♪ここは地の果てパタゴニア♪ 9日目 チリ編　パイネを後にサンチアゴへ

2020/01/31 - 2020/02/03

いよいよパイネを後にサンチアゴに向かいます。絶景に後ろ髪を引かれる思いです。
最終日は朝食後にホテル周辺を散歩した後にプエルトナタレス空港に移動してサンチアゴに向かいます。
朝食後、ホテルの敷地の端にある馬の厩舎の傍を通って登山路入り口近くのエコキャンプ辺りまで散歩しました。
ホテル・ラス・トーレス・パタゴニアはトーレス・デル・パイネへの登山道の入り口にあるだけではなく、登山道や入り口での入境者の管理にまで影響力があります。
ホテルに宿泊しない登山者が初めに通るゲート、その傍の通常キャンプ場、エコキャンプ、ドミトリーのあるRefugio Las Torres/ Camp Norte等このホテルの影響下に無い施設は無い様に思いました。色んなオプションを用意して皆さんの訪問と「散財」を口を開けて待っています（笑）しかし、パイネの尖塔という絶景を求めるとどうしてもこれ等の施設を利用せざるを得ないという事が分ります。何しろ登山道の入り口側を完全に押さえているのは大変な強みでしょう。
色々と付近を歩き回った結果、この辺りで最もコスパの良いのはエコキャンプだろうと思われました。一番安いのは通常のキャンプ場ですが、その場合自分でテント等を背負って行かねばなりません。しかしエコキャンプなら全部現地で用意されていますので荷物が少なくて済みます。しかし予約は簡単では無さそうです。
昼前11時頃、後ろ髪を引かれる思いでチェックアウトして、ホテル手配の車でプエルトナタレス空港に向かいました。

この空港は夏場のシーズンだけオープンの空港ですが、年間通してフライトがあるプンタ・アレーナスに比べるとパイネから断然距離が近くて便利です。
プンタ・アレーナスは「世界最南端の街」とか日本の動物園やガラパゴスよりは沢山群れで居る「小さいペンギン」を観光したい人、或いはコストを抑えてパイネ観光をしたい場合にはGood Choiceだと思います。ホテルも安いし、食事の選択も多いです。でもパイネへは4，5時間掛かりますのでパイネをメインにしたい人には向かないかも知れません。
もしもう一度パイネに来る機会に恵まれれば、私ならば多分国立公園内のキャンプ場とレンタカーを選ぶと思います。

さて搭乗した飛行機からは何と！運よくパイネ山塊全体を見下ろす事が出来ただけでなく、より北にあり以前次女と一緒に旅行したペリート・モレノ氷河まで見る事が出来ました。

飛行機は順調に飛び、夕方にはサンチアゴ空港に到着。
明日はワイナリーツアーです。
（10日目に続く）

エリア パイネ国立公園周辺(チリ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: タクシー
• 航空会社: ラタム チリ
• 旅行の手配内容: 個別手配

パイネ最後の朝。

ホテルの裏側にはオーガニック野菜の畑や温室が建ち並んでいます。
ここから夕食で美味しく頂いたサラダなどの野菜が供給されています。
最近こういうタイプの宿が世界各地で増えています。メキシコでもエスメラルダ海岸で宿泊したエコホテルがそうでしたね。

朝食を終えると一昨日トレッキングに出発した厩舎へ馬とお別れに・・。

ホテルからトレイル入り口のゲートに向かって歩いて行くと、小さな小屋が沢山見えていました。実はこれは厩舎のガウチョやガイド達の宿舎らしいです。

エコキャンプの敷地内では南米キツネの子供に出会いました。

エコキャンプから仰ぎ見るトーレス・デル・パイネ
此処からならば天気さえ良ければ何時でもトーレス・デル・パイネの一部が見えるのでお勧めですね。
次回若し来ることが出来るなら、このエコキャンプかパイネ山塊全体を仰ぎ見れる湖岸のPehoeキャンプ場ですね。

エコキャンプは高台にあり、眼下にトレイル入り口のゲートの建物が見えます。
此処が、ホテル・ラス・トーレスに宿泊しない通常のトレッカーが必ず通る場所。
http://www.ecocamp.travel/en/es

高台から右手奥の方がホテル。
このホテルとゲートとの間は徒歩で15-20分程ですが、ゲートにたどり着くまでに、近隣の街から２～5時間の移動時間が掛かりますので、このホテルの絶対的に優位なポジションが理解出来ます。

上でこの天気に恵まれればもっと良かったですが・・・。

エコキャンプの高台から下に降りて、ゲートの建物の中にあったパイネのジオラマ。

エコキャンプからホテルへの帰り道。トレイルの始まりから右手にトーレス・デル・パイネの尖塔がチラ見えするので歩き始めた人の期待が高まる景色ですね。

馬達はリラックスしていました。今日はお仕事が無い様です。

馬房そばまで戻るとガウチョ達が又チリ避難小屋まで届ける荷物を馬達に縛りつけていました。今日は生ビールの樽が2つも！

この腰の後ろに刺した短剣がガウチョの誇り。

先輩ガウチョをサポートする若いガウチョ。
・・で此れが家内お奨めのイケメンガウチョです。

ガウチョとしては半人前そうですが、確かにイケメンです。

さてホテルに戻ってチェックアウトの準備をして、ロビーバーに戻って出発を待ちます。

バーの片隅にあったホテル敷地内に偶然やって来たプーマの写真。

11時にはホテルの車で空港に向けて出発します。
名残惜しいですが仕方ありません。
何時かまたパタゴニアに来れるでしょうか？

ホテルから随分離れましたが未だパイネ山塊が見えます。

既にパイネは見えなくなりました。

プエルトナタレス空港に着きました。
随分小さな空港でした。就航するのは「夏場」だけだそうです。
1年を通して就航しているのは此処から未だ300㎞以上離れたプンタ・アレーナスなので、通常のツアーではそこからの出発でパイネまでは5時間近く掛かりますが、この空港からなら2時間程度です。

空港内部。セキュリティチェック前のカウンターのある処

ゲートはたった一つ。

サンチアゴに向かうLANの飛行機。
まともな飛行機で一安心です。
何しろコスタリカの奥地への旅行ではペラ１つの田舎のバスみたいな飛行機に乗ったトラウマが有りますので（笑）。

離陸しました。

離陸後しばらくして下を見下ろすと、、なんとパイネ山塊がバッチリ見えました。
山塊の内側にも小さな氷河がありました。

奥にはトーレス・デル・パイネの尖塔も見えます。
この方向からのパイネの3つの尖塔を見る事が出来たのは本当に幸運でした。
滅多に見れないアングルです。
家内に聞いたら、予約の段階でこの景色を期待して右側の窓際の座席を指定していたそうです。さすが！

これも随分大きな氷河ですが名前が判りません。

暫くするとアルゼンチンのペリート・モレノ氷河らしき氷河も見えてきました。
目印は巨大で幅広、長大な氷河と半島にぶつかる氷河の先端です。
数年前にはあの半島の左側付け根の展望台から氷河を見つめていました。

こんなに沢山の氷河を上空から見たのは初めてでした。
さすが南半球の氷河はスケールが違います。

この山は何でしょうか？

パタゴニアの雪山や氷原の景色が終わり、緑が濃くなってきました

遠くに独立したピークが見えましたが、これは多分チリの湖水地方にある「チリ富士」とも呼ばれるらしいオソルノ山ではないかと思います。
この山の向う側奥はアルゼンチンのメンドーサ、ワインの街のはずです。
何時か行ってみたい所です。

LAN機内での様子。
LANはフラッグキャリアかと思っていました、今やLCC並みで全ての食事は有料で、支払いのカードの手続きに時間が掛かって全然近付いてきません。効率悪いです。

サンチアゴの空港に到着しました

国内線なので荷物さえ受け取れば空港からはあっという間に出る事が出来、タクシーでホテルに向かいます。

此れがサンチアゴで宿泊したパークプラザホテル。日本大使館のある通りに面し、大使館からも近いです。コンセルジュは日本外務省御用達みたいな事を言っていましたがどうなんでしょう？（笑）

ホテルの部屋。建物自体は多少年期が入っていますが、設備は整っています。

パタゴニア・トレッキングの旅の終わりを祝して乾杯！
明日はワイナリーツアーに出かけます。
（10日目に続く）

この旅行記へのコメント （1）

• さとうさん 2021/02/06 09:39:28

  こちらこそフォローありがとうございました

  Polodaddyさん
  
  ご無沙汰しております。ご無事でなによりです！
  
  奥様との息のぴったり合った大長編パタゴニア旅行記拝見させていただきました。アルゼンチン住みなのでフィッツ・ロイやセロ・トーレは写真でよく見かけていましたが、旅行記を読んでチリ側に行ってみたいと思いました。景色が素晴らしいです。あと、アルゼンチン湖の水の色と、ホテルのバスタブに栓がなかったのが印象に残りました（けっこうな確率でありませんよね）。
  
  新型コロナについてはメキシコ、アルゼンチンともにいまだ大変な状況ですが、来たるべき次の大旅行へ向けてのエネルギーチャージ期間と思い、無事に乗り切りましょう。きっと状況はよくなると願っております。