2019/11/23 - 2019/11/23
237位(同エリア619件中)
にふうささん
この旅行記のスケジュール
2019/11/23
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徒歩での移動
飫肥散策(定期観光バスツアーに含まれている)
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バスでの移動
定期観光バスツアー終了。宮崎空港へ
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飛行機での移動
宮崎ー伊丹で大阪へ
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この旅行記スケジュールを元に
たまたま見つけた宮崎市周辺の観光地を巡る定期観光バスがどうしても気になって、旅行に出かけました。特に、青島神宮は大昔に訪問したことがあり、この辺りはどうなっているのかが気になったこともあります。
この定期観光バスは、宮崎市内を出発した後、青島神宮、道の駅フェニックスに止まり、飫肥で昼食と自由散策(60分程度)。その後は、鵜戸神宮を巡って、宮崎市内に帰るという行程です。
定期観光バスは日帰りなのですが、訪問地数の割には自由行動もあって見所満載だったために、行程を2回に分けて紹介したいと思います。今回は後半として、飫肥散策、鵜戸神宮、そして帰りに訪れた宮崎空港の中を紹介したいと思います。
今回の感想としては、飫肥はなかなか雰囲気のいいところだなあと思いました。正直訪問するまではどのような場所か知らず、行ってみたら非常に刺激を受けました。そのほか鵜戸神宮も、晴れていなかったのが残念ですが、南国らしい雰囲気もあって、今度は晴れたときにもう一度来たいと思いました。
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昼食を食べまして、飫肥の散策がスタートです。
飫肥城の大手門、明治時代に取り壊されましたが、1978年に再建したものだそうです。 -
城門を抜けて、こんな感じの所を御殿に向けて進みます。石垣の組み方が綺麗だなあと。
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飫肥杉。飫肥は、そもそも2万石ちょっとの石高しかないのに、5万石以上から大名扱いされる関係上、公称5万石と言ってしまっていました。当然、財政は火の車です。そのため、林業を奨励し、飫肥杉などを植林していったと。宮崎県南部に人工林が多いのはそういうことらしいです。
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本丸は消失していますが、御殿「松尾の丸」は1979年に再建されたとのことで、石段を登って、御殿を見に行きます。
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御殿「松尾の丸」の外観。こう見ると、御殿は小さそうですが、そこは日本家屋なので、中は広かったです。また、見学者用の入口は正面ですが、正式な入口は左側であり、左側はお殿様専用の入口、正面は家来などの入口だそうです。
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お殿様の部屋。座布団の上に座って写真が撮れる。座ってみましたが、団体旅行だったので、恥ずかしくってもう!!!という感じでした。
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この部屋はサウナのような施設で、江戸時代にあったと。そして、二階には大広間の涼処があったとのこと。意外と、このサウナの原形のようなものは、日本のあちこちで見ます。
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歴史資料館。なかなか勉強にありました。新しく作った建物です。
飫肥藩の伊東家は、鎌倉幕府からは日向の地頭に、室町幕府より日向に所領を賜って、日向に昔から地盤のある勢力でした。そして、戦国時代の伊東義祐の時代には、日向国内に覇権を確立し、大名クラスへとつめまして、ゲーム「信長の野望」には伊東家として出てくるので有名かもしれません。しかし、その後は1577年に島津氏に敗れて日向を失い、以降10年ほどは日向は島津の支配下となり、伊東氏は浪人となります。
伊東家が再び日向へと返り咲くのは秀吉による九州平定です。九州平定の際に伊東義祐の子・祐兵の功績により、飫肥城を与えられて、日向へと戻ってきました。それ以降280年余り、14代にわたって伊東家が治めた、という歴史のようです。 -
豫章館(よしょうかん)という、明治時代、城から出た殿様が住んでいた屋敷だそうです。正面玄関。
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庭の灯篭の一部。西洋風の灯篭らしい。というもの、藩主の伊東家は、一族の中に天正遣欧使節団がおり(伊東マンショ)、キリスト教徒の素地があったのではないかと。灯篭(壊れてしまいました)の下に僧侶の像がありますが、西洋風の僧侶が描かれているよう見え、キリスト教の要素があるようです。
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話は飛びますが、飫肥の有名人といえば、小村寿太郎らしい。小村寿太郎は、日露戦争時のポーツマス条約の日本側全権委任。明治時代の外交官では、おそらく先任の陸奥宗光に次いで有名かもしれません。小村寿太郎は身長156㎝と小さな人だったと。こんな人がロシア人相手に一歩も引かない外交をしたとはすごいです。また、2000年の沖縄サミットでは、実は小村寿太郎に敬意を払って、宮崎開催の予定だったらしい。しかし、宮崎だけではあまりに規模が小さくて無謀なので、九州沖縄サミットとして、この飫肥でサミット外相会談を行ったとか(福岡:財務相会談、沖縄:首脳会談)。
小村寿太郎は郷土の有名人ということもあり、小村寿太郎記念館があり、彼の生い立ちなどを紹介していました。小村寿太郎記念館 美術館・博物館
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小村寿太郎の生家。移築されて、残っています。中には入れなかったと思います。
小村寿太郎生家 名所・史跡
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小村寿太郎の生誕碑。どれだけ地元の有名人なんだ。結構、目立つ場所にあります。
小村寿太郎生誕地碑 名所・史跡
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その他の話題として、飫肥の街並みは、結構雰囲気があります。電柱が地中化されています。多分、これが街並みに雰囲気がある理由かも。
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水路に錦鯉が放されています。非常に趣深いです。
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昔の藩校の跡。飫肥は、建物は残っているけど、庭はしょぼいな。
振徳堂 名所・史跡
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この家は藩主伊東家の分家の家とされているものですが、台風被害?によりちょっと痛んでいました。そのほかにも、旧家老の家がかなり朽ちているという状況も目にしました。
観光の一つなのに、結構維持も難しくなっている、地方の現状を垣間見た気がします。 -
観光バスの駐車場近くにある射的場。座って弓を射るのだそうです。10本310円だったかな。縁日の的屋みたいなものではなく、ガチっぽそうです。
四半的射場 名所・史跡
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その他、飫肥の街並みを。こちらは国道222号線の「本町商人通り」。比較的大きな主要道路なのに、この区間だけ電柱がありません。
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旧高橋源次郎家。飫肥の実業家で貴族院議員でもあった、高橋源次郎氏の邸宅だとか。
飫肥の散策は以上です。次は、最後の訪問地、鵜戸神宮へと向かいます。高橋家住宅 旧高橋源次郎家 名所・史跡
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鵜戸神宮へとやってきました。鵜戸神宮は、日本三大下り社殿らしく、普通の社殿は石段を登って参拝するのですが、社殿までは階段を下っていくという、非常に珍しいものです。
ただし、バス駐車場からは一般の駐車場よりも距離があり、かなり歩きます。なので、バス会社はタクシーを用意していました。私はタクシーには乗らずに、階段を下っていきます。 -
普通ならば山一つ越えるところをトンネルでショートカットします。昔の正式な参拝ルートは本当に山一つを越えていたそうです。
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トンネルを抜けて、この階段を下って、ようやく一般の駐車場に合流します。本当はここまで車で来ることができるのですが、バスが入れないので長い距離を歩かされるという、観光バスあるあるです。ここまででも5分以上は歩きました。そして、帰りはこの石段を登って帰るのです。
また、この石段、中央部分が凹んでいまして、それだけ人が歩いた証拠だと、ブラタモリでもやっておりました。 -
鵜戸神宮の第二の門。二階建ての立派な山門です。
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鵜戸神宮はウサギが神の使いなので、ウサギの像がいくつかあります。しかも、足元には小銭が置いてあるという。中国人の仕業かな?
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鵜戸神宮の絵馬はウサギ型なのか。かわいいな。
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鵜戸神宮では、「おちちあめ」が有名で、それを飲みやすくしたホットドリンクがあったので飲んでみました。要は砂糖水なんだけど、不思議な味でした。
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ここからが本題。この下った先に、鵜戸神宮の本殿があります。
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鵜戸神宮の本殿。岩をくりぬいた場所に社殿があります。すごいところに作るものだ。
鵜戸神宮 寺・神社・教会
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ピントが合わずに不鮮明な写真で申し訳ないのだが、ガイドさんがどうしても見てほしいという場所。立札があるあたりの岩を見ると、おっぱいのように見えるということで「おちち岩」というらしい。遠近法の関係で、この位置からだと両方の乳房のように見えます。この神社は、片親になってしまった神様を育てたという言い伝えがあるために、安産祈願の神さまとしても有名なので、こういう話があるのです。
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しめ縄がある岩の場所に、運玉が入れば幸運がもたらされるという投てき遊び。ただし、男性は左手、女性は右手で投げるというハンディがあり、難しかったです。私は入りませんでしたが、入った人はそこそこいました。ちなみに、このしめ縄のある岩の周りは神主さんが定期的に掃除をするとともに、岩のくぼみに入った運玉は幸運の石としてお守りに入れて販売しているそうです。
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ブラタモリでやっていた地質的な話では、この辺りのベースは砂岩なのだが、石が取り込まれることが多くて、それが写真のように変わった形で出てくることが多く、それが面白いとのことでした。
そんなことで、鵜戸神宮の参拝を終了しまして、定期観光バスツアーは終了です。宮崎空港へと移動し、そこから飛行機で大阪へと帰ります。 -
宮崎空港に来ました。宮崎空港って、JRの駅が併設していたのですね。すっかり忘れていました。空港に到着した際には、特急つばめが停車しておりました。
また、空港内では、私が訪れた時は大きなゴルフ大会が行われている関係上、その関連の展示等が多かったです。宮崎空港 (宮崎ブーゲンビリア空港) 空港
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宮崎空港で驚いたのが、消毒液がある防疫マット。口蹄疫とか、鳥インフルエンザとか、そういう病原菌の消毒のためにあるようだ。やっぱりトラウマがあるんだなあと。こういう防備は賛成だけど、空港内の床が常に濡れていて掃除しなければいけないのは、ちょっとなあと思わなくもないです。
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宮崎空港のロビー。現在、ゴルフ大会に合わせてお店が開かれています。また、吹き抜けの上の方の4階部分にあるステンドグラスが、かなり見ごたえがあるものです。
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宮崎空港のトイレ。訪問当時はゴルフ仕様でした。男女は同じ画像の色違いかと思いましたが、グラブの位置を見ると、違う選手のようですね。写真がぼけているのは勘弁。
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こちらは国際線カウンター。宮崎は韓国便しかないので、私が行ったときは運休中で、人気がありませんでした。その後、韓国便は一部ですが再開したようですね。
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宮崎空港4階の展望デッキ。展示してある航空機の中も見れます。見ようと思ったら、係の人が中から出てきて、非常にびっくりいたしました。
宮崎空港エアプレインパーク 名所・史跡
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宮崎といえば、チキン南蛮、冷や飯など、いろいろと名物はありますが、宮崎空港の名物といえば「ガンジスカレー」です。空港内の複数の店舗でも提供している有名なものです。今回食べたカレーは、ひき肉がごろごろしていて食感があったのが印象的でした。
この後、飛行機で宮崎ー伊丹と無事に帰りました。以上で、宮崎へ行った旅行記を終わりたいと思います。ご覧いただきまして、大変ありがとうございました。
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