2019/12/16 - 2019/12/16
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ドクターキムルさん
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天園ハイキングコースにある十王岩は、前にあった木々が台風15号で鎌倉側の谷に倒木し、天園ハイキングコースに覆い被ってはいるが、前が明るくなって、より一層宗教的な施設に見える。現在は天園ハイキングコースになってはいるが、この辺りは尾根とその下に並行して道が残り、その道が分岐する手前に建長寺道がある。現在ならば、建長寺奥の院・半増坊から建長寺に入るのだが、昔はそうではなく、朱垂木やぐらがある谷を通って建長寺に入った。
江戸初期の古地図「建長寺境内絵図」(延宝6年(1678年))に「ワメキ十王跡」が描かれている。その位置からして「喚き十王」とも伝わる十王岩の辺りの場所だ。建長寺は地獄谷と呼ばれた場所に創建され、本尊も地蔵菩薩である。建長寺道の道標が立つ場所の手前(建長寺側)に十王岩があり、この場所は既に建長寺の境内になるのだろう。現在は十王岩には冥界の十王像が3体が刻まれているのが確認できるのだが、如意輪観音・血盆地蔵・閻魔大王なのか、あるいは閻魔大王・如意輪観音・地蔵菩薩なのかは確認できない。また、他の7体は不明である。
しかし、不可解なことに、平成になって、「鎌倉地図草紙-異界を歩く-」(制作・編集 犬懸坂祇園、歴史探訪社 2004年2月10日 初版第1刷発行)に、若宮大路上を通る都市中軸線から外れているにも拘わらず、「若宮大路の起点=十王岩」(https://www.kamakura.or.jp/archives/46)が言われ出した。このことは、その後、「鎌倉の庭園」(宮元健次著 神奈川新聞社 2007年4月26日 初版発行)で明らかにされているように、一の鳥居から三の鳥居が並ぶ若宮大路と鶴岡八幡宮のその先には浅草寺と筑波山神社があることが指摘されている。
十王岩の横(天園側)には展望岩がある。ここからは眺望が利き、若宮大路が見えるのだが、鶴岡八幡宮の真後ろから少しだけずれている。天園側に寄った弘法大師坐像の下にある山王窟やぐらのある山の上の近くからの方がより若宮大路が真正面に近く見えるとされる。若宮大路の起点にするために岩に十王像を彫って十王岩を設けるのであれば、もっと山王窟やぐら側に寄せれば良いだけのことである。若宮大路の線上から西の建長寺側にずれているのは建長寺の境内の入口に設けられた十王像が彫られた十王岩であるからである。
「かながわの景勝50選」碑がこうした倒木の被害を受けなかったこともこうした十王岩に彫られた仏像のご加護であろうか?
(表紙写真は十王岩)
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