自身もパタゴニアは憧れの地です。あと数年もすれば歩くことも苦手の年齢になりますので、いつかフィッツロイ周辺のトレッキングを夢見ています。
元気をいただきましたありがとうございました。
bara
- polodaddyさん からの返信 2020/02/23 23:55:01
- RE: 感動!!!
- お便りありがとうございました。
還暦になってこの距離と時間を歩き通せた事は自信にもなりましたし、過去に殆ど耐久性の運動をした事が無かったのですが、人間って意外とタフなんだと
思いました。
普段は週末に乗馬の練習をする程度ですし、若い時もポロをやっていましたが
あれはどちらかと云えば瞬発の競技(7分間全力出しX4ゲーム)なので練習も試合も30分から1時間で終わってしまいます。(馬にも負担が掛かるのでそれ以上は無理です)
馬術競技にもエンデューランスという耐久競技もありますが、かなり良い馬を手に入れたり、練習する場所が限られたりするので競技人口も限られている様です。
これからも膝の状態が許す限り、出来る範囲で絶景を求めてトレッキングを続けようと思います。
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