♪ここは地の果てパタゴニア♪ 4日目 アルゼンチン編　エルチャルテン最終日、Cerro Torreは見えるか？

2020/01/26 - 2020/01/28

4日目、エルチャルテン最終日はセロ・トーレを見る事が出来るかどうか？
この日、山の方は曇っていて山岳天気予報も雨との事。天候の変わりやすいパタゴニアなので此れも仕方ない。
因みに山の天候は普通の天気予報では判らないので　https://www.mountain-forecast.com/　を毎日チェックしていた。山毎に標高別の気温や天候の予報が出ているので便利だが、100％正確かどうかは判らない。
前日は1日を通じて天候に恵まれフィッツロイを堪能したが、チャルテンの町からセロ・トーレも先端が見えた。
もう少し尖塔の下の方まで見たいので行ける所まで行ってみる事にする。
表紙の写真は天気が良くてセロ・トーレ全体が見えたらこんなにカッコいい山、という絵葉書の写真です。

この日はエルチャルテンでの最終日、午後にはカラファテに移動して、明日は陸路国境を越えてチリのパイネを目指す予定です。

エリア エル・チャルテン(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

フィッツロイへの登山道はチャルテンの町の一番奥にあったが、セロ・トーレへの登山道入り口は町の中ほどの外れにある。
此れは本日のトレッキング最初の難関「Escaleras Negras」
まあ、黒い階段という意味ですが・・。

登り切った処から登山する方向を見ると最初から結構な斜面。
全体的に緩やかな行程と聞いていたのに・・・

最初の登りを上がって、登山道入り口からチャルテンの町を見下ろす。
本当に小さな町。

さて登山道の始まりです。

Laguna Torresというのがセロ・トーレを見る展望台なんですが、そこまで辿り着けるか？

この日のコンディションはイエローサイン。風も強いようだ。

途中、目的のセロ・トーレの先端が見えるはずの場所なんだけれど、雲が掛かって見えない。

登山道の左側には渓谷と小さな滝が。

進んでもはっきり見えるのは左側の山だけ。

微かに雲の向うに霞んで見える尖塔が多分セロ・トーレの筈なんですが・・。

途中ですれ違った日本から来た「山ガール」の元お嬢さんの皆さん。アラ古希と思われる10数人の中に男性は3人だけでした。でも皆さんお元気そうでしたよ。日本からのツアーだと添乗員がついてくるんですね。
気になったのは小雨がぱらついて来たこと。

進めば進む程天気が悪くなり、途中の展望台でも全く視界が効かなくなったので、この先に進むのを断念。
風も強くなり雨も降り始めた。
https://www.mountain-forecast.com/　山岳天気予報が当たってしまった。

本来ならこんな感じで見えるはずなんですが・・・。右の方の尖った山がセロ・トーレ。

・・という事で引き返すことになりました。
小山を越えて少し戻ると雨が止み、風も弱くなった。
でも奥の方の天気は相変わらず・・。

帰る途中にあった岩山

皮肉な事に薄日まで射して来ました。
前を行くキャンプ道具でフル装備の若い女性2人。
先行していた男性2人は荷物を降ろして待っていたようだ。

こちら側では少し青空まで出て来ましたが、山の方は相変わらず雲で覆われたままです。

ほらこの通り、あのまま進んでも結局無駄足だったと諦める。
本来なら左に見えるSoloから右の向かってGrande、少し低くなってグランデ氷河と遠くのAdelas、そしてセロ・トーレが見えた筈。

さっきはもう少し鮮明に見えていた左側の山Soloも霞んできました。

エルチャルテンの町の方も雲行きが怪しくなってきました。

こちらは少し蒸し暑くなってきました。

因みに今日はちゃんと持参した服装や装備。
フィッツロイに来たのにパタゴニアブランドの物は実は一切持って居ません（笑）でもパンツは5.11Tacticalです。これ元々クライマー向けに開発されたパンツなのでとても動き易くてお奨めです。FBIやCIA,　米軍特殊部隊などに正式採用されています。

南の方の一部には未だ青空が見えます。

チャルテンの町に着いたらこの通りの曇天。
でもフィッツロイが見えていたら後ろ髪を引かれる思いが募った事でしょう。
チャルテンの町外れに小さな家が何軒も建っている地域がありましたが、あれは多分後ろ髪を引き倒されて住みついてしまった人達の家に違いありません。

諦めてホテルに戻り、予約したタクシーの迎えの時間を早くしてもらい預けてあった荷物を受け取って早めにカラファテに移動を開始しました。
途中丘の上に見かけたオブジェの様に見える岩。

またパタゴニア平原をタクシーがひた走ります。

ビエドマ湖も雲で覆われています。

カラファテのバスターミナル近くに予約してあったKonke Hotel。
予定では夜遅めに到着して翌朝の速い出発の為に寝るだけのつもりで予約した安ホテルでしたが、早めに着いたので夕食を食べに街に行く事に。

部屋はソコソコ広くて快適。

バスタブもちゃんとある。

ホテルが街の中心から少し離れていましたが、折角ここまできてコルデロ・パタゴニコのパリージャ(パタゴニア羊の炙り焼）を食べずに去るのは忍びないので辿り着いたレストラン。
前回来た時にはこんなに沢山のレストランやお店は無かったのでビックリ。
通りにも沢山の観光客が歩いていて、その違いは1980年頃の原宿と今の原宿ぐらいの差があった。余りの人ごみに街や通りの写真を撮る気も失せてしまって写真が残っていない。

レストランのメニューが店の前に出ていて安心です。
まあそれ程高級店レベルではないかと思いますが良さそうです。

先ずはビールでお疲れ様！

カラマリのフリトをツマミに。

サラダと野菜のアサド

マルベックのテーブルワインも頼んだ。

血のソーセージ！
ワインのつまみに最高です。

メインのパリージャ・デ・コルデロ・パタゴニコ（パタゴニア羊の炙り焼）
前回以来久しぶりです。今までの人生で一番サッパリして美味しいと感じた羊肉です。サクサク沢山食べられます。

ダンサーがお店に入ってきて踊りも見せてくれる。随分と観光化が進んだんですね！

此れがパリージャをあぶっている処。
パリージャの店では何処でも羊を「開き」にして豪快に炙り焼にする。
前回来た時には丁度クリスマスイブで、肉屋に普通に売っている「一般家庭用クリスマスセット」が凄いボリュームで驚いたものだ。（羊１／２頭分半割、巨大な鳥２羽、チョリソ沢山、此れで一家族分）
前回来た時に入ったRick'sというお店は今でもあるのでしょうか？
https://4travel.jp/travelogue/10632830

ホテルに戻って、街を見下ろした夜景。此れでも既に夜10時過ぎ。
明日はいよいよ陸路チリのパイネ国立公園に移動します。