2019 チロルでハイキング三昧！ウィーンで博物館めぐり♪（３）番外編 クーフシュタイン城塞の民俗歴史博物館を見た♪

2019/08/24 - 2019/08/24

2019年夏休み，みさぱぱ夫婦はまたまたオーストリアへ，チロルのツィラタールZillertalとウィーンWienを訪ねました．今回はANAの羽田-ウィーン直行便でチロル10泊＋ウィーン4泊の旅，チロルの山々のハイキングと古都の街歩き，そしてウィーンの博物館・美術館めぐりを存分に楽しみます．チロル滞在は日帰りで訪ねる目的地へのアクセスを考え，前半フューゲンに6泊，後半マイアホーフンに4泊と分けました．

この旅行記は第3日目（8月24日）に中世の街クーフシュタインを訪ねたとき，クーフシュタイン城塞の中で見た民俗歴史博物館の展示等についてのみまとめた番外編です．なお一部に撮影した動画から静止画を切り取った写真があり，見難いこともあるかもしれません．

----- 旅のお品書き -----

■8月22日(木)　いざチロルへ！ANA直行便とレイルジェットでツィラタール入り
（宿泊ホテル：Aktiv und Welnesshotel Haidachhof 6泊）
■8月23日(金)　予行演習？霧のフューゲンベルクをハイキング♪
→8月24日(土)　中世のパイプオルガン響くクーフシュタイン城塞と街歩き［ここの番外編です］
□8月25日(日)　中世の街シュバーツで銀鉱山の冷涼坑内トロッコツアー♪
□8月26日(月)　秘境気分を満喫！200m級断崖のクントラー峡谷ハイキング
□8月27日(火)　最奥ツェム谷で石探しハイキングとクラウゼンアルムのヨーデル♪
□8月28日(水)　晴天のシュピールヨッホ散策そしてマイアホーフン街歩き
（宿泊ホテル：Aparthotel Thalerhof 4泊）
□8月29日(木)　再挑戦！エーデルヒュッテをめざし登山ハイキング
□8月30日(金)　絶景！オルプラーヒュッテをめざし登山ハイキング
□8月31日(土)　パノラマ眺望！ペンケンベルクをハイキングで迷う？
□9月1日(日)　いざウィーンへ！街歩きそして3年振りアイスグライスラー
（宿泊ホテル：Boutiquehotel Stadthalle 4泊）
□9月2日(月)　理系好みのウィーン技術博物館と街歩き
□9月3日(火)　不思議なオーストリア応用美術館とピカソ絵画のアルベルティーナ美術館，窓口カフェへ
□9月4日(水)　定番！ウィーン自然史博物館とウィーン美術史美術館，オペラのライブビューイング♪
□9月5日(木)　帰国フライト，ウィーン空港（機中泊）～
　9月6日(金)　～羽田空港へ あ～あ帰国しちゃった！

いつもながら拙い旅行記ですが，最後までご笑覧頂ければ幸いです(^^)

エリア クーフシュタイン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

先ず階段を登り，一番手前にあるパイプオルガンのある建物の入口です．シヴィックタワーCivicTowerという建物です．中は暗そうです．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

入口から入った所です．暗い中，パネルと物品の展示がありました．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

ガラスケースに収められている銀製の装飾です．ガラスの表記は「1520年-1934年にかけての戦火」という意味でしょう．常設展なのか特設展なのか，いまいちよく分かりませんが，ここの建物の展示物はほぼ戦争に関わるものでした．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

写真を撮ってみたものの，これは何を説明しているパネルでしょうね？
タイトルの「Kaiser jäger-Lied」は「カイザー狩猟の歌」という意味ですが...難解なドイツ語で謎です．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

戦争中，兵士の日常生活のための装備品でしょう．お皿，水筒，マグカップ，瓶やスコップ等がありました．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

大砲の砲弾や信管などです．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

こちらも大砲の砲弾，銃弾などです．砲弾に文字が書いてあるのはなんでしょうね？

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

銃身，銃弾や鉄条網などがありました．アルマジロみたいなものは手榴弾かな？

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

弓矢の丸形の的のようです．いずれも絵柄表面に小さな穴があいているのが確認できます．この的がどのようなときに使われたのかはちょっと分かりませんでした．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

弓矢の丸形の的です．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

弓矢の丸形の的です．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

1931年からの歴代オルガニスト（オルガン奏者）の名前が記述されています．
2009年以降はヨハネス・ベルガーさんとマーカス・シュタインハルトさんのお二人のようですね．大学教授や女性の名前もありますね．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

パイプが沢山並んでいて壮観です．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

木製パイプ(四角柱)も沢山あります．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

このユニットは何でしょうかね?
右下に小さく写っていますが細いパイプが並んでいるのが見えます．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

細いパイプが並んでいるので高音部を鳴らすパイプでしょうか．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

この付近も細いパイプが並んでいます．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

パイプオルガンのキーボードです．
ここからは推測ですが多分，以前はこの場所で弾いていたけど，毎日，ここまで登って来るのは大変なので，その対策として麓に演奏する場所（キーボード等）を増設したのでしょう．崖上にあるパイプオルガンの制御ユニットと麓のキーボードを電気配線で接続し，おそらくはどちらでも演奏できるようにしているのかと思われます．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

奥に見える黒いパイプはパイプへ空気を送り込む送風管かな．パイプオルガンの演奏中にこの建物の中にいると...どのように聞こえるのか気になりました．迫力ある音なのでしょうね．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

戦争に関連する展示やパイプオルガンのある建物CivicTowerを離れます．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

中庭で撮影しました．その時は分かりませんでしたが，後ほど調べたら聖アンドリューの像のようです．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

中庭を囲むようにある四角形の建物の中へ入ります．
ここはパネルに「要塞と地域歴史博物館 Festungs und Heimatmuseum 」と書かれています．入口は写真の左側にあり，ここから360度 時計回りで建物内を歩き，丁度，この写真を撮っている位置が出口でした．また写真の左端にその先の塔へ登る階段がありましたが，通行止めでした．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

以降の展示物は見た順番に並べて紹介します．ただ全ての展示物を撮ったわけではなく，みさぱぱの興味関心の視点でチョイスしているので，点数が少ないかもしれません．これは青銅製の小物などです．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

２～4世紀頃の土器の破片みたいです．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

鍵？斧の刃，ビーズのブレスレットと右は何？

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

青銅製の斧です．刃を柄に固定する方法がおもしろいかも．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

左はビールジョッキ，右はふた付きの水入れでしょうか？鹿(Steinbock?)の絵が可愛いですね．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

水入れです．陶器製？かしら．左は可愛い絵柄です．右は現在もありそうな模様です．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

ガラスボトルです．表面の文字や模様，絵は手彫りのようです．歴史的に関係あるのか否か分かりませんが，ここクーフシュタインは高級ワイングラスで有名なメーカーRiedel 社がありますね．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

手前はガラス製シュナップス入れ，奥のBrotherhood Glassって何だろう？グラスがクロスしています．チロルの生活にシュナップスは欠かせませんね．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

この階段を登ると小さな礼拝堂でもあるのでしょうか？上手に演出されています．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

1813年，土のようなものを入れて固める型でしょうか？牛と人の形をしています．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

5弦の弦楽器なんですが...小さな木製のレバーのようなものは何をするんでしょう？弦楽器ビオラとチェロの中間くらいの大きさです．弓で弾くのか，手で弾くのか？ちょっと演奏の仕方が分かりません．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

チロル地方で使われていた農耕具です．似たようなものをラッテンベルクにある民俗博物館で見た記憶があります．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

18世紀作 聖ノトブルガさんです．絵は手前の男性が椅子に座ってノトブルガさんを見上げている様子が描かれていますが，ちょっと意味が分からずです．木の油からって油絵のことでしょうかね？

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

銃の弾丸（鉛製）を造る道具のようです．こんな鉛の玉を体にぶち込まれたら痛いし，鉛だから毒だし...一つ一つ溶かした鉛を容器（写真中央）へ入れ，柄のある型を入れて冷まして型から取る...手作業で造っていたんですね．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

チロラーの服装と身なりです．二世代家族かな？

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

このおじいさん，まさにチロル人です．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

ガラス越しですが，実際の人間と比べるとほぼ原寸大かな？
写真はみさぱぱが人形よりも手前にいるので，でかく見えるのはご愛敬 (^^;)

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

男性の人形と女性の人形の木型ですが，教会にでも奉納するんでしょうか？型へ入れるのは粘土かな？

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

18世紀頃のジュエリーボックスです．何か物語が描かれているようです．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

中世の頃のクーフシュタイン城塞の模型です．現在よりも高い尖塔があったようです．確かにこうやって眺めるとイン川が堀の役目を果たす自然の地形を上手に利用した要塞であることが分かります．
話は逸れますが，みさぱぱの地元仙台にある青葉城を思い出しました．青葉城も地形を上手に活かし，正面は広瀬川と断崖絶壁，裏手は峡谷がある山上に城が建てられました（本丸は明治維新後に解体された）．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

ベルククリスタルBergkristalです．多分，チロルの山々ならどこでも採れるのでしょうね．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

表面の一部を研磨したコングロマリット(礫岩)です．これは動力変成作用を受けていないようで礫がそのままの形で固まっていて美しいですね．

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

床下にあるクーフシュタイン周辺のジオラマです．強化ガラスなので歩けるのですが，多くの見学者(みさぱぱもですが...)は端っこを歩いていました．地形の様子が大変良く分かります．ここが最後の展示で，このあと建物の外へ出ました．約30分ほどの見学でした．さっと流してきた展示もありますが，展示数はそう多くはないので1時間もあればゆっくり見学できるかと思われます．

帰国後，この旅行記をまとめている際に4トラのデコさんの旅行記で知ったのですが，他にも拷問博物館やエンペラーズタワー（多分，通行止めだった場所かと思われます）があるようです．次の機会にはぜひ見学したいなぁ (^^)

クーフシュタイン要塞 城・宮殿

この旅行記へのコメント （2）

• sirabesuさん 2019/10/04 09:10:28

  こちらこそよろしくお願いします。

  みさぱぱさん　　
  コメントありがとうございました。
  
  みさぱぱさんも、私と同じでチロルにハマっておられるのですね。。嬉しい親近感です。
  私がハイキングをし始めたのは、チロルに始めて来た５年前からです、その時は、犬の散歩で鍛えているから、まあ～歩けるでしょう。。って程度でした。一度ゴンドラ降りてから十字架のある場所まで歩いたら・・・超～達成感で・・・
  人生６０近くで、こんなに簡単に大満足が出来る事ってあるんだ！とそれから日々朝散歩を頑張って歩くようにしています。
  「出来る時に最大限の努力は惜しまない」をモットーに生活しています。
  
  これからもよろしくお願いします。
  
  sirabesu
  

  みさぱぱさん からの返信 2019/10/04 16:26:27

  Re: こちらこそよろしくお願いします。

  sirabesuさん
  
  こちらこそ丁寧なご返信をありがとうございました．
  
  おっしゃる通り，私はチロルのツィラタールにはまってしまいました．
  3年前夏，谷最奥にあるオルプラーヒュッテからの絶景に憧れて訪ね，
  想像以上の景色を目にし，これは運命の出逢いだわ！毎年来なくちゃ！
  と悟りました．
  
  また趣味の石拾いハイキングへ連れて行ってくれるホテル（のオーナ）に
  巡り会い，もうツィラタール大好き日本人になってしまいました (^^)
  本気でチロルに住みたいなぁとも思ったりしています．
  
  今年，干支が一回りしちゃったので，
  「身体が健康で体力のあるうちは歩く」ことを目標にして，
  さぁて...来年はどうするかな～と既に思案中です．
  
  今後ともお見知りおきをよろしくお願いいたします．
  
  by みさぱぱ