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 日本国内の桜の80%は染井吉野である。染井吉野の起源については「エドヒガンとオオシマザクラ」の雑種であって、自然交雑によって生じたと考えられてきた。しかし、最近では千葉大から新たな仮説(http://www.tokyo-shoyaku.jp/proj/kyoshitsu/pdfs/yk2016_04.pdf、https://www.nacos.com/jsb/06/06PDF/127th_307.pdf)も出てきている。そしてその交配は上野で行われたのではないかと推測している。すなわち、上野の小松宮像の脇がその場で、コマツオトメ(小松乙女)は染井吉野の兄弟か姉妹関係にあるとされる。<br /><br /> 染井吉野の起源を研究する過程で、エドヒガン(江戸彼岸)とオオシマザクラ(大島桜)の交配が行われた。その中には御帝吉野(ミカドヨシノ)がある。<br /> 御帝吉野(ミカドヨシノ)-静岡県三島市にある国立遺伝学研究所で染井吉野の起源を研究していた竹中要博士(明治36年(1903年)~昭和41年(1966年))により、大島桜に江戸彼岸を交配して育成・選抜されたもので、昭和32年(1957年)に命名された。東京国立博物館(東博)本館裏の日本庭園入口のレストラン横にも植えられている。<br /> 「咲耶姫」や「衣通姫」などがエドヒガン(江戸彼岸)とオオシマザクラ(大島桜)の種間雑種がある。<br /><br /> 染井吉野は野生種桜と交配し易いとされる。したがって、染井吉野の実生(みしょう)は多くあってしかるべきである。ミズタマザクラやウスゲオオシマ、ショウワザクラ、ソメイニオイ、ソトオリヒメなど100種近くの品種が確認されている(Wikipedia)。しかし、玉縄桜(登録品種)と品濃桜(未登録)くらいしか見てはいないようだ。あるいは、ソメイヨシノの実生種からソメイヨシノに似て、より病害などに抵抗の強い品種を作ろうという試みも存在する(Wikipedia)。<br /><br /> こうしたことに関しては「染井吉野の仲間」(https://www.ffpri.affrc.go.jp/tmk/visit/documents/someiyoshino.pdf)が参考になる。なお、高尾(八王子市廿里町)にある森林総合研究所 多摩森林科学園には全国各地からの桜約1300本が植えられた「サクラ保存林」がある。<br /><br /> しかし、温暖化の影響で暖冬が多くなり、染井吉野の花の色も桜色(色見本(https://www.i-iro.com/dic/sakura-iro))からはほど遠い、白っぽい色に変化してしまった。本来、桜色とは遥か昔の(大島桜ではない)山桜の花の色を言うのであろう。しかし、それが染井吉野がこれほどまでに普及してしまったために、桜色とは染井吉野の花の色と思っている人が多いであろう。そんな本来の桜色を見られる桜の開発が必要であるようにも思われる。<br />(表紙写真は東博の御帝吉野(ミカドヨシノ))

染井吉野の類と染井吉野の実生(みしょう)

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2017/04/04 - 2020/02/23

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 日本国内の桜の80%は染井吉野である。染井吉野の起源については「エドヒガンとオオシマザクラ」の雑種であって、自然交雑によって生じたと考えられてきた。しかし、最近では千葉大から新たな仮説(http://www.tokyo-shoyaku.jp/proj/kyoshitsu/pdfs/yk2016_04.pdfhttps://www.nacos.com/jsb/06/06PDF/127th_307.pdf)も出てきている。そしてその交配は上野で行われたのではないかと推測している。すなわち、上野の小松宮像の脇がその場で、コマツオトメ(小松乙女)は染井吉野の兄弟か姉妹関係にあるとされる。

 染井吉野の起源を研究する過程で、エドヒガン(江戸彼岸)とオオシマザクラ(大島桜)の交配が行われた。その中には御帝吉野(ミカドヨシノ)がある。
 御帝吉野(ミカドヨシノ)-静岡県三島市にある国立遺伝学研究所で染井吉野の起源を研究していた竹中要博士(明治36年(1903年)~昭和41年(1966年))により、大島桜に江戸彼岸を交配して育成・選抜されたもので、昭和32年(1957年)に命名された。東京国立博物館(東博)本館裏の日本庭園入口のレストラン横にも植えられている。
 「咲耶姫」や「衣通姫」などがエドヒガン(江戸彼岸)とオオシマザクラ(大島桜)の種間雑種がある。

 染井吉野は野生種桜と交配し易いとされる。したがって、染井吉野の実生(みしょう)は多くあってしかるべきである。ミズタマザクラやウスゲオオシマ、ショウワザクラ、ソメイニオイ、ソトオリヒメなど100種近くの品種が確認されている(Wikipedia)。しかし、玉縄桜(登録品種)と品濃桜(未登録)くらいしか見てはいないようだ。あるいは、ソメイヨシノの実生種からソメイヨシノに似て、より病害などに抵抗の強い品種を作ろうという試みも存在する(Wikipedia)。

 こうしたことに関しては「染井吉野の仲間」(https://www.ffpri.affrc.go.jp/tmk/visit/documents/someiyoshino.pdf)が参考になる。なお、高尾(八王子市廿里町)にある森林総合研究所 多摩森林科学園には全国各地からの桜約1300本が植えられた「サクラ保存林」がある。

 しかし、温暖化の影響で暖冬が多くなり、染井吉野の花の色も桜色(色見本(https://www.i-iro.com/dic/sakura-iro))からはほど遠い、白っぽい色に変化してしまった。本来、桜色とは遥か昔の(大島桜ではない)山桜の花の色を言うのであろう。しかし、それが染井吉野がこれほどまでに普及してしまったために、桜色とは染井吉野の花の色と思っている人が多いであろう。そんな本来の桜色を見られる桜の開発が必要であるようにも思われる。
(表紙写真は東博の御帝吉野(ミカドヨシノ))

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