2019/11/07 - 2019/11/09
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にふうささん
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7月以降から、訪日韓国人が減少したというニュースをよく聞きまして、それならば比較的空いているであろう九州に行こうかと考えつきました。訪問先の候補として「別府辺り」が候補に挙がりました。いろいろと調べていくと、大分・別府には定期観光バスがあり、「耶馬渓にも行くのか、これいいじゃん。耶馬渓は紅葉の名所だから、今年は紅葉がおくれているにしろ、楽しめるのではないか」と思い、大分行きを決定しました。
行程は、定期観光バスに乗車する関係上、2泊3日となりまして、その他宿泊地も別府市ではなく大分市になりました。金曜日の夜に大分市に行って1泊。土曜日は定期観光バスで耶馬渓方面へと行く1日ツアーに乗車して、その後同じく大分市に宿泊。日曜日は同じく定期観光バスで国東半島巡りを行い、帰りは大分空港でバスを下車して帰るというものです。
旅行記は、上記の行程のように、行き先が異なる定期観光バスに乗車したことから、2回に分けて紹介いたします。今回は後編として、定期観光バスで国東半島巡りをした内容と、大分空港などご紹介したいと思います。国東半島巡りでは、大分市・別府市を出発した後、宇佐神宮、富貴寺、真木大堂、熊野大権現、両子寺へと行きまして、16時ぐらいに大分空港へと戻る行程です。
感想としては、国東半島は地味ですが、素朴な感じが残っていて、予想外に良かったです。そして、国東半島の観光地は基本的に山の上にあり、石段を登っていくので、結構歩きまして、「筋肉痛」という、ご利益がすぐに出てくる場所が大きかったです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス ANAグループ 徒歩
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今日の定期観光バスツアーも大分駅前からの出発です。
今回乗った観光バス。こんな観光バスなのに、今回の利用者は8名しかいませんでした。採算は?とも思いますが、いろいろあるんだろうなあと。また、六郷というのは、国東半島は6Pチーズのように6つの所領に分かれていたことから、みたいです。 -
大分・別府を結ぶ別大道路を行くのですが、時間帯によってはものすごく混んでいる道路です。また、この道路の途中にある、水族館「うみたまご」付近は、別府大分マラソンの出発地点として、結構有名です。お猿さんで有名な高崎山も入口はこの近くにあります。
このツアーも昨日と同じように、別府駅を経由し、別府駅で若干名が乗車いたしました。大分マリーンパレス水族館「うみたまご」 動物園・水族館
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「宇佐駅」を経由します。「宇佐駅」の近くの山に、ハリウッドをイメージした、USAという看板があります。近くの不動産屋社長が100万円かけて作ったとか。グーグルマップで見てみることをお勧めします。バスの反対側の車窓から見ただけなので、写真はありません。
宇佐駅 駅
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国東半島はかかしが有名なのか、あちこちでこのようなかかしを見ました。
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宇佐神宮。全国の八幡宮の総本山。元々、八幡宮は大和朝廷が九州の熊襲・隼人征伐を祈願したところから始まり、京都の石清水八幡宮、鎌倉の鶴岡八幡宮と、武家の先勝祈願のために全国に広がったという話です。それと、宇佐神宮は神仏習合した神社でしたが、寺社は壊されてしまったけど、神仏習合の様子を色濃く残した場所だそうです。
宇佐神宮 寺・神社・教会
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鳥居をくぐって先を急ぎます。
あと、この鳥居、上に屋根がついているように黒くなっていますが、この鳥居の形式は宇佐神宮独自の様式だとか。 -
宇佐神宮を上宮へ向けて進みます。韓国からの観光客も多くみられ、全然減ってないじゃんという印象を受けました。
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上宮へ行く前に、西大門という立派な門の横を通ります。この門は、おそらく勅使門で、勅使の時じゃないと開かないんだろうなあと。
宇佐神宮 寺・神社・教会
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宇佐神宮の上宮へとやってきました。境内はなかなか広いです。
宇佐神宮本殿は、一の御殿、二の御殿、三の御殿の三棟が横に並び、本殿を横から見ると屋根がM字型に見えるという「八幡造り」という古い神社形式をしているのですが、回廊があるので、見えないですね。残念。 -
宇佐神宮の上宮の二の御門。核心部。七五三や韓国人の団体客など、人が多かったです。
あと、宇佐神宮のお参りの作法は「二拝四拍一拝」なんですね。ちょっと違う。宇佐神宮 寺・神社・教会
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そういえば、昨日、宇佐神宮の模型で見た、雨どいの部分ですが、確かにありますね。
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次は外宮へと向かいます。
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外宮に到着しました。こちらも門が3つあり、それぞれ祀っている神様が異なりますが、上宮と同じ神様が祀られています。
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中はこんな感じでした。
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弥勒寺跡。738年に建立。宇佐神宮は神仏習合した神社であり、境内には寺社があったのですが、それは明治時代の廃仏毀釈によって取り壊されて、現在は更地となっています。ずいぶん大きな寺社だったことが推測されます。
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この橋に注目。扉に鍵がかかっていて、先へは進めません。「呉橋」という場所です。
宇佐神宮 寺・神社・教会
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呉橋を横から見るとこんな感じ。宇佐神宮は皇族と関係があるのですが、宇佐神宮には10年に一度、天皇の勅使が来るそうで、その時だけは通れるという、専用の橋です。むろん、一般の人はう回路があって、呉橋を通らずとも参拝できます。
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宇佐神宮にあるポストには、上に呉橋の模型が乗っかっていました。
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宇佐神宮のお土産で有名なのは「宇佐飴」らしいです。
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一気に飛んで「富貴寺」へ。富貴寺の創建年代はわかりません(寺伝では718年)が、宇佐氏代々の祈祷所として、極楽往生を願う場所として建立されたようです。現存する九州最古の木造建築といわれており、大堂は国宝に指定されています。
富貴寺(大分県豊後高田市) 寺・神社・教会
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この中には、平安時代の仏像と壁画が残っています。その壁画は宇治平等院みたいな感じでして、レプリカが県立博物館にありました(前編旅行記で紹介)。住職さんの話だと、この阿弥陀堂は、昔は子供の遊び場で、子供の手の届く範囲の絵の具はまず落ちているけど、天井に近い部分はまだかろうじて当時の絵の具が残っているとのことでした。
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この石造りの宝塔は「国東塔」と呼ばれており、この地域でしか見ることができないものだとか。台座には蓮華座がつけられ、相輪の先端には宝珠を囲んで火焔が刻まれている所が特徴だそうです。
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国東半島ツアーでの昼食。大分のバスツアーでは昼食が難点です。田舎に行くから、食事が貧素になり、こんなものしかないです。見ての通り、肉魚はない精進料理のような感じで、食べるのはだいぶきつかったです。
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富貴寺の駐車場には、こんなかかしもいました。わざわざ顔を作っている所が面白いです。
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真木大堂の駐車場付近のかかし。バスの車内から見たとき、本物と思ってしまいましたが、近寄ってみると「かかし」でした。
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真木大堂近くから見た風景だが、えらい田舎に来てしまったなあと。
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真木大堂。この本堂ですが、幕に注目。菊の御紋があります。というのも、元寇の際に、朝廷から日本中の神社仏閣に対して蒙古退治の祈祷を行ってほしいという要望があり、こんな田舎のお寺にも要請が来たと。それでめでたく蒙古撃退しましたが、あまりにも多くの寺院に協力をお願いしたこともあり、与える褒美がない、ということになって、菊の御紋を下賜したためらしいです。逆に考えると、こんな田舎の寺院も、朝廷には認知されていたということが驚きです。
また写真撮影は不可でしたが、宝物館には白牛に乗った大威徳明王像があり、非常にユニークでした。真木大堂 寺・神社・教会
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真木大堂近くでは、地元のお祭りがおこなわれており、これから御神輿が出発するというタイミングでした。御神輿の下をくぐるとご利益があるということで、下をくぐらせていただきました。また、見ての通り、田舎の祭りなので、もう若い人はおらず、どこまで祭りが維持できるかわからないような状況です。
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熊野摩崖仏へのアプローチ。この熊野摩崖仏は、紀伊山地の熊野大社とも関係があるようです。最初は緩やかな山道を進んでいきます。
熊野磨崖仏 寺・神社・教会
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緩やかな山道を終えて、いよいよ階段部分に差し掛かっていきます。
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鳥居をくぐると石段が不規則に並んでいます。これでは石段が何段だったかなんてわかりませんよね。登る人によって異なりますから。言い伝えでは鬼が一夜にして作ったとか。
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熊野摩崖仏のハイライト。岩肌に仏像が彫られています。高さ7mほどあったと思います。大分県は石像や摩崖仏が多く、岩が加工しやすいことが要因です。そして、国東半島の摩崖仏はこのように平面で浮かび上がらせる形ですが、大分県南部の臼杵の方は、もう少し立体的に彫刻がなされており、全く違う状況となっております。
右側の小さいものが「大日如来像」で全身の高さ6.8m、左側の大きなものが「不動明王像」で全身の高さ8mだそうです。作成時代は平安時代末期ではないかといわれています。 -
「不動明王」を近くで見るとこんな感じ。結構優しそうな顔をしております。そして、写真ではわかりにくいのですが、顔の左側には剣を持っております。
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「大日如来」を近くでみるとこんな感じです。顔はわかりやすいけど、胴体はあまり鮮明ではありませんね。
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この熊野摩崖仏がある場所からさらに石段を登っていくと、奥之院がありました。ここには、石壁を掘った祠がありました。
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熊野摩崖仏へ至るところの下には、「宝くじ茶屋」というところがありました。ご利益はあるのでしょうか?
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熊野摩崖仏の下には、胎蔵寺という開運のお寺もありました。行ってみます。
胎蔵寺 寺・神社・教会
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おお、ここの仏像には銀色のシールが貼られています。これで開運を得るみたいですね。
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近くに十二支の像がありました。元々は普通の石像だったのですが、みなさんからの願いを受けることにより、銀色になったみたいですね。元々はこんな感じだったようです。
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次は、国東半島の頂上部近くにある「両子寺(ふたごじ)」へ。この山門の風景が国東半島の写真として、主に使われている風景です。陰影が非常に心地よいのですが、夏の様相になってしまっているのが残念な所です。今年は紅葉が全般的に1~2週間遅いみたいです。
両子寺 寺・神社・教会
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山門を通って本堂へ向かいます。
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両子寺の書院・客殿。
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ここの石塔が非常に有名みたいです。
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護摩堂(本堂)です。中に、本尊不動尊が祀ってありました。
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両子寺の道祖神は夫婦になっており、夫婦円満を祈願するところとしても有名みたいです。
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奥の院に向かって、階段を登っていきます。
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奥の院へと行く道中には、何やら石を削って加工した後があり、そこ仏塔が置かれています。
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両子寺の奥之院にやってきました。画像ではわかりにくいですが、この奥の院は崖をくりぬいてお堂が建っております。
以上で、国東半島の定期観光バスツアーは終了です。これから、大分空港へと送ってもらい、そこから飛行機で大阪へと帰ります。
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大講堂。1991年に再建されたものだとか。
以上で、定期観光バスツアーは終了して、大分空港で下車いたします。 -
大分空港の国内線ターミナル。大分空港は小さいというか、平屋になっており、2階・3階の部分は狭かったです。また、大分空港の国際線は別棟にありますが、韓国便しかなく、しかも韓国便はすべて欠航していたために、国際線の建物自体封鎖されていました。
そもそも大分空港も、国交省が地方空港の活性化のために補助金を出して空港整備を行っていたようですね。それにより国際線ターミナルを整備したところで、今回の韓国の日本ボイコットですから、地方空港が受けた打撃は大きそうです。大分空港 空港
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大分空港内には無料の足湯コーナーがありました。
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大分空港も非常に長細い空港です。そして、あまり大きくありません。
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豊後マグロを宣伝する、キティちゃんのポスターがありました。本当にキティちゃんは何でもやりますね。
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大分空港では、時間があったので、ビールセットを食べました。左は、「りゅうきゅう」という魚を漬けたもので、たぶんマグロの漬けだと思います。真ん中は「鳥から」。大分といえば鳥からです。右側にカラシがありますが、カラシはさほど辛くないのですが、柚子コショウは本当に辛い。大分では唐辛子のことを「コショウ」と呼ぶらしいのに加えて、緑色のまだ熟していない唐辛子を柚子にあえるので、見た目は緑色でさわやかそうなんだけど、口に入れるとえげつないです。
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今回の大分のお土産は当然「諭吉さん」です。みなさんへ諭吉さんを配って回りました。楽しんでくれたようで何よりでした。
以上で、大分へ行った旅行記は終わりです。ご覧いただきまして大変ありがとうございました。
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