タイとラオスの旅 【３】 メーサーイ

2019/11/27 - 2019/11/28

チェンマイから北へ約250km、タイ最北端に位置するミャンマーとの国境の町メーサーイに来ました。

エリア メーサーイ(タイ)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

11月27日(水)、チェンマイの宿を７時過ぎにチェックアウトして赤のソンテウを拾ってアーケードバスターミナル(第3バスターミナル)へ。50Bで乗ったソンテウ、チェンマイ駅を経由して走ったが他に誰も乗り手がいなくて一人乗車となり、運転手もがっかりでしょうね。

9時30分発でメーサーイ14時15分着(所要4時間45分)のGreen Bus(60日前から予約可)に乗ります。運賃は前方左の一人用座席を選んだので少し高目の357B(347B+手数料10B,1285円)。

エアコンが効きすぎて肌寒いくらいのVIPバスですがトイレ付で安心。乗客はほぼ満席で、水とお菓子が配られました。途中、チェンライ第2バスターミナルと第1バスターミナルに停車して何人かの人が下車。

14時半過ぎにメーサーイのバスターミナルに到着。

バスターミナルには何台かの赤いソンテウが待機していたので、約4km北にある宿まで15B(国境付近まで定額料金)で乗り、パホンヨーティン通り沿いにある予約しているホテル前で降りました。

「Chour Palace Hotel」の5階の部屋に入りました。2泊で約7000円。
三菱のエアコンと三洋の冷蔵庫がある、いく分くたびれた雰囲気の部屋ですが別に不満はない。

チョア パレス ホテル ホテル

15時半、宿を出て街歩き。タイ最北端といっても意外に日差しが強く、この時間帯の気温は30度近くあるようです。

国境の少し手前、メインストリートのパホンヨーティン通り沿いにある2階のこじんまりしたカフェで一休み。カプチーノ50B(180円)。

カフェのすぐそばにはアーケードのある商店街(サイロームジョーイマーケット)があり、ゆるい坂道をそのままずっと西へ進むと「ワット・プラタート・ドイワオ」へと続く参道に行きあたる。

アーケードの途中から右に折れて国境のあるサーイ川の方へ商店街を進むと、「中國街」なる看板がぶら下がるエリアがあり、中華系の人が商っているのか、衣料品や日用雑貨などの店が軒を連ねている。

商店街近くのメインストリート沿いの歩道脇にも露店がずらりと並び、山岳少数民族の衣装や工芸品などが売られていました。

衣料品や日用雑貨、ミャンマーや中国物産品などの他に果物やナッツ類も並ぶ露店。

夕時ともなると、歩道や車道の端に屋台を構えて商いに精を出す光景が見られます。
外食文化の東南アジアらしく、日暮れと共に賑わい始める。

大量の塩で覆われた大きな川魚を焼いている屋台に目がとまり、コンビニで買った缶ビールを持ち込んでここで夕食をとることにしました。

ライスも注文すると、「ここにはない、すぐそこの7イレブンにあるよ」みたいなことをおかみさんが言うので、7イレブンでパックに入ったご飯(15B=55円)を買いレンジで温めてもらいました。

何の魚か知らないが(ティラピアかな?)、臭みを消すためにレモングラスなどの香草をお腹の部分に詰めて焼くのが一般的らしい。焼き魚は野菜とセンミー(米粉の細麺)が付いて150B(540円)。

淡白な味の白身魚ですが、アロイ(おいしい)と答えておきました。

パホンヨーティン通りの西側に朝日が当たる、翌朝の部屋の窓からの景色。

北の方には、ミャンマー･タチレクの「タチレク･シュエダゴン･パゴダ」の金色の仏塔がかすかに見える。

宿の朝食はビュッフェ形式ですが、料理の品数は少ない。
宿泊客も少ないようです。

9時過ぎに宿を出て、パホンヨーティン通りを北へ、国境の方へ歩いていく。

あとで知ったことですが、パホンヨーティン通りはタイの国道1号線にあたり、バンコクの戦勝記念塔を起点にミャンマー国境のこの街まで続いているとのこと。総延長は1,005km。

宿から約1kmほど歩いて国境近くの商店街付近に来ました。
正面に見えるのがタイ側の国境ゲート。

すぐ川向うがミャンマーだけに、タナカを頬に塗っている女性をちらほら見かけます。

商店街の通りに入り、先に見えるアーケードを抜けて「ワット・プラタート・ドイワオ」を目指します。

アーケードを抜けて少し行った所に寺院へ上がる参道の入り口があり、布袋腹をした金色の座像の右横から入る。

チェンマイのドイステープと同じような、ナーガ(蛇神)の階段が丘の頂きへと続く参道。

ひと汗かいて小高い丘の上に着くと、「ワット・プラタート・ドイワオ」の金色の仏塔が姿を現します。

西の方に目をやると、山の中腹にワット･タム･パーチョム(Wat Tham Pha Chom)の白い仏座像が見える。

仏塔のすぐ下にはけっこう立派なお土産屋さんなどもありましたが、この日は閑散として訪れる人もあまりいない。休日や何かの催しの時には多くの人が集まるんでしょうけど。

塔の側に建つ黒い大きなサソリの像が不気味だけど、これは1955年のパゴダ修復時にオンワオ王(タイヤイ族の言葉でサソリを意味する)にちなんで作られたものだとか。

ちょっとした展望台があるので上がってみました。

展望台から北東方向を望むと、眼下向こうにミャンマー･タチレクの市街地が広がり、左上の方に「タチレク･シュエダゴン･パゴダ」の金色の仏塔がかすかに見えます。

「ワット・プラタート・ドイワオ」のある丘を下りて商店街辺りに戻ってきました。
わき道に入ると立派な寺院があり、すぐ横ではいくつもの屋台が商っていました。

お坊さんもちょっと腹ごしらえかな。

アーケード街をあてもなく歩く。他に行くとこないしね。
需要があるのでしょう、タナカ(Thanaka)の木もよく見かける。

メーサーイ版の美容商品かな。
左下の赤茶色のサツマイモみたいなのはアカスリ用の石だとか。

ミャンマーとの国境のすぐ手前、サーイ川のそばに建つ、タイ最北端を示すモミュメント「The Northern Most of Thailand」。

タイ最北端の碑 モニュメント・記念碑

ミャンマーのタチレクとをつなぐ小さなサーイ川に架かる国境の橋。
タイとミャンマー両国の人々や物資が行きかい１日中(国境の開閉は早朝から夕方まで)賑わいを見せています。

ちなみにタイとミャンマーの時差は0.5時間で､ミャンマーはタイより30分遅れ。

バンコクの戦勝記念塔から始まるタイの国道１号線パホンヨーティン通りの終点となる、国境ゲート前。

メーサーイの街なかで見かけたかわいらしい壁の絵。

グーグルマップで見つけた「上海小籠包」という店で焼き飯と餃子で昼ごはん。二つで80B(290円)。味はふつう。

客は他に誰もいない店内、店の女の子が大きな声で歌いながら歩いたりするのにはちょっとびっくり。

食後のあとは通りで見かけたカフェでケーキとアイスアメリカーノ。二つで125B(450円)。

たいしてすることもないので、てくてくと街歩きを続ける。

果物などをつるした細い棒を肩に担いで売り歩く姿は、一旅行者にどこかほのぼのとしたゆるさを見せてくれますが、たいして儲けにもならないような商いに時間を費やしながら、こうして日銭を稼いで回るのは大変な苦労ですね。

日が暮れるとともに道路沿いの屋台も活況を見せはじめる。

そんな光景を目にしながら、コンビニで缶ビールとパンを買って部屋に戻りました。