2019/08/06 - 2019/08/06
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さっとん姉さん
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初めてのロイコーへの旅を終えた私は、ミャンマーの定番観光スポットである二つの古都マンダレーとバガンを続けて訪れた。
ミャンマーに通算で10泊して、ぼちぼちミャンマーという国に慣れて来た頃がこの旅の始まりである。
マンダレー滞在三日目には、タクシーをチャーターして少し離れているアマラプラ、インワ、ザガインへも足を伸ばした。
※旅行記の表紙の写真はアマラプラにあるマハーガンダーヨン僧院にて撮影。托鉢から戻って食事に向かう僧たちの行進。この旅行記の中で詳しく取り上げている。
【旅のスケジュール】
バンコク
↓
ヤンゴン
↓
ロイコー
↓
ヤンゴン
↓
マンダレー ~この旅行記~
↓
バガン
↓
ヤンゴン
↓
バンコク
(2020.01.26追記)
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☆☆☆ホテルの部屋からの眺め。左上はマンダレー・ヒル。☆☆☆
【08月06日(火)、マンダレー3日目。】
04時00分に起床した。
今日は、昨日チャーターを申し込んだタクシーでマンダレー近郊の観光に出かける。
代金60,000K(約4,350 円)は支払い済みである。
08時00分に出発する予定。 -
06時30分から朝食。
食事中、06時48分に停電。1分で復旧した。
部屋に戻った後も短時間の停電が1回あった。
このホテルは8階まで客室があり、自分の部屋は7階である。エレベーターに乗っている最中に停電が来たら、さすがに怖いと思う。
07時50分に外出の支度を終え、まさにロビーへ下りようとしているとき、内線で呼ばれた。 -
☆☆☆マンダレー市街。奥にあるのはモスク。☆☆☆
チャーターしたタクシー(日産のワゴンだった)に乗り、07時55分にホテルを出発。とても真面目そうな男性ドライバー。
名前を聞きそびれてしまった。以下、ドライバーさんと呼ぶことにする。
車窓から、幼いお坊さんたちがピンクの衣を纏い、マンダレーの市街地で托鉢をしている様子が見えた。 -
マンダレーとアマラプラとインワの位置関係。
-
☆☆☆駐車場からウーベイン橋へ行く途中。☆☆☆
08時25分、最初のスポット、アマラプラのウーベイン橋U Bein Bridgeのたもとに到着した。
ドライバーさんは車に残り、私だけで歩いて橋を渡り、対岸へ向かう。
ウーベイン橋の少し手前から売店などがびっしり立ち並んでいる。 -
橋の入り口付近。
少し先に物乞いをしている人々がいた。 -
進行方向の左手。湖の景色が心地良い。
-
進行方向の右手。
この頃はまだ雲が多かったが、次第に晴れ間が広がった。 -
橋はしっかりした構造になっている。
橋の上を歩いているだけで楽しい。 -
橋は途中で曲がっている。奥にこれから渡る対岸の陸地とパヤーが見える。
-
橋の途中に休憩所があり、物売りの人もいる。
犬たちも入り込んでいる。 -
対岸に着く手前にある小屋は、雨季のため半分以上が水没していた。
屋根の真下に人の姿が見えた。 -
橋を渡り終わり、少し先まで歩く。大きな寺院、チャウットーヂー・パヤーKyauktawgyi Paya(昨日マンダレー市内で訪れた寺院と同じ名前)を見学する。
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中央にある立派な建物。
-
ここも参拝者の大半はミャンマー人である。
皆熱心に仏様を拝んでいる。 -
日本語ガイドブックによると、バガンのアーナンダ寺院をモデルにしているとのこと。
※この後、私はバガンを訪れアーナンダ寺院を見学した。 -
建物の隅に置かれているマヌーティア(上半身が女性、下半身がライオンの伝説の生き物)。
やさしい表情をしている。 -
この寺院の中にも沢山の犬たちがいた。
私にとって、ミャンマーのパヤー(寺院)を見学するときの楽しみの一つが、こうして気持ち良さそうに寝ているチャーミングな犬たちの写真を撮ることである。 -
ベンチの上でも爆睡中。
-
チャウットーヂー・パヤーの側から湖を挟んで大きな白い仏塔が見えた。
このパヤーへは行かなかった。 -
再び橋を歩いて対岸に戻った。(チャウットーヂー・パヤー側の橋の袂に泊まっている小さなボートの船頭から、船に乗らないかと声をかけられたが歩くことにした。)
09時50分に車に戻り、5分後にはマハーガンダーヨン僧院Mahagandhayon Kyaungに到着した。
入り口がどこなのかよく分からない。気がつくとこの僧院の広大な敷地の奥にいた。
ドライバーさんが指差す方角へ歩いて行くと、道路の両側にびっしりと外国人観光客が立っている(上の写真)。
私もその人混みの中に加わる。今年の5月にラオスのルアンパバーンを訪れた際、有名な早朝の托鉢を見学していたので、これから何が起こるのかだいたい想像がついた。 -
私が立っている場所のすぐ近くに小さな蛇が出現した。
私より先に気付いた外国人観光客が騒ぎ出した。 -
☆☆☆中学生くらいの年齢に見える僧たちがやって来る。☆☆☆
10時12分、鉦を合図に周囲の建物からたくさんの僧侶が次々に出て来て整然と行列を作り、観光客の前の道路を歩いて行く。各自金属製の鉢を手に持っている。 -
観光客(欧米人は少なく大陸の国の人が多いようだ)は熱心に僧侶の行列を見物し、写真を撮影している。
-
後から年長の僧たちが来る。
暗い色調の赤紫色の衣は、ミャンマー特有のようだ。
タイやラオスではオレンジ色に近い衣が一般的だと思う。 -
☆☆☆僧たちが食事をしている建物。☆☆☆
途中、沿道の観光客の一部の人から食べ物を喜捨される。
僧たちは行進を終えると、奥の建物の敷地内で食事を受け取り、建物の中で食べている。
観光客は僧たちが食事をしている建物には入れないが、建物の一部は外から丸見えで写真の撮影も出来る。
最初の僧侶が出て来て全員が建物内に入るまで約20分。毎朝これが繰り返されているようだ。 -
☆☆☆この正面で僧たちは食事を受け取る。☆☆☆
このパフォーマンスを見学するベストなタイミングは、午前10時00分までにこの僧院に着くこと。日本語ガイドブックにもそう書かれている。
当初、私はこのパフォーマンスを見学せず、この僧院の後にウーベイン橋を渡るつもりだったが、ホテルを出発した直後のドライバーさんとの車中でのやり取りの結果、先に橋へ行き、時間調整をすることにした。
それが上手くはまって、朝からとても充実した観光が出来た。 -
僧院の中は、建物の中以外はほぼ自由に見学が出来る。
猫たち、犬たちをたくさん見かけた。 -
石板の上で猫たちがにらめっこ。
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朝っぱらから心地良さそうに爆睡している犬たち。
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☆☆☆インワ行きの渡し船乗り場からの眺め。☆☆☆
10時45分にマハーガンダーヨン僧院を発った。
11時05分、インワInwa行きの渡し船乗り場に到着した。
ドライバーさんが乗り場まで案内してくれた。 -
ここの土産物売りの若いおねいさんが強烈だった。ミャンマーにしては珍しくグイグイ来る。もちろん私は何も買わないが。
対岸のインワまでの渡し船は、往復で1,500チャット(約111円)。バイクも1台乗って来る。
さほど大きな船ではないが、乗り心地は悪くない。
私以外にミャンマー人4人を乗せて出発した。 -
わずか2分くらいで対岸のインワ(Avaというのが船着き場の地名らしい)に到着した。
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船を降りた先には、観光用の二輪馬車が多数待機していた。
看板に料金が分かりやすく説明してある。 -
記憶を辿ると、これまで私は水牛が引く車には乗ったことがあるが(沖縄の由布島というところの観光用の水牛車)、馬車に乗るのは初めてであった。
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☆☆☆御者の男性は見かけは強面だが、親切で感じが良い人だった。☆☆☆
一番手前の馬車の男性御者(私よりかなり歳上だと思う)と交渉し、2時間コースで回ってもらうことにした。
料金は、一人でも二人でも15,000K(約1,100円)とのこと。
実際には90分ほどで回り終えたが、私一人であることや、訪れた観光スポットでの見学時間の長さにもよるのだろう。 -
交渉がまとまり、早速インワの観光スポット巡りに出発する。
馬車を引くのは、さほど大きな馬ではない。
御者のオジサンに聞くと、雌の6歳馬とのこと。ミャンマーの固有種なのだろうか。
出発直後、道路が冠水している箇所に差し掛かった。馬がそれを嫌って道を逸れようとすると、御者のオジサンは巧みに馬を操って軌道修正した。 -
最初のスポットは、ドーギャン・パヤー遺跡群Daw Gyan Pagoda Complex。(日本語ガイドブックには掲載されていない。)
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小さな敷地の中に、恐らく修復されたものと思われる何基かの仏塔が立っている。
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マヌーティアとチンテが同じ方向を見ている。
とても地味な雰囲気だが何となく面白い遺跡である。 -
水田のような風景を見ながらパカパカ進む馬車に揺られるのは実に心地良い。
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次に訪れたのがバガヤー僧院Bagaya Monastery。
約180年前に建てられたとのこと。 -
総チーク製とのこと。
静かでとても良い雰囲気である。 -
建物内に仏様が安置されている。
よく手入れがされている。 -
ここでも犬が気持ち良さげに寝ていた。
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次に訪れたのは、ヤタナーシンメ・パヤー遺跡群Yadana Hsemee Pagoda Complex。
最初に訪れたドーギャン・パヤー遺跡群と雰囲気は似ている。 -
日本語ガイドブックによれば、1838年の地震で倒壊した仏塔の跡とのこと。
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野ざらしの仏様は傷みが目立つ。
それでもミャンマーの人々の信仰の対象として大切にされているようだ。 -
遺跡の中にも犬が入り込んでいる。
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畑の奥に進み、ナンミイン監視塔Nanmyint Towerに到着。
日本語ガイドブックによれば、1822年に建てられた高さ27mの物見塔である。
現在は少し傾いている。残念ながら中に入ることは出来ない。
塔の手前に土産物屋が二、三軒あった。私が塔に近づくと、そのうち一軒のミャンマー人のおねいさんが出て来て勝手にガイドを始め、英語でマシンガン・トークを繰り広げる。
何も買ってあげなかったけど。 -
最後に訪れたのは、マハーアウンミェ僧院Maha Aungmye Bonzan Monastery。
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日本語ガイドブックによれば、1818年に建てられたレンガ造りの僧院。現在は使われていないとのこと。
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☆☆☆Avaの船着き場。☆☆☆
今日は朝方少し曇っていたが、アマラプラのマハーガンダーヨン僧院に着いた10:00頃から日差しが強くなり、かなり気温が上がった。
日焼け対策はあまりしておらず、後で腿などが赤くなっていた。
13時00分に馬車は元のAvaの船着き場に着いた。しばらくして到着した船に再び乗り込み、対岸に戻る。 -
☆☆☆最初にボートに乗った船着場。右奥でマンダレーから乗って来たタクシーが待機していた。☆☆☆
対岸に着いて船を降りる時、昨日マンダレー市内を観光した際に金箔工房で出会った若い日本人の女性が、私とは逆に船に乗り込んで来た。
こちらから手を振ったら、彼女もすぐに私に気がつき、驚いた様子である。
私が「昨日もお会いしましたね。」と日本語で直に話しかけると、更に驚いた様子である。
「日本の方だったんですね。」
短い時間しかないので、先ほどのインワの感想を伝えた。
「馬車、とても良かったですよ。」
再度手を振ってお別れである。
一人旅の日本の若いおねいさんに幸あれ。 -
待機していたタクシーに乗り込み、13時20分に出発。
エヤーワディー川に架かる大きな橋を初めて渡る。この橋の通行は有料だった。
ドライバーさんに、goodな撮影スポットへ行くようお願いしたところ、車で橋を渡り始めた直後に停車してくれた。
数分間だけ車を降りて写真撮影。 -
エーヤワディー川の対岸に、この後訪れたザガインヒルがよく見えた。
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エーヤワディー川に架かるもう一本の橋がよく見える。
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対岸のザガインSagainの町に入り、先程橋の上から遠くに見えた丘Sagain Hillを登って行く。
13時40分、頂上にあるサンウーポンニャーシン・パヤーSwan Oo Pon Nya Shin Payaに到着した。 -
山頂にある黄金に輝く仏塔。
寺院の中は主にミャンマー人の参拝者でごった返している。
周囲のテラスからの眺めが素晴らしい。 -
ザガインヒルの山頂(マーク)と二本の橋。
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大河エーヤワディーが一望出来る。
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ザガイン側に夥しい数の仏塔が建っている。
ミャンマーの他の場所では見られない光景だと思う。 -
先程はこの手前の方の橋を渡って来た。
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ザガインヒルとエーヤワディー川の間にあるパヤーも一望の下に。
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この犬はかなりヘタっていた。
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寄付箱の上にはカエル。
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最後は、少し離れた場所にあるカウンムードー・パヤーKaungmudaw Paya。14時20分に到着。
白い半球状の巨大な仏塔はインパクト大だが、全体を写真に収めるのが困難である。
日本語ガイドブックやネット情報によると、この仏塔の高さは45m。
元々白い仏塔が軍事政権時代に(地方政府によって)金色に塗り替えられ、住民の働きかけの結果、再び今の色に戻ったとのこと。 -
☆☆☆商品の上で爆睡中の猫。☆☆☆
ここはとても大きなパヤーである。
境内には食べ物や土産物をはじめ、様々な品物を売る店があった。 -
☆☆☆マンダレー市街へ戻る車窓から。☆☆☆
15時36分、ホテルに到着した。
今日のツアーは実に盛り沢山な内容であった。
レセプションで部屋の鍵を受け取り、シャワーを浴びて休憩する。
Wifiが繋がらない。一昨日のチェックイン時に渡されたキーワードが無効になっている。
飲み物をコンビニに買いに行くついでにレセプションで尋ねると、新しいパスワードが書かれた紙を渡された。
先程の鍵の受け取りの時に渡してくれればよいのにと思うが、うっかりしたのであろう。 -
☆☆☆夕食へ行く途中、ホテル近くの街中で見かけたヤギ。ラオス北部やミャンマーではヤギ肉を食べるようだ。☆☆☆
再度外出して一昨日夕食を食べた店Shwe Li Oo Beer Stationへ。
途中でヒンドゥー教の寺院を発見した。
モスクとカトリックの教会も近くにあるので、ホテル近くのごく狭いエリアに四大宗教の礼拝施設がすべて在ることになる。
部屋に戻り、ビールを飲み終えて寛いでいる間に寝落ちした。幸い冷房は止めていた。
【08月06日(火)、了】
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